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番外編
第12話 今日の宿泊先 その1
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宮子がこちら側に来てから、家族全員で駐車場に戻る。
駐車場内には売店が有ってソフトクリームが売っていたので、それで疲れた体と汗ばんだ体を冷やす。
「宮子……。この後の予定は?」
俺はソフトクリームを食べながら今後の予定を聞く。
「時間的に、そろそろ宿泊先に向かうべきね」
「そうだよな……。もう、14時半だからな」
ここから宿泊先が有る九尾までは、軽い休憩を入れても2時間位掛かるはずだ。
ソフトクリームを食べ終わって、いよいよ今晩の宿泊先に向かう。
……
外周道路に当たる道路を走って、途中に有る道の駅に寄って、時々見える海景色を見ながら宿泊先に向かう。
今日の晩ご飯は話の中では豪華らしいので、母さんや咲子は道の駅で食べ物が売っていても買おうとはしなかった……
16時半前……。無事に宿泊先に到着する。
公共の宿と言っていたが、中々立派で綺麗な建物だ。
チェックインを済ませて部屋に向かう。
其処は大きな和風の広間で有った。
しかし、室内にトイレや洗面台は備わっているので問題は無い。
咲子は早速、障子を開けて窓から見える景色を楽しんでいた。真央もそれにつられて見ている。
「夕食の時間は18時だから……それまではご自由に」
宮子はそう呟く。
「布団で寝るのは久しぶりだな」
「家族全員が、同じ部屋で寝るのは初めてだな!」
「お父さん! 川の字だね!!」
咲子はそう言う。1列に布団は5組並べそうな気がするが……、5人も居ては絶対に川の字には成らない。
しかし、部屋は別けなくて良かったのだろうか…?
この広間はかなり大きめの広間で有って、5人でも少々広い位で有った。
部屋を2部屋に別けた方が、宿泊料金も安くなる場合が有る。
「宮子…。ケチを付ける気は無いが、部屋は別けなくても良かったのか?」
俺が宮子にそう聞くと、宮子は澄ました顔で返答をする。
「5人だから、あなたとお母さん。私達子どもで別けても良かったけど、家族だから1部屋でも問題無いと思ったから…」
「宮子がそれで良いなら、良いが…」
(宮子は俺と同じ部屋で寝るのは問題無いのか?)
(今までの宮子だったら、本当に考えられない行動だ!?)
高級旅館なら、家族風呂が有る所も有るが、この宿泊先には家族風呂は無いみたいだ。
子どもが全員女の子だから、温泉には俺1人で入るしか無い。
晩ご飯までの時間……。家族全員で温泉に入りに行くが俺だけは当然1人で入る。
流れ的に俺が最初に温泉から出て来るから、部屋の鍵は俺が預かる事に成った。
……
やはり、温泉は良い物だ!
今日1日の疲れと、今までの苦労も洗い流された気分だ。
母さん達も、親子水入らずの温泉を楽しんでいるに違いない!
俺は温泉から上がって、部屋に戻って寛いでいると母さん達が戻って来た。
「ふぅ~~。良いお湯だった♪」
浴衣姿で笑顔の母さんがそう言う。
家族全員が浴衣姿だった。今までの家族旅行はホテルが中心だったため、家族全員の浴衣姿を見るのはこれが初めてだった。
(浴衣姿の母さんも良いな……。これが1つの部屋で無かったら…)
俺はそう思うが……まさか宮子の奴。こうなるのを予測していたのか!?
そんな訳無いと思うが、可能性も捨て切れなかった。
浴衣だから体のラインは見えにくいが、それでもついつい見てしまう。これが男の性だ!
しかし……、母さんの血筋は“ごにょごにょ”なのか、目を奪われる体型の子は誰1人いない!?
義理の娘や、実の娘に発情はしては当然駄目だが、浴衣姿の格好にどうしても惹かれてしまう自分がいた。
「……嫌らしい目つきの人が居る」
宮子は俺を見ながらそう言う。
「何? お父さん興味有るの!!」
そうすると、咲子が見せつける様に、俺に近づき浴衣姿を見せてくる。
「ほれ、ほれ!」
「可愛い娘の浴衣姿だよ!!」
「今なら、触っても良いよ!!」
手を出せば、咲子の浴衣に触れるが……。そんな事をしたらだし、咲子は俺の事を諦めたのでは無いのか!?
「こっ、こら……お父さんが困っているでしょ!」
母さんが軽く咲子に注意をする。
「咲子に触ったら……あなたの料理に毒を混ぜるわ」
同時に宮子も恐ろしい事を言う!!
当の本人の咲子は……
「みんなの注目の的だね! お父さん!!」
悪そびれ無く言う。
この状況を理解出来ていなかったのは真央だけだった。
咲子は俺を誘惑する様な行為は辞めて、部屋でみんな過ごす……
後少しもすれば宿泊で最大の楽しみ、晩ご飯の時間で有る。
駐車場内には売店が有ってソフトクリームが売っていたので、それで疲れた体と汗ばんだ体を冷やす。
「宮子……。この後の予定は?」
俺はソフトクリームを食べながら今後の予定を聞く。
「時間的に、そろそろ宿泊先に向かうべきね」
「そうだよな……。もう、14時半だからな」
ここから宿泊先が有る九尾までは、軽い休憩を入れても2時間位掛かるはずだ。
ソフトクリームを食べ終わって、いよいよ今晩の宿泊先に向かう。
……
外周道路に当たる道路を走って、途中に有る道の駅に寄って、時々見える海景色を見ながら宿泊先に向かう。
今日の晩ご飯は話の中では豪華らしいので、母さんや咲子は道の駅で食べ物が売っていても買おうとはしなかった……
16時半前……。無事に宿泊先に到着する。
公共の宿と言っていたが、中々立派で綺麗な建物だ。
チェックインを済ませて部屋に向かう。
其処は大きな和風の広間で有った。
しかし、室内にトイレや洗面台は備わっているので問題は無い。
咲子は早速、障子を開けて窓から見える景色を楽しんでいた。真央もそれにつられて見ている。
「夕食の時間は18時だから……それまではご自由に」
宮子はそう呟く。
「布団で寝るのは久しぶりだな」
「家族全員が、同じ部屋で寝るのは初めてだな!」
「お父さん! 川の字だね!!」
咲子はそう言う。1列に布団は5組並べそうな気がするが……、5人も居ては絶対に川の字には成らない。
しかし、部屋は別けなくて良かったのだろうか…?
この広間はかなり大きめの広間で有って、5人でも少々広い位で有った。
部屋を2部屋に別けた方が、宿泊料金も安くなる場合が有る。
「宮子…。ケチを付ける気は無いが、部屋は別けなくても良かったのか?」
俺が宮子にそう聞くと、宮子は澄ました顔で返答をする。
「5人だから、あなたとお母さん。私達子どもで別けても良かったけど、家族だから1部屋でも問題無いと思ったから…」
「宮子がそれで良いなら、良いが…」
(宮子は俺と同じ部屋で寝るのは問題無いのか?)
(今までの宮子だったら、本当に考えられない行動だ!?)
高級旅館なら、家族風呂が有る所も有るが、この宿泊先には家族風呂は無いみたいだ。
子どもが全員女の子だから、温泉には俺1人で入るしか無い。
晩ご飯までの時間……。家族全員で温泉に入りに行くが俺だけは当然1人で入る。
流れ的に俺が最初に温泉から出て来るから、部屋の鍵は俺が預かる事に成った。
……
やはり、温泉は良い物だ!
今日1日の疲れと、今までの苦労も洗い流された気分だ。
母さん達も、親子水入らずの温泉を楽しんでいるに違いない!
俺は温泉から上がって、部屋に戻って寛いでいると母さん達が戻って来た。
「ふぅ~~。良いお湯だった♪」
浴衣姿で笑顔の母さんがそう言う。
家族全員が浴衣姿だった。今までの家族旅行はホテルが中心だったため、家族全員の浴衣姿を見るのはこれが初めてだった。
(浴衣姿の母さんも良いな……。これが1つの部屋で無かったら…)
俺はそう思うが……まさか宮子の奴。こうなるのを予測していたのか!?
そんな訳無いと思うが、可能性も捨て切れなかった。
浴衣だから体のラインは見えにくいが、それでもついつい見てしまう。これが男の性だ!
しかし……、母さんの血筋は“ごにょごにょ”なのか、目を奪われる体型の子は誰1人いない!?
義理の娘や、実の娘に発情はしては当然駄目だが、浴衣姿の格好にどうしても惹かれてしまう自分がいた。
「……嫌らしい目つきの人が居る」
宮子は俺を見ながらそう言う。
「何? お父さん興味有るの!!」
そうすると、咲子が見せつける様に、俺に近づき浴衣姿を見せてくる。
「ほれ、ほれ!」
「可愛い娘の浴衣姿だよ!!」
「今なら、触っても良いよ!!」
手を出せば、咲子の浴衣に触れるが……。そんな事をしたらだし、咲子は俺の事を諦めたのでは無いのか!?
「こっ、こら……お父さんが困っているでしょ!」
母さんが軽く咲子に注意をする。
「咲子に触ったら……あなたの料理に毒を混ぜるわ」
同時に宮子も恐ろしい事を言う!!
当の本人の咲子は……
「みんなの注目の的だね! お父さん!!」
悪そびれ無く言う。
この状況を理解出来ていなかったのは真央だけだった。
咲子は俺を誘惑する様な行為は辞めて、部屋でみんな過ごす……
後少しもすれば宿泊で最大の楽しみ、晩ご飯の時間で有る。
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