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唐突マリッジ
埋まらない溝と排泄物男爵
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フラン師匠の元で魔法の勉強を始めてから早くも6年、7歳─早生まれなんですよ、これも前世と同じです─になった私に
「パティ、もしお前に妹と弟が産まれたって聞いたら会いたいか?」
「パパ」
「なんだい?天使ちゃん」
「聞き方下手くそですか?本当にお国の要職の方ですか?腹芸できてます?そして天使ちゃんはやめてください、気持ち悪いですよ」
「お嬢様、それ以上はやめてあげてください。ご主人様が立ち直れなくなったら困りますので」
双子の妹と弟が産まれたらしいです。
「家令パパが立ち直ったら伝えておいてください」
「はいお嬢様、なんとお伝えしましょう?」
「妹と弟が産まれたのは喜ばしいことですが、私は興味がありませんので、会うつもりは毛頭ありません。なのでお母様にも安心して子育てに邁進しろとお伝え下さい。妹と弟に関しては健やかに育て、それ以上伝えることはありませんので、頼みます」
家令のマイケル・ウィシャートが丁寧なお辞儀をしながら「かしこまりました」と返事をしたのを確認し、ウダウダと膝を抱えたパパをマイケルに任せて私は、パパが誕生日プレゼントだと言い敷地内に建ててくれた小屋(と言っても二階建てだしぶっちゃけ前世の実家と同じ広さ)に戻る。
全く、国にある粗方の魔導書は買って運び込んだと思っていたのに、まさか買えなかった魔導書が家の図書室に所蔵されているなんて……
おかげでパパに捕まって無駄な時間を過ごしてしまった。
え?お前の弟妹なのに冷たすぎる?
仕方ないでしょうに、そもそも母親が妊娠していたことすら知らされずに師匠とあははうふふとかやりながら魔法の訓練してたんですから。
それにこんだけ歳月が過ぎようとも、こちらから歩み寄ろうとも向こうが避ける上に溝を深める行為で返してくるんですから埋める必要も無いと判断するのは当然では?
あとぶっちゃけ、弟妹に構ってる暇があったら魔法を覚えたい。
し、そんな事でウダウダ悩んでる時間が無駄でしかないので向こうに対する興味を捨てた。
というのが正しいでしょう。
にしてもやってらんねえ~、転生したら母親に忌み嫌われて毎回毎回懲りずに嫌がらせしてくるわ、母親の側近メイド共もそれに乗っかっていちいちぶつかってくるわ、パパンは母親が愛情を注がない分俺が愛をあげる!!と意気込んでことあるごとに撫で回したり抱き上げたりプレゼント(ほぼいらないやつだけど受け取らないとめんどくさい)してきてうぜえわ、お師匠はオネエさまで肌を大切にしろとか髪の毛が~とかで口うるさいわ、どうせ転生するんならどう森辺りに転生して借金まみれのスローライフ楽しみたかったよこんちくしょう……
まああのがめつい守銭奴タヌキと詐欺師のキツネは許せんが、この状況に追いやってくれやがった奴らに比べたらまだかわいい方か。
え?奴らって誰だって?決まってんじゃないですか、この世界に拒否権ナシで転生させてくれやがった神とかいうクソ共のことですよ。
魔法の練習中なんかアイツらに対する憎悪で魔法使ってるところありますし。
「ハァ……」
「いつにも増してデカいため息吐いたわねパティ……どうしたのよ、またアンタのパパがドレス押し付けてきたの?」
おっと、せっかくお師匠を私の小屋に招待できたのに、クソデカため息をしてしまうとは何たる不覚……
「いえ、パパの押し付けてきたドレスはこっそりメイドに横流ししたり、質に入れてお小遣い稼ぎしてるので大丈夫です」
お師匠はパパが私に必要以上に構っている理由を何となく察してくれているようで、私のやることを不用意に咎めたりはしないでいてくれる。
「いい度胸してるわね、アンタ……アレ結構なお値段するのよ……?」
「いいヘソクリができました」
その分、魔法に関してはドチャシコに厳しいけど。
「貴族令嬢とは思えない発言ね……」
「ドレスよりも魔導書が欲しいっつってんのに、ドレスを与えてくるパパが悪いんですよ」
「アンタ本当に貴族令嬢よね!?」
「だってぇー、貴族めんどくさいんですもぉーん……なんか知らんけど母親と母親の親戚とパパが揉めてるらしくて、それにいつの間にか私まで巻き込まれて、知らない間に知らんおっさんに嫁入り話が持ち上がっていつの間にか消えてたんですよぉー?」
「何!?知らんおっさんって誰!?何処の馬の骨!?」
「確かパパはマクシミリアン・アなんとか・ジュールとか言ってましたね」
「マクシミリアン・アダム・ジュール!?あの色情魔男爵に!?」
その後怒り狂ったおししょーから聞いたところによると、マクシミリアン・アダム・ジュール男爵は社交界で蛇蝎のごとく嫌われている人らしく、ジュール男爵家の汚点だの、色情魔男爵だのそれはもうボロくそに言われている。
その理由が理由で……
「ジュール男爵はね……無類の女好きなのよ……」
「女好き、王様も女好きなのでは?また新しく側室を迎えたとか聞きましたけど」
「誰から聞いたのよ、そんなドロ沼話……」
「お師匠、侯爵家のメイドというのはただのメイドでいることは許されないのです。時にはメイドに、時には優秀な諜報員に、そして時には流行を司る女神にも─」
「─要するに、メイド達の噂話を盗み聞きしたってこと?」
「盗み聞きだなんて人聞きが悪い……お師匠、女性と言うのはスイーツと紅茶を目の前にしたらなんでも話してくれるものなんですよ?」
「……後でお説教よ」
「何故!?」
「アンタのパパにも話しとくわ」
「パパンにも!?」
閑話休題
「王様はある程度弁えてる女好きだからね……でもジュール男爵はね……ダメな方の女好きなのよ……」
「ダメな方……?」
「ジュール男爵はね……見境がないのよ……」
「と言うと?」
お師匠はめちゃくちゃ言い辛そうに口を開いた。
曰く、男爵には婚外子がそれはそれは多いのだそう……それだけに留まらず、女であるならばなんでもいいと言う排泄物以下の思考回路らしく、幼女と言ってもいいぐらいの女の子も手篭めにしようとしたり、幼妻だと言い張り囲いこもうとしたり(どちらも未遂で終わったらしい)とやりたい放題なのだそう。
「よく爵位剥奪されませんね……」
「歴史ある家系だし、王国の金庫番の1人でもあるしね……王様でもどうにもできないのよね……」
「そんな排泄物男爵との結婚話が持ち上がってたんですね……私……」
「排泄物男爵って……言い得て妙ね……」
「……でもお師匠、その排泄物男爵、金庫番を任せられているにしては随分と好き勝手やりすぎではないですか?」
「一応代わりの人は選出されはするのよ、でも直前になって辞退されたりしちゃってね……噂でしかないけど男爵のバックに摂政伯爵がいるんじゃないかって言われてるの」
「摂政伯爵って、王様の身に何かあれば王様に代わって国のアレコレをこなす人ですよね?伯爵ではあるけれども身分は公爵と同等クラスで合ってます?」
「あら、ちゃんと勉強してんじゃないの」
「パパに何かあったら動けるの私かエッカルト兄様だけなんで、自ずと」
「侯爵夫人は?」
「公平に動ける人材が私かエッカルト兄様だけだと言ってるんですけど?」
「あぁ……」
お師匠は何やら考えた後、「アンタもしなんかあったら、アタシの養子になりなさい」と言ってくれた。
お師匠の養子になれるのは嬉しいが、もしそうなったらエッカルト兄様に全てがのしかかるので、準備万端になったらにしますと返事しておいた。
「で、話を戻しますが。たとえ摂政伯爵が公爵と同等クラスの権力を保持していたとしても、よく動く手足が何かしらの理由で動かなくなったらおそらくですが切り捨てるのでは無いですかね?」
「……その手足が腐りきってたら、さっさと切り捨てるかもしれないわね」
「という事はですよ?何らかの理由で排泄物男爵が発狂したら、色々と理由をつけて追放ないし排除されるのではないかと思うのですが……」
ここまで言うと、お師匠は私が何を言わんとしているのか、心得たとばかりに不敵に笑ってくれました。
「でも大丈夫なの?何らかの理由がアンタのせいだってバレたら、パパも危ないのよ?」
「お師匠、これは飽くまで私の魔法の練習の一貫です。高度な魔法の練習中に"運悪く"魔法が暴走してしまい、"たまたま"その魔法の矛先がジュール男爵に直撃してしまった"だけ"ですよ?」
「アンタが列記とした貴族令嬢で安心したわ。そうね、アンタも魔法の腕が上がってきたものね。ちょっと高度な魔法に手出して見る?」
そういうお師匠と私はとても人に見せられたもんじゃない笑顔を見せあった。
次回、排泄物男爵発狂する。
次回もお楽しみに!!
「パティ、もしお前に妹と弟が産まれたって聞いたら会いたいか?」
「パパ」
「なんだい?天使ちゃん」
「聞き方下手くそですか?本当にお国の要職の方ですか?腹芸できてます?そして天使ちゃんはやめてください、気持ち悪いですよ」
「お嬢様、それ以上はやめてあげてください。ご主人様が立ち直れなくなったら困りますので」
双子の妹と弟が産まれたらしいです。
「家令パパが立ち直ったら伝えておいてください」
「はいお嬢様、なんとお伝えしましょう?」
「妹と弟が産まれたのは喜ばしいことですが、私は興味がありませんので、会うつもりは毛頭ありません。なのでお母様にも安心して子育てに邁進しろとお伝え下さい。妹と弟に関しては健やかに育て、それ以上伝えることはありませんので、頼みます」
家令のマイケル・ウィシャートが丁寧なお辞儀をしながら「かしこまりました」と返事をしたのを確認し、ウダウダと膝を抱えたパパをマイケルに任せて私は、パパが誕生日プレゼントだと言い敷地内に建ててくれた小屋(と言っても二階建てだしぶっちゃけ前世の実家と同じ広さ)に戻る。
全く、国にある粗方の魔導書は買って運び込んだと思っていたのに、まさか買えなかった魔導書が家の図書室に所蔵されているなんて……
おかげでパパに捕まって無駄な時間を過ごしてしまった。
え?お前の弟妹なのに冷たすぎる?
仕方ないでしょうに、そもそも母親が妊娠していたことすら知らされずに師匠とあははうふふとかやりながら魔法の訓練してたんですから。
それにこんだけ歳月が過ぎようとも、こちらから歩み寄ろうとも向こうが避ける上に溝を深める行為で返してくるんですから埋める必要も無いと判断するのは当然では?
あとぶっちゃけ、弟妹に構ってる暇があったら魔法を覚えたい。
し、そんな事でウダウダ悩んでる時間が無駄でしかないので向こうに対する興味を捨てた。
というのが正しいでしょう。
にしてもやってらんねえ~、転生したら母親に忌み嫌われて毎回毎回懲りずに嫌がらせしてくるわ、母親の側近メイド共もそれに乗っかっていちいちぶつかってくるわ、パパンは母親が愛情を注がない分俺が愛をあげる!!と意気込んでことあるごとに撫で回したり抱き上げたりプレゼント(ほぼいらないやつだけど受け取らないとめんどくさい)してきてうぜえわ、お師匠はオネエさまで肌を大切にしろとか髪の毛が~とかで口うるさいわ、どうせ転生するんならどう森辺りに転生して借金まみれのスローライフ楽しみたかったよこんちくしょう……
まああのがめつい守銭奴タヌキと詐欺師のキツネは許せんが、この状況に追いやってくれやがった奴らに比べたらまだかわいい方か。
え?奴らって誰だって?決まってんじゃないですか、この世界に拒否権ナシで転生させてくれやがった神とかいうクソ共のことですよ。
魔法の練習中なんかアイツらに対する憎悪で魔法使ってるところありますし。
「ハァ……」
「いつにも増してデカいため息吐いたわねパティ……どうしたのよ、またアンタのパパがドレス押し付けてきたの?」
おっと、せっかくお師匠を私の小屋に招待できたのに、クソデカため息をしてしまうとは何たる不覚……
「いえ、パパの押し付けてきたドレスはこっそりメイドに横流ししたり、質に入れてお小遣い稼ぎしてるので大丈夫です」
お師匠はパパが私に必要以上に構っている理由を何となく察してくれているようで、私のやることを不用意に咎めたりはしないでいてくれる。
「いい度胸してるわね、アンタ……アレ結構なお値段するのよ……?」
「いいヘソクリができました」
その分、魔法に関してはドチャシコに厳しいけど。
「貴族令嬢とは思えない発言ね……」
「ドレスよりも魔導書が欲しいっつってんのに、ドレスを与えてくるパパが悪いんですよ」
「アンタ本当に貴族令嬢よね!?」
「だってぇー、貴族めんどくさいんですもぉーん……なんか知らんけど母親と母親の親戚とパパが揉めてるらしくて、それにいつの間にか私まで巻き込まれて、知らない間に知らんおっさんに嫁入り話が持ち上がっていつの間にか消えてたんですよぉー?」
「何!?知らんおっさんって誰!?何処の馬の骨!?」
「確かパパはマクシミリアン・アなんとか・ジュールとか言ってましたね」
「マクシミリアン・アダム・ジュール!?あの色情魔男爵に!?」
その後怒り狂ったおししょーから聞いたところによると、マクシミリアン・アダム・ジュール男爵は社交界で蛇蝎のごとく嫌われている人らしく、ジュール男爵家の汚点だの、色情魔男爵だのそれはもうボロくそに言われている。
その理由が理由で……
「ジュール男爵はね……無類の女好きなのよ……」
「女好き、王様も女好きなのでは?また新しく側室を迎えたとか聞きましたけど」
「誰から聞いたのよ、そんなドロ沼話……」
「お師匠、侯爵家のメイドというのはただのメイドでいることは許されないのです。時にはメイドに、時には優秀な諜報員に、そして時には流行を司る女神にも─」
「─要するに、メイド達の噂話を盗み聞きしたってこと?」
「盗み聞きだなんて人聞きが悪い……お師匠、女性と言うのはスイーツと紅茶を目の前にしたらなんでも話してくれるものなんですよ?」
「……後でお説教よ」
「何故!?」
「アンタのパパにも話しとくわ」
「パパンにも!?」
閑話休題
「王様はある程度弁えてる女好きだからね……でもジュール男爵はね……ダメな方の女好きなのよ……」
「ダメな方……?」
「ジュール男爵はね……見境がないのよ……」
「と言うと?」
お師匠はめちゃくちゃ言い辛そうに口を開いた。
曰く、男爵には婚外子がそれはそれは多いのだそう……それだけに留まらず、女であるならばなんでもいいと言う排泄物以下の思考回路らしく、幼女と言ってもいいぐらいの女の子も手篭めにしようとしたり、幼妻だと言い張り囲いこもうとしたり(どちらも未遂で終わったらしい)とやりたい放題なのだそう。
「よく爵位剥奪されませんね……」
「歴史ある家系だし、王国の金庫番の1人でもあるしね……王様でもどうにもできないのよね……」
「そんな排泄物男爵との結婚話が持ち上がってたんですね……私……」
「排泄物男爵って……言い得て妙ね……」
「……でもお師匠、その排泄物男爵、金庫番を任せられているにしては随分と好き勝手やりすぎではないですか?」
「一応代わりの人は選出されはするのよ、でも直前になって辞退されたりしちゃってね……噂でしかないけど男爵のバックに摂政伯爵がいるんじゃないかって言われてるの」
「摂政伯爵って、王様の身に何かあれば王様に代わって国のアレコレをこなす人ですよね?伯爵ではあるけれども身分は公爵と同等クラスで合ってます?」
「あら、ちゃんと勉強してんじゃないの」
「パパに何かあったら動けるの私かエッカルト兄様だけなんで、自ずと」
「侯爵夫人は?」
「公平に動ける人材が私かエッカルト兄様だけだと言ってるんですけど?」
「あぁ……」
お師匠は何やら考えた後、「アンタもしなんかあったら、アタシの養子になりなさい」と言ってくれた。
お師匠の養子になれるのは嬉しいが、もしそうなったらエッカルト兄様に全てがのしかかるので、準備万端になったらにしますと返事しておいた。
「で、話を戻しますが。たとえ摂政伯爵が公爵と同等クラスの権力を保持していたとしても、よく動く手足が何かしらの理由で動かなくなったらおそらくですが切り捨てるのでは無いですかね?」
「……その手足が腐りきってたら、さっさと切り捨てるかもしれないわね」
「という事はですよ?何らかの理由で排泄物男爵が発狂したら、色々と理由をつけて追放ないし排除されるのではないかと思うのですが……」
ここまで言うと、お師匠は私が何を言わんとしているのか、心得たとばかりに不敵に笑ってくれました。
「でも大丈夫なの?何らかの理由がアンタのせいだってバレたら、パパも危ないのよ?」
「お師匠、これは飽くまで私の魔法の練習の一貫です。高度な魔法の練習中に"運悪く"魔法が暴走してしまい、"たまたま"その魔法の矛先がジュール男爵に直撃してしまった"だけ"ですよ?」
「アンタが列記とした貴族令嬢で安心したわ。そうね、アンタも魔法の腕が上がってきたものね。ちょっと高度な魔法に手出して見る?」
そういうお師匠と私はとても人に見せられたもんじゃない笑顔を見せあった。
次回、排泄物男爵発狂する。
次回もお楽しみに!!
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