5 / 32
Chapter1:名探偵と美少女と召使い
召使い
しおりを挟む「め、召使い…?」
「うん、まぁそういうことだからさ。召使いくん、真凛亜ちゃんにお茶よろしくね」
「召使いさん、ありがとうございます!」
「・・・・・分かりました」
色々と納得いかないが、ひとまずグッと堪えた。
そもそも電話でオレのことを話したってどういうことなんだろう。
しかもよりにもよって召使いだなんて言って、真凛亜ちゃんはすっかり探偵のいうこと信じちゃってるし…。
…なんだかモヤモヤする。
でもだからといって今探偵に詰め寄ると、真凛亜ちゃんがまた怯えてしまう。
シャクだけど、ここは探偵の言う通りにした方が良さそうだ。
そう結論に至ったオレは、ひとまずお茶を淹れるためしぶしぶ席を立つことにした。
すると、探偵はすかさずオレに声をかけてきた。
「あっ召使いくん」
「はい?」
「あっちにお客さん用のティーセット用意してあるから、それ使って」
探偵が指差した方向を見ると、大きめのダイニングテーブルの上に可愛らしいポットとカップが置いてあった。
そして、そのポットの中には既に茶葉がいれてあった。
どうやら探偵が前もって準備していたものらしい。
…この香りは紅茶だろうか?
にしても、やけに女の子らしいというか可愛らしいというか…、ピンクの小花柄のティーセットだなんて、探偵の趣味にしては意外だ。
失礼かもしれないけど、ギャップがすごい。
「あの、可愛いらしい趣味してるんですね」
「おや、意外かい?」
「え、まぁ…はい」
「ハハッ正直だね。それね、私のお気に入りなんだ。きっと真凛亜ちゃんも気にいると思うよ。」
探偵はにっこりと微笑んでそう言った。
そして、その言葉通りに真凛亜ちゃんはそのティーセット見た途端、目をキラキラと輝かせて満面の笑みを浮かべていた。
「わあ…!可愛らしいポットとカップですね!私こういうの大好きですっ!」
「そうかい、なら良かった。おかわりならあるから、たくさん飲んでね」
「はい、ありがとうございます!」
よっほど気に入ったらしい。
まさかとは思うけど、これも探偵の読み通りだったりするんだろうか?
あんなに怯えていた真凛亜ちゃんが一瞬でこんな笑顔になるなんて。
どうやら、さっきまでの緊張もすっかり和らいだみたいだ。
「ーさて、お茶も飲んでひと段落したところで、電話での内容…もう一回お話してもらえるかな」
「・・・・・はい。」
真凛亜ちゃんは、お茶を飲む手を止めてゆっくりと話し出す。
「・・・その、ママを……探して来て欲しいんです。」
泣きながら、しぼるとるような声で…そう、話し始めたのだった。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
むっつり金持ち高校生、巨乳美少女たちに囲まれて学園ハーレム
ピコサイクス
青春
顔は普通、性格も地味。
けれど実は金持ちな高校一年生――俺、朝倉健斗。
学校では埋もれキャラのはずなのに、なぜか周りは巨乳美女ばかり!?
大学生の家庭教師、年上メイド、同級生ギャルに清楚系美少女……。
真面目な御曹司を演じつつ、内心はむっつりスケベ。
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――
のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」
高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。
そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。
でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。
昼間は生徒会長、夜は…ご主人様?
しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。
「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」
手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。
なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。
怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。
だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって――
「…ほんとは、ずっと前から、私…」
ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。
恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。
春の雨はあたたかいー家出JKがオッサンの嫁になって女子大生になるまでのお話
登夢
恋愛
春の雨の夜に出会った訳あり家出JKと真面目な独身サラリーマンの1年間の同居生活を綴ったラブストーリーです。私は家出JKで春の雨の日の夜に駅前にいたところオッサンに拾われて家に連れ帰ってもらった。家出の訳を聞いたオッサンは、自分と同じに境遇に同情して私を同居させてくれた。同居の代わりに私は家事を引き受けることにしたが、真面目なオッサンは私を抱こうとしなかった。18歳になったときオッサンにプロポーズされる。
里帰りをしていたら離婚届が送られてきたので今から様子を見に行ってきます
結城芙由奈@コミカライズ連載中
恋愛
<離婚届?納得いかないので今から内密に帰ります>
政略結婚で2年もの間「白い結婚」を続ける最中、妹の出産祝いで里帰りしていると突然届いた離婚届。あまりに理不尽で到底受け入れられないので内緒で帰ってみた結果・・・?
※「カクヨム」「小説家になろう」にも投稿しています
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる