121 / 155
完結篇
第3話 聖女の地②
しおりを挟む
一瞬頭が白くなった。宝石心臓(セラフィム)が半分も失うなんて。
「驚くのも無理がない。あなたの『光』が安定もしない。吸収も半分になっている。おそらくこの地から出でも1日持つかどうかも難しいわね」
今は混乱している場合ではない。このままでは戦えない。今は状況を把握しなければ。
「私が1か月寝ている間に何がありましたか・・・」
「あなたを回収した後、すぐにあの屋敷を調査したけど、もう何もなくなっていた」
証拠隠滅したのか。
「それにあなたに似た魔女は、こくえんの魔女ジャンヌ・ダルクとして魔女を食べているってところね」
名前までかぶりやがって。
だか、魔女を食べているということは。
「それって・・・」
「ナリカケになっているの。だから、探しているけど見つからない。その関係者も」
「イヴ様でも見つからないのですか」
「ちょっとね」
イヴでも見つからない。行方が分からない。やっぱりアキセを頼るしかないのか。
イヤだけど。
「こくえんの魔女があなたに似ているから、皆が必死になって探しているわ」
「・・・それはどういう意味で」
つまり、ジャンヌを嫌っている聖女がぶつけるチャンスが見つかったから探しているということか。予想は外れてほしい。
「でも、性格まで似ちゃって逃げるのも早いわ」
「・・・」
「後は、あなたと一緒にいた男を今アタランテが追っているところね」
今の状況を見て、アキセもあの場にいたから情報収集に捕まえるはず。だったら。
「私ならその男を連れてこれます。それからでも・・・」
「その手には乗らない」
イヴは言う。
地上に降りたら、そのまま逃げようと考えていたが、さすがに読まれてしまった。
「今のあなたが地上に降りても、まともに戦えるとは思えない。情報収集のためにアタランテには探してはいるけど、彼らの行動は読める」
「なぜ、分かるのですか」
イヴは、真剣な眼差しで見つめる。
「ここからはここだけの話にして。アガタも」
「分かりました」
重要なことを話すということか。
「おそらく彼らの目的は黒女神(シュヴァルツ)の復活」
「驚くのも無理がない。あなたの『光』が安定もしない。吸収も半分になっている。おそらくこの地から出でも1日持つかどうかも難しいわね」
今は混乱している場合ではない。このままでは戦えない。今は状況を把握しなければ。
「私が1か月寝ている間に何がありましたか・・・」
「あなたを回収した後、すぐにあの屋敷を調査したけど、もう何もなくなっていた」
証拠隠滅したのか。
「それにあなたに似た魔女は、こくえんの魔女ジャンヌ・ダルクとして魔女を食べているってところね」
名前までかぶりやがって。
だか、魔女を食べているということは。
「それって・・・」
「ナリカケになっているの。だから、探しているけど見つからない。その関係者も」
「イヴ様でも見つからないのですか」
「ちょっとね」
イヴでも見つからない。行方が分からない。やっぱりアキセを頼るしかないのか。
イヤだけど。
「こくえんの魔女があなたに似ているから、皆が必死になって探しているわ」
「・・・それはどういう意味で」
つまり、ジャンヌを嫌っている聖女がぶつけるチャンスが見つかったから探しているということか。予想は外れてほしい。
「でも、性格まで似ちゃって逃げるのも早いわ」
「・・・」
「後は、あなたと一緒にいた男を今アタランテが追っているところね」
今の状況を見て、アキセもあの場にいたから情報収集に捕まえるはず。だったら。
「私ならその男を連れてこれます。それからでも・・・」
「その手には乗らない」
イヴは言う。
地上に降りたら、そのまま逃げようと考えていたが、さすがに読まれてしまった。
「今のあなたが地上に降りても、まともに戦えるとは思えない。情報収集のためにアタランテには探してはいるけど、彼らの行動は読める」
「なぜ、分かるのですか」
イヴは、真剣な眼差しで見つめる。
「ここからはここだけの話にして。アガタも」
「分かりました」
重要なことを話すということか。
「おそらく彼らの目的は黒女神(シュヴァルツ)の復活」
0
あなたにおすすめの小説
【大賞・完結】地味スキル《お片付け》は最強です!社畜OL、異世界でうっかり国を改革しちゃったら、騎士団長と皇帝陛下に溺愛されてるんですが!?
旅する書斎(☆ほしい)
ファンタジー
【第18回ファンタジー小説大賞で大賞をいただきました】→【規約変更で書籍化&コミカライズ「確約」は取り消しになりました。】
佐藤美佳子(サトウ・ミカコ)、享年28歳。死因は、過労。連日の徹夜と休日出勤の果てに、ブラック企業のオフィスで静かに息を引き取った彼女が次に目覚めたのは、剣と魔法のファンタジー世界だった。
新たな生を受けたのは、田舎のしがない貧乏貴族の娘、ミカ・アシュフィールド、16歳。神様がくれた転生特典は、なんと《完璧なる整理整頓》という、とんでもなく地味なスキルだった。
「せめて回復魔法とかが良かった……」
戦闘にも生産にも役立たないスキルに落胆し、今度こそは静かに、穏やかに生きたいと願うミカ。しかし、そんな彼女のささやかな望みは、王家からの突然の徴収命令によって打ち砕かれる。
「特殊技能持ちは、王宮へ出仕せよ」
家族を守るため、どうせ役立たずと追い返されるだろうと高をくくって王都へ向かったミカに与えられた任務は、あまりにも無謀なものだった。
「この『開かずの倉庫』を、整理せよ」
そこは、数百年分の備品や資材が山と積まれ、あまりの混沌ぶりに探検隊が遭難したとまで噂される、王家最大の禁足地。
絶望的な光景を前に、ミカが覚悟を決めてスキルを発動した瞬間――世界は、彼女の「お片付け」が持つ真の力に震撼することになる。
これは、地味スキルでうっかり国のすべてを最適化してしまった元社畜令嬢が、カタブツな騎士団長や有能すぎる皇帝陛下にその価値を見出され、なぜか過保護に甘やかされてしまう、お仕事改革ファンタジー。
悪役令嬢ですが、二度目は無能で通します……なので執事は黙っててください
放浪人
恋愛
社交界で“悪女”と呼ばれ、無実の罪で断罪された公爵令嬢リディア。
処刑の刃が落ちた瞬間、彼女は断罪される半年前の朝に時を遡っていた。
「二度目も殺されるなんて御免だわ。私は、何もできない無能な令嬢になって生き延びる!」
有能さが仇になったと悟ったリディアは、プライドも実績も捨てて「無能」を装い、北の辺境・白夜領へ引きこもる計画を立てる。
これで平和なスローライフが送れる……はずだった。
けれど、幼い頃から仕える専属執事・レージだけは誤魔化せない。
彼はリディアの嘘を最初から見抜いているくせに、涼しい顔で「無能な主人」を完璧に演じさせてくれないのだ。
「黙っててと言いましたよね?」
「ええ。ですから黙って、あなたが快適に過ごせるよう裏ですべて処理しておきました」
過保護すぎる執事に管理され、逃げ道を塞がれながらも、リディアは持ち前の正義感で領地の危機を次々と救ってしまう。
隠したいのに、有能さがダダ漏れ。
そうこうするうちに王都からは聖女と王太子の魔の手が迫り――?
「守られるだけはもう終わり。……レージ、私に力を貸しなさい」
これは、一度死んだ令嬢が「言葉」と「誇り」を取り戻し、過保護な執事の手を振りほどいて、対等なパートナーとして共に幸せを掴み取るまでの物語。
奪う人たちは放っておいて私はお菓子を焼きます
タマ マコト
ファンタジー
伯爵家の次女クラリス・フォン・ブランディエは、姉ヴィオレッタと常に比較され、「控えめでいなさい」と言われ続けて育った。やがて姉の縁談を機に、母ベアトリスの価値観の中では自分が永遠に“引き立て役”でしかないと悟ったクラリスは、父が遺した領都の家を頼りに自ら家を出る。
領都の端でひとり焼き菓子を焼き始めた彼女は、午後の光が差す小さな店『午後の窓』を開く。そこへ、紅茶の香りに異様に敏感な謎の青年が現れる。名も素性も明かさぬまま、ただ菓子の味を静かに言い当てる彼との出会いが、クラリスの新しい人生をゆっくりと動かし始める。
奪い合う世界から離れ、比較されない場所で生きると決めた少女の、静かな再出発の物語。
華やかな異世界公爵令嬢?――と思ったら地味で前世と変わらないブラックでした。 ~忠誠より確かな契約で異世界働き方改革ですわ~』
ふわふわ
恋愛
華やかなドレス。きらびやかな舞踏会。
公爵令嬢として転生した私は、ようやく優雅な人生を手に入れた――
……はずでしたのに。
実態は、書類の山、曖昧な命令、責任の押し付け合い。
忠誠の名のもとに搾取される領地運営。
前世のブラック企業と、何も変わりませんでしたわ。
ならば。
忠誠ではなく契約を。
曖昧な命令ではなく明文化を。
感情論ではなく、再評価条項を。
「お父様、お手伝いするにあたり契約を結びましょう」
公爵家との契約から始まった小さな改革は、やがて王家を巻き込み、地方貴族を動かし、王国全体の制度を揺るがしていく――。
透明化。共有化。成果の可視化。
忠誠より確かな契約で、異世界働き方改革ですわ。
これは、玉座を奪う物語ではありません。
国家を“回る構造”に変える、公爵令嬢の改革譚。
そして最後に選ばれるのは――契約ではなく、覚悟。
---
三日天下の聖女です!
あんど もあ
ファンタジー
平凡なアルファパレス好き女子高生の私は、いきなり異世界に聖女として召喚されてしまった。でも、明後日に瘴気を浄化する神事をやってくれたら元の場所・時間に戻してくれると言うのでちょっと安心。なら三日間、立派な聖女になりましょう! ……でも、私が邪魔な人がいるようで……。
旦那様、離婚しましょう ~私は冒険者になるのでご心配なくっ~
榎夜
恋愛
私と旦那様は白い結婚だ。体の関係どころか手を繋ぐ事もしたことがない。
ある日突然、旦那の子供を身籠ったという女性に離婚を要求された。
別に構いませんが......じゃあ、冒険者にでもなろうかしら?
ー全50話ー
恋は、母をやめてから始まる――正体を隠したまま、仮の婚約者になりました
あい
恋愛
両親を失ったあの日、
赤子の弟を抱いて家を出た少女がいた。
それが、アリア。
世間からは「若い母」と呼ばれながらも、
彼女は否定しなかった。
十六年間、弟を守るためだけに生きてきたから。
恋も未来も、すべて後回し。
けれど弟は成長し、ついに巣立つ。
「今度は、自分の人生を生きて」
その一言が、
止まっていた時間を動かした。
役目を終えた夜。
アリアは初めて、自分のために扉を開く。
向かった先は、婚姻仲介所。
愛を求めたわけではない。
ただ、このまま立ち止まりたくなかった。
――けれどその名前は、
結婚を急かされていた若き当主のもとへと届く。
これは、
十六年“母”だった女性が、
もう一度“ひとりの女”として歩き出す物語。
【完結】辺境に飛ばされた子爵令嬢、前世の経営知識で大商会を作ったら王都がひれ伏したし、隣国のハイスペ王子とも結婚できました
いっぺいちゃん
ファンタジー
婚約破棄、そして辺境送り――。
子爵令嬢マリエールの運命は、結婚式直前に無惨にも断ち切られた。
「辺境の館で余生を送れ。もうお前は必要ない」
冷酷に告げた婚約者により、社交界から追放された彼女。
しかし、マリエールには秘密があった。
――前世の彼女は、一流企業で辣腕を振るった経営コンサルタント。
未開拓の農産物、眠る鉱山資源、誠実で働き者の人々。
「必要ない」と切り捨てられた辺境には、未来を切り拓く力があった。
物流網を整え、作物をブランド化し、やがて「大商会」を設立!
数年で辺境は“商業帝国”と呼ばれるまでに発展していく。
さらに隣国の完璧王子から熱烈な求婚を受け、愛も手に入れるマリエール。
一方で、税収激減に苦しむ王都は彼女に救いを求めて――
「必要ないとおっしゃったのは、そちらでしょう?」
これは、追放令嬢が“経営知識”で国を動かし、
ざまぁと恋と繁栄を手に入れる逆転サクセスストーリー!
※表紙のイラストは画像生成AIによって作られたものです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる