世界が終わる頃に

mahina

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プロローグ

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「…君には…私のことなんて分からないよ…。
だって君は……。」

 あたり一面の白銀の世界。そこに静かに立つ黒髪の青年。悲しそうに視線を落としていた。その視線の先にはただ小さな足跡が残っているだけ。青年はただその足跡を見つめている。何を思っているのか、分からない顔で広く広がる残酷な世界に吸い込まれるくらいの小さな声で呟く。


「……………ゆず…」




-----時は事の始まりに遡る

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