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第2章
第3話 蜂害の魔女①
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風が爽やかに吹いていた。
木の間からの日差しを浴びながらジャンヌは歩いていた。
「気持ちいい~」
ほんわかな暖かさと柔らかな風に触れられ、気分は爽快だった。
しかも一番はアキセがいないということに。
このまま何もなく平和に森を抜けたいなと思った矢先だった。
静かな森の中で鈴の音が鳴り響く。
「この音って・・・」
最近訊いたことがある音だったが、風の刃がジャンヌの元に迫ってくる。
聖剣ロザリオで風の刃を真っ二つにする。
「いや~、やっぱり聖女は強いね」
森の中に響く、少女の声。ジャンヌは声をした方向を見る。
「は~い」
木の枝で座り、手を振っていた少女がいた。
茶髪の中に黄緑が混じっている。髪を二つに結んでいるが、一つは三つ編みに、もう片方はただ結んでいるだけ。緑色の長い袖。胸には布で前に縛っている。短パンをはいている。
少女が口に出すよりも早く、ジャンヌはすぐさま白い炎を少女に向かって飛ばす。
なぜなら、少女から『呪い』を出していたからだ。つまり彼女が魔女である。
魔女は、手を大きく横に振るうと風を生み出し、白い炎をぶつかけたことで防いだ。
「ちょっと!いきなり攻撃なんで失礼じゃないの!」
魔女は声を上げた。
「それはこっちのセリフだ!」
「そんなに怒鳴らないでよ。あたいはちゃんと聖女に用があってきたんだから」
鈴が鳴った。やはり聞いたことがある音と風で思い出した。
「あんた。まさかとは思うけど、女の国にいたかしら」
「そうだよ」
魔女は隠すことなく言った。
「あの魔女。困っていたのよ。そこで私の提案に乗ってくれたけど、ちょ~生意気だし。上から目線でムカついたの。それであの男を逃がしてイタズラしたのよ。それにあの女の最期には笑ったけどね。クスクス」
魔女は笑いながら言う。
以前、女の国でロランを檻から出した魔女は、この魔女のようだ。
「なるほど、なんで今になって私を襲いに来たわけ?」
「襲う?違うって。あたいは、本当に用事があるんだってさ」
「訊きたくない。消えろ」
どうせ、ろくなことはないと思いながらすかさず白い炎を飛ばす。
魔女は華麗に避け、白い炎は空の彼方へ飛んでいった。
「だーかーらー話を訊きなさいって!」
近くにあった大木を風で包み、大木を引っ張り上げ、ジャンヌにまっすぐに進む。
ジャンヌは横へ跳び、迫ってくる木を回避する。ジャンヌがいた位置には、大木がまっすぐに刺さる。
「別に殺しに来たんじゃないんだから。殺しに来るなら、もう会った時に首を狙ったわよ」
魔女は、静かに近づいてくる。
「その割には、殺しにかかっているじゃないか」
「だって、私の話を訊かないだもん」
魔女はすねる。
また攻撃しても、反抗してくる。とりあえず隙を狙うのを待つ。
「は~気分が変わらない内にさっさと言いな」
溜息交じりで言う。
「実はね。殺してほしい魔女がいるんだよね」
やっぱりろくなことがない。
「あたいがさ。風の中気持ちよ~くしてたのに。あいつらここは縄張りだーとか出でいけーとか言ってね。頭にきちゃったの。だから殺してほしいなあって」
友達に頼む感覚で言ってくる魔女は呑気にいう。
「魔女同士のケンカに私を巻き込むわけ」
魔女同士の争いもよくあること。
以前にリリスに復讐するために必死になった魔女に出くわし、ジャンヌは巻き込まれた。あれは本当に死にかけた。
「そもそも聖女は、治安を悪くするバカな魔女を殺すのか仕事でしょ」
「その言い方はやめて」
聖女が魔女を退治するのは、『呪い』の過剰発生、黒女神の復活阻止、人間保護など様々な理由がある。
その言い方では聖女は後処理係のようでイラつく。
「なんで私なわけ。別の聖女を紹介してやる」
「い~やっ」
魔女はにやっと笑う
「こんな痛いけな魔女の話を聞いてくれる心優しい聖女がいるからさ」
「今すぐ殺そうか」
完全に魔女になめられている。
天光の聖女イヴに魔女になめられたら終わりと教えられている。その意味が理解した。なめられたら、魔女にからかわれるからだ。
これ以上なめられないようにロザリオを構える。
「も~そんなに怒んないでよ。じゃあ~君が一番知りたいことを報酬に教えてあげる」
「はあ?知りたいこと?」
ジャンヌは首をかしげる。
「とぼけないでよ。分かっているくせに」
魔女はからかうようにいう。
「何よ。それって・・・」
「どっちにしたってこの先に用があるんでしょ」
確かにこの先の村で休むつもりだったが、魔女の思惑通りにしたくない。
「じゃあ、こっちに行くわ」
回れ右をし、全く逆の方向に歩いていく。
「何よ。聖女が仕事放棄。ちゃんと働きなさいよ!」
魔女が何言っているんだと思っていても、魔女とまともに相手にしてはいけない。
ここは無視して魔女とは反対の方向に歩こうとするが、魔女は大きい溜息を吐く。
「は~もうやっぱり、この方法でやるしかないか」
その言葉でやな予感がする。
ジャンヌの背後から木をなぎ倒すほどの強風が吹き荒れる。風が押し出すように木を倒れていく。ジャンヌは必死に走り、倒木からさける。
――結局こうなるのか
「分かったよ!あんたをターゲットに変えて仕事復帰してやるよ!」
ジャンヌはロザリオを構え、魔女に向かう。
木の間からの日差しを浴びながらジャンヌは歩いていた。
「気持ちいい~」
ほんわかな暖かさと柔らかな風に触れられ、気分は爽快だった。
しかも一番はアキセがいないということに。
このまま何もなく平和に森を抜けたいなと思った矢先だった。
静かな森の中で鈴の音が鳴り響く。
「この音って・・・」
最近訊いたことがある音だったが、風の刃がジャンヌの元に迫ってくる。
聖剣ロザリオで風の刃を真っ二つにする。
「いや~、やっぱり聖女は強いね」
森の中に響く、少女の声。ジャンヌは声をした方向を見る。
「は~い」
木の枝で座り、手を振っていた少女がいた。
茶髪の中に黄緑が混じっている。髪を二つに結んでいるが、一つは三つ編みに、もう片方はただ結んでいるだけ。緑色の長い袖。胸には布で前に縛っている。短パンをはいている。
少女が口に出すよりも早く、ジャンヌはすぐさま白い炎を少女に向かって飛ばす。
なぜなら、少女から『呪い』を出していたからだ。つまり彼女が魔女である。
魔女は、手を大きく横に振るうと風を生み出し、白い炎をぶつかけたことで防いだ。
「ちょっと!いきなり攻撃なんで失礼じゃないの!」
魔女は声を上げた。
「それはこっちのセリフだ!」
「そんなに怒鳴らないでよ。あたいはちゃんと聖女に用があってきたんだから」
鈴が鳴った。やはり聞いたことがある音と風で思い出した。
「あんた。まさかとは思うけど、女の国にいたかしら」
「そうだよ」
魔女は隠すことなく言った。
「あの魔女。困っていたのよ。そこで私の提案に乗ってくれたけど、ちょ~生意気だし。上から目線でムカついたの。それであの男を逃がしてイタズラしたのよ。それにあの女の最期には笑ったけどね。クスクス」
魔女は笑いながら言う。
以前、女の国でロランを檻から出した魔女は、この魔女のようだ。
「なるほど、なんで今になって私を襲いに来たわけ?」
「襲う?違うって。あたいは、本当に用事があるんだってさ」
「訊きたくない。消えろ」
どうせ、ろくなことはないと思いながらすかさず白い炎を飛ばす。
魔女は華麗に避け、白い炎は空の彼方へ飛んでいった。
「だーかーらー話を訊きなさいって!」
近くにあった大木を風で包み、大木を引っ張り上げ、ジャンヌにまっすぐに進む。
ジャンヌは横へ跳び、迫ってくる木を回避する。ジャンヌがいた位置には、大木がまっすぐに刺さる。
「別に殺しに来たんじゃないんだから。殺しに来るなら、もう会った時に首を狙ったわよ」
魔女は、静かに近づいてくる。
「その割には、殺しにかかっているじゃないか」
「だって、私の話を訊かないだもん」
魔女はすねる。
また攻撃しても、反抗してくる。とりあえず隙を狙うのを待つ。
「は~気分が変わらない内にさっさと言いな」
溜息交じりで言う。
「実はね。殺してほしい魔女がいるんだよね」
やっぱりろくなことがない。
「あたいがさ。風の中気持ちよ~くしてたのに。あいつらここは縄張りだーとか出でいけーとか言ってね。頭にきちゃったの。だから殺してほしいなあって」
友達に頼む感覚で言ってくる魔女は呑気にいう。
「魔女同士のケンカに私を巻き込むわけ」
魔女同士の争いもよくあること。
以前にリリスに復讐するために必死になった魔女に出くわし、ジャンヌは巻き込まれた。あれは本当に死にかけた。
「そもそも聖女は、治安を悪くするバカな魔女を殺すのか仕事でしょ」
「その言い方はやめて」
聖女が魔女を退治するのは、『呪い』の過剰発生、黒女神の復活阻止、人間保護など様々な理由がある。
その言い方では聖女は後処理係のようでイラつく。
「なんで私なわけ。別の聖女を紹介してやる」
「い~やっ」
魔女はにやっと笑う
「こんな痛いけな魔女の話を聞いてくれる心優しい聖女がいるからさ」
「今すぐ殺そうか」
完全に魔女になめられている。
天光の聖女イヴに魔女になめられたら終わりと教えられている。その意味が理解した。なめられたら、魔女にからかわれるからだ。
これ以上なめられないようにロザリオを構える。
「も~そんなに怒んないでよ。じゃあ~君が一番知りたいことを報酬に教えてあげる」
「はあ?知りたいこと?」
ジャンヌは首をかしげる。
「とぼけないでよ。分かっているくせに」
魔女はからかうようにいう。
「何よ。それって・・・」
「どっちにしたってこの先に用があるんでしょ」
確かにこの先の村で休むつもりだったが、魔女の思惑通りにしたくない。
「じゃあ、こっちに行くわ」
回れ右をし、全く逆の方向に歩いていく。
「何よ。聖女が仕事放棄。ちゃんと働きなさいよ!」
魔女が何言っているんだと思っていても、魔女とまともに相手にしてはいけない。
ここは無視して魔女とは反対の方向に歩こうとするが、魔女は大きい溜息を吐く。
「は~もうやっぱり、この方法でやるしかないか」
その言葉でやな予感がする。
ジャンヌの背後から木をなぎ倒すほどの強風が吹き荒れる。風が押し出すように木を倒れていく。ジャンヌは必死に走り、倒木からさける。
――結局こうなるのか
「分かったよ!あんたをターゲットに変えて仕事復帰してやるよ!」
ジャンヌはロザリオを構え、魔女に向かう。
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