4 / 4
検査が終わって
しおりを挟む
こうちゃんが午後の検査を受けている間に、ママはお泊まりの準備をしました。
病室には他の入院患者が居なかったので、こうちゃんの隣のベッドを使うことになったからです。
夕方にはパパも来る予定です。病院ではパパの分の夕食も用意してくれる事になっていて、三人とも夕ご飯は病室で食べられるのです。
「大丈夫。大丈夫。あんなに元気なんだから」
ママは自分に言い聞かせながら、こうちゃんが戻って来るのを待っていました。
そうしているうちに、こうちゃんが帰って来ました。
牧野さんが、
「検査はこれで終わりです。結果が出るまで少し時間が掛かりますから、それまでゆっくりして下さい」
と、笑顔で言い、
「お父さんがおみえになる頃には、結果も出ていると思いますので。こうちゃんも疲れたでしょう。たくさん頑張ったもんね」
と、その笑顔をこうちゃんに向けました。
「うん、少し眠いかな」
と、こうちゃんが答えたので、牧野さんは病室を離れ、ママが布団をかけてあげると、程なくして眠ってしまいました。
夕方近く、こうちゃんが目覚めるのと殆んど同じくして、パパが顔を出しました。
「パパお帰り。僕、泣かなかったよ」
と、こうちゃんが笑顔で言うと、パパは
「そうか、偉かったね」
と、笑いながらこうちゃんの頭をくしゃくしゃと撫でました。
ちょうどそこへ牧野さんが来て、先生から検査の結果を聞きに行く事になりました。
パパとママが病室を離れるている間、牧野さんがこうちゃんに付いていてくれる事になり、こうちゃんはさっそくブロックで遊び始めました。
先生のいる部屋に案内されると、
「数値があまり良くないですね。紹介状を書きますので、この結果を持って明日大きな病院へ行ってきて下さい」
と説明を受けました。
「こうちゃんは、病室で待っていてもらいましょう。あちらには治療の専門家もいますので、詳しい説明をしてくれると思います。もちろん、ここに入院されても全く構いませんよ」
と先生は笑顔で言いますが、パパもママも思った以上の悪い結果で、戸惑いを隠すことが出来ませんでした。
「明日大きな病院で説明を受けるまでは、病気の事は考えない」
と決めて病室に戻ると、すでに夕食の準備が出来ていました。
牧野さんにお礼を言うと、牧野さんは後片付けの説明をしてナースステーションに戻って行きました。
食事をしながら、こうちゃんは検査の事をパパに話したり、牧野さんにブロック遊びを見せた事など話し、楽しい時間を過ごすと、パパはそのまま家に帰って行きました。
残されたこうちゃんは、病院のベッドで寝る事を楽しんでいましたが、かなり疲れていたようで、すぐに眠ってしまいました。
ママは、なかなか眠れず、そのうち朝を迎えました。
病室には他の入院患者が居なかったので、こうちゃんの隣のベッドを使うことになったからです。
夕方にはパパも来る予定です。病院ではパパの分の夕食も用意してくれる事になっていて、三人とも夕ご飯は病室で食べられるのです。
「大丈夫。大丈夫。あんなに元気なんだから」
ママは自分に言い聞かせながら、こうちゃんが戻って来るのを待っていました。
そうしているうちに、こうちゃんが帰って来ました。
牧野さんが、
「検査はこれで終わりです。結果が出るまで少し時間が掛かりますから、それまでゆっくりして下さい」
と、笑顔で言い、
「お父さんがおみえになる頃には、結果も出ていると思いますので。こうちゃんも疲れたでしょう。たくさん頑張ったもんね」
と、その笑顔をこうちゃんに向けました。
「うん、少し眠いかな」
と、こうちゃんが答えたので、牧野さんは病室を離れ、ママが布団をかけてあげると、程なくして眠ってしまいました。
夕方近く、こうちゃんが目覚めるのと殆んど同じくして、パパが顔を出しました。
「パパお帰り。僕、泣かなかったよ」
と、こうちゃんが笑顔で言うと、パパは
「そうか、偉かったね」
と、笑いながらこうちゃんの頭をくしゃくしゃと撫でました。
ちょうどそこへ牧野さんが来て、先生から検査の結果を聞きに行く事になりました。
パパとママが病室を離れるている間、牧野さんがこうちゃんに付いていてくれる事になり、こうちゃんはさっそくブロックで遊び始めました。
先生のいる部屋に案内されると、
「数値があまり良くないですね。紹介状を書きますので、この結果を持って明日大きな病院へ行ってきて下さい」
と説明を受けました。
「こうちゃんは、病室で待っていてもらいましょう。あちらには治療の専門家もいますので、詳しい説明をしてくれると思います。もちろん、ここに入院されても全く構いませんよ」
と先生は笑顔で言いますが、パパもママも思った以上の悪い結果で、戸惑いを隠すことが出来ませんでした。
「明日大きな病院で説明を受けるまでは、病気の事は考えない」
と決めて病室に戻ると、すでに夕食の準備が出来ていました。
牧野さんにお礼を言うと、牧野さんは後片付けの説明をしてナースステーションに戻って行きました。
食事をしながら、こうちゃんは検査の事をパパに話したり、牧野さんにブロック遊びを見せた事など話し、楽しい時間を過ごすと、パパはそのまま家に帰って行きました。
残されたこうちゃんは、病院のベッドで寝る事を楽しんでいましたが、かなり疲れていたようで、すぐに眠ってしまいました。
ママは、なかなか眠れず、そのうち朝を迎えました。
0
この作品の感想を投稿する
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
あるフィギュアスケーターの性事情
蔵屋
恋愛
この小説はフィクションです。
しかし、そのようなことが現実にあったかもしれません。
何故ならどんな人間も、悪魔や邪神や悪神に憑依された偽善者なのですから。
この物語は浅岡結衣(16才)とそのコーチ(25才)の恋の物語。
そのコーチの名前は高木文哉(25才)という。
この物語はフィクションです。
実在の人物、団体等とは、一切関係がありません。
ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
ちょっと大人な体験談はこちらです
神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない
ちょっと大人な体験談です。
日常に突然訪れる刺激的な体験。
少し非日常を覗いてみませんか?
あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ?
※本作品ではGemini PRO、Pixai.artで作成した生成AI画像ならびに
Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。
※不定期更新です。
※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる