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第一章 4月
お姉さまは有名人? ★7★
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「それは、助言者制度よ」
市原寮長は言葉をつなげる。
「助言者制度というのはね、先生とは別に、歳の近い先輩が後輩に一対一で不安や悩みを聞いてあげたり、生活の指導をする制度のことよ。助言者が相談される側の先輩、ペアの後輩はメンティーといって相談する側なの」
「は、はあ?」
聞きなれない言葉にピンと来ずに首を傾げてしまう。
「助言者制度は社会に出てからも使用している企業がある制度よ。常葉学園では昔は姉妹制度と言われていたみたい」
「いわゆる『お姉さまと妹』みたいな感じで、先輩と後輩が姉妹のように仲睦まじい関係を築いていたんだって」
お姉さまと妹?
いわゆると言うには一般的なのかもしれないが、柚鈴には全く馴染みない言葉だ。
どう頑張っても、お花畑のイメージしか浮かばない。
もう私のイメージの限界。
「理事が変わってからは、成績や成果に重点を置くようになって。助言者側になれるのはある程度の成績優秀者か部活動で結果を残した人だけになったの。まぁ指導する立場になるわけだし当然よね」
「常葉学園が進学校になったから、ということですか?」
「そう。以前の常葉学園での姉妹制度は、コミュニケーション能力や躾や作法の強化という色合いが強かったから、今後の方針とは違うと判断されたみたい」
「そうなんですね」
「とは言え、姉妹制度で結ばれていた時の下級生は、助言者制度に変わっても、自分の後輩のそのまた後輩まで、上級生に教わったことをそのまま伝えていきたいと思う場合も多いのよ」
遥先輩は肩を竦めてみせた。
「それだけ、ペアの絆が強いというか。歴史ある常葉学園の昔のOGから教わったことをそのまま教えるたいと望んで、学園公認の助言者になろうとする生徒も少なからずいるの」
「え?まさか、その教わったことの中に上級生の呼び方も入るんですか?」
「そうよ。ペアの上級生やその繋がりの先輩、OGを『様付け』や『お姉さま』と呼ぶのも、代々その教えにしている人たちがいるのよ」
「あ、つまりそれで家系」
「メンター制度に置いては、メンタリングチェーンというけど、常葉学園では昔からの伝統で『家系』というわね。私のペアだった方は、やっぱりシスター制度の時から続いている家系を持った人だったの」
「すごいでしょう?」
目を輝かせて、楽しそうな花奏さんに、遥先輩は苦笑する。
「花奏みたいに楽しむ生徒もいるけど、私は別に続けなければとは思っていないわ。でも、絶対に絶やさないでと欲しいと願うOGからの干渉もあったりするから、その辺りはちょっと複雑なのよね」
確かに、受験前に学校説明でもらったパンフレットでも、常葉学園はOGとの関わりが強い印象がある。学園の敷地を大きく使った同窓会館での行事ごとも多そうだ。
それって私立独特の大人の事情でもあるわけ?
疑問にも思う。
市原寮長は言葉をつなげる。
「助言者制度というのはね、先生とは別に、歳の近い先輩が後輩に一対一で不安や悩みを聞いてあげたり、生活の指導をする制度のことよ。助言者が相談される側の先輩、ペアの後輩はメンティーといって相談する側なの」
「は、はあ?」
聞きなれない言葉にピンと来ずに首を傾げてしまう。
「助言者制度は社会に出てからも使用している企業がある制度よ。常葉学園では昔は姉妹制度と言われていたみたい」
「いわゆる『お姉さまと妹』みたいな感じで、先輩と後輩が姉妹のように仲睦まじい関係を築いていたんだって」
お姉さまと妹?
いわゆると言うには一般的なのかもしれないが、柚鈴には全く馴染みない言葉だ。
どう頑張っても、お花畑のイメージしか浮かばない。
もう私のイメージの限界。
「理事が変わってからは、成績や成果に重点を置くようになって。助言者側になれるのはある程度の成績優秀者か部活動で結果を残した人だけになったの。まぁ指導する立場になるわけだし当然よね」
「常葉学園が進学校になったから、ということですか?」
「そう。以前の常葉学園での姉妹制度は、コミュニケーション能力や躾や作法の強化という色合いが強かったから、今後の方針とは違うと判断されたみたい」
「そうなんですね」
「とは言え、姉妹制度で結ばれていた時の下級生は、助言者制度に変わっても、自分の後輩のそのまた後輩まで、上級生に教わったことをそのまま伝えていきたいと思う場合も多いのよ」
遥先輩は肩を竦めてみせた。
「それだけ、ペアの絆が強いというか。歴史ある常葉学園の昔のOGから教わったことをそのまま教えるたいと望んで、学園公認の助言者になろうとする生徒も少なからずいるの」
「え?まさか、その教わったことの中に上級生の呼び方も入るんですか?」
「そうよ。ペアの上級生やその繋がりの先輩、OGを『様付け』や『お姉さま』と呼ぶのも、代々その教えにしている人たちがいるのよ」
「あ、つまりそれで家系」
「メンター制度に置いては、メンタリングチェーンというけど、常葉学園では昔からの伝統で『家系』というわね。私のペアだった方は、やっぱりシスター制度の時から続いている家系を持った人だったの」
「すごいでしょう?」
目を輝かせて、楽しそうな花奏さんに、遥先輩は苦笑する。
「花奏みたいに楽しむ生徒もいるけど、私は別に続けなければとは思っていないわ。でも、絶対に絶やさないでと欲しいと願うOGからの干渉もあったりするから、その辺りはちょっと複雑なのよね」
確かに、受験前に学校説明でもらったパンフレットでも、常葉学園はOGとの関わりが強い印象がある。学園の敷地を大きく使った同窓会館での行事ごとも多そうだ。
それって私立独特の大人の事情でもあるわけ?
疑問にも思う。
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