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26話 ダーズンローズ
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「速攻ですね……うん、そう来ましたか。クライヴ隊長まさかあの距離から得物投げてくるとは思わなかったでしょうね。レオン様との距離60メートルはありましたしね。でも隊長も負けたとはいえレオン様の投擲に対応し、蹴りにも反応できていたのは評価したいです。やはり隊長の肩書きは伊達ではありません。まぁ、だからこそレオン様が開始早々1番に潰したんでしょうけど……」
隣で喋っているセドリックさんの声が遠くに聞こえる。話の内容がほとんど頭に入ってこない。なぜなら、私は目の前で次から次へと兵士達を倒していく、婚約者の姿に釘付けになっていたからだ。
開始を告げるセドリックさんの声と共に、レオンは勢いよく手にしていた木刀を投げつけた。そして、それと同時に走り出したと思ったら、次の瞬間にはクライヴさんの体は宙に浮き、地面に叩きつけられていた。まるでレオン以外の時間が止まってしまったかの様に、周囲の人間は彼の行動に目を奪われ、動きを止めて立ち竦んでしまった。
クライヴさんのバラを手に入れたレオンは、投げた木刀を拾い上げると、すぐさまそこから1番近くにいた兵士さんへ向かって走り出した。立ち止まっていた兵士さんは、そこでようやく我に返ったが、時すでに遅しで……。逃げる事も、まして応戦する事もできず、レオンの強烈な蹴りによって無残に地面に沈められてしまった。『体制を立て直せ!!』誰かがそう叫んだ時には、すでに4人目の兵士さんが、レオンによって倒された後だった。
「あーあ……こりゃもう駄目だな。レオン様の独壇場だ。やはり最初に隊長がやられたのが痛かったですね……って、ニール! 動きをよく見ろ、そこで立ち止まるな」
セドリックさんが兵士達に活を入れ始めてしまった……審判なのに。
それにしても、レオンはこの広い訓練場をあれほど動き回っているのに息一つ乱していない……むしろ余裕すら伺える。気が付いたら、レオンの手にはかなりの数のバラの花が握られ、残っている兵士はとうとう1人になってしまっていた。
「お前で最後かな?」
「くそっ……」
最後の兵士は果敢にも武器を構え、レオンに向かって行った。それを見たレオンは嬉しそうに笑うと、自身も木刀を握り直し、迎え撃つ姿勢を取った。兵士はレオンに向かって勢いよく木刀を振り下ろす。対するレオンは木刀を頭上で斜めに構え、攻撃を刀身部分で滑らせ受け流した。そして、そのまま斜め前に踏み出し、兵士の脇に回り込むと木刀の柄頭で顔面を殴りつけた。
「あぐっ……!」
兵士は痛みで咄嗟に顔を両手で覆ってしまった。その隙にレオンは彼の胸ポケットに入れられたバラに手を伸ばし、奪い取ってしまう。
「あっ……」
「俺の勝ち。惜しかったな」
「そこまで! ゲーム終了、レオン様の勝利」
「……8分5秒、こりゃ説教だわ」
セドリックさんが手元の懐中時計を見ながら呟いた。制限時間は15分だと聞いていたが、レオンはほぼ半分の時間でゲームを終わらせてしまったのか……。11人の兵士をあっという間に倒してしまった。セドリックさんが彼をバケモノだなんてからかっていたが、これはそう言わざるを得ないだろう。
「クレハ!」
名前を呼ばれ振り向くと、レオンがこちらに向かって歩いて来るのが見えた。彼は自分の胸元にある無傷の白バラを手に取り、兵士達から奪い取った11本のバラの中に加えた。12本になった白バラの束を携え、彼は私の目の前まで来ると、その場で片膝をつく。
「クレハ……俺は君に相応しいと証明できただろうか?」
12本のバラの花を、私に向かって差し出しながら彼は問う。
「ふふっ……どうしてバラなのかと思っていましたが、そういう事ですか。クレハ様、ちょっとお耳を拝借しますよ」
セドリックさんが、そっと私に耳打ちをしてきた。伝えられた内容に首を傾げてしまったが、とりあえず従う事にする。レオンから白バラの束を受け取り、その中から1本抜き取った。
「よろしくお願いします」
1本の白バラを彼の前に差し出す。『肯定なら花を受け取って1本返して下さい』セドリックさんに言われた通りにしたのだけど……レオンからの反応が無いので怖い。彼は私が差し出したバラをじっと眺めている。
「あの、レ……」
沈黙に耐えられなくて、彼に話しかけようとした。その時――
「ひゃっ!」
私の手首をレオンが強く引っ張った。そのままバランスを崩して正面から転びそうになるが、いつまでもその衝撃は訪れない。私はバラの束ごとレオンに抱き締められていた。
「レ、レオン?」
名前を呼びかけると、更に力が強くなる。何も言わず、ただ無言で抱き締めてくる彼に困惑していると……
「あらら……レオン様、感極まっちゃったんですかね。クレハ様、申し訳ないですがレオン様が満足するまでそのままでお願いします」
「ええっ……」
結局、私は10分近くそのままの体制でいることになった。そして、私がこの12本のバラの意味を知ったのは、これから数年後のことだった。
「はい、みんな集合ーー!!」
セドリックさんが兵士達に招集をかけている。今から反省会をするのだそうだ。
「へーい……」
当然だけど兵士さん方のテンションが低い……応じる声にも覇気が無い。ふらふらとレオンとセドリックさんの元へ集まっていく。しかし、あれだけの攻撃を受けたのに、もうみんな立ち上がる事ができているのは、やはり日頃から鍛えられた軍人さんなんだなと思う。
「今回のゲームは8分5秒で終了となった。多少ルールの変更はあったが、レオン様の片手が常に塞がった状態になる分、お前達の方が有利だったと思うが……それでこの結果とはお粗末としか言いようがないな」
そうか、レオンは集めたバラを持ちながら動き回らないといけなかったから、最初の1人以降は常に片手が塞がっていたのか。しかし、セドリックさん容赦ない……
「クライヴ隊長」
「は、はい!」
レオンがクライヴさんの名前を呼ぶ。彼は少しだけ体をビクつかせたが、しっかりとした声で返事を返した。
「今回は別の隊の者も含めた寄せ集めで、連携自体が取りにくい状況ではあったと思うが、隊長であるお前がやられた途端に総崩れとはいただけないな」
「おっしゃる通りで……」
「将を射んと欲すれば先ず馬を射よ、と言うが俺の様に正面から真っ先に将をぶちのめそうとする奴がいないとも限らない。常に不測の事態に備え、動揺することなく冷静に対処することが大事だ」
「はい……」
「とはいえ……クライヴ隊長、俺は最初の木刀は当てるつもりで投げたんだが、まさか叩き落とされるとは思わなかったよ。その後の蹴りに対する反応も良かった」
「ありがとうございますっ……!」
「えーと……それと最後に俺に向かって来た奴、確かダレルだったか?」
「は、はいっ……!」
レオンに顔面を殴られた兵士さんだ……。もの凄く痛そうだったのだけど大丈夫かな。
「その判断が良いか悪いかは別として、ほとんどの兵が棒立ち、もしくは逃げ惑うな中、果敢に挑もうとするその心意気は個人的にとても好ましい」
「殿下っ……」
兵士さんは顔を赤くして涙目になっている。褒められて嬉しかったんだなぁ。
「よし! それでは負けた兵士諸君には訓練場内を10周、腕立て、腹筋、懸垂をそれぞれ100回命じる。そして俺、レオン・メーアレクト・ディセンシアにはその倍のメニューを課す。各自、動けるようになった者から取り掛かれ。以上、解散!」
「えっ……ちょ、レオンもやるんですか? 勝ったのに」
「そうなんですよ。レオン様、毎回兵士達に付き合ってペナルティこなすんですよね。しかも倍の量……」
昨日からレオンには驚かされてばかりだ。でも、少しも嫌ではなく……むしろ――
「セドリックさん! 私も走ります」
「はぁ? クレハ様が?」
「すみません、何か動きやすい服を貸していただけますか?」
侍女に向かってお願いしていると、レオンが笑いながら私の頭の上に手の平を乗せた。
「俺が昔着てた服ならクレハに合うんじゃないかな。それでもいい?」
「はい!」
「じゃあ、待ってるから準備しておいで」
レオンが侍女に服を用意するよう指示を出すと、私は着替える為に一旦訓練場を後にした。
クレハの後ろ姿を見送りながら、俺は隣で呆けているセドリックに話しかける。
「面白いだろ? セドリック。あの子、毎朝ランニングと腕立て腹筋やってるらしいぞ」
「えぇ……何でまたそんなことを……」
「自身を鍛えるため……強くなりたいんだと。本人は至って本気だから、俺もそれに真剣に応えようと思う。護身はできて損はないからな」
しかし、何故あれほどまでに強さに拘るのだろう……時々、クレハの周囲で感じる妙な力の気配と、何か関係があるのだろうか……
「あなたが側に付いていて、そうそう危険な目に合う事など無いと思いますがね。それに、あのピアスで常にクレハ様の居場所も把握してらっしゃる訳ですし……」
「……セドリック、何か言いたい事があるなら言え」
「そうですか? それでは遠慮なく。あの贈り物には流石の私もちょっと引きましたからね。ローシュの秘宝をあんな使い方なさるなんて……。初めてあの石の話を聞かせていただいた時は、要人追跡などの有事の際に使用なさるおつもりだとばかり思っていましたから」
「要人には違いないだろ……俺の婚約者だからな」
「レオン様の魔力の強さと探知精度なら、コスタビューテ全域はおろか、隣国に渡るまでの範囲を鮮明に辿る事ができるそうじゃないですか。自分の行動を逐一監視されていたと知ったら、クレハ様どう思われますかね……」
「セドリック……」
「はい」
「ピアスの事……クレハには、しばらく黙っていてくれないか」
隣で喋っているセドリックさんの声が遠くに聞こえる。話の内容がほとんど頭に入ってこない。なぜなら、私は目の前で次から次へと兵士達を倒していく、婚約者の姿に釘付けになっていたからだ。
開始を告げるセドリックさんの声と共に、レオンは勢いよく手にしていた木刀を投げつけた。そして、それと同時に走り出したと思ったら、次の瞬間にはクライヴさんの体は宙に浮き、地面に叩きつけられていた。まるでレオン以外の時間が止まってしまったかの様に、周囲の人間は彼の行動に目を奪われ、動きを止めて立ち竦んでしまった。
クライヴさんのバラを手に入れたレオンは、投げた木刀を拾い上げると、すぐさまそこから1番近くにいた兵士さんへ向かって走り出した。立ち止まっていた兵士さんは、そこでようやく我に返ったが、時すでに遅しで……。逃げる事も、まして応戦する事もできず、レオンの強烈な蹴りによって無残に地面に沈められてしまった。『体制を立て直せ!!』誰かがそう叫んだ時には、すでに4人目の兵士さんが、レオンによって倒された後だった。
「あーあ……こりゃもう駄目だな。レオン様の独壇場だ。やはり最初に隊長がやられたのが痛かったですね……って、ニール! 動きをよく見ろ、そこで立ち止まるな」
セドリックさんが兵士達に活を入れ始めてしまった……審判なのに。
それにしても、レオンはこの広い訓練場をあれほど動き回っているのに息一つ乱していない……むしろ余裕すら伺える。気が付いたら、レオンの手にはかなりの数のバラの花が握られ、残っている兵士はとうとう1人になってしまっていた。
「お前で最後かな?」
「くそっ……」
最後の兵士は果敢にも武器を構え、レオンに向かって行った。それを見たレオンは嬉しそうに笑うと、自身も木刀を握り直し、迎え撃つ姿勢を取った。兵士はレオンに向かって勢いよく木刀を振り下ろす。対するレオンは木刀を頭上で斜めに構え、攻撃を刀身部分で滑らせ受け流した。そして、そのまま斜め前に踏み出し、兵士の脇に回り込むと木刀の柄頭で顔面を殴りつけた。
「あぐっ……!」
兵士は痛みで咄嗟に顔を両手で覆ってしまった。その隙にレオンは彼の胸ポケットに入れられたバラに手を伸ばし、奪い取ってしまう。
「あっ……」
「俺の勝ち。惜しかったな」
「そこまで! ゲーム終了、レオン様の勝利」
「……8分5秒、こりゃ説教だわ」
セドリックさんが手元の懐中時計を見ながら呟いた。制限時間は15分だと聞いていたが、レオンはほぼ半分の時間でゲームを終わらせてしまったのか……。11人の兵士をあっという間に倒してしまった。セドリックさんが彼をバケモノだなんてからかっていたが、これはそう言わざるを得ないだろう。
「クレハ!」
名前を呼ばれ振り向くと、レオンがこちらに向かって歩いて来るのが見えた。彼は自分の胸元にある無傷の白バラを手に取り、兵士達から奪い取った11本のバラの中に加えた。12本になった白バラの束を携え、彼は私の目の前まで来ると、その場で片膝をつく。
「クレハ……俺は君に相応しいと証明できただろうか?」
12本のバラの花を、私に向かって差し出しながら彼は問う。
「ふふっ……どうしてバラなのかと思っていましたが、そういう事ですか。クレハ様、ちょっとお耳を拝借しますよ」
セドリックさんが、そっと私に耳打ちをしてきた。伝えられた内容に首を傾げてしまったが、とりあえず従う事にする。レオンから白バラの束を受け取り、その中から1本抜き取った。
「よろしくお願いします」
1本の白バラを彼の前に差し出す。『肯定なら花を受け取って1本返して下さい』セドリックさんに言われた通りにしたのだけど……レオンからの反応が無いので怖い。彼は私が差し出したバラをじっと眺めている。
「あの、レ……」
沈黙に耐えられなくて、彼に話しかけようとした。その時――
「ひゃっ!」
私の手首をレオンが強く引っ張った。そのままバランスを崩して正面から転びそうになるが、いつまでもその衝撃は訪れない。私はバラの束ごとレオンに抱き締められていた。
「レ、レオン?」
名前を呼びかけると、更に力が強くなる。何も言わず、ただ無言で抱き締めてくる彼に困惑していると……
「あらら……レオン様、感極まっちゃったんですかね。クレハ様、申し訳ないですがレオン様が満足するまでそのままでお願いします」
「ええっ……」
結局、私は10分近くそのままの体制でいることになった。そして、私がこの12本のバラの意味を知ったのは、これから数年後のことだった。
「はい、みんな集合ーー!!」
セドリックさんが兵士達に招集をかけている。今から反省会をするのだそうだ。
「へーい……」
当然だけど兵士さん方のテンションが低い……応じる声にも覇気が無い。ふらふらとレオンとセドリックさんの元へ集まっていく。しかし、あれだけの攻撃を受けたのに、もうみんな立ち上がる事ができているのは、やはり日頃から鍛えられた軍人さんなんだなと思う。
「今回のゲームは8分5秒で終了となった。多少ルールの変更はあったが、レオン様の片手が常に塞がった状態になる分、お前達の方が有利だったと思うが……それでこの結果とはお粗末としか言いようがないな」
そうか、レオンは集めたバラを持ちながら動き回らないといけなかったから、最初の1人以降は常に片手が塞がっていたのか。しかし、セドリックさん容赦ない……
「クライヴ隊長」
「は、はい!」
レオンがクライヴさんの名前を呼ぶ。彼は少しだけ体をビクつかせたが、しっかりとした声で返事を返した。
「今回は別の隊の者も含めた寄せ集めで、連携自体が取りにくい状況ではあったと思うが、隊長であるお前がやられた途端に総崩れとはいただけないな」
「おっしゃる通りで……」
「将を射んと欲すれば先ず馬を射よ、と言うが俺の様に正面から真っ先に将をぶちのめそうとする奴がいないとも限らない。常に不測の事態に備え、動揺することなく冷静に対処することが大事だ」
「はい……」
「とはいえ……クライヴ隊長、俺は最初の木刀は当てるつもりで投げたんだが、まさか叩き落とされるとは思わなかったよ。その後の蹴りに対する反応も良かった」
「ありがとうございますっ……!」
「えーと……それと最後に俺に向かって来た奴、確かダレルだったか?」
「は、はいっ……!」
レオンに顔面を殴られた兵士さんだ……。もの凄く痛そうだったのだけど大丈夫かな。
「その判断が良いか悪いかは別として、ほとんどの兵が棒立ち、もしくは逃げ惑うな中、果敢に挑もうとするその心意気は個人的にとても好ましい」
「殿下っ……」
兵士さんは顔を赤くして涙目になっている。褒められて嬉しかったんだなぁ。
「よし! それでは負けた兵士諸君には訓練場内を10周、腕立て、腹筋、懸垂をそれぞれ100回命じる。そして俺、レオン・メーアレクト・ディセンシアにはその倍のメニューを課す。各自、動けるようになった者から取り掛かれ。以上、解散!」
「えっ……ちょ、レオンもやるんですか? 勝ったのに」
「そうなんですよ。レオン様、毎回兵士達に付き合ってペナルティこなすんですよね。しかも倍の量……」
昨日からレオンには驚かされてばかりだ。でも、少しも嫌ではなく……むしろ――
「セドリックさん! 私も走ります」
「はぁ? クレハ様が?」
「すみません、何か動きやすい服を貸していただけますか?」
侍女に向かってお願いしていると、レオンが笑いながら私の頭の上に手の平を乗せた。
「俺が昔着てた服ならクレハに合うんじゃないかな。それでもいい?」
「はい!」
「じゃあ、待ってるから準備しておいで」
レオンが侍女に服を用意するよう指示を出すと、私は着替える為に一旦訓練場を後にした。
クレハの後ろ姿を見送りながら、俺は隣で呆けているセドリックに話しかける。
「面白いだろ? セドリック。あの子、毎朝ランニングと腕立て腹筋やってるらしいぞ」
「えぇ……何でまたそんなことを……」
「自身を鍛えるため……強くなりたいんだと。本人は至って本気だから、俺もそれに真剣に応えようと思う。護身はできて損はないからな」
しかし、何故あれほどまでに強さに拘るのだろう……時々、クレハの周囲で感じる妙な力の気配と、何か関係があるのだろうか……
「あなたが側に付いていて、そうそう危険な目に合う事など無いと思いますがね。それに、あのピアスで常にクレハ様の居場所も把握してらっしゃる訳ですし……」
「……セドリック、何か言いたい事があるなら言え」
「そうですか? それでは遠慮なく。あの贈り物には流石の私もちょっと引きましたからね。ローシュの秘宝をあんな使い方なさるなんて……。初めてあの石の話を聞かせていただいた時は、要人追跡などの有事の際に使用なさるおつもりだとばかり思っていましたから」
「要人には違いないだろ……俺の婚約者だからな」
「レオン様の魔力の強さと探知精度なら、コスタビューテ全域はおろか、隣国に渡るまでの範囲を鮮明に辿る事ができるそうじゃないですか。自分の行動を逐一監視されていたと知ったら、クレハ様どう思われますかね……」
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