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従姉妹の姉ちゃんがとんでもねえ話-その2-

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冬休み明けの都亜留高校は休み明けとだけあって、そこはかとなくゆるーい空気が流れています。

「休みボケが治らないよォ……助けてサム~」
「アッハッハ……なぜ私が何とかできると思った~?そしていい加減やめろ、マーライオンになる。そしたら被害被るのは他でもないお前だぞ~……うぷ餅が上がってきた(  ´ཫ`  )」
「わー!押しとどめて!!お餅は胃袋に納めといて!!」

 閑話休題

「あぶねがった~、もう少しでお餅と再会を果たすところだった」
「そんな再会あってたまるか。てか本当に何とかしてよサム~、休みボケで原稿進まない~」

「んじゃあ、私の従姉妹の話をしてやろう」
「まだあったんだ、サムの従姉妹さんのとんでもない話」

 私の従姉妹の姉ちゃんな、この間誕生日だったんだよ。
 んで、誕生日のちょっと前にな私からしたら叔父さんに当たる従姉妹のオトンがな、胃腸炎で深夜突然トイレに駆け込んでゲーゲー吐いたらしくてな。

 従姉妹の姉ちゃんは丁度新しいバイト始めたばっかだったんだけど、飲食だったもんだから大事をとってしばらくバイト休んで様子見してたらしいんだよ。

んで姉ちゃんの学校冬休み明けて、姉ちゃん次の日まで何ともなければバイト復帰じゃ~的な感じで学校頑張って帰ってきたら、日付変わった途端に2時間おきに3回吐いたんだって。

「急展開すぎない?」
「私もそれ言った、したら姉ちゃん曰く『人生において急展開じゃないことなんぞあるか?』って返してきた」
「かっけぇ……」

 んでその吐き始めたのが丁度、姉ちゃんの誕生日当日の深夜だったんだって……

「エターナル最悪な誕生日……」
「こんだけ悪いこと起きりゃ、1年安泰だろって姉ちゃんも言ってたよ……」
「初っ端に起こったんだもんね、安泰だろうね」
「ちなみにまだあるぜ、姉ちゃんのトンデモ不運エピソード」
「まだあるの?!」

 この間、寒波来たじゃん。
 その時、姉ちゃん学校帰りに色々買い物してから帰ったんだって。

 寒波くるとか言ってて結構晴れてるし余裕ぶっこいてたら、帰ってる途中急に寒波が本気出してきたらしくて、丁度ヘリックスに金属製のピアス付けてた姉ちゃんは、冬の東北で金属製のピアスが如何に凄まじい威力を発揮するかを思い知ったらしい。

「つ、つまり?」
「寒波の影響と、金属の熱伝導率を完全に舐め腐ってた姉ちゃんの耳は危うく凍傷で取れるところだったって言ってた。『ピアス特にヘリックス開けてからは初めてだよ……あそこまで耳が痛くなるのは……マジで耳取れるかと思った』って言うぐらいだし」
「それを人は自業自得って言うんだろうね」

「そんな姉ちゃんに私はこういった『片耳取れたら"片耳なし芳一"じゃね?』と……」
「命知らずか」
「しこたま笑ったあと、姉ちゃんは私の脳天に強めのチョップを食らわしてきたけどね」
「だろうよ」

「そして姉ちゃんはこうも言っていた。『靴下カイロが熱くなりすぎたら座布団に貼っつけて、その上からブランケットをいつも通りかけろ。簡易コタツの完成だ。あったけえぞ』と……」
「それ最早、おばあちゃんの知恵袋じゃない?」
「違ぇねぇ」
「「HAHAHA!!」」
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