俺のコピペが世界を変える!

滋賀列島(シガレット)

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第6話「犠牲と決意」

6-4: 「知識の海と迫る影」

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 リバンスは巨大な図書館の前に立ち、その威容に圧倒されながらも、扉を開いた。中に足を踏み入れた瞬間、彼の目の前に広がる光景に息を呑んだ。

「す、すごい...」

 天井まで届きそうな本棚が幾重にも連なり、その間を魔法の光で満たされた球体が浮遊している。

 所々に浮かぶ読書スペースには、魔導書を熱心に読み耽る魔法使いたちの姿が見える。

 リバンスは受付で案内を受け、複写再現コピー&ペースト能力に関する資料を探し始めた。しかし、膨大な蔵書の前に途方に暮れる。

「こりゃあ、一筋縄じゃいかないな...」

 彼は何時間も本棚を巡り、無数の本を手に取っては戻す作業を繰り返した。しかし、複写再現コピー&ペースト能力に関する明確な記述は見つからない。汗を拭きながら、リバンスは深いため息をついた。

 そんな彼の様子を見かねたのか、一人の司書が話しかけてきた。

「何かお探しですか?」

 優しげな笑みを浮かべる老司書に、リバンスは自分の探し物を説明した。

「ふむふむ、複写再現コピー&ペースト能力ですか。聞いたことがない能力ですねぇ」老司書は顎に手を当てて考え込んだ。「古代魔法の書庫なら、もしかすると何か手がかりがあるかもしれませんよ」

「古代魔法の書庫ですか?」リバンスは期待を込めて尋ねた。

「はい。ただし、そこは通常立ち入り禁止なんです。上級魔法使いの方だけが入れる特別な場所なんですよ」

 リバンスは落胆の表情を浮かべたが、すぐに思いついた。

「実は、上級魔法使いの友人がいるんです。明日、その友人と一緒に来てもいいでしょうか?」

 老司書は少し驚いた様子を見せたが、すぐに微笑んだ。「もちろんです。お友達と一緒なら、古代魔法の書庫に案内できますよ」

 リバンスは安堵の表情を浮かべ、お礼を言って図書館を後にした。

(明日、ルーンと一緒に来よう。きっと何か見つかるはずだ)

 ◇◇◇◇◇

 一方、ルーンは知り合いの魔道具屋を訪れていた。

「お久しぶりです、マーヴィンさん」

 ルーンがこえをかけると、白髪まじりの髭面の男性が振り返った。

「おや、ルーンじゃないか!久しぶりだね」マーヴィンは温かな笑顔を見せた。「どんな用事かな?」

「実は...」ルーンは少し躊躇いながら続けた。「大切な人から譲り受けた杖なんです。それを修復して、できれば強化もしてほしいんです」

 ルーンが杖を取り出すと、マーヴィンは慎重にそれを受け取った。

「ふむ...なるほど。かなり上質な杖だが、ずいぶんと使い込まれているね。修復は可能だが、強化となると難しいかもしれない」

 マーヴィンは杖を細かく観察しながら説明を続けた。

「この杖には元々強力な魔力が込められているんだ。それ以上の強化は、杖そのものを壊してしまう可能性がある」

 ルーンは少し落胆した様子を見せたが、すぐにかおを上げた。

「分かりました。では、元の性能を維持したまま、修復だけお願いできますか?」

「もちろん」マーヴィンは頷いた。「3日後には用意できるよ」

「ありがとうございます」ルーンは安堵の表情を浮かべた。

 店を出たルーンは、街の様子を見渡した。そこで、黒い外套を纏った集団が通りを歩いているのが目に入った。

(まさか...)

 ルーンの胸に不安が走る。しかし、すぐにその集団は人混みに紛れて見えなくなった。

 ◇◇◇◇◇

 夕刻、リバンスとルーンは待ち合わせ場所で合流した。二人は夕食を楽しみながら、それぞれの収穫を語り合った。

「じゃあ、少し街を散策してみようか」夕食を食べ終わったリバンスが提案した。

 ルーンは頷き、二人は店を出て人気の少なくなった街路を歩き始めた。

 街灯の明かりが薄暗い路地を照らす中、突如として黒い外套を纏った集団が二人の前に現れた。

「!?」

 リバンスとルーンは驚きのあまり、その場に釘付けになった。

「ド、ドミナージュ!?」リバンスのこえが震える。

 ルーンは身構え、魔法の詠唱の準備を始めた。緊迫した空気が流れる中、集団のリーダーらしき人物が一歩前に出た。

「ルーン様!」

 その声に、ルーンの目が見開かれた。リバンスは困惑の表情を浮かべる。

 リーダーがゆっくりとフードを取ると、そこには一人の男性のかおがあった。銀色の髪と鋭い眼光。しかし、その目には懐かしさと安堵の色が浮かんでいる。

「レン...?」ルーンのこえが震えた。

 リバンスは状況が飲み込めず、ただ呆然と立ち尽くすしかなかった。

(何が起きてるんだ...?)

 月明かりに照らされた路地裏で、思いがけない再会の幕が開いた。レンの姿を見たルーンの表情には、驚きと懐かしさ、そして複雑な感情が交錯していた。リバンスは警戒心を解かず、ルーンを守るように前に出る。

 緊張が漂う空気の中、レンが静かにくちを開いた。

「ようやく...お会いできました、ルーン様」
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