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【EP-02】★

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一方、家から飛び出したグリュックは川辺に座り不満の言葉をこぼしていた

「うぅ…ラミアさんがあんなに冷たい人だとは思わなかった……僕は森の外には行くなって言われてるけど外から来たなら返してあげてもいいじゃないか……」
「あぁ~いたいた~!」

川に石を投げながらぶつぶつ文句を言っている姿を見つけたイラーリ

「なにぶつぶつ文句言いながら石投げてんのよ」
「イラーリには関係ない!」
「なによ~せっかく色々教えてあげようとしたのに。どうして母さんたちがあんなに嫌なのか知りたくないの?」
「知ってるの?」
「えぇ……少し長いけどね」

そう言うイラーリはいつもの元気な姿は鳴りを潜め、ぽつぽつと喋りだした

「私と母さんはね?昔は違う所に住んでいて母さんはそこの女王様だったの。村長みたいなものね」
「今と一緒だね?」
「ふふっ!そうね。でもある時、違う国から喧嘩をしに来た人達が私たちの住んでた所を壊そうとしたの」
「ひどいやつだ!」
「そうよ~?ひどい奴らなの、私たちは普通に暮らしてたのにね……でも私たちは強い人が多かったから対抗したの」
「守ったのは良いことだよね?」
「そうね。守ったわ……だけど守るだけにしないといけなかった。守った後その人たちに私たちから喧嘩してしまった」
「どうして?」
「母さんは喧嘩したくなかったんだけどね……手伝ってくれていた住民達は納得できなくて抑えきれなかったの、そしてそこからも長かった」
「みんながイラーリぐらい強いのにすぐ終わらないんだ」
「そう。違う国の人たちの中にもすごく強い人たちがいてね。その人達は勇者って言われていたわ。どこが勇者かわからないけど」
「最初に喧嘩しにきたのそっちなのにね」
「ほんとにそうよ!そして勇者たちによって段々、私たちの国も追い込まれていった。そして最後には母さんと私が勇者と戦ったわ」
「どうなったの?」
「負けたわ。正確に言えば死んだ振りをした。勇者が何か光る技を使っていたからそのタイミングで逃げたの。母さんの血が床に大量にあったから勇者たちは消滅させたと思い込んだみたい」
「ラミアさん逃げれてよかったね」
「だね。そして誰も近づきたがらないこの森に引っ越してきたのよ」
「そうだったんだ。ラミアさんもイラーリも大変だったんだね?」
「大変だったの!だから母さんはそんな人たちが居る所にあの女を帰すのも、グリュックを外に出すのも嫌がってるのよ」

普段のイラーリからは想像つかない話を聞き、しょんぼりするグリュック
そしてそれでも少年は口を開く

「で、でも昔の話なんでしょ?怖いけど今は違うかもしれないよ!」
「そう思いたいね…でもねグリュック?ターナシさん達も似たような環境でここにたどり着いたのよ?」
「ターナシおじさんとスエグラさんも?」
「詳しいことは本人から聞いた方がいいわ。教えてくれるかは別だけど……でもそんなに変わってないと思うわ」
「そうなのかなぁ……あのお姉さんに話を聞きたいなぁ」
「最近の事情がどうなっているかは気になるわね。ねぇ母さんの事、嫌わないでいてくれる?」
「うん!ほんとに嫌いになったりしないよ!言い過ぎちゃったから謝りに行く!」
「あぁ~あんたはほんとにいい子ね~。みんなこんな子になればいいのに……!」

思いっきりグリュックに抱き着き頭を撫でまわすイラーナ
顔を大きな胸で挟まれ息ができなくなり暴れるグリュック

「ごふっ!ん……んん!!ちょ、イラーリ苦しっ……!」
「あ、ごめんごめん」

慌ててグリュックを離すイラーリだが勢い余って二人とも後ろに倒れる
ドボンッと音を立てて川に落ちる二人
イラーリはグリュックに押し倒される形になった

「ごめん!イラーリ!大丈夫!?」
「あははっ!大丈夫大丈夫。こちらこそごめんね?……おやぁ?グリュックこれは何かな~?」

イラーリがグリュックの股に手を伸ばしてさわさわと触る

「こ、これは……」
「こんな所でお姉さんに興奮したのかな?相変わらずここは生意気な子だね~」

そして顔が真っ赤になっているグリュックは涙目になりながら叫ぶ

「イラーリがそんな格好してるから……!」
「ん~?……あららっ」

よく見ずとも水に濡れた服が透けていた
緑のワンピースの下には下着が見えずぴったりと肌に張り付きイラーリのすらりとしながらも出る所はしっかり出ている肢体を強調させていた
大きな双丘の先には乳首がしっかりと見え冷たさのせいか勃起しているようだった

「ふふーん。グリュックってこういうのがいいんだねぇ……」
「っ……!もう僕帰る!」
「ごめんって!ほら体冷たいでしょ?戻る前に温めてあげる。ほらこっち」
「うぅ~……」

イラーリはグリュックの手を掴み自分の大きな胸に持っていく

「ほら。私の胸暖かいでしょ?」
「……うん」
「ふふっ!じゃあもっと暖かくしてあげるね?ちゅぅ」
「んんっ!?」

イラーリがグリュックの口に吸い付き舌をねじ込む。そのままイラーリはグリュックと激しいキスをし始めた。
何度も舌で口をこじ開けようとしてくるので仕方なく口を開けると、すぐさまイラーリの舌が割り込んでくる

「んちゅ……れろっ、グリュックっ……んっんちゅ、じゅる」

イラーリはグリュックに跨り唾液を流し込む。
その激しさに二人の顔を汚しながら水の中に落ちていく
そして互いに唇を離すと二人の間に銀色の糸が橋をつくっていた。

「はぁ、はぁ……満足した?イラーリ?川の中だと冷たいまんまなんだけど」
「ふふっ!ごめんごめん。あんまりにも可愛かったからついね!」
「うぅ……イラーリはやっぱりえっちだ……」
「そうよ?だからあんたも私と同じぐらいえっちにならないとね?」
「ならないよ!でも仕返しはさせてもらう!」

川辺に移動しイラーリを四つん這いにさせスカートをめくった
そのままグリュックはイラーリの蜜壺に指を入れた

「やっぱりイラーリはえっちだね…もうこんなに」
「さっきのキスのせいかなっ、それにっ、あんっ……!はぁっ……んん、あんただってこんなにエッチが上手くなってるじゃないっ」
「みんなが教えてくれるからだよね?ほらここでしょ?」

的確にイラーリの弱い部分を責めていくグリュック

「はぁ、あぅんっ!あぁっ!……ねぇっ、グリュック、早く入れたいよね?お、お姉さんのここもグリュックを欲しがってるみたいだし?」
「うん。僕も早く入れたくなってきた」
「でも……もうちょっと我慢してね?」
「んっ……」

イラーリは四つん這いから起き上がりグリュックに抱き着くとそのまま今度は自分が上になり騎乗位の体勢になる
そして互いの性器を擦り合わせ始めた

「ふっ!んっ……はぁ、はぁっ!ぐちゅっ……ちゅ」
「あっ……!んんっ!」

2人の液でグチャグチャになった性器はイラーリの蜜壺からはとめどなく愛液が分泌され、グリュックのモノにまとわりつき卑猥な音を出していた

「ねぇっ……もう我慢できないかもぉ……!」
「まだ待ってね?お姉さんも限界だから……次は私が責める番だからね?」

そう言ってイラーリは騎乗位のまま一気に腰を落とし自分の膣内に熱い剛直を挿入させた

「ふあぁぁっ!!きたっ!きたぁ!グリュックのぉ!あっ、ついっ、んんっ!」
「あぁっ……!イラーリの中気持ちいい……!」

そして腰を打ち付けるたびに二人の性器が擦れ合う
そのたびに二人とも絶頂寸前まで来ていた

「はぁあっ、あんっ!!ふふっ、グリュックもそろそろ限界かなっ?」
「うん……もう出ちゃいそう」
「じゃあ一緒にイこっ?幼馴染のお姉さんの中にいっぱいちょうだい?」
「わかった。一緒にっ」

二人はラストスパートをかけるように激しく腰を動かす
そしてついにその瞬間がやってきた

「あぅっ!イクっ、もう出るっ!」
「私もイクっ!グリュックの熱いので満たしてぇ!!」

びゅるるるっと音が出そうな勢いでグリュックの精がイラーリの奥に流し込まれていく。
それと同時にイラーリも達し体を弓なりにしてビクビクと痙攣していた

「はぁ……はぁ……」
「んっ……いっぱいでたね。それにすごい顔だよグリュック?」
「イラーリもすごい気持ちよさそうだったね……」
「そうだよ?すごく気持ちよかった!温まったねぇ……ふふっ!」

二人は繋がったまま余韻に浸っていたが膣内のグリュックのモノが再び硬くなってきたことで
そのままゆっくりと動き出すことにした

「……ねぇイラーリ。もう一回しよ?」
「仕方ないなっ!でも早く戻らないといけないから早く終わらせよ?」
「そうだね!」

グリュックがイラーリに抱き着き激しく腰を動かすとすぐにイラーリも喘ぎ始め2回戦が始まった

「あっ、んっ……あぁっ!これすごぉいっ!」
「んんっ……!はぁ、はぁっ!気持ちいいよっ!ねぇっ?」
「う、うんっ!あぅっ!ふあぁっ!!」

そして二人の限界はすぐにやってきた
射精感がこみあげてくるのを感じると二人は更に激しさを増す

「はっ、はっ!イラーリっ……!僕もう限界かも……!」
「わ、私もぉっ!また一緒にぃっ!」

そして二人は同時に絶頂を迎えた

「あぁっ!!」
「んあぁぁあっ!!」

2人はそのまま崩れ落ちるように抱き合ったまましばらく余韻に浸っていた。

「早くっ、行かないとね…!」
「そうねっ……あんっ、あふれちゃったねぇ」

膣内から剛直を抜くと2回分の白い液体が勢いよく飛び出し川へと流れていった

「また後でしよ?」
「……うん」

二人は身支度を整えた。
そして二人手を繋いでラミアの家へと向かい歩き始めた

「あのお姉さん、起きたかな?」
「どうかな?…でもとりあえずこの濡れた服を早く乾かしたいわ」
「イラーリは全身濡れちゃったもんね」
「中から温めてもらったから寒くはないけどねぇ!」
「……ソウダネ」
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