【長編】ハンニバルさんと大スキピオさんが、ただひたすら日本で生活してる「だけ」のお話【日常】

こだいじん

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第1部

ハンニバルさんの見た目、スキピオさんの見た目

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ハンニバルの彫刻がルーブル美術館という場所にあります。
 それをみたハンニバルさんは、大層ご満悦な笑みを浮かべていました。
 何故なら。

「なあなあ!!めっーーーちゃワシ、イケオジ流石ハンニバルだカッコいい顔だ万歳やん?」
「ええい!気色悪いぐらいの笑顔めっちゃまぶしい笑顔をこっちに向けるな!!私よりほーんの少しイケオジなだけではないかあ!!」
「お前、何で半泣きなの?え?ちょ、何で、お前の頭、ツルツルハゲ仕様なの?!まさか、自分からしたん……ぶっ!」
「知るかあ!!そんなん!!作った奴に私から直接、言いたいぐらいだ!」

「あーっと、ハンニバル選手の顎にスキピオ選手のクリティカルアッパーカットが炸裂したあーーーーっ!!」
「これは立てない!ハンニバル選手、立てません!顎を!顎を押さえてプルプル震えています!
 さあ、セコンドのカウントが始まりました!」

 10、9、8、7、6、5、4
 会場の沸き上がる声。
 たて、立つんじゃ、ワシ。
 思い出すんじゃ……あの、「ローマ重装歩兵の野蛮な蛮行」を思い出すんじゃ…!!

「な!なんということでしょう!!不屈の男!流石!不屈の男!ハンニバル選手です!あのローマに倒されても立ちあがり、両手を振り上げましたあああああ!さあ、第二次ラウンドです!ファイ!!」

 沸き上がる会場にアナウンサーはまるで福澤朗さんのような眼鏡をかけた男性が興奮ぎみに伝えている。
 ロッキーのBGMがガンガンと鳴り響く。
 ゴングがなる。眩しい。さあ、スキピオよ。
 第二ラウンド開始スタートじゃあ!!

 ♪テレーレーレーレーレー♪
 ♪テッレーレーレーレーレー♪


 ~現実~
「おい!!ハンニバル、しっかりしろ!大丈夫か?」
「あー、軽い脳震盪ですね、にしても。なんでまたいきなりぶっ倒れたんです?この人」

 市内の病院にハンニバルは運ばれていた。
 あのあと殴り合いに勢い余って発展、仕舞いにはアッパーが決まってハンニバルが倒れてしまったので、凄い責任を感じて、スキピオが理由を言えずに。

「先生」
「はい」
「私、とコイツ、どっちがイケオジですか?」
「は……?」

 お医者さんからしたら無理もありません、何せ両方イケオジなんです。
 それが「どっちがイケオジ」かで喧嘩したかなんてしったら、さぞやお怒りになるのは間違いのです。
 でも、スキピオさんは「やっぱり」気づいていません。
 日本人平たい顔族から見たら、十分にイケオジモテる人類だろふざけんじゃねえよ、何寝ぼけた言ってんだ、ちょっと体育館裏来いよなのです。

 ちなみにハンニバルさんとスキピオさんはそれぞれ、マンスリーブーオーバーサイズの水色のTシャツ&黒デニムをスタイリッシュに着こなしているので、お医者さんからしたらもう、「は?何をお前は言ってるんだ、表に出ろよ、日本人に謝れよ」案件でありました。

 それぞれ分かりやすく前に「65歳児」と、ハンニバル・バルカさん。その背中には「絶対ローマぶっ潰すマン」
 対する「ローマの救世主」スキピオ・アフリカヌスさんは、背中に「カルタゴに塩でも撒いとけ!復活するけど」と、それぞれ日本語で書かれてます。

 勿論、天照さんが困らないように「日本語を読み書きもよう」な仕様悪影響で大喧嘩した、そんなしょーもない、お話です。
 終われ。
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