魔女様の恋愛指南

はなまる

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ざまぁの件について

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『 ざまぁをご所望でしょうか?』から、 ルナシオンとルルリナが ゲストとしてやってきた。

「 二人お揃いとは、随分と仲が良くなったものじゃの」
「・・・・・・ 喋り口調が 違わない?」

 ルナシオンは怪訝な顔をしている。

「 あれは台本通りに喋っただけじゃ!」

 いや、ラブリナは ノリノリだった。 とりあえず、「ざまぁをご所望でしょうか?」 というタイトル名は 入れてもらって、 後は自由にして良いという約束だった。

「そ、 そうじゃったかのう?」

 さすが1000歳を超える魔女様。 見た目が若くてもボケていらっしゃる。

「う、 うるさいの!」

 ラブリナのせいで 話が進まない。 お客様に対して申し訳ないと思わないのだろうか。

「 後で覚えとるのじゃぞ! この野郎!!」

 はいはい。
 

 ルナシオン、用件をどうぞ。

 あ、 注意書きを忘れていた。『ざまぁをご所望でしょうか?』の ネタバレが入る。 先にそちらを 読んでもらいたい。
 残酷描写が苦手な方は、 この話単体でも楽しめるので、 このまま目を通してみよう。



「・・・・・・ もういいかしら?」

 どうぞどうぞ。
 すみませんね。ラブリナせいで。


「 だから、なんで私のせいになるんじゃ!」


 やっとルナシオンが 用件を伝える。

「ルルリナにラブリナのことを 話したら、 復讐したいって言い出したのよ」
「 それで二人仲良く登場したということかの!」
「 私もちょうど復讐したいと思っていたからね」
「 あれは色々と誤解があるのじゃ!!」

 ラブリナは ごまかそうとしているけれど、 ルナシオンとルルリナは 疑いの目つきをしている。

「ラブリナが 魔法でしでかしたことでしょう!」
「 あんなお嫁にいけなくなるようなこと・・・・・・ 絶対に許さないからね!」
「 仕方がないの。せっかく仲良くなった二人に水を差すようじゃが・・・・・・」

 ラブリナは、 真実を話すことにした。
 最初から説明していれば、こんなにこじれることはなかったというのに。 まったく、この魔女様ときたら。

「 ナレーションが無駄な口出しをするでない!」

 ここでならフリーダムでいいかと思ってつい(笑)

「 そんなわけあるかい!?」
「 またごまかそうとしてる?」
「いや、 ちゃんと話すのじゃ」

 ラブリナは、 ルナシオンにざまぁを実現する力を与えた。ざまぁは ルナシオンの意思により実行されたのである。

 ルルリナの 敵意がルナシオンに変わった。

「 やっぱり、私をひどい目に合わせたのはルナシオンじゃないの!」
「いやいや、 私が本気で望んだんのなら、ルルリナは この場にいられないでしょ」
「 じゃあ、ラブリナのせい?」
「 待つのじゃ! そもそも台本を作ったのはナレーションじゃよ」

 まずい流れになった気がする。
 ここは締めの挨拶を・・・・・・。

「 逃がさないわよ」
「 たっぷりと折檻してあげるからね。ふふっ」
「 観念することじゃな」

 ギャアアアアアアア!!!!???




 予定していた話と全然違うのだが!?

 確かにヒロインには 悪いことをしてしまった。

 

 でも皆さん、言い訳させて欲しい。

 ルナシオンが完全にざまぁを望んでいなかったから、ルルリナに 起こった出来事は 幻覚だったのである。


「 それなら私は、他の貴族たちにアピールしまくれるのね!」

 ルルリナは、 笑顔で喜んでいる。

 よかったよかった。

「 ほら早く、私の結婚相手となるイケメン貴族を出しなさいよ!」

 それは自分で何とかすることだと思う。

「 あなたがシナリオを作っているんでしょ!  いいからさっさと償いなさいよ」

 

 ・・・・・・はい。
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