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番外編
第42話 真田家ペット会議 その2
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「えっと……、それでは次は真央の番だね♪」
「真央、どうぞ!!」
議事録を書き終えた母さんがそう言うと、真央も咲子と同じ様に席を立つ。
「では、私からも飼いたいペットを紹介します!」
「私の飼いたいペットは、みんなも知っている通りネコです!」
「ネコでも出来れば、“マンチカン”と言う品種が良いです!!」
「まずは…、私の説明の前に、今からお見せする動画と写真を見て下さい!」
真央は、言い終えるとテレビをいきなり付けて、画面を外部入力画面に切り替えて、スマートフォンとケーブルでテレビに繋ぎ出す。
すると、我が家のテレビ画面には、真央のスマートフォン画面が映し出される。
「私の友達が飼っているネコの写真を、まずは見て下さい!」
真央がスマートフォンを操作すると、ネコの写真がテレビ画面に表示される。
ネコの色々な姿の写真が、スライドショー見たいに、十数枚位表示されると……
「写真で、ネコの魅力が伝わりましたか?」
「今度は、ネコの動画を見て下さい!!」
「ネコが飼いたくなる動画、たくさん有ります!!」
今度は、真央の友達で有る女の子。恐らく、菜子ちゃんが登場して、そこから動画が始まる。
『ちびちゃん~~』
『ちびちゃん~~』
菜子ちゃんは、可愛らしい声と可愛い女の子だ……。この子が真央の友達か?
菜子ちゃんが可愛らしく、画面外のネコに向かって声を掛けると、ネコの“ちびちゃん”がやって来て、ネコが菜子ちゃんに甘えている様子が映し出される……。これを撮っているのは真央だろうか…?
その後の動画は、アルミを丸めたボール状のを投げると、ネコが食らいつきに行く動画や、ネコが寝ている姿の動画を見る。
動画だけでも、5分以上の時間を使って、俺達家族にネコの動画を見せる。
動画の途中で司会の母さんが、小声で俺に声を掛けて来る。
「議長さん! 議長さん!!」
「はい。母さん…」
「真央ったら、かなり本気のようだよ……」
「議長さんは、どうするの…?」
「まぁ……この後、真央からまた、説明が続くだろう」
「真央の説明が完全に終わってから、結論と言うべきか評価を言うよ……」
「どうせ……咲子が“いちゃもん”を付けるに決まっている…!」
俺と母さんから少し離れた席で、咲子は黙ってネコの動画を見ているが、咲子の表情は硬く、何かを企んでいるのは目に見えていた。
宮子も澄まし顔でネコの動画を見ている……
ネコの元気な鳴き声シーンの動画で、真央が撮ったネコ動画は終わる。
動画が終わると、真央は再び話し出す。
「みなさん……如何だったでしょうか?」
「ネコの魅力が伝わったでしょうか?」
「私も、“ちびちゃん”見たいなネコが飼いたいです~~」
「ぜひ、お願いします!!」
真央はそう言って、最後は頭を下げる……
普段の真央とは似つかない喋り方だったが、菜子ちゃんの家で練習でもしたのだろうか?
『パチ、パチ、……』
なんと!?
ここで宮子が、突然拍手をし出す!!
まさか、感激したのか??
咲子は宮子の姿を“びっくり”しながら見ている……
「小学生にしては……素晴らしいプレゼンだったわ!」
「真央は、本当にネコが飼いたい感じだね……」
宮子は少し微笑みながら真央を褒めている!
さっきの咲子とは大違いだ!!
「ありがとう!」
「宮子お姉ちゃん!!」
「宮子お姉ちゃん!」
「ぜひ、私の案を応援してね!!」
「ごめん…。私も候補が有るから……」
宮子は顔を背け、少し寂しい表情で言う。
「あっ、そっか~~」
「宮子お姉ちゃんも、参加してるもんね!」
「でも、ありがとう~~!」
真央は宮子に、嬉しそうにお礼を言ってから席に座った。
真央の、ネコの飼いたい気持ちは十分に伝わった……
「真央は、ネコの写真や動画を見せて、私達家族にPRする……」
「楽しい動画や主旨もしっかりして、咲子とは大違い―――」
書記も兼用で有る母さんは、小声で独り言を言いながら、議事録を書いているのかメモをしている。
最後の方の言葉は、咲子に聞かれなかっただろうか!?
母さんが司会・書記なので、母さんが次の言葉を発言するまでは、しばらく待機で有る。
(この内容なら“いちゃもん”は、付けようは無い筈だが咲子の事だ)
(屁理屈満載で真央を攻撃して、真央の案を台無しにするはずだ……)
(余り度を過ぎたら……咲子を叱らなければならないな…)
俺は咲子を見るが、咲子の表情は相変わらず硬く、何かを一生懸命考えている感じだった。
俺はこの後、咲子がどの様に真央を攻撃するのかを考えながら、母さんの発言を待った……
「真央、どうぞ!!」
議事録を書き終えた母さんがそう言うと、真央も咲子と同じ様に席を立つ。
「では、私からも飼いたいペットを紹介します!」
「私の飼いたいペットは、みんなも知っている通りネコです!」
「ネコでも出来れば、“マンチカン”と言う品種が良いです!!」
「まずは…、私の説明の前に、今からお見せする動画と写真を見て下さい!」
真央は、言い終えるとテレビをいきなり付けて、画面を外部入力画面に切り替えて、スマートフォンとケーブルでテレビに繋ぎ出す。
すると、我が家のテレビ画面には、真央のスマートフォン画面が映し出される。
「私の友達が飼っているネコの写真を、まずは見て下さい!」
真央がスマートフォンを操作すると、ネコの写真がテレビ画面に表示される。
ネコの色々な姿の写真が、スライドショー見たいに、十数枚位表示されると……
「写真で、ネコの魅力が伝わりましたか?」
「今度は、ネコの動画を見て下さい!!」
「ネコが飼いたくなる動画、たくさん有ります!!」
今度は、真央の友達で有る女の子。恐らく、菜子ちゃんが登場して、そこから動画が始まる。
『ちびちゃん~~』
『ちびちゃん~~』
菜子ちゃんは、可愛らしい声と可愛い女の子だ……。この子が真央の友達か?
菜子ちゃんが可愛らしく、画面外のネコに向かって声を掛けると、ネコの“ちびちゃん”がやって来て、ネコが菜子ちゃんに甘えている様子が映し出される……。これを撮っているのは真央だろうか…?
その後の動画は、アルミを丸めたボール状のを投げると、ネコが食らいつきに行く動画や、ネコが寝ている姿の動画を見る。
動画だけでも、5分以上の時間を使って、俺達家族にネコの動画を見せる。
動画の途中で司会の母さんが、小声で俺に声を掛けて来る。
「議長さん! 議長さん!!」
「はい。母さん…」
「真央ったら、かなり本気のようだよ……」
「議長さんは、どうするの…?」
「まぁ……この後、真央からまた、説明が続くだろう」
「真央の説明が完全に終わってから、結論と言うべきか評価を言うよ……」
「どうせ……咲子が“いちゃもん”を付けるに決まっている…!」
俺と母さんから少し離れた席で、咲子は黙ってネコの動画を見ているが、咲子の表情は硬く、何かを企んでいるのは目に見えていた。
宮子も澄まし顔でネコの動画を見ている……
ネコの元気な鳴き声シーンの動画で、真央が撮ったネコ動画は終わる。
動画が終わると、真央は再び話し出す。
「みなさん……如何だったでしょうか?」
「ネコの魅力が伝わったでしょうか?」
「私も、“ちびちゃん”見たいなネコが飼いたいです~~」
「ぜひ、お願いします!!」
真央はそう言って、最後は頭を下げる……
普段の真央とは似つかない喋り方だったが、菜子ちゃんの家で練習でもしたのだろうか?
『パチ、パチ、……』
なんと!?
ここで宮子が、突然拍手をし出す!!
まさか、感激したのか??
咲子は宮子の姿を“びっくり”しながら見ている……
「小学生にしては……素晴らしいプレゼンだったわ!」
「真央は、本当にネコが飼いたい感じだね……」
宮子は少し微笑みながら真央を褒めている!
さっきの咲子とは大違いだ!!
「ありがとう!」
「宮子お姉ちゃん!!」
「宮子お姉ちゃん!」
「ぜひ、私の案を応援してね!!」
「ごめん…。私も候補が有るから……」
宮子は顔を背け、少し寂しい表情で言う。
「あっ、そっか~~」
「宮子お姉ちゃんも、参加してるもんね!」
「でも、ありがとう~~!」
真央は宮子に、嬉しそうにお礼を言ってから席に座った。
真央の、ネコの飼いたい気持ちは十分に伝わった……
「真央は、ネコの写真や動画を見せて、私達家族にPRする……」
「楽しい動画や主旨もしっかりして、咲子とは大違い―――」
書記も兼用で有る母さんは、小声で独り言を言いながら、議事録を書いているのかメモをしている。
最後の方の言葉は、咲子に聞かれなかっただろうか!?
母さんが司会・書記なので、母さんが次の言葉を発言するまでは、しばらく待機で有る。
(この内容なら“いちゃもん”は、付けようは無い筈だが咲子の事だ)
(屁理屈満載で真央を攻撃して、真央の案を台無しにするはずだ……)
(余り度を過ぎたら……咲子を叱らなければならないな…)
俺は咲子を見るが、咲子の表情は相変わらず硬く、何かを一生懸命考えている感じだった。
俺はこの後、咲子がどの様に真央を攻撃するのかを考えながら、母さんの発言を待った……
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