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天空のレストラン 編
到着、そしてレストランへ
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車で歌舞伎町タワーの地下駐車場まで来た私――中村恵と涼さんは、運転手さんにお礼を言って車から降りた。
そこにはすでに黒いシャツとパンツに身を包んだスタッフさんが待っていて、案内のバトラーさんを待つ用の応接室(?)で座って待つ事になる。
やがてバトラーさんが現れて丁寧な挨拶を受けたあと、エレベーターに乗って一階へ。
一階は道路に面したガラス張りの空間で、ウェルカムドリンクをもらう事になった。
普段あまり夜の新宿には来ないので、私は興味津々で外を眺めつつ、アイスカフェオレを飲む。
そのあと、外の景色を眺めながら一気に十八階までエレベーターで上がった。
もう、このエレベーターだけで十分に満足なんだけど……。
エレベーターを降りると黒い壁にホテルのロゴが刻まれていて、モノトーンで統一されたロビーに到着する。
涼さんは部屋でチェックインするらしく、私たちはそこを素通りして、奥にあるエレベーターで四十七階へ向かった。
室内に入ってすぐ正面は、荷物置きみたいなベンチと壁があり、その横から奥に入るとだだっ広い空間に出た。
黒い正方形のテーブルを囲んでチャコールグレーのソファや椅子、テレビが配され、窓からは夜の新宿が一望できる。
リビングダイニングの中央を仕切るように棚があり、その右手には六人掛けのダイニングテーブルや、シェフが来て料理をしてくれるらしいキッチンもあった。
さらに奥に進むと窓に面したキングサイズベッドとテレビがあり、壁際には書き物机もある。
もっと奥に行くとスケスケのガラス張りの空間に円形のジェットバスがあり、お風呂に入りながら夜景を楽しめるようになっている。
手前には洗面所、通路を挟んで向かいにはエステを受けられるらしい台が二つあった。
廊下の途中には服が何着も掛けられるクローゼットがあり、お手洗いは入り口横に一つ、洗面所近くにもう一つある。
「はぁ……」
私が呆けて探検している間にも、涼さんはチェックインの手続きをしていたようだった。
「さて、一息ついたらレストランに向かおうか」
「はい……」
私はボーッとしながら頷き、「……写真撮ってもいいですか?」と尋ねる。
「勿論!」
快諾され、私は慌てて付け加える。
「いや、あの、SNSとか特にやってないので、記念用です」
「俺は別に恵ちゃんが写真をどうしようと構わないよ。むしろ記念に写真を撮りたいと思うぐらい、感動してくれたんだと思ったら嬉しいし」
「ど、どうも……」
私はお礼を言い、再び部屋をあちこち移動しながら写真を撮り始めた。
そうしているうちに時刻は十九時十五分になり、そろそろレストランに向かわなければならなくなった。
「……どうして自分で靴を履いたら駄目なんですか?」
室内はスリッパで移動していたけれど、室外に出るにはまたルブタンのヒールを履く事になる。
そうしたら涼さんはまた「座って」と言って、私に靴を履かせてきたのだ。
「これは男の役割でしょ」
「今日は仕事のあとにシャワーに入ったからいいですけど、いつも足が綺麗な訳じゃないので、そのうち蒸れた足の匂いを嗅ぐ羽目になりますよ」
「ご褒美じゃないか」
キョトンとした顔で言われ、私は思いっきり顔をしかめた。
「変態」
**
私――上村朱里と尊さんは、時間前に四十五階にあるレストランに向かった。
「ほわぁ……」
レストランは三フロアぐらいを吹き抜けにした解放感溢れる所で、細長い空間の窓際、壁際にテーブルが配されている。
私たちは個室に案内され、長テーブルを囲む事になる。
「えっと、恵の誕生日だから、恵が景色を楽しめるほうがいいですよね」
座る場所を迷っていると、尊さんがサラッと言う。
「朱里と中村さんの二人でそっちに座ったらいいだろ。俺らは座れたらそれでいいから」
そう言って尊さんは窓を背にする席に座り、私はその向かいに着席する。
そこにはすでに黒いシャツとパンツに身を包んだスタッフさんが待っていて、案内のバトラーさんを待つ用の応接室(?)で座って待つ事になる。
やがてバトラーさんが現れて丁寧な挨拶を受けたあと、エレベーターに乗って一階へ。
一階は道路に面したガラス張りの空間で、ウェルカムドリンクをもらう事になった。
普段あまり夜の新宿には来ないので、私は興味津々で外を眺めつつ、アイスカフェオレを飲む。
そのあと、外の景色を眺めながら一気に十八階までエレベーターで上がった。
もう、このエレベーターだけで十分に満足なんだけど……。
エレベーターを降りると黒い壁にホテルのロゴが刻まれていて、モノトーンで統一されたロビーに到着する。
涼さんは部屋でチェックインするらしく、私たちはそこを素通りして、奥にあるエレベーターで四十七階へ向かった。
室内に入ってすぐ正面は、荷物置きみたいなベンチと壁があり、その横から奥に入るとだだっ広い空間に出た。
黒い正方形のテーブルを囲んでチャコールグレーのソファや椅子、テレビが配され、窓からは夜の新宿が一望できる。
リビングダイニングの中央を仕切るように棚があり、その右手には六人掛けのダイニングテーブルや、シェフが来て料理をしてくれるらしいキッチンもあった。
さらに奥に進むと窓に面したキングサイズベッドとテレビがあり、壁際には書き物机もある。
もっと奥に行くとスケスケのガラス張りの空間に円形のジェットバスがあり、お風呂に入りながら夜景を楽しめるようになっている。
手前には洗面所、通路を挟んで向かいにはエステを受けられるらしい台が二つあった。
廊下の途中には服が何着も掛けられるクローゼットがあり、お手洗いは入り口横に一つ、洗面所近くにもう一つある。
「はぁ……」
私が呆けて探検している間にも、涼さんはチェックインの手続きをしていたようだった。
「さて、一息ついたらレストランに向かおうか」
「はい……」
私はボーッとしながら頷き、「……写真撮ってもいいですか?」と尋ねる。
「勿論!」
快諾され、私は慌てて付け加える。
「いや、あの、SNSとか特にやってないので、記念用です」
「俺は別に恵ちゃんが写真をどうしようと構わないよ。むしろ記念に写真を撮りたいと思うぐらい、感動してくれたんだと思ったら嬉しいし」
「ど、どうも……」
私はお礼を言い、再び部屋をあちこち移動しながら写真を撮り始めた。
そうしているうちに時刻は十九時十五分になり、そろそろレストランに向かわなければならなくなった。
「……どうして自分で靴を履いたら駄目なんですか?」
室内はスリッパで移動していたけれど、室外に出るにはまたルブタンのヒールを履く事になる。
そうしたら涼さんはまた「座って」と言って、私に靴を履かせてきたのだ。
「これは男の役割でしょ」
「今日は仕事のあとにシャワーに入ったからいいですけど、いつも足が綺麗な訳じゃないので、そのうち蒸れた足の匂いを嗅ぐ羽目になりますよ」
「ご褒美じゃないか」
キョトンとした顔で言われ、私は思いっきり顔をしかめた。
「変態」
**
私――上村朱里と尊さんは、時間前に四十五階にあるレストランに向かった。
「ほわぁ……」
レストランは三フロアぐらいを吹き抜けにした解放感溢れる所で、細長い空間の窓際、壁際にテーブルが配されている。
私たちは個室に案内され、長テーブルを囲む事になる。
「えっと、恵の誕生日だから、恵が景色を楽しめるほうがいいですよね」
座る場所を迷っていると、尊さんがサラッと言う。
「朱里と中村さんの二人でそっちに座ったらいいだろ。俺らは座れたらそれでいいから」
そう言って尊さんは窓を背にする席に座り、私はその向かいに着席する。
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