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第1部 星霊隊結成
第6話(6)私の名前は
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10:00 地下駐車場
患者のベッドを載せた大量のトラックを背にして安藤たち国防軍の隊員たちが横1列に並ぶ。彼らの前には幸紀、日菜子、四葉、そして璃子が立っていた。
「星霊隊の皆さん。皆さんの協力とご活躍により、このたび無事に撤退作戦を完了できました。国防軍一同、心よりお礼を申し上げます。ありがとうございました」
安藤がそう言って頭を下げると、それに続いて後ろにいた隊員たちも頭を下げて礼を言う。対する日菜子と四葉は幸紀の方を見たが、幸紀は日菜子にアゴで指示を出す。日菜子は緊張しながら声を発した。
「え、えぇっと!こちらこそ!皆さんに助けてもらいまして、ありがとうございました!お役に立てて良かったです!」
日菜子がそう言って深々と頭を下げる。続けて四葉や璃子、そして幸紀も頭を下げた。
そして幸紀たちが顔を上げると、安藤は璃子に尋ねた。
「璃子先生、あんたと麗奈ちゃんは、やっぱり星霊隊に加わるのかい?」
「えぇ。さっき言った通りです。あなた方の引き上げ先には医者はいるでしょうけど、星霊隊には医者はいないそうですからね。それに、この子の事も気になりますから」
「そうかい。寂しくなるな。今日までありがとう、璃子先生」
安藤の言葉に、璃子は微笑みながら頷く。安藤はすぐに幸紀の方へ向いた。
「おい東雲、このカワイコちゃんたちを泣かすんじゃねぇぞ。下手なことしたら俺がすっ飛んでブン殴るからな?」
「ふん。女が絡んだ時だけは悪魔より恐ろしい男だな」
幸紀が安藤に言い返すと、安藤は大笑いし、安藤の部下たちも大笑いする。しかし、すぐに安藤は部下たちに一喝すると、背筋を正して敬礼した。
「…それでは。またいつか会おう」
「…あぁ。達者でな」
「お元気で!」
幸紀と日菜子が言うと安藤たち国防軍の隊員は患者を乗せたトラックを走らせ、安藤たち自身もトラックに乗り込むと、駐車場から次々とトラックが出発する。幸紀たちはそれを見送ると、自分たちのバスへと戻っていった。
バス車内
「お、お疲れ様!」
幸紀、日菜子、四葉、璃子の4人がバスに入ると、晴夏が明るく出迎える。他のメンバーたちもそれぞれの席に着いている中、1人だけ、通路の奥に立っている女性がいた。
「あ…」
「そうだ、せっかくだから児玉さんと緒方先生の自己紹介をしてもらいましょう!」
どことなくぎこちない空気が漂う中、四葉が機転を利かせて提案する。日菜子もそれに賛同した。
「そうだね!じゃあ、麗奈、こっち来て!」
「承知しました」
日菜子に言われ、麗奈は機械的に歩いて日菜子たちの前にやってくると、座席側に向けてターンし、璃子と並び立つ。四葉がそのまま話を進めた。
「それじゃ、緒方先生から!お名前と職業を」
「また?…緒方璃子、職業は研修医…皆さんの治療は任せて」
「よろしくお願いしますー」
璃子の自己紹介に、日菜子がそう言って拍手すると、他のメンバーたちも拍手する。どことなくぎこちないメンバーたちの歓迎に、璃子は目を細めた。
「…23にもなってこんな中学生みたいな歓迎されるのはキツいわね…」
「まぁまぁまぁ!次!児玉さん!お名前を!」
四葉は璃子を宥めると、麗奈の背中を軽く押す。麗奈は誰もいない正面を見て声を発し始めた。
「本機はA-5007。A-5型の7号機です」
「えー?なんて?」
意味不明な麗奈の発言に、思わず弥生が尋ね返す。慌てた日菜子は、フォローするように話し始めた。
「えっと、麗奈ちゃんは、事情が特殊で!児玉麗奈ちゃんって呼んであげてほしい!」
「その名称は不適切です。私の名前はA-5007。誤った名前で呼ぶことは誤解や混乱を招く恐れがあり、また最悪の場合…」
麗奈は日菜子に対して無機質かつ淡々と反論を述べていく。論理的な反論のあまりに日菜子がたじろいでいると、幸紀がバスのエンジンを始動させ、走らせ始める。日菜子と麗奈はよろけたが、すぐに日菜子が麗奈を庇った。
「大丈夫!?麗奈!」
「えぇ。しかし私の名前はA-5007であり児玉麗奈ではありません。もう一度申し上げますが誤った名前で呼ぶことは..」
「いい?人間は番号で呼び合わないの!だから、あなたのことは麗奈って呼ばせて!いいよね!?」
「承知しました」
日菜子が強く言うと、麗奈は表情を変えないまま承諾する。そんな麗奈を見て、日菜子はほっとひと安心してため息を漏らした。
「…意外に素直だね」
「しかし何度も言いますが私の正式名称はA-5007であり」
「あぁもう!!!素直なんだか頑固なんだかわからないよ!助けてください幸紀さん!」
「俺が倒せるのは悪魔だけだ。人間の相手は自分でなんとかしろ」
「そんなぁ」
幸紀は助けを求める日菜子に対して冷たく突き放す。日菜子は頭を抱えたが、そんな日菜子の背中に、璃子は手を置いた。
「まぁ、仲良くしてちょうだい、みなさん。麗奈もね」
「私の正式名称は」
「わかったよぉ!」
同じ言葉を反復する麗奈に、日菜子は思わず声を強くする。女性たちが声を上げて笑っているのを背中で受け止めながら、幸紀はバスのアクセルを踏み、次の目的地へと向かっていくのだった。
隊員紹介コーナー
隊員No.9
名前:緒方(おがた)璃子(りこ)
年齢:23
身長:164cm
体重:52kg
スリーサイズ:B90(G)/W60/H92
武器:ハンマー
好きなもの:力
嫌いなもの:負傷
特技:水泳
趣味:スポーツ、映画鑑賞
外見:薄紫色の短髪と、白衣
能力:霊力自体は強くないが、腕力が強い
簡単な紹介
新米ながらも確実な腕を持つ、クールな外見で内心は熱い剛腕女医師。
霊力は強くないが、男性顔負けの怪力と高い身体能力を持つ。
弱者への思いやりが強い性格で、弱者を虐げるやり方を非常に嫌う。
隊員No.10
名前:児玉(こだま)麗奈(れいな)
年齢:17
身長:160cm
体重:50kg
スリーサイズ:B88(E)/W55/H88
武器:ビームツインソード
好きなもの:まだわからない
嫌いなもの:まだわからない
特技:計算、分析
趣味:人間観察
外見:黄色い髪に猫を模したフードを着用
能力:体の一部が機械化されているので機械との接続が可能
簡単な紹介
無口で無機質で無表情な女の子。
元々人間に作られたアンドロイドだったが、悪魔軍の破壊工作の一環で魔力を与えられた結果、一部が機械化された人間のようになった。
知識や計算能力は非常に高いが、人間生活にはまだ不慣れ。
患者のベッドを載せた大量のトラックを背にして安藤たち国防軍の隊員たちが横1列に並ぶ。彼らの前には幸紀、日菜子、四葉、そして璃子が立っていた。
「星霊隊の皆さん。皆さんの協力とご活躍により、このたび無事に撤退作戦を完了できました。国防軍一同、心よりお礼を申し上げます。ありがとうございました」
安藤がそう言って頭を下げると、それに続いて後ろにいた隊員たちも頭を下げて礼を言う。対する日菜子と四葉は幸紀の方を見たが、幸紀は日菜子にアゴで指示を出す。日菜子は緊張しながら声を発した。
「え、えぇっと!こちらこそ!皆さんに助けてもらいまして、ありがとうございました!お役に立てて良かったです!」
日菜子がそう言って深々と頭を下げる。続けて四葉や璃子、そして幸紀も頭を下げた。
そして幸紀たちが顔を上げると、安藤は璃子に尋ねた。
「璃子先生、あんたと麗奈ちゃんは、やっぱり星霊隊に加わるのかい?」
「えぇ。さっき言った通りです。あなた方の引き上げ先には医者はいるでしょうけど、星霊隊には医者はいないそうですからね。それに、この子の事も気になりますから」
「そうかい。寂しくなるな。今日までありがとう、璃子先生」
安藤の言葉に、璃子は微笑みながら頷く。安藤はすぐに幸紀の方へ向いた。
「おい東雲、このカワイコちゃんたちを泣かすんじゃねぇぞ。下手なことしたら俺がすっ飛んでブン殴るからな?」
「ふん。女が絡んだ時だけは悪魔より恐ろしい男だな」
幸紀が安藤に言い返すと、安藤は大笑いし、安藤の部下たちも大笑いする。しかし、すぐに安藤は部下たちに一喝すると、背筋を正して敬礼した。
「…それでは。またいつか会おう」
「…あぁ。達者でな」
「お元気で!」
幸紀と日菜子が言うと安藤たち国防軍の隊員は患者を乗せたトラックを走らせ、安藤たち自身もトラックに乗り込むと、駐車場から次々とトラックが出発する。幸紀たちはそれを見送ると、自分たちのバスへと戻っていった。
バス車内
「お、お疲れ様!」
幸紀、日菜子、四葉、璃子の4人がバスに入ると、晴夏が明るく出迎える。他のメンバーたちもそれぞれの席に着いている中、1人だけ、通路の奥に立っている女性がいた。
「あ…」
「そうだ、せっかくだから児玉さんと緒方先生の自己紹介をしてもらいましょう!」
どことなくぎこちない空気が漂う中、四葉が機転を利かせて提案する。日菜子もそれに賛同した。
「そうだね!じゃあ、麗奈、こっち来て!」
「承知しました」
日菜子に言われ、麗奈は機械的に歩いて日菜子たちの前にやってくると、座席側に向けてターンし、璃子と並び立つ。四葉がそのまま話を進めた。
「それじゃ、緒方先生から!お名前と職業を」
「また?…緒方璃子、職業は研修医…皆さんの治療は任せて」
「よろしくお願いしますー」
璃子の自己紹介に、日菜子がそう言って拍手すると、他のメンバーたちも拍手する。どことなくぎこちないメンバーたちの歓迎に、璃子は目を細めた。
「…23にもなってこんな中学生みたいな歓迎されるのはキツいわね…」
「まぁまぁまぁ!次!児玉さん!お名前を!」
四葉は璃子を宥めると、麗奈の背中を軽く押す。麗奈は誰もいない正面を見て声を発し始めた。
「本機はA-5007。A-5型の7号機です」
「えー?なんて?」
意味不明な麗奈の発言に、思わず弥生が尋ね返す。慌てた日菜子は、フォローするように話し始めた。
「えっと、麗奈ちゃんは、事情が特殊で!児玉麗奈ちゃんって呼んであげてほしい!」
「その名称は不適切です。私の名前はA-5007。誤った名前で呼ぶことは誤解や混乱を招く恐れがあり、また最悪の場合…」
麗奈は日菜子に対して無機質かつ淡々と反論を述べていく。論理的な反論のあまりに日菜子がたじろいでいると、幸紀がバスのエンジンを始動させ、走らせ始める。日菜子と麗奈はよろけたが、すぐに日菜子が麗奈を庇った。
「大丈夫!?麗奈!」
「えぇ。しかし私の名前はA-5007であり児玉麗奈ではありません。もう一度申し上げますが誤った名前で呼ぶことは..」
「いい?人間は番号で呼び合わないの!だから、あなたのことは麗奈って呼ばせて!いいよね!?」
「承知しました」
日菜子が強く言うと、麗奈は表情を変えないまま承諾する。そんな麗奈を見て、日菜子はほっとひと安心してため息を漏らした。
「…意外に素直だね」
「しかし何度も言いますが私の正式名称はA-5007であり」
「あぁもう!!!素直なんだか頑固なんだかわからないよ!助けてください幸紀さん!」
「俺が倒せるのは悪魔だけだ。人間の相手は自分でなんとかしろ」
「そんなぁ」
幸紀は助けを求める日菜子に対して冷たく突き放す。日菜子は頭を抱えたが、そんな日菜子の背中に、璃子は手を置いた。
「まぁ、仲良くしてちょうだい、みなさん。麗奈もね」
「私の正式名称は」
「わかったよぉ!」
同じ言葉を反復する麗奈に、日菜子は思わず声を強くする。女性たちが声を上げて笑っているのを背中で受け止めながら、幸紀はバスのアクセルを踏み、次の目的地へと向かっていくのだった。
隊員紹介コーナー
隊員No.9
名前:緒方(おがた)璃子(りこ)
年齢:23
身長:164cm
体重:52kg
スリーサイズ:B90(G)/W60/H92
武器:ハンマー
好きなもの:力
嫌いなもの:負傷
特技:水泳
趣味:スポーツ、映画鑑賞
外見:薄紫色の短髪と、白衣
能力:霊力自体は強くないが、腕力が強い
簡単な紹介
新米ながらも確実な腕を持つ、クールな外見で内心は熱い剛腕女医師。
霊力は強くないが、男性顔負けの怪力と高い身体能力を持つ。
弱者への思いやりが強い性格で、弱者を虐げるやり方を非常に嫌う。
隊員No.10
名前:児玉(こだま)麗奈(れいな)
年齢:17
身長:160cm
体重:50kg
スリーサイズ:B88(E)/W55/H88
武器:ビームツインソード
好きなもの:まだわからない
嫌いなもの:まだわからない
特技:計算、分析
趣味:人間観察
外見:黄色い髪に猫を模したフードを着用
能力:体の一部が機械化されているので機械との接続が可能
簡単な紹介
無口で無機質で無表情な女の子。
元々人間に作られたアンドロイドだったが、悪魔軍の破壊工作の一環で魔力を与えられた結果、一部が機械化された人間のようになった。
知識や計算能力は非常に高いが、人間生活にはまだ不慣れ。
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