32 / 63
吸血鬼と人間 編
32 これが健康診断? *R18
しおりを挟む
先月のミュラッカの思い出をまだ夢に見る。
それだけ楽しかったのだろう。
──稲光のごろごろ音で目が覚めた。
今日はあいにくの天気らしい。
森で食材を採るか、市場に買い出しに行きたかったが、雨なら今日もキッチンで料理研究をしてもいい。
未知の食材をどう下ごしらえしたらおいしくなるのか、ひとつひとつ知っていくのが楽しかった。
……ん?
なんか、身体に違和感があるな。
目を開ける。
すると、ベッドに横たわる自分に巨大なスライムが覆い被さっていた。
「ウワーッ!?」
「もうしばらく寝ていろ」
「ジェード!?」
ベッドサイドにはジェードがいた。
ということは、彼の仕業か?
こんな状況で寝られるか。
「ただの健康診断だ。魔王城やら連れ回したからな。あれから、ちゃんと疲れが取れているのか?」
「健康診断って、これがっ!?」
暇つぶしの動画で観るスクイーズを思い出すような質感だった。ぶよぶよと吸い付く薄膜の中に、たっぷりと水のようなものが入っている。
もちろんおもちゃじゃない。生きた魔物だ。
重い。
「そのスライムは瘴気や菌を浄化する。身体のつくりが未解明の生物にも使えてな。少々乱暴だが、まあ大丈夫だろう」
「ほんとにッ!? ねえ!? ほんとにだいじょォごぽっおぇ゛っごぼぼぼ」
どうして急に、抜き打ちの健康診断なんか?
俺が取り憑かれたようにキッチンで暴れ回っているのを、何かの不調だと思ったのかな。
孤独から自分の尻尾を噛むハムスターもいるらしいから、遠からずかもしれないが、こんな健康診断をされるとあらかじめ言われていたらウソでも機嫌良く振る舞ったよ。
「ひぃっ……!!」
服の中のあらゆる場所で、ひんやりした感触がうごめいている。
このスライム、ヌルヌルした汁を分泌してる? 触れたところが軽く麻痺したみたいな感覚になる……麻酔みたいなものだろうか。
おかげで苦しくはないけど……身体の隅々まで変に刺激されると、感覚が鈍くなっていても反応してしまう。
ちょっと気持ち良い気もするし、そうじゃない気もする。触られる場所による。
「ちょ、待っ……そこはダメッ……!」
他人に触らせないようなプライベートなところでもスライムはお構いなしだ。
それどころか、あらゆる穴からぶよぶよの体を流し込もうとしてくる。
耳!? 耳掃除してんのか、これ!?
おおお音がやばいっ。両耳同時はやめろっ。
口も過去のトラウマがっ。
歯並び確かめて何になるんだよっ。
虫歯もないって! たぶん!
ごぼぼっ。喉奥しぬ゛っ。
こんなのっ、内臓の直診で弱って死ぬからっ!
……!? 待ってくれ、ちんこムズムズするけどっ、入ってきてないよな!? これ!?
「んぐ……! ん……あぁっ……!?」
性病の可能性なんかほとんどないって! 性器の……か、皮とかを……をいじくるの、勘弁してくれ……! 触り方、やらしい……!
「んうぅっ! うっ……ん、ぅ゛っ……!!」
し、尻っ……! 尻ん中はっ、そこはマズいって!
病院でも直腸指診とかあるけど! これもそういうことだって受け入れればいいのか!? 本当に!?
後ろの穴も一回変なことになっただけだから、あんまり奥まではっ。
「ん゛っ、んっ! んぅぅっ! うぅうっ……!!」
尻の奥の……ジェードに突かれて変な感じしたとこ、擦られてるっ……ううっ、こんなのであのときを思い出すなんて……!
……これまさか、生殖機能が正常かまで見てるのか? 勃たせようとしてる!?
「んうぅ゛──!!」
性的に刺激されながら、機能を調べるように身体の外側も内側もあちこち這いずり回られている。
このスライム、射精機能に問題ないかまで診る気だろ! 大丈夫だから! 信じてくれ! もういいから!
ズボンをはいているおかげで、俺のそこがどうなっているのかジェードからは見えないことだけが救いだ。
そもそもこんな、こんなのを、ジェードはどんな気持ちで見てるんだよ。
チラと彼の顔を見る。
気まずそうに顔を赤くしてるのかよ!
やらしさを感じてるなら止めてくれよ!
「ぁくっ、う、ううっ……!!」
結局、スライムの中に射精させられ、心肺機能とかもおそらく診られた。
そうしてやっと、スライムは俺の中から出ていく。
不要な体液部分は切り離されて蒸発し、わずかなジェルに包まれたコアがジェードが持つ瓶の中へ帰っていく。
「は──……ッ、は──……ッ!!」
汗だくで顔を真っ赤にして、息も絶え絶えだ。
恨めしそうな顔をする俺と、ジェードは目を合わせない。ここまでのことになるとは彼も想定していなかったのかもしれない。
気まずそうに部屋から去ろうとする彼の裾を、俺はとっさにつかんだ。
引き止めてから、自分がなぜそうしたのかわからずに戸惑う。
普通なら、一人になって呼吸を落ち着かせたいところだ。
でも。
「その……しないのか」
振り返ったジェードの表情はいつもの仏頂面だったが、実のところびっくりしていることが伝わってきた。驚くと瞳孔が大きくなるというが、こんな感じなんだな。
その様子から、俺の言葉の意味は伝わっているのだろうと思う。
「健康診断までしたんだ、俺は大丈夫だよ。だから……最近してないだろ、吸血」
されないならされないに越したことはない。あんな恥ずかしい思いをさせられるのだから。
それでも。
このタイミングを逃したら、俺はまた《いないと同じ》になってしまう気がした。
「……殊勝な心がけだ」
俺がいつまでも手を離さないからか、黙り込んでいたジェードは観念したようにベッドのふちへ腰掛けた。
そっと頬に触れられた。あごのラインを撫でる指先が、首筋に降りていく。
なんだか緊張してくる。
「構わないな? おまえの味を確かめても」
なんだそれ。
味なんか、今更だろ。
それだけ楽しかったのだろう。
──稲光のごろごろ音で目が覚めた。
今日はあいにくの天気らしい。
森で食材を採るか、市場に買い出しに行きたかったが、雨なら今日もキッチンで料理研究をしてもいい。
未知の食材をどう下ごしらえしたらおいしくなるのか、ひとつひとつ知っていくのが楽しかった。
……ん?
なんか、身体に違和感があるな。
目を開ける。
すると、ベッドに横たわる自分に巨大なスライムが覆い被さっていた。
「ウワーッ!?」
「もうしばらく寝ていろ」
「ジェード!?」
ベッドサイドにはジェードがいた。
ということは、彼の仕業か?
こんな状況で寝られるか。
「ただの健康診断だ。魔王城やら連れ回したからな。あれから、ちゃんと疲れが取れているのか?」
「健康診断って、これがっ!?」
暇つぶしの動画で観るスクイーズを思い出すような質感だった。ぶよぶよと吸い付く薄膜の中に、たっぷりと水のようなものが入っている。
もちろんおもちゃじゃない。生きた魔物だ。
重い。
「そのスライムは瘴気や菌を浄化する。身体のつくりが未解明の生物にも使えてな。少々乱暴だが、まあ大丈夫だろう」
「ほんとにッ!? ねえ!? ほんとにだいじょォごぽっおぇ゛っごぼぼぼ」
どうして急に、抜き打ちの健康診断なんか?
俺が取り憑かれたようにキッチンで暴れ回っているのを、何かの不調だと思ったのかな。
孤独から自分の尻尾を噛むハムスターもいるらしいから、遠からずかもしれないが、こんな健康診断をされるとあらかじめ言われていたらウソでも機嫌良く振る舞ったよ。
「ひぃっ……!!」
服の中のあらゆる場所で、ひんやりした感触がうごめいている。
このスライム、ヌルヌルした汁を分泌してる? 触れたところが軽く麻痺したみたいな感覚になる……麻酔みたいなものだろうか。
おかげで苦しくはないけど……身体の隅々まで変に刺激されると、感覚が鈍くなっていても反応してしまう。
ちょっと気持ち良い気もするし、そうじゃない気もする。触られる場所による。
「ちょ、待っ……そこはダメッ……!」
他人に触らせないようなプライベートなところでもスライムはお構いなしだ。
それどころか、あらゆる穴からぶよぶよの体を流し込もうとしてくる。
耳!? 耳掃除してんのか、これ!?
おおお音がやばいっ。両耳同時はやめろっ。
口も過去のトラウマがっ。
歯並び確かめて何になるんだよっ。
虫歯もないって! たぶん!
ごぼぼっ。喉奥しぬ゛っ。
こんなのっ、内臓の直診で弱って死ぬからっ!
……!? 待ってくれ、ちんこムズムズするけどっ、入ってきてないよな!? これ!?
「んぐ……! ん……あぁっ……!?」
性病の可能性なんかほとんどないって! 性器の……か、皮とかを……をいじくるの、勘弁してくれ……! 触り方、やらしい……!
「んうぅっ! うっ……ん、ぅ゛っ……!!」
し、尻っ……! 尻ん中はっ、そこはマズいって!
病院でも直腸指診とかあるけど! これもそういうことだって受け入れればいいのか!? 本当に!?
後ろの穴も一回変なことになっただけだから、あんまり奥まではっ。
「ん゛っ、んっ! んぅぅっ! うぅうっ……!!」
尻の奥の……ジェードに突かれて変な感じしたとこ、擦られてるっ……ううっ、こんなのであのときを思い出すなんて……!
……これまさか、生殖機能が正常かまで見てるのか? 勃たせようとしてる!?
「んうぅ゛──!!」
性的に刺激されながら、機能を調べるように身体の外側も内側もあちこち這いずり回られている。
このスライム、射精機能に問題ないかまで診る気だろ! 大丈夫だから! 信じてくれ! もういいから!
ズボンをはいているおかげで、俺のそこがどうなっているのかジェードからは見えないことだけが救いだ。
そもそもこんな、こんなのを、ジェードはどんな気持ちで見てるんだよ。
チラと彼の顔を見る。
気まずそうに顔を赤くしてるのかよ!
やらしさを感じてるなら止めてくれよ!
「ぁくっ、う、ううっ……!!」
結局、スライムの中に射精させられ、心肺機能とかもおそらく診られた。
そうしてやっと、スライムは俺の中から出ていく。
不要な体液部分は切り離されて蒸発し、わずかなジェルに包まれたコアがジェードが持つ瓶の中へ帰っていく。
「は──……ッ、は──……ッ!!」
汗だくで顔を真っ赤にして、息も絶え絶えだ。
恨めしそうな顔をする俺と、ジェードは目を合わせない。ここまでのことになるとは彼も想定していなかったのかもしれない。
気まずそうに部屋から去ろうとする彼の裾を、俺はとっさにつかんだ。
引き止めてから、自分がなぜそうしたのかわからずに戸惑う。
普通なら、一人になって呼吸を落ち着かせたいところだ。
でも。
「その……しないのか」
振り返ったジェードの表情はいつもの仏頂面だったが、実のところびっくりしていることが伝わってきた。驚くと瞳孔が大きくなるというが、こんな感じなんだな。
その様子から、俺の言葉の意味は伝わっているのだろうと思う。
「健康診断までしたんだ、俺は大丈夫だよ。だから……最近してないだろ、吸血」
されないならされないに越したことはない。あんな恥ずかしい思いをさせられるのだから。
それでも。
このタイミングを逃したら、俺はまた《いないと同じ》になってしまう気がした。
「……殊勝な心がけだ」
俺がいつまでも手を離さないからか、黙り込んでいたジェードは観念したようにベッドのふちへ腰掛けた。
そっと頬に触れられた。あごのラインを撫でる指先が、首筋に降りていく。
なんだか緊張してくる。
「構わないな? おまえの味を確かめても」
なんだそれ。
味なんか、今更だろ。
25
あなたにおすすめの小説
ウサギ獣人を毛嫌いしているオオカミ獣人後輩に、嘘をついたウサギ獣人オレ。大学で逃げ出して後悔したのに、大人になって再会するなんて!?
灯璃
BL
ごく普通に大学に通う、宇佐木 寧(ねい)には、ひょんな事から懐いてくれる後輩がいた。
オオカミ獣人でアルファの、狼谷 凛旺(りおう)だ。
ーここは、普通に獣人が現代社会で暮らす世界ー
獣人の中でも、肉食と草食で格差があり、さらに男女以外の第二の性別、アルファ、ベータ、オメガがあった。オメガは男でもアルファの子が産めるのだが、そこそこ差別されていたのでベータだと言った方が楽だった。
そんな中で、肉食のオオカミ獣人の狼谷が、草食オメガのオレに懐いているのは、単にオレたちのオタク趣味が合ったからだった。
だが、こいつは、ウサギ獣人を毛嫌いしていて、よりにもよって、オレはウサギ獣人のオメガだった。
話が合うこいつと話をするのは楽しい。だから、学生生活の間だけ、なんとか隠しとおせば大丈夫だろう。
そんな風に簡単に思っていたからか、突然に発情期を迎えたオレは、自業自得の後悔をする羽目になるーー。
みたいな、大学篇と、その後の社会人編。
BL大賞ポイントいれて頂いた方々!ありがとうございました!!
※本編完結しました!お読みいただきありがとうございました!
※短編1本追加しました。これにて完結です!ありがとうございました!
旧題「ウサギ獣人が嫌いな、オオカミ獣人後輩を騙してしまった。ついでにオメガなのにベータと言ってしまったオレの、後悔」
魔王の息子を育てることになった俺の話
お鮫
BL
俺が18歳の時森で少年を拾った。その子が将来魔王になることを知りながら俺は今日も息子としてこの子を育てる。そう決意してはや数年。
「今なんつった?よっぽど死にたいんだね。そんなに俺と離れたい?」
現在俺はかわいい息子に殺害予告を受けている。あれ、魔王は?旅に出なくていいの?とりあえず放してくれません?
魔王になる予定の男と育て親のヤンデレBL
BLは初めて書きます。見ずらい点多々あるかと思いますが、もしありましたら指摘くださるとありがたいです。
BL大賞エントリー中です。
人質5歳の生存戦略! ―悪役王子はなんとか死ぬ気で生き延びたい!冤罪処刑はほんとムリぃ!―
ほしみ
ファンタジー
「え! ぼく、死ぬの!?」
前世、15歳で人生を終えたぼく。
目が覚めたら異世界の、5歳の王子様!
けど、人質として大国に送られた危ない身分。
そして、夢で思い出してしまった最悪な事実。
「ぼく、このお話知ってる!!」
生まれ変わった先は、小説の中の悪役王子様!?
このままだと、10年後に無実の罪であっさり処刑されちゃう!!
「むりむりむりむり、ぜったいにムリ!!」
生き延びるには、なんとか好感度を稼ぐしかない。
とにかく周りに気を使いまくって!
王子様たちは全力尊重!
侍女さんたちには迷惑かけない!
ひたすら頑張れ、ぼく!
――猶予は後10年。
原作のお話は知ってる――でも、5歳の頭と体じゃうまくいかない!
お菓子に惑わされて、勘違いで空回りして、毎回ドタバタのアタフタのアワアワ。
それでも、ぼくは諦めない。
だって、絶対の絶対に死にたくないからっ!
原作とはちょっと違う王子様たち、なんかびっくりな王様。
健気に奮闘する(ポンコツ)王子と、見守る人たち。
どうにか生き延びたい5才の、ほのぼのコミカル可愛いふわふわ物語。
(全年齢/ほのぼの/男性キャラ中心/嫌なキャラなし/1エピソード完結型/ほぼ毎日更新中)
ブラコンすぎて面倒な男を演じていた平凡兄、やめたら押し倒されました
あと
BL
「お兄ちゃん!人肌脱ぎます!」
完璧公爵跡取り息子許嫁攻め×ブラコン兄鈍感受け
可愛い弟と攻めの幸せのために、平凡なのに面倒な男を演じることにした受け。毎日の告白、束縛発言などを繰り広げ、上手くいきそうになったため、やめたら、なんと…?
攻め:ヴィクター・ローレンツ
受け:リアム・グレイソン
弟:リチャード・グレイソン
pixivにも投稿しています。
ひよったら消します。
誤字脱字はサイレント修正します。
また、内容もサイレント修正する時もあります。
定期的にタグも整理します。
批判・中傷コメントはお控えください。
見つけ次第削除いたします。
ざこてん〜初期雑魚モンスターに転生した俺は、勇者にテイムしてもらう〜
キノア9g
BL
「俺の血を啜るとは……それほど俺を愛しているのか?」
(いえ、ただの生存戦略です!!)
【元社畜の雑魚モンスター(うさぎ)】×【勘違い独占欲勇者】
生き残るために媚びを売ったら、最強の勇者に溺愛されました。
ブラック企業で過労死した俺が転生したのは、RPGの最弱モンスター『ダーク・ラビット(黒うさぎ)』だった。
のんびり草を食んでいたある日、目の前に現れたのはゲーム最強の勇者・アレクセイ。
「経験値」として狩られる!と焦った俺は、生き残るために咄嗟の機転で彼と『従魔契約』を結ぶことに成功する。
「殺さないでくれ!」という一心で、傷口を舐めて契約しただけなのに……。
「魔物の分際で、俺にこれほど情熱的な求愛をするとは」
なぜか勇者様、俺のことを「自分に惚れ込んでいる健気な相棒」だと盛大に勘違い!?
勘違いされたまま、勇者の膝の上で可愛がられる日々。
捨てられないために必死で「有能なペット」を演じていたら、勇者の魔力を受けすぎて、なんと人間の姿に進化してしまい――!?
「もう使い魔の枠には収まらない。俺のすべてはお前のものだ」
ま、待ってください勇者様、愛が重すぎます!
元社畜の生存本能が生んだ、すれ違いと溺愛の異世界BLファンタジー!
普段「はい」しか言わない僕は、そばに人がいると怖いのに、元マスターが迫ってきて弄ばれている
迷路を跳ぶ狐
BL
全105話*六月十一日に完結する予定です。
読んでいただき、エールやお気に入り、しおりなど、ありがとうございました(*≧∀≦*)
魔法の名手が生み出した失敗作と言われていた僕の処分は、ある日突然決まった。これから捨てられる城に置き去りにされるらしい。
ずっと前から廃棄処分は決まっていたし、殺されるかと思っていたのに、そうならなかったのはよかったんだけど、なぜか僕を嫌っていたはずのマスターまでその城に残っている。
それだけならよかったんだけど、ずっとついてくる。たまにちょっと怖い。
それだけならよかったんだけど、なんだか距離が近い気がする。
勘弁してほしい。
僕は、この人と話すのが、ものすごく怖いんだ。
【本編完結】最強魔導騎士は、騎士団長に頭を撫でて欲しい【番外編あり】
ゆらり
BL
帝国の侵略から国境を守る、レゲムアーク皇国第一魔導騎士団の駐屯地に派遣された、新人の魔導騎士ネウクレア。
着任当日に勃発した砲撃防衛戦で、彼は敵の砲撃部隊を単独で壊滅に追いやった。
凄まじい能力を持つ彼を部下として迎え入れた騎士団長セディウスは、研究機関育ちであるネウクレアの独特な言動に戸惑いながらも、全身鎧の下に隠された……どこか歪ではあるが、純粋無垢であどけない姿に触れたことで、彼に対して強い庇護欲を抱いてしまう。
撫でて、抱きしめて、甘やかしたい。
帝国との全面戦争が迫るなか、ネウクレアへの深い想いと、皇国の守護者たる騎士としての責務の間で、セディウスは葛藤する。
独身なのに父性強めな騎士団長×不憫な生い立ちで情緒薄めな甘えたがり魔導騎士+仲が良すぎる副官コンビ。
甘いだけじゃない、骨太文体でお送りする軍記物BL小説です。番外は日常エピソード中心。ややダーク・ファンタジー寄り。
※ぼかしなし、本当の意味で全年齢向け。
★お気に入りやいいね、エールをありがとうございます! お気に召しましたらぜひポチリとお願いします。凄く励みになります!
溺愛の加速が尋常じゃない!?~味方作りに全振りしたら兄たちに溺愛されました~
液体猫(299)
BL
毎日AM2時10分投稿
【《血の繋がりは"絶対"ではない。》この言葉を胸に、末っ子クリスは過保護な兄たちに溺愛されながら、大好きな四男と幸せに暮らす】
アルバディア王国の第五皇子クリスが目を覚ましたとき、九年前へと戻っていた。
巻き戻す前の世界とは異なるけれど同じ場所で、クリスは生き残るために知恵を振り絞る。
かわいい末っ子が過剰なまでにかわいがられて溺愛されていく──
やり直しもほどほどに。罪を着せた者への復讐はついで。そんな軽い気持ちで始まった新たな人生はコミカル&シリアス。だけどほのぼのとしたハッピーエンド確定物語。
主人公は後に18歳へと成長します(*・ω・)*_ _)ペコリ
⚠️濡れ場のサブタイトルに*のマークがついてます。冒頭のみ重い展開あり。それ以降はコミカルでほのぼの✌
⚠️本格的な塗れ場シーンは三章(18歳になって)からとなります。
⚠️若干の謎解き要素を含んでいますが、オマケ程度です!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる