大人しくて控えめの彼女なのに全然違った!!

小春かぜね

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クラスの親友

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 翌日・・・

 俺は何時も通りに起きて、学校に向かう。
 昇降口で日生とばったり会ってしまうが、お互い無言ですれ違う。
 本当だったら、もっと落ち込んで居るはずなんだが、日生に関してはもう慣れた。
 今日の学校生活の1日が始まろうとしている。

 お昼休み。
 俺は自分の席で昼食を食べている。
 日生は席にはおらず、何処かで食べているのか、彼氏と連絡でも取り合っているのだろう?
 1週間だが日生と付き合っていた時は、クラスの連中達にバレないように学校内のベンチで食べたり、真央との3人で食べたりしていた。
 一人だとあっという間に昼食を食べ終えてしまい、直ぐに手持ち無沙汰ぶさたに成る。自販機売り場に行って、飲料水でも買おうかと考えていると、クラスの有る男子から声を掛けられる。

「良輔。今日は日生達と一緒じゃ無いんだな」

大谷おおやか・・・」
「ああ、ちょっとね・・・」

「喧嘩でもしたかw」

「まぁ、そんな所・・・」

「お前にだから教えてやるけど、ライバル多いぞ!」

「そうなのか・・・。大谷!」

「ああ、俺の聞いた話だと、このクラス内でも、数人は日生の事気にしているらしいぞ」

 大谷はクラス委員長をしており、有る意味クラスのまとめ役だ。
 真央と同じように人望も有り、クラスの連中達にも男女関係無しで話が出来る奴だ。
 フツメンでは有るが、本来なら人気者に成れそうな気がするが、大谷の趣味が、本やゲームを好むインドア派なので、人気者には成れなかった・・・
 やはり、クラスで人気者に成るのは、スポーツが出来るイケメンか、馬鹿を演じる奴、それか馬鹿が、一番クラスの人気者に成りやすい。イケメンでもネクラは厳しいし、勉強の出来るイケメンも良い地位には就けない・・・
 俺もはっきり言ってインドア派なので、大谷とは気が合った。
 大親友では無いが時々、アニメショップや同人ショップに、一緒に買物に行く仲では有る。

「そうか・・・忠告ありがとう」

「でっ、お前らは、付き合ってるのか?」
 と大谷は聞いて来る。

「付き合っては居ないよ・・・」
(もう、別れたんだけど)

「でも『情報』の授業の時に、日生とイチャイチャしてたんだろう?」

「してないよ・・・」
(無意味に成ってしまった話はしたけど・・・)

「でも、お前ら・・・まぁ、いいや・・・」
「お前がまだ日生と付き合っていないなら、早めに手を打たないと、他の奴に出し抜かれるぞ!!」
「『情報』の時に、お前と日生が居なかったのは事実だし、それによって、密かに日生を気にしていた奴らが動き出したからな・・・」

「・・・それは、誰?」

 俺は大谷にクラスの誰が、日生に興味を示しているか聞いてみる・・・

「それは言えないな・・・」
「俺も偶然聞いてしまったし、そいつからは『口外しないでくれ』と言われたからな」

「そっか~~」

「だから、お前が日生の事好きなら、早く気持ちを伝えろよ!」

「ああ、ありがとう。大谷」

 そう言って、大谷は俺の席から離れていった・・・
 俺は屋外に有る自販機コーナーに向かうために席を立ち、自販機コーナーに向かう。
 普段はジュース類を買うのだが、ホットの缶コーヒーを買う。大人の気分を味わってみたかった・・・

 自販機から少し離れて所で、缶コーヒーのプルタブを開けて、缶コーヒーを飲む。もちろん、砂糖、ミルク入りの普通の缶コーヒーだ。
 コーヒーと言うよりコーヒー飲料に近いが、適度に温かいコーヒーと香りが不思議と心を落ち着かせる・・・

(大人ってこんな感じで、コーヒー飲んで、仕事や社会生活頑張るのかな・・・?)

 俺はまだアルバイトすらしていないので、仕事の辛さの実感が出来ない・・・
 上司やリーダーに怒られたり、仕事が出来ないと同僚に馬鹿にされて、更には退職に追い詰められると言う話は、ネット上では良く聞く話だが、それが実際なら、社会は辛いなと感じた。

 俺の中では日生とは縁を切るつもりだし、愛情も真央に移りかけていた・・・
 クラスの連中達が日生に告白しても、俺の知った事では無いし、そもそも日生には年上の彼氏がいる。

万歳ばんざいアタックで玉砕ぎょくさいするだけなのに・・・)

 俺は真央の事を考えながら、飲みかけの缶コーヒーを飲む。
 可愛さは日生の方が上だが、愛嬌や気の配り方、生活面や将来性は真央の方が上回る。

(たしか、真央には付き合っている男子は居なかったよな・・・)
(そうだよな・・・。居たら例え親友とは言えでも、男子とSNS等で連絡を頻繁に出来ないからな・・・)

(真央に気持ちを伝えてみるか・・・)

 俺は缶コーヒーを飲み干し、ゴミ箱に缶を捨てる。
 教室に戻る前に、真央にSNSでメッセージを送る事にする。

「真央」
「急でゴメンだけど放課後、何時もの教室で会えない?」

 と打ち込んで、真央のSNSに送信する。
 教室に戻り、午後の授業の準備をして落ち着いた時に、スマートフォンのバイブが震える。
 俺は真央からのメッセージだと思って、スマートフォンを操作する。

『さっき、日生から聞いたよ・・・』
『私も、良輔に話がある・・・』
『じゃあ・・・何時もの教室で待っている』

 いつも真央から来るメッセージの形式では無いが、放課後会ってくれるみたいだ。

(この真面目な文体からして、まさか真央からの告白!?)
(お互い気にはしていたけど、日生の障壁が無くなったから、一気に恋愛関係に発展!?)

 俺はまさかの期待を抱きながら、午後の授業を受けた。
 ・・・・・・
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