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幹部会議
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「まぁ、それはそれとして…何か忘れてないでしょうか?魔王様?」
「え…どうしたのだ急に…、仕事の口調で…。」
「仕事だからですよ。今から年に数回しかない重大な幹部会議があるのですから。」
「あ~…そうだったね~…同窓会があったね~…」
「魔王様にとっては同窓会でも、魔族にとっては今後が決まる大事な会議です。早く行きましょう。」
「心得ている。魔の民の為だ。遅れるわけにはいかん。急ぐぞ。」
薔薇の匂いを身にまとい、みんなの望む魔王の姿に化けた私は、急いで会議場所に向かった。
「遅れた。すまない。」
「えー!魔王が遅れちゃダメっしょ!?ヤバー!」
「もう始まるわ。早く席についてちょうだい。」
「それでは、司会進行は私が努めさせていただきます。」
「はーい」
「それでは、まずは紹介から。
魔の力を持つ木々を守る者…リンジュ・フォリスト 通称、リン
魔の力を持つ大海の制御を行う者…マリン・ゴ・ディラン 通称、マリン
魔の力を持つ炎の指揮者…フレイアルニスト・セラギロン 通称、フレア
魔の力を持つ大空を束ねる者…スカウェイラルス・ラシュイル 通称、ラルス
そして私、全ての魔の力を持つ者の心を支配する者であり、魔王様の側近…シュメリア・エディアラ 通称、シエラ。この者ら5名と魔王様、合計6名で行います。」
「正直コレ同窓会だよなぁ~」
「フレア!先程からこの会議に不適切な口調に発言…やめてくださいますにゃ?」
「あはは!猫魔族の部分が出てるぞー。………そうカリカリすんなって、マリン。ラルスからも何か言ってくれよ。」
「…ふざけてるフレアが悪い…と思う…」
「そうよね!?ほら、ラルスだってこう行ってるわ!」
「あの…早く始めようよ…?時間が勿体無いよ…?」
「リンの言う通りだわ。司会として、これ以上続けるのなら、私は貴方方をコントロールしなければいけなくなります。私語の慎みを。」
「まぁまぁ、そういうなよ。折角顔を見せて話せるんだ。喧嘩にならないようにしようぜ?」
「この中ではフレアが一番喧嘩起こしそうだけどねー。」
「いえてるわね…!」
「ああ…そうだな。じゃあ会議を始めようか」
「まずは………なんだっけ?」
「確か呪いの森に光が当たって魔力が逃げるのを何とかして欲しい…でしたね」
「木とか空関係ならラルスとリンですね。お願いできますか?」
「ん…。やってみる。」
「わかったわ。出来るだけしてみるね。」
「ありがとう。じゃあ、次は………」
その後も順調に話し合いが進み、それぞれの担当が決まった。
「それでよ、ラディ。魔王様のがいいか?…まあいいや。ラディ、お前さなんか俺らになんか隠してねぇか…?元気ねぇぞ?」
「貴方も女の子なんだから俺とか使うんじゃにゃいわ!……でも確かに、何か隠してるわね?そう感じるわ。」
「ラルス…も。」
「やっぱりそうよね。私も気になっていたの。」
「あ…あ……」
みんなの視線がこちらに向けられる。きっと返答を待っているのだろう。いつもなら大口を叩くのだが、今回はとても恐ろしく感じた。
「わ…私…」
静かにジッとこっちを見ている。
「私…勇者に恋をしたのだ!!!」
「………ん…?」
「え…待って、勇者?……マジで?」
「ああ…そうだ…。」
みんなは顔を見合わせている。殺されるだろうか?
「マジで…!?ラディヤベェな!尊敬するわ~」
「………え?」
「この状態でそれ言えるのすごいねぇ。」
「幹部してるけど、正直人間はどうでもいいのよね。害があるないは種族関係ないと思うのよ。」
「そうだねえ…ジジイどもが争ってたのは知ってるけど正直そんなん知るか!って感じだしなぁ…」
「私は応援しようと思うよ。だって魔族はそんな感情、なかなか抱けないからね。頑張ってね。」
「ん…ラルスも味方。……多分ここにいるの全員味方。」
「みんな…ありがとう。」
「でも、ここではいいけど、他の人はきっと許さないから軽々しく発言しちゃダメよ。」
「う…。肝に免じておくよ…。」
「……良かったわね。ラディ。」
「シエラ…!」
私は幸せ者だったんだ。あの日が来なければきっといつまでも幸せだったんだと思う。私は、自ら幸せを手放したんだ。………あの日に。シエラ…本当にゴメンね…
「え…どうしたのだ急に…、仕事の口調で…。」
「仕事だからですよ。今から年に数回しかない重大な幹部会議があるのですから。」
「あ~…そうだったね~…同窓会があったね~…」
「魔王様にとっては同窓会でも、魔族にとっては今後が決まる大事な会議です。早く行きましょう。」
「心得ている。魔の民の為だ。遅れるわけにはいかん。急ぐぞ。」
薔薇の匂いを身にまとい、みんなの望む魔王の姿に化けた私は、急いで会議場所に向かった。
「遅れた。すまない。」
「えー!魔王が遅れちゃダメっしょ!?ヤバー!」
「もう始まるわ。早く席についてちょうだい。」
「それでは、司会進行は私が努めさせていただきます。」
「はーい」
「それでは、まずは紹介から。
魔の力を持つ木々を守る者…リンジュ・フォリスト 通称、リン
魔の力を持つ大海の制御を行う者…マリン・ゴ・ディラン 通称、マリン
魔の力を持つ炎の指揮者…フレイアルニスト・セラギロン 通称、フレア
魔の力を持つ大空を束ねる者…スカウェイラルス・ラシュイル 通称、ラルス
そして私、全ての魔の力を持つ者の心を支配する者であり、魔王様の側近…シュメリア・エディアラ 通称、シエラ。この者ら5名と魔王様、合計6名で行います。」
「正直コレ同窓会だよなぁ~」
「フレア!先程からこの会議に不適切な口調に発言…やめてくださいますにゃ?」
「あはは!猫魔族の部分が出てるぞー。………そうカリカリすんなって、マリン。ラルスからも何か言ってくれよ。」
「…ふざけてるフレアが悪い…と思う…」
「そうよね!?ほら、ラルスだってこう行ってるわ!」
「あの…早く始めようよ…?時間が勿体無いよ…?」
「リンの言う通りだわ。司会として、これ以上続けるのなら、私は貴方方をコントロールしなければいけなくなります。私語の慎みを。」
「まぁまぁ、そういうなよ。折角顔を見せて話せるんだ。喧嘩にならないようにしようぜ?」
「この中ではフレアが一番喧嘩起こしそうだけどねー。」
「いえてるわね…!」
「ああ…そうだな。じゃあ会議を始めようか」
「まずは………なんだっけ?」
「確か呪いの森に光が当たって魔力が逃げるのを何とかして欲しい…でしたね」
「木とか空関係ならラルスとリンですね。お願いできますか?」
「ん…。やってみる。」
「わかったわ。出来るだけしてみるね。」
「ありがとう。じゃあ、次は………」
その後も順調に話し合いが進み、それぞれの担当が決まった。
「それでよ、ラディ。魔王様のがいいか?…まあいいや。ラディ、お前さなんか俺らになんか隠してねぇか…?元気ねぇぞ?」
「貴方も女の子なんだから俺とか使うんじゃにゃいわ!……でも確かに、何か隠してるわね?そう感じるわ。」
「ラルス…も。」
「やっぱりそうよね。私も気になっていたの。」
「あ…あ……」
みんなの視線がこちらに向けられる。きっと返答を待っているのだろう。いつもなら大口を叩くのだが、今回はとても恐ろしく感じた。
「わ…私…」
静かにジッとこっちを見ている。
「私…勇者に恋をしたのだ!!!」
「………ん…?」
「え…待って、勇者?……マジで?」
「ああ…そうだ…。」
みんなは顔を見合わせている。殺されるだろうか?
「マジで…!?ラディヤベェな!尊敬するわ~」
「………え?」
「この状態でそれ言えるのすごいねぇ。」
「幹部してるけど、正直人間はどうでもいいのよね。害があるないは種族関係ないと思うのよ。」
「そうだねえ…ジジイどもが争ってたのは知ってるけど正直そんなん知るか!って感じだしなぁ…」
「私は応援しようと思うよ。だって魔族はそんな感情、なかなか抱けないからね。頑張ってね。」
「ん…ラルスも味方。……多分ここにいるの全員味方。」
「みんな…ありがとう。」
「でも、ここではいいけど、他の人はきっと許さないから軽々しく発言しちゃダメよ。」
「う…。肝に免じておくよ…。」
「……良かったわね。ラディ。」
「シエラ…!」
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