単身赴任しているお父さんの家に押し掛けてみた!

小春かぜね

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番外編

第74話 母さん達の状況…… その2

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 晩ご飯準備の時間までは、お母さんと真央でテレビゲームを楽しむ。
 真央だけだと、手を抜かなければ成らないが、今日はお母さんも居るから、私は普段の力を発揮出来る!?

 ……
 …
 ・

 晩ご飯準備の時間が近付いてきたので、テレビゲームはお仕舞いに成って、お母さんと私で晩ご飯の準備を始める。
 準備と言っても、お父さんがカレーを作ってくれて行ったので、今晩はサラダの準備をする位で有った。

 今日の晩ご飯の予定は、スーパーで買ってきた惣菜を乗せたカレーとサラダで有る。
 揚げ物が、大好きなお母さんは、フライ物を自ら揚げる事が多いが、旅行とかの疲れが有るのだろう。今日の揚げ物はスーパーの惣菜品で有った。

 お鍋のカレーを温め直しながら、お母さんとサラダを作っていると……珍しく、固定電話の着信音が鳴る。
 私とお母さんは丁度手が濡れていて、直ぐには電話には出られない。

「真央~~。電話出て~~」
「お母さん~~。電話に出られない~~!」

 お母さんが、リビングでテレビを見ている真央に声を掛ける。
 テレビゲームの後、真央は部屋に戻らずに、この時間に放映されているテレビアニメを見ていた。

「は~い」

 真央は返事をして、固定電話に出る。
 この時間に誰だろう?

「はい! 真田です!!」

「―――」

「あっ、お父さん! こんにちは!!」

 どうやら、電話の相手はお父さんで有った。
 固定電話に掛けてくるとは珍しい……

 真央はお父さんと話をしている。
 私とお母さんの話が出てきているが、どんな内容なのだろうか?

「うん。バイバイ~~、お父さん!!」

「―――」

『ガチャ!』

 真央は最後、勢いよく受話器を戻した。
 受話器を戻した後、直ぐに真央はお母さんに話し掛ける。

「お母さん~~。お父さんからだった~~」

「お父さん?」
「どんな用事だった?♪」

「家に着いただって~~」
「それを、お母さんに言ってと言って居た!!」

「そう。無事に着いたのだね!」
「まぁ、あの人が事故を起こす事は無いから、気にはしてなかったけど、良かったわ♪」

 言葉ではそう言っているお母さんだが、口調や表情は嬉しそうで有った。
 やっぱり……お母さんも、お父さんが好きな様だ。

「……さて、サラダも完成したし、お父さんも無事に着いた様だし、宮子はアルバイトで帰って来られないから、3人で晩ご飯の時間にしましょうか!」

 普段の晩ご飯の時間より少し早いが、お姉ちゃんはアルバイトだし、お父さんも単身赴任先だ。
 カレーも温まって居るので、少し早い晩ご飯に成る。

『いただきます!』

 3人で食事前の挨拶をして、晩ご飯が始まる。
 惣菜カレーは、カレーライスの上に自分の好きな惣菜を乗せて良いので、私は一口カツ・白身フライ・クリームコロッケを乗せる。
 後ほかにも、コロッケや唐揚げも等も有る。

「うゆ~~」
「昨日までの、賑やかな晩ご飯が嘘みたいだね♪」

 お母さんはカレーライスを数口食べた後、水を飲んでから言う。
 お母さんは基本、食事時にはお酒は飲まない。

「でも、私は全然寂しくないよ!」
「宮子お姉ちゃん達が居るし!!」

 それを聞いていた真央はそう言いながら、美味しそうに惣菜カレーライスを食べている。
 真央にとって、お父さんは重要な位置付けでは無い感じだ。実の娘なのに……
 私はそれを聞き流しながら、カレーライスを食べていると……

「……咲子はどう?」
「お父さんが居ないのは寂しい?♪」

 お母さんが、笑顔で私に話を振ってきた!?
 私を試すつもりか!!

「それは……寂しいよ。お母さん…」
「男の人が居ないと、力仕事とか困るし……」

 私は、当たり障りの無い言葉を選んで言う。
 下手な事言うと、お母さんがまた警戒するからだ。

「そうねぇ…。頭脳戦は宮子が居るから問題ないけど、力仕事はお父さんが居るのと居ないのでは、全然違うもんね♪」

 お母さんは、笑顔の表情を壊さずに返答する。
 この言葉で良かった様だ。

「そう。そう」
「重い段ボールとかは、やっぱり辛いからね!」
「私(咲子)1人では辛い時が有るから…」

「咲子。それも有るし、電球の交換とかも大変だね!」
「今は、LED照明の御陰で、球切れの心配は無くなったけど♪」

「早く……お父さん帰って来て欲しいね。お母さん!」

「うゆ~~」
「その辺りは、お父さんの会社次第だから、何とも言えないよ~~」

「けど……お父さんが戻ってくると、手当が減るのも厳しいね!!♪」

 お母さんは、笑顔の困った表情をしながら水を飲む。

「暫くは、また女性同士の家族に成るけど、みんなで協力しあいましょ!」
「ねっ! 咲子。真央」

「……うん」

「は~い!」

 真央は元気よく返事をするが。私は静かに言う。
 お母さん、私、真央の晩ご飯の時間は、こうして過ぎていった……
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