貞操逆転世界は衰退の道を辿る

ちょっと、風邪が流行ってるのかな？

　いつも通りの日常を過ごしてると、何か刺激が欲しくなってくるものだと僕は思う。それは恋愛だったり部活でだったり、刺激の求め方は違うと思う。

　僕がなんでこんなことを言っているのかというと、少しエッチな願望というのか、まあ、普通の高校生なら当たり前の欲が今現在、体で起こっているからだ！ぞくに

　えっと、うん。それでネットでこの欲を抑えるための物を探してたんだが、いつものサイトが突然乗り換えたようで、全然発散できない。このままじゃ学校に行けないから、どうにか発散させたいけどどうしよう、って感じで他のサイトも回ったけど、まさかの全滅。

「日本よ、いきなり規制するのは止めてくれ！！！」

　声を押し殺してそう言い切った。しかし、時間が無いので学校へ行く準備を始める。

　俺は朝食はしっかりと食べる派だ。やっぱり、朝は食べないと体が持たないからな。

「いってきまーす」

　そんな少しモヤモヤとした気分のまま学校に向かうと、男が少ない、それも、メチャクチャだ。

　あーれー？みんなどこ行った？ま、まさか・・・春に風邪か！一昨日は暖かくて、昨日は一気に冷えたからな。うん、それでだ。あ、でも男だけってある意味スゲーな、ん？は、なんか知らない女子が？

「スマホ、スマホ」

　ズボンからスマホを出して確認してみる。何を確認するかって？男グループが作ったランキングだよ！これで、あの可愛いこのことがわか、る？

「は！？」

　俺の声にクラスの女子が反応する。そして少し俺のそばに近付いてどうしたの？と、聞いてくる。

「あ、いや、何でもない」

　どういうことだ？男グループのメンバーが少なくなってる！それに、なんか前までの会話もおかしい。可愛いとかじゃなくてカッコイイになってるし、どういうことだ？

「顔色悪いけど、ホントに大丈夫？」

　妙に馴れ馴れしい女子だな。く、朝のがまだ抜けてないから、今は危険だぞ？止めてくれ。いや、駆け込めばいいか。

　そんな感じでトイレに行き、朝の学習前の5分前まで粘る。その間に息子を落ち着かせ、ネットを回る。この世界で何が起こってるかを調べるために。