大人しくて控えめの彼女なのに全然違った!!

小春かぜね

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興味が冷めた彼女

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 日生は発する言葉を迷っているか、中々話し出そうとはしない。
 俺も何時までも間、無言で立ち尽くしている訳には行けない。
 そうすると、やっと日生は口を開く。

「別れて・・・」

(あ~、やっぱりな・・・)

 俺は覚悟していたが、やはりその言葉を聞くと、大砲で体を撃ち抜かれた衝撃と、そのショックで心臓が止まりそうな状態に成る。

「日生、俺のこと好きじゃ無かったの?」
「俺のために、元彼と別れくれたのだろ!?」

「私が想っていた人では無かった・・・」
「優しいだけじゃ詰まらない・・・」

「じゃあ、日生はどんな人だったら良かったの?」

 俺は冷静な口調で日生に話しかけているが、本当は胸ぐらを掴みたかった・・・。
 舐め取るのか!!
 しかし、今の時代・・・。それを行ったら、何事も無しでは済まされない。俺は我慢しながら耐える・・・

「元彼・・・」

「元彼!?」
「日生、よりもどしたの・・・?」

 日生は、こくんと頷く。

「そっか~~」
「俺達付き合って、まだ1週間も経ってい無いよな~~?」
「あれ、今日でちょうど1週間か~~」

 俺はわざとらしく言う。

「まだ、良輔が元彼みたいに、私のこと考えてくれる人だったら、こんな事しなかった・・・」

「それは、どんな事?」

「私の思い通りに成ってくれる人・・・」

「・・・」

 この言葉で、俺は日生に対する、好きだった感情が急激に薄れていく・・・

「聞くつもり無かったけど、遊園地の後で行われた両親との食事・・・、実は嘘でしょう!」

 俺がこの言葉を言うと、日生は一瞬びっくりした顔をするが、観念したようでと頷く。

「遊園地のデートを誘う時に、なんか変だとは感じていたんだ・・・」
「で、何時、元彼とよりもどしたの?」

 俺は本当に怒りを抑えながら、冷静な口調で話掛けている・・・
 そうしないと、自分の感情を抑えられないからだ!

「遊園地の日の夜・・・」

「あっそ・・・」

 もう、呆れて言葉が出ない。
 あの日は、俺の金で遊園地を楽しんで、夜は元彼と遊んで、そのまま彼氏復活か!
 最悪な女だな・・・

「良いよ。別れよう」
「俺も日生が、そこまで節制が出来ない子だとは想って無かった」

「・・・」

「まあ、俺は高校生だし、元彼いや、俺が今元彼か・・・。大学生かフリーターかは知らないけど、日生はそれで本当に良いの!」

「私の人生だから・・・好きにして良いでしょ!」

 日生はそう言いながら、キッと俺を睨み付けてくる。

「俺は俺」
「日生は日生」
「親友から彼氏。そして絶縁か・・・」
「こりゃあ、トラウマに成りそうだ!!」

 俺は最後に捨て台詞を吐いて中庭を後にするが、誰がどう見ても負け犬の遠吠えで有る・・・
 初めのうちは悲しみより怒りが強かったけど、時間が経つにつれて、悲しみが勝っていく・・・・

(何度目の失恋かは知らないが、やはり失恋は辛いな・・・)

 家に帰ってから、すすり泣きをしたのは言うまでも無い。
 ・・・・・・

『今からやっと始まる俺と日生の人生。ずっと続かせたい!!』
『冬でも咲く桜見たいに・・・そう、胸に刻んだ・・・』

 こんな言葉一気に風化してしまった。何処かに飛んで行ってしまえ!!
『恋は盲目』と言うが正にその通りだ。
 何時もなら真央に直ぐ相談(連絡)するが、終わってしまった関係だ。相談しても意味は無い・・・。流石にここまで本性を知ってしまった女と、関係を持ちたいとは思わなかった・・・

 少し気分が落ち着いたら、お風呂に入りに行って、泣き顔を親に悟られないようにする・・・。目の充血を誤魔化すために、定番の目薬を注して、しばらく時間が経ってから何食わぬ顔で食卓に向かう。
 親には失恋の事はバレずに済んだが、付き合っていた事も、言わず仕舞いだったと思いながら食事を取る。

 お腹は満たされ、急ぎの課題もそんなに多くないから、スマートフォンのアプリゲームを楽しむ。
 着信音が鳴ると体が『ビクッ』とするが、殆どが迷惑メールか、アプリからの通知だ。
 アプリゲームを楽しんで、そろそろ寝ようかと考えた時、SNSのアプリを開き、日生のプロフィールを確認しようとするが・・・綺麗に削除されていた・・・
 余程、真央に相談しようかと考えたが、日生がプロフィールを削除したのに、真央も気付いているはずだ。
 真央への相談は明日、学校でしようと考えてその日は眠りについた。
 ・・・・・・
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