77 / 77
77
しおりを挟む「だからー、怒ってるのは二人してあたしのこと騙したこと!」
お城の部屋に戻って話をした。ソファで二人に挟まれて座っているけど、いつものおさわりは禁じた。
「騙してなんかない!だってほんとだもん」
「でもノア今のノアなのわかっててちっちゃくなってるだけでしょ?」
「…うん」
「じゃあ童貞じゃないじゃん!」
童貞論争はまだ続いていた。
「まぁミズキ、それくらいにして」
「ジョエルも!わかってて悪乗り!3Pしたいだけで!」
「夫婦として当たり前のことですよ。三人の絆を深めるのであればセックスが一番ですから」
「だーかーらー、その絆深めるってのが嘘からでてるのが問題なの!言えば良いのにちゃんと」
「じゃあ私たちが3人でセックスしたいって言ったらしてくれますか?」
「うーーーん」
平行線だった。あれだよあれ、堂々巡りってやつ。(偽)童貞おねショタよしよしセックスがしたいノアと、夫婦の絆は3Pのジョエルとじゃ話にならない。
とりあえず寝るか、うん寝よう。お酒飲もうかとも思ったけど寝る。
ここに来てからほとんど過ごしているベッドで寝ているはずなのに、今見てる夢は日本のときのこと。スマホほんと大事。あっ誰かにつくってもらおうかな?いや、でもそれならマジでコンタクトみたいにしたいかも。なんだっけ?スマートなんちゃら。
『理由があるんでしょう?近衛が付いていったにしてはノアールの魔力の消費量は多すぎるし、対応がおかしすぎやしませんか?』
『…なにもありませんって』
『魔術師団に人を送りますよ。それこそ本当にあなたの直属の上司達から聞き出しても構わないんですから』
あれ?夢は?目があかないけど起きちゃった?
ノアとジョエルがなんか話してる。うーん、この前の遠征のこと?あたしがジョエルの実家に軟禁されてたときの?
『王城の騎士ですよ。変に嫉妬されてるのか、ロラン隊長がーって地味な嫌がらせで』
『はぁ…上官に心酔するのは結構なことですけど本分を忘れてもらうのは困りますね』
『魔術師団の方は団長達のおかげで前よりはよくなりましたけど、わざわざ騎士団長の一族がいない遠征でこれをやられるのが面倒で』
『だから早々と終わらせて帰ってきたと…。それで?ロラン本人はこのことは?』
『知ってたらさっきあの感じだと?』
『知らないんですね。まぁ本人は置いておいて騎士団長、いや、そのご兄弟達にあたってみます。ノアはくれぐれもミズキに勘づかれないように』
なんだと!?あたしのせいじゃん。あたしがさっさとロランと一発ヤっとけばこんなことにならなかったってこと?
そもそも近衛って国にちゅーせー誓ってるんじゃないの?なんで自分の上官の色恋ごときであたしのかわいいノアに嫉妬?いや、嫉妬ってのもおかしいか、僻み?えーもうなになんの感情?よくわかんないけど、ノアにあたるのは間違ってる!あーもうむかつく!いつも扉のとこにいてくれる人達は変わんないから絶対別のやつじゃん!あたしが会ったこともないやつがノアに嫌がらせするとかほんと意味わかんない。女子かよ女子。
そいつが一番悔しがることってなんだ?ロランに嫌われること?でもそれだとノアが逆恨みされそうだしなー。ジョエルがでてきても同じか。ノアとジョエルとあたしは家族だからグルっぽく見えちゃうし。うーん…
普段あんまり使ってなかった頭をフル回転させて出てきた答えはロランとノアがびっくりするくらい仲良くなればいいじゃん、むしろブラザー、いや、家族になっちゃえばいい。どうせあたし重婚しなきゃなんだし、そしたらロランもいいじゃん。なんか最初の方に勧められてた気もするし。幸い彼氏だしな、うん。結婚しよう。
「あたしロランと結婚する!」
思い立ったが吉日ってやつだ。起きながら宣言して、ノアとジョエルの話全部聞こえてたことも、マジであたしが怒ってることも、別に結婚はしてもいいってことも伝えた。意外と反対はされなかった。
「高位貴族だとかは置いておいて一番大きな問題があります」
「僕もそれが…」
メイクしながら話してたらちょーっと濁してくる
「なに?」
「心当たり、そうか、ない、ですよね」
「噂、しらない?ロラン様の」
「なにそれ?そんなおもしろい噂あんの?」
ノアに関するいわれのないこととか、ジョエルのことは聞く。聞いてないのに言ってくるやつらがいるから。まぁムシムシシカト。
「まぁ何も言いませんよ。気になるなら扉の外の彼の部下に聞いてみたらいいんじゃないですか?とてもこちらから言うような話じゃありませんから、ねぇノアール」
きになるー。ノアも黙ったけど知ってるっぽいし。えーなんだろう?特殊性癖?M男とかかな?ハードなSMとかスカトロ趣味じゃなきゃなんとなくいける気もするんだけど。
ナニがあるかわかんないからベースメイクは落とさなくてもいいパウダーのみ、単色シャドウにウォータープルーフのマスカラとアイライナー。眉毛だけはちゃんとして涙袋メイクも今日は控えめ。リップは落ちないようにティントでチークもハイライトもラメは控えめなセックス仕様のナチュラルメイク。
「かわいい?」
「あんまり可愛くしなくてもいいのに」
「一応口説きにいくんだから可愛くしないと」
「断られるわけないじゃん。ロラン様もミズキのこと好きなんだから」
確かに。好きだって付き合ったんだもん。断られはしないか。
手土産は「いりません」だそうだ。えー、手ぶら?ってジョエルに文句言ったら自分の飲むお酒でも持っていけばいいって言われた。前触れだしてるわけでもないんだから確実にあるとはいえないらしい。それは困るわ
赤ずきんちゃんかよって文句いいながらバスケットにお酒とおつまみ入れていってきますをした。行き先はもちろん
「ねぇ、ロランのとこに行きたいんだけど、どうしたらいい?どこかもわかんなくて」
私の部屋の守護騎士となってしまったロランの部下に直接聞くしかない。
「ミズキ様がロラン様のところへ…?」
「前触れとか出してないからどこにいるかわかんないんだけど、ロランに大切な用事があるから会いたいの」
歩いて移動だが、だーれも転移は使わない。あれ?
「あれは旦那様方が異常なのであって普通は歩いてかポイントごとに転移陣を使うんです」
夫達が異常だったのだ。
「それでねー、」
扉当番達とは話はするけれど、ここまで長く話したことはなかった。全員既婚者、ロランの直属の部下らしい。
「今までは殿下、エスコフィエ公爵の護衛の任務についておりました」
「へー、王子様」
「あの御方をそのように呼ばれて怒られないのはミズキ様だけですね」
あんな見た目も身分も王子様全開なのに呼ばれたら怒られるとか、怒られる方もたまったもんじゃないな
「そういえば、ジョエルとノアにね、ロランの一番の問題が残ってる?ある?って言われたんだけど。心当たりある?」
「侯爵家であることは?高位貴族ですからね。」
「それじゃないんだって。なんか噂?ジョエルとノアから言うことじゃないって言われたんだけど」
これから告りにいく人間の噂話を探るとかよくないんだけど、気になって仕方ない。
「…ミズキ様は、花街の人間達とも仲がよろしいですが、聞いたことはありませんか?」
「ないよないない。高級店の子達だからお客様のそーゆー情報を人に言うような子なんて誰もいないよ。いてもクビじゃない?」
「そう、ですよね…私の口から申すのも…」
「いや、言って。マジで。聞かないと恐ろしい」
性癖歪んでるとかだと考え直す必要がでてくる。ドがつくほどのSかMとかはついていけないし、幼女趣味とか逆に年上趣味とか?なんかもっと特殊性癖だったらどうしよう。NTRは何人も夫がいるから大丈夫、痴漢とか?電車ないからどうするんだろう?馬車?ただの密室じゃん
「その…あっ、ロラン隊長のお部屋です。」
「だからー、なに?」
「大変にご立派なモノをお持ちのことと時間が大変に長いことだと思います!では健闘を祈ります!いってらっしゃいませ!」
すっごい早口でなんかちゃんとしたドアの前に放置された。
ご立派なものは前に股間に顔突っ込んだときに勃起されたからわかる。もはや腕だね腕。そうかアレ挿入すんのか…それでもっと時間が大変に長い?絶倫?遅漏?どっちだろ?いや、あのブツをお持ちで時間も長い…?あれ、軽い気持ちというかやる気だけで来たけどあたし無事でいられる??
36
この作品の感想を投稿する
みんなの感想(9件)
あなたにおすすめの小説
甘い匂いの人間は、極上獰猛な獣たちに奪われる 〜居場所を求めた少女の転移譚〜
具なっしー
恋愛
「誰かを、全力で愛してみたい」
居場所のない、17歳の少女・鳴宮 桃(なるみや もも)。
幼い頃に両親を亡くし、叔父の家で家政婦のような日々を送る彼女は、誰にも言えない孤独を抱えていた。そんな桃が、願いをかけた神社の光に包まれ目覚めたのは、獣人たちが支配する異世界。
そこは、男女比50:1という極端な世界。女性は複数の夫に囲われて贅沢を享受するのが常識だった。
しかし、桃は異世界の女性が持つ傲慢さとは無縁で、控えめなまま。
そして彼女の身体から放たれる**"甘いフェロモン"は、野生の獣人たちにとって極上の獲物**でしかない。
盗賊に囚われかけたところを、美形で無口なホワイトタイガー獣人・ベンに救われた桃。孤独だった少女は、その純粋さゆえに、強く、一途で、そして獰猛な獣人たちに囲われていく――。
※表紙はAIです
【完結】異世界に転移しましたら、四人の夫に溺愛されることになりました(笑)
かのん
恋愛
気が付けば、喧騒など全く聞こえない、鳥のさえずりが穏やかに聞こえる森にいました。
わぁ、こんな静かなところ初めて~なんて、のんびりしていたら、目の前に麗しの美形達が現れて・・・
これは、女性が少ない世界に転移した二十九歳独身女性が、あれよあれよという間に精霊の愛し子として囲われ、いつのまにか四人の男性と結婚し、あれよあれよという間に溺愛される物語。
あっさりめのお話です。それでもよろしければどうぞ!
本日だけ、二話更新。毎日朝10時に更新します。
完結しておりますので、安心してお読みください。
召喚聖女に嫌われた召喚娘
ざっく
恋愛
闇に引きずり込まれてやってきた異世界。しかし、一緒に来た見覚えのない女の子が聖女だと言われ、亜優は放置される。それに文句を言えば、聖女に悲しげにされて、その場の全員に嫌われてしまう。
どうにか、仕事を探し出したものの、聖女に嫌われた娘として、亜優は魔物が闊歩するという森に捨てられてしまった。そこで出会った人に助けられて、亜優は安全な場所に帰る。
旦那様が多すぎて困っています!? 〜逆ハーレム異世界ラブコメ〜
ことりとりとん
恋愛
男女比8:1の逆ハーレム異世界に転移してしまった女子大生・大森泉
転移早々旦那さんが6人もできて、しかも魔力無限チートがあると教えられて!?
のんびりまったり暮らしたいのにいつの間にか国を救うハメになりました……
イケメン山盛りの逆ハーレムです
前半はラブラブまったりの予定。後半で主人公が頑張ります
小説家になろう、カクヨムに転載しています
想定外の異世界トリップ。希望先とは違いますが…
宵森みなと
恋愛
異世界へと導かれた美咲は、運命に翻弄されながらも、力強く自分の道を歩き始める。
いつか、異世界にと想像していた世界とはジャンル違いで、美咲にとっては苦手なファンタジー系。
しかも、女性が少なく、結婚相手は5人以上と恋愛初心者にはハードな世界。
だが、偶然のようでいて、どこか必然のような出会いから、ともに過ごす日々のなかで芽生える絆と、ゆっくりと積み重ねられていく感情。
不器用に愛し、愛する人に理解されず、傷ついた時、女神の神殿で見つけた、もう一つの居場所。
差し出された優しさと、新たな想いに触れながら、
彼女は“自分のための人生”を選び初める。
これは、一人の女性が異世界で出逢い、傷つき、そして強くなって“本当の愛”を重ねていく物語です。
【完結】甘やかな聖獣たちは、聖女様がとろけるようにキスをする
楠結衣
恋愛
女子大生の花恋は、いつものように大学に向かう途中、季節外れの鯉のぼりと共に異世界に聖女として召喚される。
ところが花恋を召喚した王様や黒ローブの集団に偽聖女と言われて知らない森に放り出されてしまう。
涙がこぼれてしまうと鯉のぼりがなぜか執事の格好をした三人組みの聖獣に変わり、元の世界に戻るために、一日三回のキスが必要だと言いだして……。
女子大生の花恋と甘やかな聖獣たちが、いちゃいちゃほのぼの逆ハーレムをしながら元の世界に戻るためにちょこっと冒険するおはなし。
◇表紙イラスト/知さま
◇鯉のぼりについては諸説あります。
◇小説家になろうさまでも連載しています。
ストーカーから逃げ切ったのも束の間、転移後はヤンデレ騎士団に殺されかけている現実!
由汰のらん
ファンタジー
ストーカーから逃げていたある日、ハルは異世界に召喚されてしまう。
しかし神官によれば、どうやらハルは間違って召喚された模様。さらに王子に盾ついてしまったことがきっかけで、ハルは国外追放されてしまう。
さらに連行されている道中、魔族に襲われ、ハルの荷馬車は置き去りに。
そのさなか、黒い閃光を放つ騎士が、ハルに取引を持ちかけてきた。
「貴様の血を差し出せ。さすれば助けてやろう。」
やたら態度のでかい騎士は、なんとダンピールだった!
しかしハルの血が特殊だと知った騎士はハルを連れ帰って?
いっそ美味しい血と癒しを与えるダンピール騎士団のセラピストを目指します!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。
ミシェルがジョエルになってます。
ミシェルのお父さん目線でしょうか。
笑いました。
そしてミシェルの王子に対する嫌がらせが父と同じなことに吹き出しましたw
ちょうどいいのは出さないとか地味にマジで嫌がらせww
全て作品お気に入り登録しときますね(^^)