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そんなこんなで始まりました
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互いに握手…と、言っても相手は小妖精だから、人差し指と小さなお手手が触れ合うだけの握手を交わした。
触れ合った瞬間、指先から全身にぽかぽかとした熱気が駆け巡った。
一瞬のことだったけど、驚いてフィルギャの手から指を離した。
「今のなに…?」
自分の指先を見ながら、ありきたりなセリフを口にしてしまった私の名前は森泉 晶。
多分数時間くらい前にこの世界の王都・クリュスタッロスに聖女召喚儀式の付属品として召喚されました。
しかも聖女様が受けるはずだった老化、衰弱、弱体能力付与の贈り物を授かり、80歳は越えているであろう老婆の姿で…。
最初に出会った異世界の住人は、王都を収めている王族の褐色皇子。名前は知らない。知りたくもない。
と、そのお供であろう家臣たちと取り巻き、そして灰色ローブを身に纏った魔法使い?魔導士?魔術師?
どの職業かはわからないけど、魔法に精通する職業のベネット君とダンディなおじ様騎士アランドロン=シュタットベル様。
褐色皇子からはなんの説明も謝罪もないままこの場所へ放り出され、守護妖精を務めるというフィルギャという妖精と出会った。
そして指先を見つめている今現在、少し前の出来事を整理してみました。
「指先から熱気が駆け巡った…」
「僕とアキラが守護し守護される者同士になったってことだよ
その証拠に、手の甲を見てごらん」
そう促され握手した方の手、右手の甲に目をやれば、そこには今までなかった妖精の羽根のような形をした刻印が刻まれていた。
摩ってみても痛みはなく、シワシワだなと思うばかりの手だった。
「その刻印が妖精の加護を受けたっていう証だよ
でもそれを悪用しようと考える人間も少なくないから、人が多いところではこの手袋をつけていてね」
日焼け対策につけるような白の手袋を渡され、面倒だなと思いつつも面倒事に巻き込まれたくはないから素直に身につけます。
平和第一。
「今の服装に合ってないね」
何年も着回ししている色褪せてきてる黒のスーツに白の手袋は合わない。
新品同様の黒スーツになら似合うだろうけど…。
なにより見た目80歳近くいってる老婆が着るような服じゃない。
着物かゆったりしたチュニック風の洋服がほしいよ。
「よし。作るか」
「行動力の塊だねアキラ…でも作らなくて大丈夫!
前の聖女様が趣味で作ってた服がたくさん残ってるから!」
前の聖女様すげぇ…。
老婆に変えられても尚前向きに行動してたんだなぁ。
私も見習ってバリバリ呪うぞい!
「かたろぐっていうのにしてあるから
好きなの選んでね」
現代風な仕様で若干ここが異世界だってこと忘れそう。
フィルギャの魔法だろうか、パッと私の手元に落ちてきたカタログは、当時の中世で使われていた羊皮紙が大量にファイリングされたスクラップ帳だった。
1枚1枚服のデザイン画が描かれ、事細かく指示の書き込みがあった。
設定画集を見るのは好きだ。
作り手のこだわりや込められたものを感じることができるからだ。
純粋にこういうのは見ていて楽しい。
ゲームの設定画集も何冊買ったことか…。
「…すごい量の服デザインしてたんだね
これ本当に全部作って残ってるの?」
「うん。残ってるよ
僕も引き継いだ時はビックリしちゃった」
「引き継いだ?」
妖精の間にも業務の引き継ぎなんかあるのかな?
「守護妖精にも世代交代っていうものがあるんだ!
見た目若くても何百年も生きてる妖精もいるからね
ちゃんと若い妖精にも責任ある仕事をさせないと
老妖精のやりたい放題になっちゃうから
そういうことにならないように世代交代があるんだよ」
妖精の世界も現代社会と変わりないのね。
若手が育たないと先人たちのやりたい放題。
若手がミスしてもフォローするどころかただ怒鳴るだけ。
お前たちの教育不足なんだからお前たちも社長に怒鳴られろと何度も思ったさ。
やっぱり先人がしっかりとした人間できてる人じゃないといけないね。うんうん。
「この服が良いかな」
オフホワイトの丸首ブラウスにベージュのロングスカート。
肩掛けストールもついてて可愛い。
幸いにも腰の曲がったお婆ちゃんではないし、しっかり立ててるから貴婦人っぽく見えなくもない服装だ。
ちょっと若作りしてない?
って思われるかもしれないけどファンタジーの世界のお婆ちゃんだってロングスカート穿いてるから大丈夫でしょ!
「わあ!アキラに似合うね!
ちょっと待っててね!
すぐ取ってくるから!」
フィルギャはそう言ってパッとその場から姿を消した。
ついでにデザイン画集も一緒に消えていて
“ああ、ファンタジー”
なんて言える余裕が出てきたことに、人の順応ってすごいねぇとしみじみ思ってしまった。
フィルギャがいつ戻るかわからないけど、待ってる間に今後の作戦を練ろう。
あの褐色皇子にどうやって最上級ランクの呪いを付与してやるか…問題はそこだ。
面と向かって呪いを付与できるのかも不明。そもそも付与の仕方も不明。
面と向かって付与するにしても謁見の許可が下りるわけがないよね。
美少女聖女ちゃんの身が危ぶまれるかもしれないって理由で田舎に飛ばされたわけだし。
「うーん…」
直接がダメなら間接的に呪いを付与するしかないが…間接的にかぁ。
「……褐色皇子に呪いあれー!!」
オラに元気をわけてくれー!みたいなポーズ取って気合い入れて呪いがかかるなら苦労しないな。うん。
それに褐色皇子はアレだけじゃないよね。
全世界の褐色皇子に呪いかかったら風評被害もいいとこだ。
それはさすがに人としてやっちゃいけない。
ピンポイントで奴だけを呪わねば…。
「…一番無難なのがアクセサリーとかかな」
アクセサリーなら献上品とかそういうのに紛れ込ませてやればあの褐色皇子簡単に受け取ると思うんだよね。
ただの女の勘でございますけどね、おほほ。
「お待たせアキラー!」
「待ってたよフィルギャ!
とりあえず弱体付与のやり方教えてくれない?」
「え、この数分で何があったの?」
◇
同時刻――
辺境の地《ゲーゲンアングリフ》
薄暗い廊下を進む一つの黒い影。
大きな鉄扉の前に立てば扉は自動的に開いた。
「魔王様…密偵より報告が上がりました
人間たちはどうやら…若い聖女の召喚に成功したようです」
広々とした空間に一つの玉座。
頬杖を突きながら足を組み、玉座に君臨している魔王様と呼ばれた男。
跪き報告をした男は魔王の無言の圧力に冷や汗をかき、終始唾を飲み込んだ。
「…先代の王達がかけた呪いの力が弱まったのか?」
魔王が静かな口調でそう問えば、跪いていた男はすぐに否定の声をあげた。
「そ、そのようなことは決してございません!
魔王様もご存知の通り、あの呪いは人間達が存在し続ける限り絶対に消えることはございません!」
「…では何故、若い聖女が召喚された?」
「密偵の報告によりますと
二重召喚式の形成に成功したようです
若い聖女と呪いを受けた身代わりの2名が召喚されたと…」
その報告に魔王はスッと目を閉じ、ニヤリと笑った。
「愚かなものよな。人間という生き物は…」
玉座から立ち上がり、窓の方へと近づいて行く。
魔王は城を取り囲むように建てられた魔族の街並みを見つめながら男に言った。
「密偵には引き続き監視を怠るなと伝えよ
…呪いを受けた身代わりはどこへ?」
「王都の神官・ベネットが飛ばしましたので
行き先は不明とのことですが…捜索されますか?」
男の言葉に魔王は言葉を発しなかった。
男は深々と頭を下げ、王の間から静かに出て行った。
「……本当に醜いな
お前の子孫たちは…」
その声は誰にも届かない、彼の独り言だった。
◇
「では説明します!
付与能力について!」
弱体付与のやり方について教えてと言いましたが、ここまで本格的に準備する必要はあったのだろうか?
目の前には教壇と黒板。異世界にもあるんだ黒板…。
フィルギャは妖精衣装から神父さんみたいな服装にチェンジ。
私はと言えば椅子に腰掛け机の上にセットされたミニ黒板とチョークを手に説明受ける気満々の体勢だ。
青空教室か?
うん。青空教室だね。
しかし残念なことに陽が沈み始めている。
今日はここで野宿かしら?
「弱体付与のやり方は2つしかありません!」
「2つしかないのにこんな大掛かりな青空教室作ったの!?」
フィルギャはアホな子なんじゃないかと先行き不安だ。
触れ合った瞬間、指先から全身にぽかぽかとした熱気が駆け巡った。
一瞬のことだったけど、驚いてフィルギャの手から指を離した。
「今のなに…?」
自分の指先を見ながら、ありきたりなセリフを口にしてしまった私の名前は森泉 晶。
多分数時間くらい前にこの世界の王都・クリュスタッロスに聖女召喚儀式の付属品として召喚されました。
しかも聖女様が受けるはずだった老化、衰弱、弱体能力付与の贈り物を授かり、80歳は越えているであろう老婆の姿で…。
最初に出会った異世界の住人は、王都を収めている王族の褐色皇子。名前は知らない。知りたくもない。
と、そのお供であろう家臣たちと取り巻き、そして灰色ローブを身に纏った魔法使い?魔導士?魔術師?
どの職業かはわからないけど、魔法に精通する職業のベネット君とダンディなおじ様騎士アランドロン=シュタットベル様。
褐色皇子からはなんの説明も謝罪もないままこの場所へ放り出され、守護妖精を務めるというフィルギャという妖精と出会った。
そして指先を見つめている今現在、少し前の出来事を整理してみました。
「指先から熱気が駆け巡った…」
「僕とアキラが守護し守護される者同士になったってことだよ
その証拠に、手の甲を見てごらん」
そう促され握手した方の手、右手の甲に目をやれば、そこには今までなかった妖精の羽根のような形をした刻印が刻まれていた。
摩ってみても痛みはなく、シワシワだなと思うばかりの手だった。
「その刻印が妖精の加護を受けたっていう証だよ
でもそれを悪用しようと考える人間も少なくないから、人が多いところではこの手袋をつけていてね」
日焼け対策につけるような白の手袋を渡され、面倒だなと思いつつも面倒事に巻き込まれたくはないから素直に身につけます。
平和第一。
「今の服装に合ってないね」
何年も着回ししている色褪せてきてる黒のスーツに白の手袋は合わない。
新品同様の黒スーツになら似合うだろうけど…。
なにより見た目80歳近くいってる老婆が着るような服じゃない。
着物かゆったりしたチュニック風の洋服がほしいよ。
「よし。作るか」
「行動力の塊だねアキラ…でも作らなくて大丈夫!
前の聖女様が趣味で作ってた服がたくさん残ってるから!」
前の聖女様すげぇ…。
老婆に変えられても尚前向きに行動してたんだなぁ。
私も見習ってバリバリ呪うぞい!
「かたろぐっていうのにしてあるから
好きなの選んでね」
現代風な仕様で若干ここが異世界だってこと忘れそう。
フィルギャの魔法だろうか、パッと私の手元に落ちてきたカタログは、当時の中世で使われていた羊皮紙が大量にファイリングされたスクラップ帳だった。
1枚1枚服のデザイン画が描かれ、事細かく指示の書き込みがあった。
設定画集を見るのは好きだ。
作り手のこだわりや込められたものを感じることができるからだ。
純粋にこういうのは見ていて楽しい。
ゲームの設定画集も何冊買ったことか…。
「…すごい量の服デザインしてたんだね
これ本当に全部作って残ってるの?」
「うん。残ってるよ
僕も引き継いだ時はビックリしちゃった」
「引き継いだ?」
妖精の間にも業務の引き継ぎなんかあるのかな?
「守護妖精にも世代交代っていうものがあるんだ!
見た目若くても何百年も生きてる妖精もいるからね
ちゃんと若い妖精にも責任ある仕事をさせないと
老妖精のやりたい放題になっちゃうから
そういうことにならないように世代交代があるんだよ」
妖精の世界も現代社会と変わりないのね。
若手が育たないと先人たちのやりたい放題。
若手がミスしてもフォローするどころかただ怒鳴るだけ。
お前たちの教育不足なんだからお前たちも社長に怒鳴られろと何度も思ったさ。
やっぱり先人がしっかりとした人間できてる人じゃないといけないね。うんうん。
「この服が良いかな」
オフホワイトの丸首ブラウスにベージュのロングスカート。
肩掛けストールもついてて可愛い。
幸いにも腰の曲がったお婆ちゃんではないし、しっかり立ててるから貴婦人っぽく見えなくもない服装だ。
ちょっと若作りしてない?
って思われるかもしれないけどファンタジーの世界のお婆ちゃんだってロングスカート穿いてるから大丈夫でしょ!
「わあ!アキラに似合うね!
ちょっと待っててね!
すぐ取ってくるから!」
フィルギャはそう言ってパッとその場から姿を消した。
ついでにデザイン画集も一緒に消えていて
“ああ、ファンタジー”
なんて言える余裕が出てきたことに、人の順応ってすごいねぇとしみじみ思ってしまった。
フィルギャがいつ戻るかわからないけど、待ってる間に今後の作戦を練ろう。
あの褐色皇子にどうやって最上級ランクの呪いを付与してやるか…問題はそこだ。
面と向かって呪いを付与できるのかも不明。そもそも付与の仕方も不明。
面と向かって付与するにしても謁見の許可が下りるわけがないよね。
美少女聖女ちゃんの身が危ぶまれるかもしれないって理由で田舎に飛ばされたわけだし。
「うーん…」
直接がダメなら間接的に呪いを付与するしかないが…間接的にかぁ。
「……褐色皇子に呪いあれー!!」
オラに元気をわけてくれー!みたいなポーズ取って気合い入れて呪いがかかるなら苦労しないな。うん。
それに褐色皇子はアレだけじゃないよね。
全世界の褐色皇子に呪いかかったら風評被害もいいとこだ。
それはさすがに人としてやっちゃいけない。
ピンポイントで奴だけを呪わねば…。
「…一番無難なのがアクセサリーとかかな」
アクセサリーなら献上品とかそういうのに紛れ込ませてやればあの褐色皇子簡単に受け取ると思うんだよね。
ただの女の勘でございますけどね、おほほ。
「お待たせアキラー!」
「待ってたよフィルギャ!
とりあえず弱体付与のやり方教えてくれない?」
「え、この数分で何があったの?」
◇
同時刻――
辺境の地《ゲーゲンアングリフ》
薄暗い廊下を進む一つの黒い影。
大きな鉄扉の前に立てば扉は自動的に開いた。
「魔王様…密偵より報告が上がりました
人間たちはどうやら…若い聖女の召喚に成功したようです」
広々とした空間に一つの玉座。
頬杖を突きながら足を組み、玉座に君臨している魔王様と呼ばれた男。
跪き報告をした男は魔王の無言の圧力に冷や汗をかき、終始唾を飲み込んだ。
「…先代の王達がかけた呪いの力が弱まったのか?」
魔王が静かな口調でそう問えば、跪いていた男はすぐに否定の声をあげた。
「そ、そのようなことは決してございません!
魔王様もご存知の通り、あの呪いは人間達が存在し続ける限り絶対に消えることはございません!」
「…では何故、若い聖女が召喚された?」
「密偵の報告によりますと
二重召喚式の形成に成功したようです
若い聖女と呪いを受けた身代わりの2名が召喚されたと…」
その報告に魔王はスッと目を閉じ、ニヤリと笑った。
「愚かなものよな。人間という生き物は…」
玉座から立ち上がり、窓の方へと近づいて行く。
魔王は城を取り囲むように建てられた魔族の街並みを見つめながら男に言った。
「密偵には引き続き監視を怠るなと伝えよ
…呪いを受けた身代わりはどこへ?」
「王都の神官・ベネットが飛ばしましたので
行き先は不明とのことですが…捜索されますか?」
男の言葉に魔王は言葉を発しなかった。
男は深々と頭を下げ、王の間から静かに出て行った。
「……本当に醜いな
お前の子孫たちは…」
その声は誰にも届かない、彼の独り言だった。
◇
「では説明します!
付与能力について!」
弱体付与のやり方について教えてと言いましたが、ここまで本格的に準備する必要はあったのだろうか?
目の前には教壇と黒板。異世界にもあるんだ黒板…。
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私はと言えば椅子に腰掛け机の上にセットされたミニ黒板とチョークを手に説明受ける気満々の体勢だ。
青空教室か?
うん。青空教室だね。
しかし残念なことに陽が沈み始めている。
今日はここで野宿かしら?
「弱体付与のやり方は2つしかありません!」
「2つしかないのにこんな大掛かりな青空教室作ったの!?」
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