101 / 302
100話 カミサマ会議(2)
しおりを挟む
「シエル、遅くない?」
「私と同じ時間に招集をかけたと、メーア殿は言っておられましたが……」
「ええ。今すぐ来いと言いたい所を、日没後って妥協したのよ」
「あいつ昼間は寝てるもんな。レオン、何時か分かる?」
懐中時計を取り出し、現在の時刻を確認する。時計の針は20時50分を指していた。
「21時10分前になります」
「とっくにシエルの活動時間だな」
「シエル殿はマイペースですから……」
「まさかすっぽかす気じゃないわよね。ルーイ様がいらっしゃるのが分かって怖気づいたのかしら」
「あいつがそんなタマかよ。夜は長い……もうしばらく待ってみよう」
「私達だけならともかく、ルーイ様をお待たせするなんて許せません」
俺とルーイ先生が神殿内に入って来てから30分は経過しているだろう。メーアレクト様は、なかなか姿を現さないシエルレクト神に更に怒りを募らせていく。シエルレクト神は、昼間は大樹フラウムの上で眠りについており、日が沈むまでは梃子でも動かないらしい。
シエルレクト神もコンティレクト神と同じように、気配を絶っているのだろうか。どんな手段でリオラドに訪れるのかは分からないけれど、今も神殿周辺には先生とメーアレクト様の存在しか感じ取れない。
「シエルを待ってる間、メーアとコンティの話を聞いておこうか。あいつにはどの程度の罰を与えるのが妥当だと思う? 本来であれば『侵さずの契り』が反故にされた時の罰則は、1000年間の幽閉だったな。俺が以前、お上にやられたのと同じやつだ」
「はい。それに使う宝珠も、罰を受け入れるという念書も……この契りを結んだ際に、リフィニティ様立ち会いのもと用意しております」
1000年の幽閉か……そこから先生を救ったのがクレハだ。先生が閉じ込められていた宝石が、たまたまジェムラート家に流れ着いた。そして、その宝石をこれまた偶然クレハが破壊した。宝石が壊れたことにより、彼は拘束から解放され、外に出ることができたのだ。先生が語ってくれた、ふたりの出会い。先生はクレハに恩義を感じ、いつしか友人のような間柄になったのだと。
「契りが破られたとは言っても、それを行ったのはシエル殿ではありません。間接的にといえばそうなのかもしれませんが、それは私達にも起こり得ることでありました。ルーイ様のご指摘通り、我々は無関心過ぎた。そう考えると、シエル殿に罰則をそのまま適用してしまうのは厳し過ぎではないかと思っております」
「俺もコンティと同じかね。シエルに罰を与えるにしても、幽閉まではすることないんじゃないか?」
シエルレクト神そのものをどうこうして欲しいとは俺も思わない。クレハ達を襲ったのはあくまで人間だからだ。大体、神の処遇について俺なんかが口出しできるわけがないしな。静かに3人の話に耳を傾け、成り行きを見守るだけだ。
「ルーイ様がそうおっしゃるなら……元より、そこまでするつもりは最初からありませんでしたよ。場合によっては2、3発引っ叩こうと思ってましたけれどね」
メーアレクト様は平手打ちをするような動作をして見せた。手首をしならせ勢い良く空を切る。それが頬に直撃した時に受けるであろう痛みを想像して、顔を歪めてしまった。先生はメーアレクト様の側に歩み寄ると、振り上げられた彼女の手を取り、下におろさせた。
「そんな事をしたらお前の手も痛いだろ。罰というなら、こんなのはどうだ? お前が欲しいドレスやアクセサリー、お菓子なんかでもいいな。好きな物をあいつに奢らせるんだ」
「……それは良いですわね。うんと値が張るものを貢がせてやります」
先生はメーアレクト様の扱いが上手いな。彼女の機嫌が悪くなりそうになると、さり気無く軌道修正していく。
「さて、シエルに対してはそんな感じでいいとして……問題はメーアの領域に実際に手を出した人間をどうするかだ。ご覧の通り、こちらにおられるレオン王子は、自国民を傷付けたその男を許すつもりは毛ほどもない」
先生は横目で俺の顔を見る。当たり前だ……本当だったら俺が捕まえてぶちのめしてやりたい。
「私だってそいつを締め上げてやりたいんですけどね。でも、私はともかくレオンがそれをやるのは、色々と問題が生じるでしょうね」
「それこそシエル殿に任せては如何でしょうか。彼が負うべき責任のひとつでしょうし……どのように対処するつもりなのかを聞いてみましょう。それでメーア殿が満足するようであれば良しということで……」
「そうだな。大まかな落とし所は見えてるし、後はシエルが来てから……」
「えっ……!?」
「ん、どうした? レオン」
ほんの一瞬だったけれど魔力の気配を感じた。しかも、釣り堀を襲った男が漂わせていたものと同じ……いや、あの男のまるで薄めたスープのようなそれとは比べ物にならない。ねっとりと身体中に絡み付き、圧迫感に息苦しくなるほどに強い力だ。
「ほう……レオン王子は今のに気付くのですか。メーア殿から優秀だと聞き及んではいましたが、内包する力の強さも然り。彼女が自慢したくなる気持ちも分かりますな」
「やっとお出ましね。あのクソ鳥」
「メーア、言葉使い……」
今度はドスンという鈍い音と共に神殿全体が揺れた。天井から細かい石と砂が落下していく。揺れ自体はすぐにおさまったが……建物が外部から強い衝撃でも受けたようだ。何が起こってるんだ。
『魚の臭いが充満している。加えて人間の臭いも……しかし、酷く不味そうだ。生臭い……気色が悪い』
今のは……? 頭上に響き渡る謎の声。正体を確かめようとすると、どこからともなく突風が吹き荒れた。その勢いは目を開けるのも困難なほどで、広間全体を駆け巡る。さほど痛みは感じないが、風に混じって顔や体に何かが大量にぶつかってくる。視界が悪いので苦戦したけれど、そのひとつを手に取る事に成功した。
徐々に弱くなっていく風が、完全に止むのを待ち、慎重に瞳を開くと……俺の手には黄味がかった白い1枚の羽根が握られていた。風の中で大量に舞っていたのは、この薄黄色の羽根だったのだ。手元から視線を上げて、周りを見回す。広間の床が羽根で埋め尽くされていた。
黄色の絨毯が敷かれてしまったかのような神殿の広間。そんな中、先生達は慌てた様子も無く事務的に衣類に付着した羽根を払い落としていた。メーアレクト様は綺麗にセットされていた髪が、強風でぐちゃぐちゃになってしまったようで、乱暴な手付きで髪飾りを取り外している。
「人の家に来て一番に口にする言葉がそれなわけ? ルーイ様、やっぱりこいつ石にぶち込みましょう。1000年なんて甘いこと言わず5000でも10000でも!! それと、これどうしてくれんのよ。広間があんたの抜け毛で大惨事じゃない!!」
「換羽期だから仕方ないだろう」
メーアレクト様の視線の先にはひとりの男性がいた。この状況なら流石に察せられる。この方がシエルレクト神だな。見た目で判断するのは無意味だと分かっているが、先生と同じ歳の頃の若い男だ。そして目に付く1番の特徴は身の丈を優に越える長い髪だろう。長過ぎて毛先の一部が床に触れている。しかし、その毛先は鳥の風切羽のような形状をしていて、人間のそれとは明らかに異なるものだった。
「やっと来たな、シエルレクト。女性を待たせるのはあまり関心しないぞ」
「ご無沙汰しております、ルーイ様。遅くなったことに対しては詫びを入れさせて頂きます。申し訳ありませんでした。しかし、自分は男女平等がモットーなので……女だからといって扱いや態度を変えたりは致しません」
「どうでもいいけど、後で羽根片付けなさいよね」
メーアレクト様が再びお怒りモードになってしまった。先生達の会話から薄々感じてはいたが、メーアレクト様とシエルレクト神は今回の事件とは関係無く、元からあまり仲がよろしくないのか? コンティレクト神は、そんなおふたりに挟まれながらも柔らかな笑みを絶やさない。慣れているのだろうか……
シエルレクト神が登場し、三神が全て揃った。温厚そうなコンティレクト神に比べ、シエルレクト神はいかにも癖がありそうなお方と見受けられる。
この3名に上位神であるルーイ先生を加え、本格的に話し合いが始まろうとしていた。どんどん俺の場違い感も上がっていくが今更引けないし、引くつもりもなかった。場違いではあるが、無関係ではない。神達が話し合いの末に、どんな答えを出されるのか……俺は見届けるためにここにいるのだ。
「私と同じ時間に招集をかけたと、メーア殿は言っておられましたが……」
「ええ。今すぐ来いと言いたい所を、日没後って妥協したのよ」
「あいつ昼間は寝てるもんな。レオン、何時か分かる?」
懐中時計を取り出し、現在の時刻を確認する。時計の針は20時50分を指していた。
「21時10分前になります」
「とっくにシエルの活動時間だな」
「シエル殿はマイペースですから……」
「まさかすっぽかす気じゃないわよね。ルーイ様がいらっしゃるのが分かって怖気づいたのかしら」
「あいつがそんなタマかよ。夜は長い……もうしばらく待ってみよう」
「私達だけならともかく、ルーイ様をお待たせするなんて許せません」
俺とルーイ先生が神殿内に入って来てから30分は経過しているだろう。メーアレクト様は、なかなか姿を現さないシエルレクト神に更に怒りを募らせていく。シエルレクト神は、昼間は大樹フラウムの上で眠りについており、日が沈むまでは梃子でも動かないらしい。
シエルレクト神もコンティレクト神と同じように、気配を絶っているのだろうか。どんな手段でリオラドに訪れるのかは分からないけれど、今も神殿周辺には先生とメーアレクト様の存在しか感じ取れない。
「シエルを待ってる間、メーアとコンティの話を聞いておこうか。あいつにはどの程度の罰を与えるのが妥当だと思う? 本来であれば『侵さずの契り』が反故にされた時の罰則は、1000年間の幽閉だったな。俺が以前、お上にやられたのと同じやつだ」
「はい。それに使う宝珠も、罰を受け入れるという念書も……この契りを結んだ際に、リフィニティ様立ち会いのもと用意しております」
1000年の幽閉か……そこから先生を救ったのがクレハだ。先生が閉じ込められていた宝石が、たまたまジェムラート家に流れ着いた。そして、その宝石をこれまた偶然クレハが破壊した。宝石が壊れたことにより、彼は拘束から解放され、外に出ることができたのだ。先生が語ってくれた、ふたりの出会い。先生はクレハに恩義を感じ、いつしか友人のような間柄になったのだと。
「契りが破られたとは言っても、それを行ったのはシエル殿ではありません。間接的にといえばそうなのかもしれませんが、それは私達にも起こり得ることでありました。ルーイ様のご指摘通り、我々は無関心過ぎた。そう考えると、シエル殿に罰則をそのまま適用してしまうのは厳し過ぎではないかと思っております」
「俺もコンティと同じかね。シエルに罰を与えるにしても、幽閉まではすることないんじゃないか?」
シエルレクト神そのものをどうこうして欲しいとは俺も思わない。クレハ達を襲ったのはあくまで人間だからだ。大体、神の処遇について俺なんかが口出しできるわけがないしな。静かに3人の話に耳を傾け、成り行きを見守るだけだ。
「ルーイ様がそうおっしゃるなら……元より、そこまでするつもりは最初からありませんでしたよ。場合によっては2、3発引っ叩こうと思ってましたけれどね」
メーアレクト様は平手打ちをするような動作をして見せた。手首をしならせ勢い良く空を切る。それが頬に直撃した時に受けるであろう痛みを想像して、顔を歪めてしまった。先生はメーアレクト様の側に歩み寄ると、振り上げられた彼女の手を取り、下におろさせた。
「そんな事をしたらお前の手も痛いだろ。罰というなら、こんなのはどうだ? お前が欲しいドレスやアクセサリー、お菓子なんかでもいいな。好きな物をあいつに奢らせるんだ」
「……それは良いですわね。うんと値が張るものを貢がせてやります」
先生はメーアレクト様の扱いが上手いな。彼女の機嫌が悪くなりそうになると、さり気無く軌道修正していく。
「さて、シエルに対してはそんな感じでいいとして……問題はメーアの領域に実際に手を出した人間をどうするかだ。ご覧の通り、こちらにおられるレオン王子は、自国民を傷付けたその男を許すつもりは毛ほどもない」
先生は横目で俺の顔を見る。当たり前だ……本当だったら俺が捕まえてぶちのめしてやりたい。
「私だってそいつを締め上げてやりたいんですけどね。でも、私はともかくレオンがそれをやるのは、色々と問題が生じるでしょうね」
「それこそシエル殿に任せては如何でしょうか。彼が負うべき責任のひとつでしょうし……どのように対処するつもりなのかを聞いてみましょう。それでメーア殿が満足するようであれば良しということで……」
「そうだな。大まかな落とし所は見えてるし、後はシエルが来てから……」
「えっ……!?」
「ん、どうした? レオン」
ほんの一瞬だったけれど魔力の気配を感じた。しかも、釣り堀を襲った男が漂わせていたものと同じ……いや、あの男のまるで薄めたスープのようなそれとは比べ物にならない。ねっとりと身体中に絡み付き、圧迫感に息苦しくなるほどに強い力だ。
「ほう……レオン王子は今のに気付くのですか。メーア殿から優秀だと聞き及んではいましたが、内包する力の強さも然り。彼女が自慢したくなる気持ちも分かりますな」
「やっとお出ましね。あのクソ鳥」
「メーア、言葉使い……」
今度はドスンという鈍い音と共に神殿全体が揺れた。天井から細かい石と砂が落下していく。揺れ自体はすぐにおさまったが……建物が外部から強い衝撃でも受けたようだ。何が起こってるんだ。
『魚の臭いが充満している。加えて人間の臭いも……しかし、酷く不味そうだ。生臭い……気色が悪い』
今のは……? 頭上に響き渡る謎の声。正体を確かめようとすると、どこからともなく突風が吹き荒れた。その勢いは目を開けるのも困難なほどで、広間全体を駆け巡る。さほど痛みは感じないが、風に混じって顔や体に何かが大量にぶつかってくる。視界が悪いので苦戦したけれど、そのひとつを手に取る事に成功した。
徐々に弱くなっていく風が、完全に止むのを待ち、慎重に瞳を開くと……俺の手には黄味がかった白い1枚の羽根が握られていた。風の中で大量に舞っていたのは、この薄黄色の羽根だったのだ。手元から視線を上げて、周りを見回す。広間の床が羽根で埋め尽くされていた。
黄色の絨毯が敷かれてしまったかのような神殿の広間。そんな中、先生達は慌てた様子も無く事務的に衣類に付着した羽根を払い落としていた。メーアレクト様は綺麗にセットされていた髪が、強風でぐちゃぐちゃになってしまったようで、乱暴な手付きで髪飾りを取り外している。
「人の家に来て一番に口にする言葉がそれなわけ? ルーイ様、やっぱりこいつ石にぶち込みましょう。1000年なんて甘いこと言わず5000でも10000でも!! それと、これどうしてくれんのよ。広間があんたの抜け毛で大惨事じゃない!!」
「換羽期だから仕方ないだろう」
メーアレクト様の視線の先にはひとりの男性がいた。この状況なら流石に察せられる。この方がシエルレクト神だな。見た目で判断するのは無意味だと分かっているが、先生と同じ歳の頃の若い男だ。そして目に付く1番の特徴は身の丈を優に越える長い髪だろう。長過ぎて毛先の一部が床に触れている。しかし、その毛先は鳥の風切羽のような形状をしていて、人間のそれとは明らかに異なるものだった。
「やっと来たな、シエルレクト。女性を待たせるのはあまり関心しないぞ」
「ご無沙汰しております、ルーイ様。遅くなったことに対しては詫びを入れさせて頂きます。申し訳ありませんでした。しかし、自分は男女平等がモットーなので……女だからといって扱いや態度を変えたりは致しません」
「どうでもいいけど、後で羽根片付けなさいよね」
メーアレクト様が再びお怒りモードになってしまった。先生達の会話から薄々感じてはいたが、メーアレクト様とシエルレクト神は今回の事件とは関係無く、元からあまり仲がよろしくないのか? コンティレクト神は、そんなおふたりに挟まれながらも柔らかな笑みを絶やさない。慣れているのだろうか……
シエルレクト神が登場し、三神が全て揃った。温厚そうなコンティレクト神に比べ、シエルレクト神はいかにも癖がありそうなお方と見受けられる。
この3名に上位神であるルーイ先生を加え、本格的に話し合いが始まろうとしていた。どんどん俺の場違い感も上がっていくが今更引けないし、引くつもりもなかった。場違いではあるが、無関係ではない。神達が話し合いの末に、どんな答えを出されるのか……俺は見届けるためにここにいるのだ。
0
あなたにおすすめの小説
私の作るおにぎりが、騎士団の士気を異常に上げています(犯人は副団長)
星乃和花
恋愛
おにぎりを配っただけで、騎士団の士気が異常値になりました。
団長は警戒、監察部は呪術検査、国まで動きかけるのに――副団長だけが平然と断言。
副団長「彼女のご飯は軍事物資です」
私「えっ重い」
胃袋で落ちた策略家副団長の“最適化溺愛”に巻き込まれ、気づけば専属補給係(=婚約)寸前!?
ほのぼの爆笑&甘々の騎士団ラブコメです。
(月水金21:00更新ー本編16話+後日談6話)
3歳で捨てられた件
玲羅
恋愛
前世の記憶を持つ者が1000人に1人は居る時代。
それゆえに変わった子供扱いをされ、疎まれて捨てられた少女、キャプシーヌ。拾ったのは宰相を務めるフェルナー侯爵。
キャプシーヌの運命が再度変わったのは貴族学院入学後だった。
死に戻ったら、私だけ幼児化していた件について
えくれあ
恋愛
セラフィーナは6歳の時に王太子となるアルバートとの婚約が決まって以降、ずっと王家のために身を粉にして努力を続けてきたつもりだった。
しかしながら、いつしか悪女と呼ばれるようになり、18歳の時にアルバートから婚約解消を告げられてしまう。
その後、死を迎えたはずのセラフィーナは、目を覚ますと2年前に戻っていた。だが、周囲の人間はセラフィーナが死ぬ2年前の姿と相違ないのに、セラフィーナだけは同じ年齢だったはずのアルバートより10歳も幼い6歳の姿だった。
死を迎える前と同じこともあれば、年齢が異なるが故に違うこともある。
戸惑いを覚えながらも、死んでしまったためにできなかったことを今度こそ、とセラフィーナは心に誓うのだった。
何も言わずメイドとして働いてこい!とポイされたら、成り上がり令嬢になりました
さち姫
恋愛
シャーリー・サヴォワは伯爵家の双子の妹として産まれた 。実の父と双子の姉、継母に毎日いじめられ、辛い日々を送っていた。特に綺麗で要領のいい双子の姉のいつも比べられ、卑屈になる日々だった。
そんな事ある日、父が、
何も言わず、メイドして働いてこい、
と会ったこともないのにウインザー子爵家に、ポイされる。
そこで、やっと人として愛される事を知る。
ウインザー子爵家で、父のお酒のおつまみとして作っていた料理が素朴ながらも大人気となり、前向きな自分を取り戻していく。
そこで知り合った、ふたりの男性に戸惑いながらも、楽しい三角関係が出来上がっていく。
やっと人間らしく過ごし始めたのに、邪魔をする家族。
その中で、ウインザー子爵の本当の姿を知る。
前に書いていたいた小説に加筆を加えました。ほぼ同じですのでご了承ください。
また、料理については個人的に普段作っているのをある程度載せていますので、深く突っ込むのはやめてくださいm(*_ _)m
第1部の加筆が終わったので、ここから毎日投稿致しますm(_ _)m
元社畜悪役令嬢、辺境のボロ城を全自動ボタニカル美容スパに大改造して引きこもる ~前世コスメで冷徹公爵を完治させたら溺愛されました~
季未
恋愛
「貴様のような悪逆非道な女は、極寒の辺境へ追放だ!」
建国記念の夜会で王太子から婚約破棄を突きつけられた公爵令嬢シャルロッテ。
しかし、彼女の中身は前世でブラック企業に殺された過労で過労死したマーケターだった!
(激務の王妃ルート回避!? しかも辺境は誰にも邪魔されないブルーオーシャン! 最高のフリーランス生活の始まりじゃない!)
理不尽な追放を究極のホワイト・スローライフへのパスポートだと歓喜した彼女は、あてがわれた辺境のボロ城を、前世の「DIY・スマートホーム知識」と「土・水魔法」を駆使して爆速で大改造!
隙間風の吹く部屋は、一瞬で「床暖房完備の全自動温水スパ」へ。
辺境に自生する雑草からは「極上ボタニカルコスメ」を開発し、自らも絶世の美女へと変貌していく。
さらに「お前には干渉しない」と白い結婚を突きつけてきたはずの、呪いで顔に火傷を負った氷の公爵に特製マッサージと美肌治療を施したところ……。
「お前が作ったこの空間と、お前自身が……俺のすべてだ」
冷徹だったはずの公爵様が、極上の癒やし空間と彼女の手技で完全に骨抜きにされ、異常なまでの過保護・溺愛モードに突入!?
現代マーケティングと美容チートで辺境を超高級スマート・リゾートへと再生させ、かつて自分を追放した王太子たちを大後悔させる!
爽快&極甘な、異世界リゾート経営×溺愛ファンタジー、堂々開幕!
「婚約破棄された転生令嬢ですが、王城のメイド五百人に慕われるメイド長になりました。なお元婚約者は私のメイドに土下座中です」
まさき
恋愛
社畜OLとして過労死した私は、異世界の令嬢・アリア・ヴェルナーに転生した。
目が覚めたら、婚約破棄されていた。
理由は「地味で面白みがない」から。
泣く暇もなかった。翌朝、王城のメイド採用面接に向かった。
最初は鼻で笑われた。雑用係からのスタートだった。
でも——前世で叩き込まれた仕事術と、一人ひとりの話を聞く姿勢で、少しずつメイドたちが集まってきた。
厨房が変わった。リネンが変わった。王城全体が変わっていった。
そして就任スピーチで宣言した。
「500人全員の名前を、覚えます」
冷酷と噂される王太子は、静かに見ていた。
悪役令嬢は妨害を仕掛けてきた。
元婚約者は——後悔し始めていた。
婚約破棄された令嬢が、500人に慕われるメイド長になるまでの物語。
なお元婚約者は、私のメイドたちの前で土下座中です。
「お前を愛する事はない」を信じたので
あんど もあ
ファンタジー
「お前を愛することは無い。お前も私を愛するな。私からの愛を求めるな」
お互いの利益のために三年間の契約結婚をしたアヴェリンとロデリック。楽しく三年を過ごしたアヴェリンは屋敷を出ていこうとするのだが……。
女性が少ない世界に転生した控えめ伯爵令嬢、なぜか五人の婚約候補に選ばれて少しずつ恋を知っていきます
ノッポ
恋愛
女性が極端に少ない異世界に転生した私は、気づけば伯爵令嬢になっていた。
前世は日本で普通に生きていたせいか、貴族令嬢らしい強気な振る舞いがどうしても苦手。
社交界デビューを迎えても、「どうして私が選ばれるの?」と戸惑うばかりだった。
けれど今年デビューする高位令嬢はわずか三人。
家同士の思惑も重なり、騎士団長家の息子、宰相子息、魔術師団長の息子、幼なじみの侯爵子息、そして英雄騎士――
五人の若きエリートとのお見合いが次々と始まってしまう。
遠慮がちで控えめな性格は、この世界では珍しく、気づけば少しずつ距離を縮めていく彼ら。
異世界での恋愛に戸惑う日々。けれど出会いを重ねるたびに、私は少しずつ変わっていく――。
女性希少世界で、自分の幸せを選べるようになるまでの逆ハーレム恋愛ファンタジー。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる