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新しい生活
43 Naked【2】 *R18
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肉食の瞳にじっと見つめられ、いまから抱かれるのだと悟る。
千裕はサイドテーブルの引き出しから潤滑剤を取り出し、透明な粘液を手に垂らした。
「ふ……っ」
体温になじませた潤滑剤で緊張する襞をほぐされながら、待ちきれずに彼のスラックスの前を開ける。
怒張した性器がまろび出て、手で刺激してやればさらに熱く脈打つのがわかる。
ベッドが軋む。千裕が姿勢を変え、寝そべる俺の頭を跨いだ。
目と鼻の先に彼の性器があり、意図を察すればもう少し屈めとばかりに彼の尻をつかんで寄せる。
頭を上げてそれを咥えた。
「んっ、ん……っ、ふぅっ、ぅっ……」
いまだ慣れないフェラチオをしながら、千裕に股座を差し出し続ける。無意識のうちに腰を浮かせてしまい、彼の吐息が自分の性器にかかっていよいよ落ち着かなくなる。
後孔はすっかり指を呑み込み、内側を撫でられながら切なくひくついてしまう。空気を含んだ潤滑剤のせいで、混ぜられるたびグチュグチュといやらしい音が鳴った。
「ここ、自分で触って……どうしてたんですか?」
性器を咥えているせいですぐに返事できない。千裕は構わずに話を続けていた。
「こんなふうに、奥の気持ち良いところを目指して……一生懸命に指を動かして、……僕のことを考えてくれてたってことですか?」
「ぅあっ……! ぁ、あっ……んんっ……!」
ぐちゅぐちゅぐちゅ。充分ほぐれているのに、しつこつナカをかき混ぜられていく。
奥の弱い箇所にぎりぎり届かないところに指先が当たって、びくびくと腰が跳ねた。
「教えてください。そんなに欲しかったんですか? 僕の……」
「んぅ゛ッ、ぅッ!」
ぐぐ、と彼の腰が降りてきて、口の奥まで性器を押し込まれる。喉奥を亀頭で撫でられて息ができない。
こいつ、質問するわりに返答させる気がない──いや、態度で返事をさせる気満々じゃないか。
自分の唾液に溺れそうになりながら、夢中でペニスをしゃぶる。確かにこのほうが言葉で答えるよりも正直に伝わるだろう。こんなにも発情して、早く欲しくてたまらない。舌全体を使って求め、吸いつき、褒美をねだる。
「は……、ぁ……っ、素直で……かわいいですね、大慈さん」
千裕が快感で声を漏らすのを聞くと嬉しくなってしまう。
俺の性器は硬く反り勃ち、腰がへこつくのに合わせて揺れる。先端からは先走りが糸を引いて垂れ落ちた。
一人でするときとは違う。あんなに苦労していたのに、千裕の指だと簡単に果ててしまいそうだった。
嫌だ。おまえのでイきたい──ふるふると首を振っていると、ようやく口から性器が抜けていく。
後孔からも指が抜き去られると、 柔らかくなった襞から潤滑剤がとろりとこぼれた。
「千裕……来てくれ……っ」
はやく。
半端に脱げて邪魔な服を取り去り、お互い裸になって抱き合った。
慌ただしく繋がって、けれども俺の身体を心配してかピストンは控えめで、甘やかな熱に蕩ける。
「あぁぁ……! おくっ、いい……っ!」
自分の中に千裕がいる実感に喉を鳴らし、シーツを握りしめてよがった。
「好き、好きです、大慈さん」
千裕は言い足りないかのように何度も俺の名を呼ぶ。
そのたびに返事をしながら、繋いだ手を強く握る。
「はっ、ぁっ……ぁっ……! ちひろぉっ……んぁ、ぁ……!」
唇が重なる。薄く開くと彼の舌が滑り込んできて、舌を絡ませて応えた。
突き上げられながらざらざらとした器官で唾液を交換するほど、頭が痺れていく。
高まる絶頂の予感に、いっそう呼吸は乱れた。
「んんっ……! あぁ、ぁっ……!」
キスが解かれ、互いの間に唾液の橋がかかってすぐに消える。
てらてらと濡れる千裕の唇が動く。
「好きです、大慈さん」
彼の唇は愛の言葉ばかり飽きもせず紡ぐ。
気になるのは、Commandを使わないことだ。
必要なCareはさっき済ませているから、いまの時間がPlayである必要は確かにないが……。
「……ッ!? あぁ……!」
急に首を噛まれて驚いてしまう。もちろん甘噛みで痛みなどほとんどない。ただ意外だった。
落ち着いたように見えて、Defenseの興奮が抜けきっていないのかもしれない。
「うっ……」
ざら、と喉を舐められて息を呑む。
このまま首を噛みちぎられやしないかと一瞬考えたが、千裕はそんなことしないだろう。
好きにすればいいと頭を反らして喉元を差し出せば、甘噛みかキスか、好き勝手にむさぼられていく。
彼が俺の身体に夢中になっていることがおもしろかった。
淡々と続いていたピストンの調子がわずかに早まっている。
熱い息遣いを肌で感じて、彼の両手を強く握る。いつでもイっていいぞ、と。
「ぁあ……っ、大慈さんっ……!」
「んっ、く……っ! ぅあぁっ……!」
我慢できないとばかりに深くねじこまれ、突き上げるようにゆさぶられる。指では届かないところを存分に潰しこねられて、そのあまりの良さに視界がチカチカとまたたいた。
快楽を追う彼の声に聞き入るなか、自分も絶頂へ追い立てられていくのがわかる。
(俺も……イきそう……っ、やっと……っ! あ、あ、ぁっ……くるっ……!)
「大慈さんっ、大慈さんっ……!」
「ちひろっ──ぁ、あ、あぁぁぁっ!」
彼が俺の中で果てるのと同時に、俺もイっていた。声が抑えられないくらい気持ち良い。
「ぁ、あ……っ、は、……はぁ、ぁ……っ」
長い余韻があった。
脱力した千裕が俺に重なり、そのまま横にずれて寝そべる。
去りきらない心地良さに身を預けたまま横向きに姿勢を変え、いつもされていたように千裕の髪を撫でた。なんとなくだ。
指の間に髪がさらさらと流れ、悪くない心地だった。そうしていると千裕は安心したように目を細める。ぼうっと考え事をしながら指を動かし、彼を愛おしく眺めた。
(結局、Commandを一度も使われなかったな……)
日頃それが嫌だと自負しているものの、Subとして命令が欲しいと思う気持ちがないわけではない。彼もDomなのだから、Subを前にして肉体の性欲と第二性欲を切り離してセックスするなんて不自然だ。
(まあ、Defenseの後だから、怖がらせたと思って遠慮しているか、疲れているのだろう)
千裕に触れたまま、うとうとと目を閉じる。
いまはこれだけで幸福だった。
千裕はサイドテーブルの引き出しから潤滑剤を取り出し、透明な粘液を手に垂らした。
「ふ……っ」
体温になじませた潤滑剤で緊張する襞をほぐされながら、待ちきれずに彼のスラックスの前を開ける。
怒張した性器がまろび出て、手で刺激してやればさらに熱く脈打つのがわかる。
ベッドが軋む。千裕が姿勢を変え、寝そべる俺の頭を跨いだ。
目と鼻の先に彼の性器があり、意図を察すればもう少し屈めとばかりに彼の尻をつかんで寄せる。
頭を上げてそれを咥えた。
「んっ、ん……っ、ふぅっ、ぅっ……」
いまだ慣れないフェラチオをしながら、千裕に股座を差し出し続ける。無意識のうちに腰を浮かせてしまい、彼の吐息が自分の性器にかかっていよいよ落ち着かなくなる。
後孔はすっかり指を呑み込み、内側を撫でられながら切なくひくついてしまう。空気を含んだ潤滑剤のせいで、混ぜられるたびグチュグチュといやらしい音が鳴った。
「ここ、自分で触って……どうしてたんですか?」
性器を咥えているせいですぐに返事できない。千裕は構わずに話を続けていた。
「こんなふうに、奥の気持ち良いところを目指して……一生懸命に指を動かして、……僕のことを考えてくれてたってことですか?」
「ぅあっ……! ぁ、あっ……んんっ……!」
ぐちゅぐちゅぐちゅ。充分ほぐれているのに、しつこつナカをかき混ぜられていく。
奥の弱い箇所にぎりぎり届かないところに指先が当たって、びくびくと腰が跳ねた。
「教えてください。そんなに欲しかったんですか? 僕の……」
「んぅ゛ッ、ぅッ!」
ぐぐ、と彼の腰が降りてきて、口の奥まで性器を押し込まれる。喉奥を亀頭で撫でられて息ができない。
こいつ、質問するわりに返答させる気がない──いや、態度で返事をさせる気満々じゃないか。
自分の唾液に溺れそうになりながら、夢中でペニスをしゃぶる。確かにこのほうが言葉で答えるよりも正直に伝わるだろう。こんなにも発情して、早く欲しくてたまらない。舌全体を使って求め、吸いつき、褒美をねだる。
「は……、ぁ……っ、素直で……かわいいですね、大慈さん」
千裕が快感で声を漏らすのを聞くと嬉しくなってしまう。
俺の性器は硬く反り勃ち、腰がへこつくのに合わせて揺れる。先端からは先走りが糸を引いて垂れ落ちた。
一人でするときとは違う。あんなに苦労していたのに、千裕の指だと簡単に果ててしまいそうだった。
嫌だ。おまえのでイきたい──ふるふると首を振っていると、ようやく口から性器が抜けていく。
後孔からも指が抜き去られると、 柔らかくなった襞から潤滑剤がとろりとこぼれた。
「千裕……来てくれ……っ」
はやく。
半端に脱げて邪魔な服を取り去り、お互い裸になって抱き合った。
慌ただしく繋がって、けれども俺の身体を心配してかピストンは控えめで、甘やかな熱に蕩ける。
「あぁぁ……! おくっ、いい……っ!」
自分の中に千裕がいる実感に喉を鳴らし、シーツを握りしめてよがった。
「好き、好きです、大慈さん」
千裕は言い足りないかのように何度も俺の名を呼ぶ。
そのたびに返事をしながら、繋いだ手を強く握る。
「はっ、ぁっ……ぁっ……! ちひろぉっ……んぁ、ぁ……!」
唇が重なる。薄く開くと彼の舌が滑り込んできて、舌を絡ませて応えた。
突き上げられながらざらざらとした器官で唾液を交換するほど、頭が痺れていく。
高まる絶頂の予感に、いっそう呼吸は乱れた。
「んんっ……! あぁ、ぁっ……!」
キスが解かれ、互いの間に唾液の橋がかかってすぐに消える。
てらてらと濡れる千裕の唇が動く。
「好きです、大慈さん」
彼の唇は愛の言葉ばかり飽きもせず紡ぐ。
気になるのは、Commandを使わないことだ。
必要なCareはさっき済ませているから、いまの時間がPlayである必要は確かにないが……。
「……ッ!? あぁ……!」
急に首を噛まれて驚いてしまう。もちろん甘噛みで痛みなどほとんどない。ただ意外だった。
落ち着いたように見えて、Defenseの興奮が抜けきっていないのかもしれない。
「うっ……」
ざら、と喉を舐められて息を呑む。
このまま首を噛みちぎられやしないかと一瞬考えたが、千裕はそんなことしないだろう。
好きにすればいいと頭を反らして喉元を差し出せば、甘噛みかキスか、好き勝手にむさぼられていく。
彼が俺の身体に夢中になっていることがおもしろかった。
淡々と続いていたピストンの調子がわずかに早まっている。
熱い息遣いを肌で感じて、彼の両手を強く握る。いつでもイっていいぞ、と。
「ぁあ……っ、大慈さんっ……!」
「んっ、く……っ! ぅあぁっ……!」
我慢できないとばかりに深くねじこまれ、突き上げるようにゆさぶられる。指では届かないところを存分に潰しこねられて、そのあまりの良さに視界がチカチカとまたたいた。
快楽を追う彼の声に聞き入るなか、自分も絶頂へ追い立てられていくのがわかる。
(俺も……イきそう……っ、やっと……っ! あ、あ、ぁっ……くるっ……!)
「大慈さんっ、大慈さんっ……!」
「ちひろっ──ぁ、あ、あぁぁぁっ!」
彼が俺の中で果てるのと同時に、俺もイっていた。声が抑えられないくらい気持ち良い。
「ぁ、あ……っ、は、……はぁ、ぁ……っ」
長い余韻があった。
脱力した千裕が俺に重なり、そのまま横にずれて寝そべる。
去りきらない心地良さに身を預けたまま横向きに姿勢を変え、いつもされていたように千裕の髪を撫でた。なんとなくだ。
指の間に髪がさらさらと流れ、悪くない心地だった。そうしていると千裕は安心したように目を細める。ぼうっと考え事をしながら指を動かし、彼を愛おしく眺めた。
(結局、Commandを一度も使われなかったな……)
日頃それが嫌だと自負しているものの、Subとして命令が欲しいと思う気持ちがないわけではない。彼もDomなのだから、Subを前にして肉体の性欲と第二性欲を切り離してセックスするなんて不自然だ。
(まあ、Defenseの後だから、怖がらせたと思って遠慮しているか、疲れているのだろう)
千裕に触れたまま、うとうとと目を閉じる。
いまはこれだけで幸福だった。
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