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第一章 噂の新妻は純粋無垢天使
06:友人思いの旦那様
更に男たちは盛り上がり、メリッサがふと窓の外を見た時には、すっかり夜も更けた頃合いだった。
今日はもう遅いから泊っていけというガヴェインの提案を受けたミカエルを、カインが客室に案内していく。
食堂から出ていく二人の姿を見送ったメリッサも、夫と一緒に食堂を後にした。
そのまま二人が向かったのは風呂場。
毎晩のように、メリッサの体調を気にしつつ、半分はガヴェインのわがままで一緒に湯舟に浸かり、お互いに身体を洗い合っている。
しかし、今日のガヴェインはお酒を飲んでいるため、湯舟には浸からず、軽く身体を洗って汗を流すだけに終わった。
「今日はいきなり悪かったな、連絡もなしに」
風呂から上がったメリッサたちが次に向かったのは主寝室だ。
その片隅に置かれた鏡台へ近づき、そばに置かれた椅子に座る。
すると、その背後に回り込んだガヴェインが、眉を下げながら口を開くと、鏡台に備え付けられたいくつかの引き出しを一つ開けた。
そして中から取り出したものは、花の匂いがついた髪用の香油だ。
「謝らないでください。とても楽しい時間を過ごせましたから」
そう言ってメリッサは、鏡越しに背後に立つ夫へ笑顔を向ける。
そんな妻の微笑みを見たガヴェインは、香油の中身を自分の手のひらに垂らしていった。
洗い立てでまだ湿り気が残るメリッサの髪に、ガヴェインは無骨な手でせっせと香油を塗り込んでいく。
気付くとこの作業は、ガヴェインの担当になっていた。
以前はエルバに任せていたものの、興味本位で「俺にもやらせろ」と彼が言って以来、就寝前ガヴェインは出来る限り、メリッサの髪の手入れをしている。
メリッサも、毎回濡れたガヴェインの髪をタオルで拭こうとするものの「風邪引くからお前が先だ」と言われ、強制的に鏡台に座らされるのだ。
自分の髪が綺麗に整えられたのを見届け、次はガヴェインの髪をと意気込むものの、その頃には短髪な夫の髪は乾ききってばかり。
そのせいでメリッサは、まだ数回しかガヴェインの髪を触らせてもらっていない。
「ガヴェイン様、一つ質問しても良いですか?」
「ん? どうした?」
白銀色の長い髪を、どこか嬉しそうに触る夫に視線を向け問いかけると、すぐに自分の手元を見ていたガヴェインの視線が、鏡の向こうにいる妻へ向く。
「夕食前の着替え中……エルバから、ミカエル様は以前、騎士団に居たと聞きました。それなのに、どうして今は外交担当に?」
目が合ったと気づいたメリッサは、夫に渡すために引き出しから出したブラシを手にしながら、頭の中にあった疑問を口にする。
配属替えにしては、あまりにも思い切った人事変更としか思えない話題を、当人の前で口にするのは躊躇われた。
後でガヴェインにこっそり聞いてみようと、メリッサはずっと黙っていたのだ。
「ああ、そのことか。ククッ、お前はどうしてだと思う?」
首を傾げる妻の言葉に、ガヴェインは何故か口角をあげ含みのある笑いをこぼす。
そのまま、鏡台の隅に置いていたタオルを手に取ると、手についた香油を拭きとりながら、彼は答えではなく新しい謎を投げかけてきた。
「えっ……とぉ」
わからないから聞いているのに、どうして?
そう喉まで出かかった声を奥に押し込みながら、メリッサは素直に自分なりの答えを見つけようと悩む。
健気な妻の姿に目を細めながら、ガヴェインはメリッサの手からブラシを抜き取り、スッスッと目の前の白銀を梳きだした。
「ミカエルの家も、代々男は騎士団に所属してきた家系らしくてな。親の言いつけで、半ば無理矢理騎士になるための訓練をさせられ、入団させられたんだと」
何か理由があるのは明白だが、その訳がわからないと首を傾げる。
すると、メリッサが答えを口にするよりも先に、ガヴェインの口から答えが紡がれていく。
「無理矢理!?」
夫の説明を聞き、自分の中にあった芽にもなりきれない答えを超越する正解が飛び出したことに、メリッサは思わず目を見開いた。
妻の反応を見たガヴェインは、想像通りの反応とでも言いたげに一瞬肩をすくめると、すぐにまた言葉を続ける。
「だけど……そもそもあいつに騎士は向いてないんだよ。騎士になるための筋力をつけさせて、技術も教え込んだんだろうけど……心まではどうにも出来ねえ。ミカエルはな、俺の一つ後輩にあたる年に入団したんだ」
説明を続けながら髪を梳くガヴェイン。その手によって綺麗に整えられた髪に満足したのか、彼はブラシを鏡台に置くと、腰を屈め背後から椅子に座る妻を抱きしめた。
「入団試験をどうやってパスしたのかは、流石に俺も聞いたことないけど……入団して初の対人練習で、ミカエルのやつ真っ青になってぶっ倒れたんだ」
「まあっ!」
思い出を語りながらククッと思い出し笑いをするガヴェインの声が、すぐ耳元で聞こえる。
メリッサは、耳に吹きかけられる吐息のくすぐったさより、聞こえてきた衝撃的な内容にすっかり意識を持っていかれた。
驚くあまり少々大きな声を出した口元へ手を伸ばし、慌てて口元を隠す。
すると、鏡の中に映る自分の真横に夫の顔が近づき、グイっと頬を押しつけられた。
半乾きな髪と、ふろ上がりで温い頬が、ぴったり自分のそれに引っ付いてくる。
「実戦でもないのに、たかが練習試合で新人がぶっ倒れるなんて前代未聞だ。すぐに、対戦相手になってた俺がミカエルを医務室に運び込んで……目覚めたあいつが、俺の前で漏らしたんだ」
――血が怖い、ってな。
そのまま続く説明に、メリッサは相槌すら打たず耳を傾ける。
元々ミカエルは戦って誰かを守るより、本を読んだり、自分の知らないことについて学んだりと、知識を探求する方が好きな様だ。
家の都合で、将来は騎士になるしかないと分かっていても、知識への欲求は抑えきれず、幼い頃から両親に隠れて本を読み漁っていたらしい。
「まだ青っ白い顔してベッドに寝転んだまま、ミカエルが言うんだよ。こうした方が、物流がもっとスムーズに出来るはずだ、とか。この法案には欠点がある。こうした方が絶対いいって、ベッドの横に座る俺に向かって延々とな」
ガヴェインはメリッサの頬に自分のそれを摺り寄せながら、目を細め、懐かしそうに小さく笑う。
「そんな話、ずーっと聞かされてみろ? 絶対こいつ騎士向きじゃない。下手すりゃ宰相にだってなるかも、なんて誰にでもわかるんだぜ」
そう言ってケラケラと笑い声をあげた夫は、メリッサの肩に顎を乗せ数秒口を閉ざした。
「ミカエルから聞いた話を、当時の団長に全部話したんだ。それで頭を下げた、この話を宰相に伝えて、ミカエルをそっちに引っ張って欲しいって」
(ガヴェイン様……)
騎士団や城で働く者たちの人間関係について、メリッサは無知と言っていい程知識は乏しかった。
だが、そんな彼女でもこれくらいはわかる。
当時、入団わずか二年目の騎士が、新人騎士のうわ言でしかない言い分を真に受け、宰相に提案するなど、どれほど勇気がいっただろうと。
そして今、夫の勇気はきちんと実を結び、ミカエルは騎士団から身を引き外交の仕事につけている。
食事をしていた時から、二人の仲睦まじさを微笑ましく思っていたメリッサは、自分には想像すら出来ない絆が確かにそこにあると感じた。
「ガヴェイン様」
間近にいる夫の名前を呼ぶと、肩にあった重みが消え、少しだけ背中を覆っていた熱が遠のく。
「ん? どうし……」
一旦身体を離し、改めて妻の顔を覗き込もうとする。そんなガヴェインの唇を、メリッサは勇気をふり絞って自ら塞いだ。
たった数秒、触れるだけのキスを交わした唇を離したメリッサは、唖然と自分を見つめる夫を見つめ返しにこりとほほ笑む。
「私は、友人思いの優しい旦那様のもとへ嫁げて、とても幸せです」
そう言って、風呂上りで火照る頬を更に赤くし、彼女ははにかんだ。
すると数秒と経たず、彼女のぷっくりした可愛らしい唇は、本能のまましゃぶりつく夫の口内へ吸い込まれていく。
二人だけに聞こえる話し声がかすかに響いていた室内は、いつの間にか淫らな水音と唾液を啜る音であっという間に満たされていった。
今日はもう遅いから泊っていけというガヴェインの提案を受けたミカエルを、カインが客室に案内していく。
食堂から出ていく二人の姿を見送ったメリッサも、夫と一緒に食堂を後にした。
そのまま二人が向かったのは風呂場。
毎晩のように、メリッサの体調を気にしつつ、半分はガヴェインのわがままで一緒に湯舟に浸かり、お互いに身体を洗い合っている。
しかし、今日のガヴェインはお酒を飲んでいるため、湯舟には浸からず、軽く身体を洗って汗を流すだけに終わった。
「今日はいきなり悪かったな、連絡もなしに」
風呂から上がったメリッサたちが次に向かったのは主寝室だ。
その片隅に置かれた鏡台へ近づき、そばに置かれた椅子に座る。
すると、その背後に回り込んだガヴェインが、眉を下げながら口を開くと、鏡台に備え付けられたいくつかの引き出しを一つ開けた。
そして中から取り出したものは、花の匂いがついた髪用の香油だ。
「謝らないでください。とても楽しい時間を過ごせましたから」
そう言ってメリッサは、鏡越しに背後に立つ夫へ笑顔を向ける。
そんな妻の微笑みを見たガヴェインは、香油の中身を自分の手のひらに垂らしていった。
洗い立てでまだ湿り気が残るメリッサの髪に、ガヴェインは無骨な手でせっせと香油を塗り込んでいく。
気付くとこの作業は、ガヴェインの担当になっていた。
以前はエルバに任せていたものの、興味本位で「俺にもやらせろ」と彼が言って以来、就寝前ガヴェインは出来る限り、メリッサの髪の手入れをしている。
メリッサも、毎回濡れたガヴェインの髪をタオルで拭こうとするものの「風邪引くからお前が先だ」と言われ、強制的に鏡台に座らされるのだ。
自分の髪が綺麗に整えられたのを見届け、次はガヴェインの髪をと意気込むものの、その頃には短髪な夫の髪は乾ききってばかり。
そのせいでメリッサは、まだ数回しかガヴェインの髪を触らせてもらっていない。
「ガヴェイン様、一つ質問しても良いですか?」
「ん? どうした?」
白銀色の長い髪を、どこか嬉しそうに触る夫に視線を向け問いかけると、すぐに自分の手元を見ていたガヴェインの視線が、鏡の向こうにいる妻へ向く。
「夕食前の着替え中……エルバから、ミカエル様は以前、騎士団に居たと聞きました。それなのに、どうして今は外交担当に?」
目が合ったと気づいたメリッサは、夫に渡すために引き出しから出したブラシを手にしながら、頭の中にあった疑問を口にする。
配属替えにしては、あまりにも思い切った人事変更としか思えない話題を、当人の前で口にするのは躊躇われた。
後でガヴェインにこっそり聞いてみようと、メリッサはずっと黙っていたのだ。
「ああ、そのことか。ククッ、お前はどうしてだと思う?」
首を傾げる妻の言葉に、ガヴェインは何故か口角をあげ含みのある笑いをこぼす。
そのまま、鏡台の隅に置いていたタオルを手に取ると、手についた香油を拭きとりながら、彼は答えではなく新しい謎を投げかけてきた。
「えっ……とぉ」
わからないから聞いているのに、どうして?
そう喉まで出かかった声を奥に押し込みながら、メリッサは素直に自分なりの答えを見つけようと悩む。
健気な妻の姿に目を細めながら、ガヴェインはメリッサの手からブラシを抜き取り、スッスッと目の前の白銀を梳きだした。
「ミカエルの家も、代々男は騎士団に所属してきた家系らしくてな。親の言いつけで、半ば無理矢理騎士になるための訓練をさせられ、入団させられたんだと」
何か理由があるのは明白だが、その訳がわからないと首を傾げる。
すると、メリッサが答えを口にするよりも先に、ガヴェインの口から答えが紡がれていく。
「無理矢理!?」
夫の説明を聞き、自分の中にあった芽にもなりきれない答えを超越する正解が飛び出したことに、メリッサは思わず目を見開いた。
妻の反応を見たガヴェインは、想像通りの反応とでも言いたげに一瞬肩をすくめると、すぐにまた言葉を続ける。
「だけど……そもそもあいつに騎士は向いてないんだよ。騎士になるための筋力をつけさせて、技術も教え込んだんだろうけど……心まではどうにも出来ねえ。ミカエルはな、俺の一つ後輩にあたる年に入団したんだ」
説明を続けながら髪を梳くガヴェイン。その手によって綺麗に整えられた髪に満足したのか、彼はブラシを鏡台に置くと、腰を屈め背後から椅子に座る妻を抱きしめた。
「入団試験をどうやってパスしたのかは、流石に俺も聞いたことないけど……入団して初の対人練習で、ミカエルのやつ真っ青になってぶっ倒れたんだ」
「まあっ!」
思い出を語りながらククッと思い出し笑いをするガヴェインの声が、すぐ耳元で聞こえる。
メリッサは、耳に吹きかけられる吐息のくすぐったさより、聞こえてきた衝撃的な内容にすっかり意識を持っていかれた。
驚くあまり少々大きな声を出した口元へ手を伸ばし、慌てて口元を隠す。
すると、鏡の中に映る自分の真横に夫の顔が近づき、グイっと頬を押しつけられた。
半乾きな髪と、ふろ上がりで温い頬が、ぴったり自分のそれに引っ付いてくる。
「実戦でもないのに、たかが練習試合で新人がぶっ倒れるなんて前代未聞だ。すぐに、対戦相手になってた俺がミカエルを医務室に運び込んで……目覚めたあいつが、俺の前で漏らしたんだ」
――血が怖い、ってな。
そのまま続く説明に、メリッサは相槌すら打たず耳を傾ける。
元々ミカエルは戦って誰かを守るより、本を読んだり、自分の知らないことについて学んだりと、知識を探求する方が好きな様だ。
家の都合で、将来は騎士になるしかないと分かっていても、知識への欲求は抑えきれず、幼い頃から両親に隠れて本を読み漁っていたらしい。
「まだ青っ白い顔してベッドに寝転んだまま、ミカエルが言うんだよ。こうした方が、物流がもっとスムーズに出来るはずだ、とか。この法案には欠点がある。こうした方が絶対いいって、ベッドの横に座る俺に向かって延々とな」
ガヴェインはメリッサの頬に自分のそれを摺り寄せながら、目を細め、懐かしそうに小さく笑う。
「そんな話、ずーっと聞かされてみろ? 絶対こいつ騎士向きじゃない。下手すりゃ宰相にだってなるかも、なんて誰にでもわかるんだぜ」
そう言ってケラケラと笑い声をあげた夫は、メリッサの肩に顎を乗せ数秒口を閉ざした。
「ミカエルから聞いた話を、当時の団長に全部話したんだ。それで頭を下げた、この話を宰相に伝えて、ミカエルをそっちに引っ張って欲しいって」
(ガヴェイン様……)
騎士団や城で働く者たちの人間関係について、メリッサは無知と言っていい程知識は乏しかった。
だが、そんな彼女でもこれくらいはわかる。
当時、入団わずか二年目の騎士が、新人騎士のうわ言でしかない言い分を真に受け、宰相に提案するなど、どれほど勇気がいっただろうと。
そして今、夫の勇気はきちんと実を結び、ミカエルは騎士団から身を引き外交の仕事につけている。
食事をしていた時から、二人の仲睦まじさを微笑ましく思っていたメリッサは、自分には想像すら出来ない絆が確かにそこにあると感じた。
「ガヴェイン様」
間近にいる夫の名前を呼ぶと、肩にあった重みが消え、少しだけ背中を覆っていた熱が遠のく。
「ん? どうし……」
一旦身体を離し、改めて妻の顔を覗き込もうとする。そんなガヴェインの唇を、メリッサは勇気をふり絞って自ら塞いだ。
たった数秒、触れるだけのキスを交わした唇を離したメリッサは、唖然と自分を見つめる夫を見つめ返しにこりとほほ笑む。
「私は、友人思いの優しい旦那様のもとへ嫁げて、とても幸せです」
そう言って、風呂上りで火照る頬を更に赤くし、彼女ははにかんだ。
すると数秒と経たず、彼女のぷっくりした可愛らしい唇は、本能のまましゃぶりつく夫の口内へ吸い込まれていく。
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