14 / 23
待ち合わせ
しおりを挟む
待ちに待った週末。
天気も秋晴れで、風も穏やかな日だそうだ。
今日は日生との遊園地デート。親友関係の時にも映画やカラオケで遊んだが、真央を含めての行動が殆どだった。
事前に真央には、SNSを使っての相談はしており、有る程度のアドバイスやおすすめの乗り物も教えて貰った。
大事な部分は、スマートフォンのメモ帳機能を使ってメモをしており、何かあった時はメモを見れば大丈夫だろう。
待ち合わせの時間が近づいているため、俺は身支度をして家を出た。
家を出て駅に向かい、駅から電車に乗って、学校の最寄り駅に到着する。待ち合わせは駅のホーム上で有る。待ち合わせの時間の15分前に駅に着いた。
少し早かったのか、駅のホームには日生の姿はまだ見えなかった。
普段、日生と真央で遊ぶ時は、大体この時間には日生と真央は居て、行動が開始されていた・・・
しかし、当たり前だが日生が来ていなければデートが始められない。俺はホームのベンチで座って待つ事にした・・・
俺が乗って来た反対方向の電車がホームにやってくる。もしかしたら、あの電車に日生は乗っているかも知れない。
電車は駅に到着して、扉が開いて人が出てくる・・・
電車は4両編成で、また降りる人は少ないことから、直ぐに日生に気付くはずなのだが、見当たらない・・・
電車の扉が閉まり、電車は発車してホームから見えなくなる。人がまばらに成ったホームに日生の姿は見当たらない。
(あれ?)
(この電車に乗っていなかったか・・・)
(そうすると次の電車か・・・約束の時間過ぎるな・・・)
俺は待ち合わせの時間には、その時間よりも早めに来る事を心がけている。
真央もどうやら俺と同じ考えだったらしいが、日生は違ったみたいだ。
初デートでこれだと、先が思いやられそうだが諦めて待つ事にする。
次に来た電車に日生は乗っていたが、予定より約10分の遅刻で有る。電車の時刻は変えられないから仕方ないが・・・
見つけた日生の姿を見る。
日生の格好は、薄手の長袖セーターらしき服とその上にワンピースを着ている。化粧もしていて、学校とはまた違う日生が新鮮に見えた。
(真央と一緒に遊ぶ時よりも気合いが入っているような・・・)
(それで遅れたのかな? でも・・・)
「お待たせ! 待った?」
「あっ、大丈夫だよ。日生」
本当は一言言いたい気分だが、初デートなのだ。
最初からデートを台無ししたくはない!
「じゃあ、行こうか日生」
「うん・・・」
遊園地の方向に向かう電車をしばらくホームで待つ。5分も待てば電車が来るはずだ。
「楽しみだね。遊園地!」
「そうだね・・・」
心なしか、日生の元気がない・・・
「日生、元気無さそうだけど、大丈夫?」
「えっ、ああ、大丈夫だよ良輔!」
「ちょっと、寝るのが遅かったから・・・」
「えっ、でも昨日はそんなに遅くまでSNSしなかったよね・・・」
「あの後、真央としててさ!! あはは・・・」
日生は、ばつの悪そうな顔をしながら言う。
(真央とSNSしていたら仕方ないか・・・)
俺は少し疑問に思ったが、気にしない事にしたが・・・
遊園地に向かう方向の電車が駅に到着して、その電車に俺と日生は乗り込む。ロングシートの車内だが余裕で座れそうだ。車両の真ん中付近のシートに俺と日生は座る。
電車に乗ってしばらくは雑談が続いたが、普段から会話をしている所為か会話のネタが無くなって来た・・・。日生は話をしながら時々、口元を抑えてあくびをする。
「ねぇ良輔」
「私、本当に眠いから、駅に着いたら起こして」
「えっ、ああ・・・」
「本当に眠そうだもんね、日生」
「うん。ごめん・・・」
日生はそう言って目を閉じて、体を座席のシートに預けた。
(何か、デートって、もっとこう、ウキウキした物じゃなかったけ・・・)
眠たそうな彼女を無理に起こしても意味が無いし、遊園地の中で『眠たい・・・』と言われても嫌なので、遊園地に着くまでは我慢する。
電車は遊園地に向かう乗換駅に着いてバスに乗り換える。
バスの車内でも、日生は『着いたら起こして・・・』と言って寝てしまう・・・
親友の時は真面目で、周りに気を配れるような子だったのに、何で彼女に成った今はこんなに自分勝手なんだろう・・・
日生は過去に色々な物を背負って生きて来て、俺がそれを守ると言って付き合っているわけだから、こんな事ぐらいで嫌気を差しては駄目だが、少しずつ不安感と焦燥感が積もり掛けている・・・
無事にバスは遊園地に到着して、俺は日生を起こしてバスを降りて、フリーパスチケット二人分をチケット売り場で買って、遊園地の入口ゲートをくぐる。
天気は多少雲が有るが晴れており、絶好のデート日和だが、俺の心は少し雲が掛かっていた。
あまり乗り気では無かった日生だが、電車とバス車内で休息を取ったおかげか、普段の日生に近い状態までに戻っており、俺は少し安心した。
遊園地デートの始まりで有る。
天気も秋晴れで、風も穏やかな日だそうだ。
今日は日生との遊園地デート。親友関係の時にも映画やカラオケで遊んだが、真央を含めての行動が殆どだった。
事前に真央には、SNSを使っての相談はしており、有る程度のアドバイスやおすすめの乗り物も教えて貰った。
大事な部分は、スマートフォンのメモ帳機能を使ってメモをしており、何かあった時はメモを見れば大丈夫だろう。
待ち合わせの時間が近づいているため、俺は身支度をして家を出た。
家を出て駅に向かい、駅から電車に乗って、学校の最寄り駅に到着する。待ち合わせは駅のホーム上で有る。待ち合わせの時間の15分前に駅に着いた。
少し早かったのか、駅のホームには日生の姿はまだ見えなかった。
普段、日生と真央で遊ぶ時は、大体この時間には日生と真央は居て、行動が開始されていた・・・
しかし、当たり前だが日生が来ていなければデートが始められない。俺はホームのベンチで座って待つ事にした・・・
俺が乗って来た反対方向の電車がホームにやってくる。もしかしたら、あの電車に日生は乗っているかも知れない。
電車は駅に到着して、扉が開いて人が出てくる・・・
電車は4両編成で、また降りる人は少ないことから、直ぐに日生に気付くはずなのだが、見当たらない・・・
電車の扉が閉まり、電車は発車してホームから見えなくなる。人がまばらに成ったホームに日生の姿は見当たらない。
(あれ?)
(この電車に乗っていなかったか・・・)
(そうすると次の電車か・・・約束の時間過ぎるな・・・)
俺は待ち合わせの時間には、その時間よりも早めに来る事を心がけている。
真央もどうやら俺と同じ考えだったらしいが、日生は違ったみたいだ。
初デートでこれだと、先が思いやられそうだが諦めて待つ事にする。
次に来た電車に日生は乗っていたが、予定より約10分の遅刻で有る。電車の時刻は変えられないから仕方ないが・・・
見つけた日生の姿を見る。
日生の格好は、薄手の長袖セーターらしき服とその上にワンピースを着ている。化粧もしていて、学校とはまた違う日生が新鮮に見えた。
(真央と一緒に遊ぶ時よりも気合いが入っているような・・・)
(それで遅れたのかな? でも・・・)
「お待たせ! 待った?」
「あっ、大丈夫だよ。日生」
本当は一言言いたい気分だが、初デートなのだ。
最初からデートを台無ししたくはない!
「じゃあ、行こうか日生」
「うん・・・」
遊園地の方向に向かう電車をしばらくホームで待つ。5分も待てば電車が来るはずだ。
「楽しみだね。遊園地!」
「そうだね・・・」
心なしか、日生の元気がない・・・
「日生、元気無さそうだけど、大丈夫?」
「えっ、ああ、大丈夫だよ良輔!」
「ちょっと、寝るのが遅かったから・・・」
「えっ、でも昨日はそんなに遅くまでSNSしなかったよね・・・」
「あの後、真央としててさ!! あはは・・・」
日生は、ばつの悪そうな顔をしながら言う。
(真央とSNSしていたら仕方ないか・・・)
俺は少し疑問に思ったが、気にしない事にしたが・・・
遊園地に向かう方向の電車が駅に到着して、その電車に俺と日生は乗り込む。ロングシートの車内だが余裕で座れそうだ。車両の真ん中付近のシートに俺と日生は座る。
電車に乗ってしばらくは雑談が続いたが、普段から会話をしている所為か会話のネタが無くなって来た・・・。日生は話をしながら時々、口元を抑えてあくびをする。
「ねぇ良輔」
「私、本当に眠いから、駅に着いたら起こして」
「えっ、ああ・・・」
「本当に眠そうだもんね、日生」
「うん。ごめん・・・」
日生はそう言って目を閉じて、体を座席のシートに預けた。
(何か、デートって、もっとこう、ウキウキした物じゃなかったけ・・・)
眠たそうな彼女を無理に起こしても意味が無いし、遊園地の中で『眠たい・・・』と言われても嫌なので、遊園地に着くまでは我慢する。
電車は遊園地に向かう乗換駅に着いてバスに乗り換える。
バスの車内でも、日生は『着いたら起こして・・・』と言って寝てしまう・・・
親友の時は真面目で、周りに気を配れるような子だったのに、何で彼女に成った今はこんなに自分勝手なんだろう・・・
日生は過去に色々な物を背負って生きて来て、俺がそれを守ると言って付き合っているわけだから、こんな事ぐらいで嫌気を差しては駄目だが、少しずつ不安感と焦燥感が積もり掛けている・・・
無事にバスは遊園地に到着して、俺は日生を起こしてバスを降りて、フリーパスチケット二人分をチケット売り場で買って、遊園地の入口ゲートをくぐる。
天気は多少雲が有るが晴れており、絶好のデート日和だが、俺の心は少し雲が掛かっていた。
あまり乗り気では無かった日生だが、電車とバス車内で休息を取ったおかげか、普段の日生に近い状態までに戻っており、俺は少し安心した。
遊園地デートの始まりで有る。
0
あなたにおすすめの小説
フッてくれてありがとう
nanahi
恋愛
【25th Anniversary CUP】にて、最終ランキング3位に入りました。投票してくださった皆様、読んでくださった皆様、ありがとうございました!
「子どもができたんだ」
ある冬の25日、突然、彼が私に告げた。
「誰の」
私の短い問いにあなたは、しばらく無言だった。
でも私は知っている。
大学生時代の元カノだ。
「じゃあ。元気で」
彼からは謝罪の一言さえなかった。
下を向き、私はひたすら涙を流した。
それから二年後、私は偶然、元彼と再会する。
過去とは全く変わった私と出会って、元彼はふたたび──
今さらやり直しは出来ません
mock
恋愛
3年付き合った斉藤翔平からプロポーズを受けれるかもと心弾ませた小泉彩だったが、当日仕事でどうしても行けないと断りのメールが入り意気消沈してしまう。
落胆しつつ帰る道中、送り主である彼が見知らぬ女性と歩く姿を目撃し、いてもたってもいられず後を追うと二人はさっきまで自身が待っていたホテルへと入っていく。
そんなある日、夢に出てきた高木健人との再会を果たした彩の運命は少しずつ変わっていき……
壊れていく音を聞きながら
夢窓(ゆめまど)
恋愛
結婚してまだ一か月。
妻の留守中、夫婦の家に突然やってきた母と姉と姪
何気ない日常のひと幕が、
思いもよらない“ひび”を生んでいく。
母と嫁、そしてその狭間で揺れる息子。
誰も気づきがないまま、
家族のかたちが静かに崩れていく――。
壊れていく音を聞きながら、
それでも誰かを思うことはできるのか。
溺婚
明日葉
恋愛
香月絢佳、37歳、独身。晩婚化が進んでいるとはいえ、さすがにもう、無理かなぁ、と残念には思うが焦る気にもならず。まあ、恋愛体質じゃないし、と。
以前階段落ちから助けてくれたイケメンに、馴染みの店で再会するものの、この状況では向こうの印象がよろしいはずもないしと期待もしなかったのだが。
イケメン、天羽疾矢はどうやら絢佳に惹かれてしまったようで。
「歳も歳だし、とりあえず試してみたら?こわいの?」と、挑発されればつい、売り言葉に買い言葉。
何がどうしてこうなった?
平凡に生きたい、でもま、老後に1人は嫌だなぁ、くらいに構えた恋愛偏差値最底辺の絢佳と、こう見えて仕事人間のイケメン疾矢。振り回しているのは果たしてどっちで、振り回されてるのは、果たしてどっち?
これって政略結婚じゃないんですか? ー彼が指輪をしている理由ー
小田恒子
恋愛
この度、幼馴染とお見合いを経て政略結婚する事になりました。
でも、その彼の左手薬指には、指輪が輝いてます。
もしかして、これは本当に形だけの結婚でしょうか……?
表紙はぱくたそ様のフリー素材、フォントは簡単表紙メーカー様のものを使用しております。
全年齢作品です。
ベリーズカフェ公開日 2022/09/21
アルファポリス公開日 2025/06/19
作品の無断転載はご遠慮ください。
思い出さなければ良かったのに
田沢みん
恋愛
「お前の29歳の誕生日には絶対に帰って来るから」そう言い残して3年後、彼は私の誕生日に帰って来た。
大事なことを忘れたまま。
*本編完結済。不定期で番外編を更新中です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる