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パラノーマル・アクティビティ方式
4:どうにかなるんじゃね?知らんけど
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「よし、やっぱり来させて正解だったわね」
「ありゃりゃ、憑いてきてた?どんな子?そもそも女の子?」
「幽霊までナンパしようとしなくていい、人間だけにしときなさい」
人間もあんまりナンパしないのになぁ。
「ヤダ、いさちゃんてば幽霊も守備範囲なのぉ?」
「そうなのぉ~、かわいい幽霊ちゃんなら取り憑かれてもいいのにルキアママが許してくれないのぉ」
「許されると思ってんの?飼うなら猫にしときなさい。うちは幽霊は飼えません。はい、チェイサー」
「幽霊をペットみたいに言うなよ。しかもなんで猫限定なの?猫好きだからいいけど別に……」
ルキアママは私のペースに合わせてチェイサーを出してくれる。
いっつもタイミング完璧だ。
「ママったらそんなにいさちゃんが心配なら正直に言えばいいのに」
「ブリ子は余計なこと言ってないで、滝谷さんの飲みもん作んなさい。さっきから待ってるわよ」
「これは放置プレイってヤツ」
「アタシの店でそんな事する度胸があったなんてねぇ?」
ゴキゴキと音を立てる、龍太郎の拳。
不味い、このままだとブリちゃんの頭蓋骨が……。
「ブリちゃん、さっさと仕事した方がいいよ?ルキアの拳骨は頭蓋骨陥没骨折するぐらいの威力あるから」
「ママの拳骨は最終兵器か何かなの?」
「そんな訳ないでしょ、ちょっとヒビが入る程度よ」
「ヒビは入るのね……」
なんだかんだ言いながらも、ブリちゃんはお客さんに飲み物のおかわりを作りに行っちゃった。
ブリちゃんは私と龍太郎が一緒に住むことになった時、一緒に部屋を探してくれたり、龍太郎が忙しくて家具を見に行けない時に、一緒に来てくれたりしたぐらい龍太郎の次に仲がいいおネエさん。
龍太郎が前のお店から独立する時も、なんだかんだ言いながら着いてきてくれたらしく、龍太郎もブリちゃんのことを信頼しているようだ。
「で?どうすんの?」
「何が?」
「あのUSB、解析してもらった後どうするのか聞いてなかったから」
「返すよ?本人に。彼も返して欲しそうだったから、事務所に送ってくれって言ってたし」
「そう……なら返す前におまじないでも掛けとくわ」
「ルキアのおまじないは効くからねぇ……」
私はいつの間にか空のグラスと交換されてたカンパリジンジャーエールをグイッと1口飲む。
カンパリの特徴的な苦味が口の中に広がって行く感覚に頭は自然と思考モードへ切り替わっていく、それにしてもなぜ私にあんな動画を渡してきたんだろうか、二作品程前のあとがきで動画解析のプロと知り合ったことは書いている。経緯を省いただけで。
私の黒歴史である携帯小説時代からの読者であれば、そのあとがきを読んだと思う。
なんせ、前作の"呪われてる?~その少女には、幽霊が取り憑いています~"のあとがきをソラでスラスラと言えるほど、あとがきまでしっかりと読み込む程の変態的な読者なのだから、二作品前のあとがきも当然読んだだろうし。
「考えても意味は無いか。所詮人の心なんてものは分からない方が身のためだし」
「なぁに?どうかしたの?」
「なんでもないよ、ブリちゃん。やっぱり考え事にはカンパリは最適だなって」
「文豪でも気取ってんの?書いてる作品がオカルトなんかじゃ、文豪には毛程も近づけないわよ」
相も変わらず、私に手厳しいルキアの言葉を華麗にスルーしながら、パラノーマル・アクティビティの本編を思い出そうとした。
けども、観たのが大分前だったからなのか、断片的にしか思い出せない。
「ルキア~、明日映画見ようよ~」
「あら、いいじゃないの映画。何観るの?」
「パラノーマル・アクティビティ」
「却下」
「即答やめい」
「とにかく嫌」
「えぇー?面白い映画なんだよ? シリーズ進む事にオカルト色強くなるけど、最初の方はルキアも楽しめるって」
「嫌よ、アンタ変なツッコミ入れるから集中できないの」
「我慢する」
「息はしてね」
「先回りしただと!?」
「ヤッダ、おっもしろいwww最高よ、いさちゃんwww」
「ありがとう、ブリちゃん♡」
「このお店の看板レアメニュー、ママといさちゃんの漫才よ!みんな覚えて帰ってね!」
「こんなメニュー置いた覚えは無いわよ」
なんだかんだ言いながら、お酒を飲んだり、ルキアとブリちゃんの漫才を見たり、ブリちゃんのカラオケを聞いたりしてたらあっという間に閉店時間。
「楽しい時間程、あっという間に過ぎてっちゃうよね……寂しいけど、この楽しかった時間の後の静寂も悪くないよねぇ……」
チェイサーを兼ねたシンデレラを飲みつつ、お店の片付けをするブリちゃんや他の店子さんたちと、レジ締めをするルキアを眺める。
あくせく働くみんなを眺めながら飲むシンデレラ程、美味しいものは無いなぁ。
「おばあちゃんみたいな事言ってんじゃないわよ、大体アンタまだそんなに生きてないでしょ。今年いくつか言ってご覧なさいよ」
「私?今年25ってか早生まれだから、もう25で来年26」
「「はァ!?アタシたちよりも年下!?」」
「えっ、まって?ブリちゃんまで?言ってなかったっけ?」
「聞いてなかったから驚いてんでしょ!」
「てかさ、そう言う2人はいくつよ?私ばっかりズルくない?」
「34」
と龍太郎が言い
「41」
とブリちゃん言った途端に2人は顔を見合わせ同時にこうお互いに対してこう言い放った。
「「はァ!?ババアじゃない!!/ガキじゃない!!」」
「「なんですって?!」」
「どっちもどっちだし、私からしたらどっちもババアなんだけど?」
と私が言い
「俺からしてもそうですよ、勇魚さん。てかブリ子さんも、ママも閉店作業中なんですけど?仕事してください」
と店子のリョウちゃん(ママに次ぐ毒舌キャラ)も賛同
「ママぁ?風車(ルキアの店のお向かいさん)のとこのママさんが来てるんだけど」
そこにムギちゃん(仔犬系)がルキアに来客を知らせるけど如何せん間が悪かった。
「「黙らっしゃい、ガキ共はすっこんでなさい!!」」
「息ピッタリぃ……」
「仕事してよ……」
「え?僕ただ風車のママさんが来てるの言いに来ただけなんだけど……なんで僕怒られたの?」
ムギちゃん、ドンマイ。
年と言うのは本当に怖いなぁ……次回作のあとがきのネタができたな。
儲け儲け。
「ありゃりゃ、憑いてきてた?どんな子?そもそも女の子?」
「幽霊までナンパしようとしなくていい、人間だけにしときなさい」
人間もあんまりナンパしないのになぁ。
「ヤダ、いさちゃんてば幽霊も守備範囲なのぉ?」
「そうなのぉ~、かわいい幽霊ちゃんなら取り憑かれてもいいのにルキアママが許してくれないのぉ」
「許されると思ってんの?飼うなら猫にしときなさい。うちは幽霊は飼えません。はい、チェイサー」
「幽霊をペットみたいに言うなよ。しかもなんで猫限定なの?猫好きだからいいけど別に……」
ルキアママは私のペースに合わせてチェイサーを出してくれる。
いっつもタイミング完璧だ。
「ママったらそんなにいさちゃんが心配なら正直に言えばいいのに」
「ブリ子は余計なこと言ってないで、滝谷さんの飲みもん作んなさい。さっきから待ってるわよ」
「これは放置プレイってヤツ」
「アタシの店でそんな事する度胸があったなんてねぇ?」
ゴキゴキと音を立てる、龍太郎の拳。
不味い、このままだとブリちゃんの頭蓋骨が……。
「ブリちゃん、さっさと仕事した方がいいよ?ルキアの拳骨は頭蓋骨陥没骨折するぐらいの威力あるから」
「ママの拳骨は最終兵器か何かなの?」
「そんな訳ないでしょ、ちょっとヒビが入る程度よ」
「ヒビは入るのね……」
なんだかんだ言いながらも、ブリちゃんはお客さんに飲み物のおかわりを作りに行っちゃった。
ブリちゃんは私と龍太郎が一緒に住むことになった時、一緒に部屋を探してくれたり、龍太郎が忙しくて家具を見に行けない時に、一緒に来てくれたりしたぐらい龍太郎の次に仲がいいおネエさん。
龍太郎が前のお店から独立する時も、なんだかんだ言いながら着いてきてくれたらしく、龍太郎もブリちゃんのことを信頼しているようだ。
「で?どうすんの?」
「何が?」
「あのUSB、解析してもらった後どうするのか聞いてなかったから」
「返すよ?本人に。彼も返して欲しそうだったから、事務所に送ってくれって言ってたし」
「そう……なら返す前におまじないでも掛けとくわ」
「ルキアのおまじないは効くからねぇ……」
私はいつの間にか空のグラスと交換されてたカンパリジンジャーエールをグイッと1口飲む。
カンパリの特徴的な苦味が口の中に広がって行く感覚に頭は自然と思考モードへ切り替わっていく、それにしてもなぜ私にあんな動画を渡してきたんだろうか、二作品程前のあとがきで動画解析のプロと知り合ったことは書いている。経緯を省いただけで。
私の黒歴史である携帯小説時代からの読者であれば、そのあとがきを読んだと思う。
なんせ、前作の"呪われてる?~その少女には、幽霊が取り憑いています~"のあとがきをソラでスラスラと言えるほど、あとがきまでしっかりと読み込む程の変態的な読者なのだから、二作品前のあとがきも当然読んだだろうし。
「考えても意味は無いか。所詮人の心なんてものは分からない方が身のためだし」
「なぁに?どうかしたの?」
「なんでもないよ、ブリちゃん。やっぱり考え事にはカンパリは最適だなって」
「文豪でも気取ってんの?書いてる作品がオカルトなんかじゃ、文豪には毛程も近づけないわよ」
相も変わらず、私に手厳しいルキアの言葉を華麗にスルーしながら、パラノーマル・アクティビティの本編を思い出そうとした。
けども、観たのが大分前だったからなのか、断片的にしか思い出せない。
「ルキア~、明日映画見ようよ~」
「あら、いいじゃないの映画。何観るの?」
「パラノーマル・アクティビティ」
「却下」
「即答やめい」
「とにかく嫌」
「えぇー?面白い映画なんだよ? シリーズ進む事にオカルト色強くなるけど、最初の方はルキアも楽しめるって」
「嫌よ、アンタ変なツッコミ入れるから集中できないの」
「我慢する」
「息はしてね」
「先回りしただと!?」
「ヤッダ、おっもしろいwww最高よ、いさちゃんwww」
「ありがとう、ブリちゃん♡」
「このお店の看板レアメニュー、ママといさちゃんの漫才よ!みんな覚えて帰ってね!」
「こんなメニュー置いた覚えは無いわよ」
なんだかんだ言いながら、お酒を飲んだり、ルキアとブリちゃんの漫才を見たり、ブリちゃんのカラオケを聞いたりしてたらあっという間に閉店時間。
「楽しい時間程、あっという間に過ぎてっちゃうよね……寂しいけど、この楽しかった時間の後の静寂も悪くないよねぇ……」
チェイサーを兼ねたシンデレラを飲みつつ、お店の片付けをするブリちゃんや他の店子さんたちと、レジ締めをするルキアを眺める。
あくせく働くみんなを眺めながら飲むシンデレラ程、美味しいものは無いなぁ。
「おばあちゃんみたいな事言ってんじゃないわよ、大体アンタまだそんなに生きてないでしょ。今年いくつか言ってご覧なさいよ」
「私?今年25ってか早生まれだから、もう25で来年26」
「「はァ!?アタシたちよりも年下!?」」
「えっ、まって?ブリちゃんまで?言ってなかったっけ?」
「聞いてなかったから驚いてんでしょ!」
「てかさ、そう言う2人はいくつよ?私ばっかりズルくない?」
「34」
と龍太郎が言い
「41」
とブリちゃん言った途端に2人は顔を見合わせ同時にこうお互いに対してこう言い放った。
「「はァ!?ババアじゃない!!/ガキじゃない!!」」
「「なんですって?!」」
「どっちもどっちだし、私からしたらどっちもババアなんだけど?」
と私が言い
「俺からしてもそうですよ、勇魚さん。てかブリ子さんも、ママも閉店作業中なんですけど?仕事してください」
と店子のリョウちゃん(ママに次ぐ毒舌キャラ)も賛同
「ママぁ?風車(ルキアの店のお向かいさん)のとこのママさんが来てるんだけど」
そこにムギちゃん(仔犬系)がルキアに来客を知らせるけど如何せん間が悪かった。
「「黙らっしゃい、ガキ共はすっこんでなさい!!」」
「息ピッタリぃ……」
「仕事してよ……」
「え?僕ただ風車のママさんが来てるの言いに来ただけなんだけど……なんで僕怒られたの?」
ムギちゃん、ドンマイ。
年と言うのは本当に怖いなぁ……次回作のあとがきのネタができたな。
儲け儲け。
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