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フラグ回収おつでーす……(白目)
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さて、弟のテオ、そして肝心要の親友サラに協力を取り付け、"何がなんでも辺境でのんびりライフ作戦"(命名リタ)のために、今日まで奮闘してきましたが……
この状況はさすがに予想外だったなぁ……
「カイル様怖いですぅ……」
「ラウラ安心しろ、お前の事は僕が何がなんでも守るから……」
「カイル様ぁ……」
「ラウラ……」
「…………」
はい、親友と招待された貴族様たちの目の前で堂々とお花を飛ばしてるのは、皆様予想できているでしょう、我がアルドリッジ家の末妹ラウラとこの国の第一皇太子カイル様ですね。
そしてそんな2人を、絶対零度の目で見るのは我が親友サラです……
マジかよ……飛び切りデケェ面倒事じゃねえか!!
面倒事製造機の面目躍如だよ、ラウラ!!
てか語尾に小さく母音を付けんじゃねえよ、ただでさえイライラしてんのにさらにイライラが募って、世界の果てまで投げ飛ばしたくなる。
そもそも、この間サラと話した内容は私達姉弟に関わりがない女が第一皇太子に手ぇ出した場合の話であって、それが妹であった場合、思いっきり話が変わってくる。
慰謝料を払わなければならない人物がウチの家門から出たとなると、確実に私達にも飛び火してくる案件だ。
有り体に言うならば、"フラグ回収おつでーす……(白目)"というやつだ。
(どうすんだよ!!?思いっきり計画と違うじゃねえか!!)
(私が1番聞きてえよ!!!!なんだよこの状況はよ!!!てかラウラてめぇ~!!!!!)
さすが面倒事製造機の異名を持つラウラだ。(リタとテオが勝手に呼んでるだけ)
(仕方ねえ……こうなったら……)
(姉さん?まさか……)
(そのまさかだよ、強行突破すんぞ……てか早く帰って寝たいんだよ、こちとら女の子デーぞ?こんなアホどものお花畑に付き合ってられっか)
(それで朝から機嫌悪かった訳ね……)
超重要ミッション:さっさとこの状況を打開し、家に帰って寝る
『サラ』
『リタ?!普通に話しかけてくれてもいいのに、どうしたの?"念話※"だなんて……』
※この国の魔導士達が使えるテレパシーみたいな会話方法、ちなみにリタとテオはこれを使わずとも会話ができてしまうぶっ飛び人間
『計画変更だ。さっさとこの状況を打開しよう』
『えっ?!なんで?!』
『私が生理でとっとと家に帰って寝たいから』
『……はぁ?』
『てか、そもそもあの計画自体、どこぞの馬の骨の令嬢とあのアホが浮気してることが大前提だったの!!浮気相手が私達の妹(一応)だったら思いっきり話が変わってくるのは仕方ないでしょ!!』
『とにかく、あのお花畑どもの脳内に咲き誇る花を根こそぎ全部燃やす勢いでこの事態を収集する。その後じっくりと計画を練り直して、辺境に行くぞ!』
『何がなんでも辺境に行きたいのはわかったわ……私も、この茶番をいつまでも見ていられないもの……』
「カイル様、わたくしサラ・ギーアスター侯爵令嬢はカイル・グロースクロイツ第一皇太子様が申し出た婚約破棄の提案を謹んでお受け致します」
サラの凛とした声は、ホール中に響き渡るほどによく通る声だった。
さて、この状況に喜ぶのは第一皇太子と書いてアホと読むカイル皇太子と我が妹(一応)であり、聖女認定された後ろくに働きもしなかった残念聖女ラウラの2人だけ。
他の人、特にカイル皇太子の父である、この国の最高権力者アルノルト・グロースクロイツ王とその妻であり、カイル皇太子の母コルネリア王妃達のその顔は引き攣り、青くなっていく。
きっとこの後に続くサラの言葉が容易に想像できたと思う。
「その代わり、慰謝料を請求させていただきます」
この状況はさすがに予想外だったなぁ……
「カイル様怖いですぅ……」
「ラウラ安心しろ、お前の事は僕が何がなんでも守るから……」
「カイル様ぁ……」
「ラウラ……」
「…………」
はい、親友と招待された貴族様たちの目の前で堂々とお花を飛ばしてるのは、皆様予想できているでしょう、我がアルドリッジ家の末妹ラウラとこの国の第一皇太子カイル様ですね。
そしてそんな2人を、絶対零度の目で見るのは我が親友サラです……
マジかよ……飛び切りデケェ面倒事じゃねえか!!
面倒事製造機の面目躍如だよ、ラウラ!!
てか語尾に小さく母音を付けんじゃねえよ、ただでさえイライラしてんのにさらにイライラが募って、世界の果てまで投げ飛ばしたくなる。
そもそも、この間サラと話した内容は私達姉弟に関わりがない女が第一皇太子に手ぇ出した場合の話であって、それが妹であった場合、思いっきり話が変わってくる。
慰謝料を払わなければならない人物がウチの家門から出たとなると、確実に私達にも飛び火してくる案件だ。
有り体に言うならば、"フラグ回収おつでーす……(白目)"というやつだ。
(どうすんだよ!!?思いっきり計画と違うじゃねえか!!)
(私が1番聞きてえよ!!!!なんだよこの状況はよ!!!てかラウラてめぇ~!!!!!)
さすが面倒事製造機の異名を持つラウラだ。(リタとテオが勝手に呼んでるだけ)
(仕方ねえ……こうなったら……)
(姉さん?まさか……)
(そのまさかだよ、強行突破すんぞ……てか早く帰って寝たいんだよ、こちとら女の子デーぞ?こんなアホどものお花畑に付き合ってられっか)
(それで朝から機嫌悪かった訳ね……)
超重要ミッション:さっさとこの状況を打開し、家に帰って寝る
『サラ』
『リタ?!普通に話しかけてくれてもいいのに、どうしたの?"念話※"だなんて……』
※この国の魔導士達が使えるテレパシーみたいな会話方法、ちなみにリタとテオはこれを使わずとも会話ができてしまうぶっ飛び人間
『計画変更だ。さっさとこの状況を打開しよう』
『えっ?!なんで?!』
『私が生理でとっとと家に帰って寝たいから』
『……はぁ?』
『てか、そもそもあの計画自体、どこぞの馬の骨の令嬢とあのアホが浮気してることが大前提だったの!!浮気相手が私達の妹(一応)だったら思いっきり話が変わってくるのは仕方ないでしょ!!』
『とにかく、あのお花畑どもの脳内に咲き誇る花を根こそぎ全部燃やす勢いでこの事態を収集する。その後じっくりと計画を練り直して、辺境に行くぞ!』
『何がなんでも辺境に行きたいのはわかったわ……私も、この茶番をいつまでも見ていられないもの……』
「カイル様、わたくしサラ・ギーアスター侯爵令嬢はカイル・グロースクロイツ第一皇太子様が申し出た婚約破棄の提案を謹んでお受け致します」
サラの凛とした声は、ホール中に響き渡るほどによく通る声だった。
さて、この状況に喜ぶのは第一皇太子と書いてアホと読むカイル皇太子と我が妹(一応)であり、聖女認定された後ろくに働きもしなかった残念聖女ラウラの2人だけ。
他の人、特にカイル皇太子の父である、この国の最高権力者アルノルト・グロースクロイツ王とその妻であり、カイル皇太子の母コルネリア王妃達のその顔は引き攣り、青くなっていく。
きっとこの後に続くサラの言葉が容易に想像できたと思う。
「その代わり、慰謝料を請求させていただきます」
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