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第2部 人類の反撃
第14話(5)意思もねじ伏せられて-日菜子と菜々子-
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その頃 御道区
大量の水が地面にぶつかるような音が、部屋の中にこだまする。
日菜子は、自分にかけられた冷水で目を覚ますと、首を横に何度も振り、視界を確保する。彼女の目の前には、薄暗く、埃っぽい空間が広がっていた。
(ここは…?)
疑問に思った日菜子は、動いて辺りを調べようとする。その瞬間、自分の手首が、自分の頭上で鎖に繋がれていることに気がついた。
(…!そうだ、私、悪魔に騙されて…!)
「目が覚めたようだな?」
日菜子の耳に、悪魔の声が聞こえてくる。日菜子が目をやると、右手に鞭のようなものを持った悪魔、ポラリスが、悠々と日菜子の目の前に歩いてきていた。
日菜子は険しい表情でポラリスを睨む。しかし、ポラリスはそんな日菜子の表情に、満足げに微笑んだ。
「勇ましい表情をするじゃないか、女。たっぷり可愛がってやるぞ」
(こいつ…何をする気...?)
日菜子のそんな疑問をよそに、ポラリスは鞭を振るうと、日菜子の体に鋭い痛みが走った。
「ぐっ!」
日菜子は歯を食いしばって痛みに耐える。そんな日菜子の表情に、ポラリスはニヤリとしながら質問を始めた。
「まずは、お前の名前を聞こうか、女。なんというんだ?」
「お前なんかに教えるもんか…!あぁっ!!」
ポラリスの問いかけに対し、日菜子は強い口調で言い返す。そんな日菜子に対し、ポラリスは鞭を振るい、日菜子の体を打つ。高い音が鳴り響いたかと思うと、日菜子の服の一部が破け、赤くなった皮膚がわずかに姿を現した。
「気の強いやつだ。俺の好みだぞ」
「そんなこと聞いてな…いゃあっ!!あがっ!」
日菜子が口答えしようとするたびに、ポラリスは乱暴に何度も鞭を振るい、日菜子を痛めつける。鞭を叩きつけられるたび、日菜子は悲鳴をあげるが、ポラリスは手を緩めなかった。
ある程度鞭を振るうと、気が済んだのかポラリスは一度手を止める。下を向いて肩で息をする日菜子のアゴを掴み、ポラリスは無理矢理、日菜子の顔を上げさせた。
「名前程度、素直に吐けばいいものを。貴様にはこの後、もっと重要なことを尋ねる予定なのだ。当然、拷問も激しくなる。ここで余計に体力を消耗していいのか?」
「…悪魔の言うことなんか…!聞かない…!!」
「強情だな。ますます気に入ったぞ」
日菜子の返事を聞いたポラリスは、ポケットから何かのリモコンを取り出し、ボタンを押す。すると、日菜子の手首を拘束している鎖が引っ張られ始め、日菜子を宙吊りにした。
「うっ…」
「俺は人体には疎いが、悪魔軍の研究によれば、人間はこの姿勢で長くいられないそうだな。息が止まるとか?」
ポラリスは自分の知識を日菜子にぶつけていく。日菜子は苦しみながらも、宙吊りにされた状態から、ポラリスを見下ろして睨む。そんな日菜子の表情を見て、ポラリスはますます笑みを浮かべた。
「強い女だ。手加減はやめよう」
ポラリスはそう言うと、ポケットから赤い宝石のようなものを取り出す。そして、目の前にある日菜子の腹部に顔を近づけると、日菜子の服を破いた。
日菜子の腹筋が露わになる。
「!?」
「さて、これの効果を試そうか」
ポラリスがそう言ったかと思うと、彼はその宝石のようなものを日菜子の腹に押し当てる。すると、宝石から細い無数の線が伸び、日菜子の腹筋に突き刺さった。
「っっ!!!」
一瞬の鋭い痛みの後、赤い宝石が日菜子の体に取り付く。しかしそれ以外に痛みはない。
(…これだけ…?)
日菜子が疑問に思った瞬間、日菜子の体内に電流が流れ始めた。
「アァバアバババァァア!!」
言葉にならないような日菜子の悲鳴が部屋の中に響く。電流のせいで日菜子の体は震え上がり、彼女の悲鳴も、本人の意思に反して大きくなっていく。
やがて、電流が止まると、日菜子は消耗した体力を回復するようにして俯く。そんな彼女の耳に、ポラリスの質問が聞こえてきた。
「貴様の名前はなんだ?」
「…サクライ…ヒナコ…デス……えっ…?なんで…!?」
日菜子の意思に反し、日菜子の口が勝手に情報を話し始める。戸惑う日菜子を見て、ポラリスは得意げな表情で話し始めた。
「この拷問装置はな、拷問対象に痛みを与えるだけでなく、自白を強要させることもできる。相手が弱っているのが前提だがな。お前は長く拷問に耐えたかったのだろうが、だとすれば自分の名前はさっさと言うのが正解だったというわけだ。バカだな、日菜子は」
「…!!」
ポラリスに挑発され、日菜子は強くポラリスを睨みつける。しかし、ポラリスが肩をすくめると、日菜子に取り付けられた赤い宝石は、再び日菜子に強い電流を流し始めるのだった。
「いやあああああ!!!!!」
部屋の中に、日菜子の絶叫だけが響いていた。
大量の水が地面にぶつかるような音が、部屋の中にこだまする。
日菜子は、自分にかけられた冷水で目を覚ますと、首を横に何度も振り、視界を確保する。彼女の目の前には、薄暗く、埃っぽい空間が広がっていた。
(ここは…?)
疑問に思った日菜子は、動いて辺りを調べようとする。その瞬間、自分の手首が、自分の頭上で鎖に繋がれていることに気がついた。
(…!そうだ、私、悪魔に騙されて…!)
「目が覚めたようだな?」
日菜子の耳に、悪魔の声が聞こえてくる。日菜子が目をやると、右手に鞭のようなものを持った悪魔、ポラリスが、悠々と日菜子の目の前に歩いてきていた。
日菜子は険しい表情でポラリスを睨む。しかし、ポラリスはそんな日菜子の表情に、満足げに微笑んだ。
「勇ましい表情をするじゃないか、女。たっぷり可愛がってやるぞ」
(こいつ…何をする気...?)
日菜子のそんな疑問をよそに、ポラリスは鞭を振るうと、日菜子の体に鋭い痛みが走った。
「ぐっ!」
日菜子は歯を食いしばって痛みに耐える。そんな日菜子の表情に、ポラリスはニヤリとしながら質問を始めた。
「まずは、お前の名前を聞こうか、女。なんというんだ?」
「お前なんかに教えるもんか…!あぁっ!!」
ポラリスの問いかけに対し、日菜子は強い口調で言い返す。そんな日菜子に対し、ポラリスは鞭を振るい、日菜子の体を打つ。高い音が鳴り響いたかと思うと、日菜子の服の一部が破け、赤くなった皮膚がわずかに姿を現した。
「気の強いやつだ。俺の好みだぞ」
「そんなこと聞いてな…いゃあっ!!あがっ!」
日菜子が口答えしようとするたびに、ポラリスは乱暴に何度も鞭を振るい、日菜子を痛めつける。鞭を叩きつけられるたび、日菜子は悲鳴をあげるが、ポラリスは手を緩めなかった。
ある程度鞭を振るうと、気が済んだのかポラリスは一度手を止める。下を向いて肩で息をする日菜子のアゴを掴み、ポラリスは無理矢理、日菜子の顔を上げさせた。
「名前程度、素直に吐けばいいものを。貴様にはこの後、もっと重要なことを尋ねる予定なのだ。当然、拷問も激しくなる。ここで余計に体力を消耗していいのか?」
「…悪魔の言うことなんか…!聞かない…!!」
「強情だな。ますます気に入ったぞ」
日菜子の返事を聞いたポラリスは、ポケットから何かのリモコンを取り出し、ボタンを押す。すると、日菜子の手首を拘束している鎖が引っ張られ始め、日菜子を宙吊りにした。
「うっ…」
「俺は人体には疎いが、悪魔軍の研究によれば、人間はこの姿勢で長くいられないそうだな。息が止まるとか?」
ポラリスは自分の知識を日菜子にぶつけていく。日菜子は苦しみながらも、宙吊りにされた状態から、ポラリスを見下ろして睨む。そんな日菜子の表情を見て、ポラリスはますます笑みを浮かべた。
「強い女だ。手加減はやめよう」
ポラリスはそう言うと、ポケットから赤い宝石のようなものを取り出す。そして、目の前にある日菜子の腹部に顔を近づけると、日菜子の服を破いた。
日菜子の腹筋が露わになる。
「!?」
「さて、これの効果を試そうか」
ポラリスがそう言ったかと思うと、彼はその宝石のようなものを日菜子の腹に押し当てる。すると、宝石から細い無数の線が伸び、日菜子の腹筋に突き刺さった。
「っっ!!!」
一瞬の鋭い痛みの後、赤い宝石が日菜子の体に取り付く。しかしそれ以外に痛みはない。
(…これだけ…?)
日菜子が疑問に思った瞬間、日菜子の体内に電流が流れ始めた。
「アァバアバババァァア!!」
言葉にならないような日菜子の悲鳴が部屋の中に響く。電流のせいで日菜子の体は震え上がり、彼女の悲鳴も、本人の意思に反して大きくなっていく。
やがて、電流が止まると、日菜子は消耗した体力を回復するようにして俯く。そんな彼女の耳に、ポラリスの質問が聞こえてきた。
「貴様の名前はなんだ?」
「…サクライ…ヒナコ…デス……えっ…?なんで…!?」
日菜子の意思に反し、日菜子の口が勝手に情報を話し始める。戸惑う日菜子を見て、ポラリスは得意げな表情で話し始めた。
「この拷問装置はな、拷問対象に痛みを与えるだけでなく、自白を強要させることもできる。相手が弱っているのが前提だがな。お前は長く拷問に耐えたかったのだろうが、だとすれば自分の名前はさっさと言うのが正解だったというわけだ。バカだな、日菜子は」
「…!!」
ポラリスに挑発され、日菜子は強くポラリスを睨みつける。しかし、ポラリスが肩をすくめると、日菜子に取り付けられた赤い宝石は、再び日菜子に強い電流を流し始めるのだった。
「いやあああああ!!!!!」
部屋の中に、日菜子の絶叫だけが響いていた。
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