Rikakoさん

めでんノベルチーム

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⑰ 靴

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⑳リカコさんへ・令和元年6月4日



店員「足を下ろして構いませんよ?」
私「は、早い、こんなに早く測れるのねケイ」
ケイ「そうだな、今の時代は進んでるからな」
店員「進みすぎてもダメですけどね」
ケイ「あぁ、その通りだな」
店員「ちょっと待っててくださいね…お客様が注文された靴を何点か、合うものを探しますので!」

そう言い店員は店の奥に探しにいった。

ケイ「リカコ楽しいか?」
私「うん!ケイと遠くに旅することも楽しいけど、ケイとこうやって一緒に買い物したり食事したりするのほうが私は好きだよ」
ケイ「俺も同じだよ。 買い物、食事を通して互いの心をよりいっそう深めることができるから、こういうデートのほうが俺も好きだ」

ケイとの会話で盛り上がり楽しんでいるところに店員がきた。

店員「お客様、お待たせいたしました!3足ほど選んでまいりましたので、こちらからお選びください」

店員は私の前に、靴を3足ならべて出した。

ケイ「リカコどれがいいかなー?」
私「ケイはどれがいいの?」
ケイ「うん、そうだな…店員さん、持ってきてくれたところ悪いんだけど、これじゃないんだ。リカコ、看板に描いてあったあの赤紫色の靴はどうなんだ?」
私「!!、本当はあれが一番欲しい靴なの!でも看板に描いてある靴は無いと思って言わなかったの」
ケイ「あぁそうか、店員さんどうなんだ?あるのか?」
店員「お客様…あるなんてもんじゃないですよ、当店イチオシの商品ですよ!今すぐお持ちいたしますので少々お待ちください」

店員「お客様…こちらです!」
ケイ「リカコ履いてみろよ」
私「うん」

今履いている靴を脱いで、新しい赤紫色のパンプスを履いてケイに見せた。

ケイ「やっぱり似合ってるよ、ブラウスが淡いピンクだから靴が赤紫色だと映えるねー、バッチリ!」
私「ふふふ…私も似合うと思ったんだー」
ケイ「リカコそれなら決まりだな、店員さんこれでお願いします」
店員「お買い上げありがとうございます!」
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