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第1部
8月の真面目な話
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「……かと思ったら、毎年8月に泣かせる映画作るから色々察して情緒持っていかれて、ああああああああああああ!!ごめんなさい!!共和政ローマと一緒にしてごめんなさいいいいい!ってなったわ!!」
「私のイメージする強くてかっこいい日本人を返してええ……とか。言った自分が恥ずかしくなった」
スキピオさん、べしょべしょに泣いてます。
どうやら、沢山日本の歴史を勉強するに連れて泣きたくなる日本の事情を知ってしまったようです。
ハンニバルも勿論、勉強は好きなので負けじと予習します。
頭でもシュミレーションしましたが、どうしても勝てないものがあります。
それは。
「8月の日本負けルートをどうしたら、あなたたちなら救えますよね?!?」
と言う、毎年夏に全国各地から届く
「名も無きお手紙」に応える為です。
さあ、困りました。
片方が勝者目線で語るかと思いきや、【ローマ史】ならまだしも、【イタリア史】まで「スキル装備済み」になちゃったのクッッソ弱いと、最近はライバルがしょげまくってます。
ムカつくので、【スペイン史】と【北アフリカ史】を「同装備済み」になった途端。
二人とも、憂鬱になって落ち込みました。
スキピオさんは勿論ローマこと、イタリアに向かって、ハンニバルさんはスペインに対して、どうしてああなった、チュニジアは頑張った方だ…と言いたくなる気持ちにさせてきたのです。
だからなのか知りませんが、この日本の何処かに、彼らの名前によく似た人物二人が、二手に別れて元気に羽伸ばしてるだけの漫画があると言われています。
「もー、無知すぎて恥知らずだから戦時の勉強する為に色々借りたけど全部途中で泣いてリタイアしそうになったぐらいだ!【永遠の0】とか、【私は貝になりたい】とか理不尽すぎるだろ!救いがねえじゃねえか!」
「たまーにもし私が前線指揮官のイタリアなら勝ったとか言われてるけど、言っていい?私最後は終身独裁官だからね!?!負けるから!どの道!【山本五十六】とかも!【ラストエンペラー】も見た瞬間、私号泣したからな!!五十六さんは負けて良かったとか、言ってそうだなって…この辺はンニバルもなんか言わぬかあ!!私に熱弁震わせるなあ!!恥ずかしい、死にたい!」
ハンニバルさんはスキピオさんが、泣きながら熱弁振るいだしたので黙って聞くことにしましたが語れと言われたら、自分も語るしかありません。
ローマ人はとにかく、事ある毎に弁論を開いて記録を取りまくるし、お互いを鼓舞し合うからです。
「まあ、ワシがいても無理じゃろ仮に産まれた家が、本気でフランスあたりはどーにか出来たとしても、なあー。…第一の実家がなあ。と言うか両家に物資そもそもないからのう…」
「そうだそうだ!物資がないのだ!あんの変なちょび髭に【イタリアさん】が、肩入れしたからなーんもない!なーんで紀元前ローマじゃない方のイタリアは、事情が違うからあ!!」
「んでもって実際のワシの第一の実家はゴタゴタしとるじゃろ?」
「そこだーー!!なんでああなった!」
「知るかあああ!ワシが、おっちんだあとのリベリアなんぞ興味無いわい!!それよか、おみゃーがワシが生まれた家で、フランスなんぞにホイホイ近づいてボコボコにされたり、砂漠のど真ん中でパスタ炊いたりしてる間にボコボコにされたのが腹立つわい!!勝たんかい!!そこは!!」
「だって食物すら無かったのだ!仕方ないだろう!だからなのか、日本の人によく聞かれる!戦時体制に貴方達のようなできる前線指揮官さえいればって!」
「結論、言う!!」
「「ごめええええん、日おおおおおおお本!!どーー頑張っても空、陸、海、封鎖されてるしワシら最前型だからヒ○ラーに味方した以上無理です!!」」
意外かもしれませんが、チュニジアも戦時中は苦労人でした。
枢軸側だわ、すぐ負けるわ、カルタゴ占領されちゃうわ、フランス来るわで。
でも、独立は早かったんです。
その後、22年間の悪夢の後、2010年にジャスミンが咲き誇る国になるのもチュニジアです。
「それでいて負ける前から、通常運転が下ネタ全開とか何それ!?脳が焼かれたから!情緒不安定超えて、涙腺も情緒が死んどるわ!!!日本好きすぎて……ワタシ、ローマに帰りとうない……」
とうとう猛烈に泣きながら、スキピオさんが日本を2次元方面と食事にに全振りした日本を、太鼓持ちしやがりました。
「変に我々ふたりを戦時体制下に居たらとか持ち上げてくれないで。軍人じゃないし、多分どう考えても勝てないからあ!日本色々は戦後考えたら敗戦して良かった面はあるかもだし、もしアレで勝ってたら、多分タチが今以上に悪過ぎるロシアと中国事情混ぜた悪魔誕生のコースだからな!!」
そんなコースから外れて良かったと愛すべきお馬鹿達が集まる国がいつの間にかおっ立ててた【日本】を推しまくります。
ハンニバルさんは、最後は最早首を縦に降り、激しく同意。
めでたしめでたしにしたいのですが。
勢いつきすぎるのが共和政ローマあるある。
「政治面内政分野だけで見たらハンニバルも同じこと言うぞ!奴の本当の得意分野は、金融改革とか政策弄りだからあ!!」
「…ワシの晩年クッソ滑ったプロフィール暴露すんじゃないわい、恥ずかしいぞ。アレ、受けんかったんやっぞ?」
「はあ?(゜д゜)採用しなかったシリアとかシバいてくる」
「実際シバいたじゃねーか、セレウコス朝の方」
「あれはお前が逃げ回ってたからだしい?今ならぶっ叩い……ぶべらっ!」
「今のシリアを叩いたら色々アウトおおおおおおお!!」
この後2時間ぐらい、二人は殴り合いをした。
「私のイメージする強くてかっこいい日本人を返してええ……とか。言った自分が恥ずかしくなった」
スキピオさん、べしょべしょに泣いてます。
どうやら、沢山日本の歴史を勉強するに連れて泣きたくなる日本の事情を知ってしまったようです。
ハンニバルも勿論、勉強は好きなので負けじと予習します。
頭でもシュミレーションしましたが、どうしても勝てないものがあります。
それは。
「8月の日本負けルートをどうしたら、あなたたちなら救えますよね?!?」
と言う、毎年夏に全国各地から届く
「名も無きお手紙」に応える為です。
さあ、困りました。
片方が勝者目線で語るかと思いきや、【ローマ史】ならまだしも、【イタリア史】まで「スキル装備済み」になちゃったのクッッソ弱いと、最近はライバルがしょげまくってます。
ムカつくので、【スペイン史】と【北アフリカ史】を「同装備済み」になった途端。
二人とも、憂鬱になって落ち込みました。
スキピオさんは勿論ローマこと、イタリアに向かって、ハンニバルさんはスペインに対して、どうしてああなった、チュニジアは頑張った方だ…と言いたくなる気持ちにさせてきたのです。
だからなのか知りませんが、この日本の何処かに、彼らの名前によく似た人物二人が、二手に別れて元気に羽伸ばしてるだけの漫画があると言われています。
「もー、無知すぎて恥知らずだから戦時の勉強する為に色々借りたけど全部途中で泣いてリタイアしそうになったぐらいだ!【永遠の0】とか、【私は貝になりたい】とか理不尽すぎるだろ!救いがねえじゃねえか!」
「たまーにもし私が前線指揮官のイタリアなら勝ったとか言われてるけど、言っていい?私最後は終身独裁官だからね!?!負けるから!どの道!【山本五十六】とかも!【ラストエンペラー】も見た瞬間、私号泣したからな!!五十六さんは負けて良かったとか、言ってそうだなって…この辺はンニバルもなんか言わぬかあ!!私に熱弁震わせるなあ!!恥ずかしい、死にたい!」
ハンニバルさんはスキピオさんが、泣きながら熱弁振るいだしたので黙って聞くことにしましたが語れと言われたら、自分も語るしかありません。
ローマ人はとにかく、事ある毎に弁論を開いて記録を取りまくるし、お互いを鼓舞し合うからです。
「まあ、ワシがいても無理じゃろ仮に産まれた家が、本気でフランスあたりはどーにか出来たとしても、なあー。…第一の実家がなあ。と言うか両家に物資そもそもないからのう…」
「そうだそうだ!物資がないのだ!あんの変なちょび髭に【イタリアさん】が、肩入れしたからなーんもない!なーんで紀元前ローマじゃない方のイタリアは、事情が違うからあ!!」
「んでもって実際のワシの第一の実家はゴタゴタしとるじゃろ?」
「そこだーー!!なんでああなった!」
「知るかあああ!ワシが、おっちんだあとのリベリアなんぞ興味無いわい!!それよか、おみゃーがワシが生まれた家で、フランスなんぞにホイホイ近づいてボコボコにされたり、砂漠のど真ん中でパスタ炊いたりしてる間にボコボコにされたのが腹立つわい!!勝たんかい!!そこは!!」
「だって食物すら無かったのだ!仕方ないだろう!だからなのか、日本の人によく聞かれる!戦時体制に貴方達のようなできる前線指揮官さえいればって!」
「結論、言う!!」
「「ごめええええん、日おおおおおおお本!!どーー頑張っても空、陸、海、封鎖されてるしワシら最前型だからヒ○ラーに味方した以上無理です!!」」
意外かもしれませんが、チュニジアも戦時中は苦労人でした。
枢軸側だわ、すぐ負けるわ、カルタゴ占領されちゃうわ、フランス来るわで。
でも、独立は早かったんです。
その後、22年間の悪夢の後、2010年にジャスミンが咲き誇る国になるのもチュニジアです。
「それでいて負ける前から、通常運転が下ネタ全開とか何それ!?脳が焼かれたから!情緒不安定超えて、涙腺も情緒が死んどるわ!!!日本好きすぎて……ワタシ、ローマに帰りとうない……」
とうとう猛烈に泣きながら、スキピオさんが日本を2次元方面と食事にに全振りした日本を、太鼓持ちしやがりました。
「変に我々ふたりを戦時体制下に居たらとか持ち上げてくれないで。軍人じゃないし、多分どう考えても勝てないからあ!日本色々は戦後考えたら敗戦して良かった面はあるかもだし、もしアレで勝ってたら、多分タチが今以上に悪過ぎるロシアと中国事情混ぜた悪魔誕生のコースだからな!!」
そんなコースから外れて良かったと愛すべきお馬鹿達が集まる国がいつの間にかおっ立ててた【日本】を推しまくります。
ハンニバルさんは、最後は最早首を縦に降り、激しく同意。
めでたしめでたしにしたいのですが。
勢いつきすぎるのが共和政ローマあるある。
「政治面内政分野だけで見たらハンニバルも同じこと言うぞ!奴の本当の得意分野は、金融改革とか政策弄りだからあ!!」
「…ワシの晩年クッソ滑ったプロフィール暴露すんじゃないわい、恥ずかしいぞ。アレ、受けんかったんやっぞ?」
「はあ?(゜д゜)採用しなかったシリアとかシバいてくる」
「実際シバいたじゃねーか、セレウコス朝の方」
「あれはお前が逃げ回ってたからだしい?今ならぶっ叩い……ぶべらっ!」
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この後2時間ぐらい、二人は殴り合いをした。
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