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本編
6,寝床ゲット! お仕事ゲット?
しおりを挟む結局部屋は二人部屋になった。担がれた時点でそうだとは思ったけどね。
部屋は割と広くって、ベッドが二つと丸テーブルが一つ。あとはクローゼットにサイドテーブル。それがあっても充分広さを感じることが出来るくらいだった。サイドテーブルにはランプなのかな? ピラミッドみたいなのが置いてある。
「はい、アンジュ。さっき払ったお金」
そう言ってレベッカさんが金貨を二枚差し出してくる。私はそれを一枚だけ受け取った。多分このくらいだよね、二人部屋にした分の上乗せ代金。
「それ以上は受け取る気なさそうだね」
レベッカさんが肩をすくめて、苦笑いを浮かべる。そのまま金貨を袋にしまった。ちょっとキザというか、芝居がかった動きだけど画になる人だ。
それはさておき、仕事を探さなきゃいけないんだけど、どこで探せばいいのやら。こういうファンタジーってギルドとかあるイメージだけど、どうなんだろ。
「レベッカさん、仕事が探せる場所ってありませんか?」
「仕事? アンジュはまだ小さいんだ、そんなこと気にしなくていい。私がちゃんと稼いでくるよ」
すごい慈愛に満ちた笑顔でレベッカさんが頭を撫でてくる。うん、これ明らかに勘違いされてるね。そこまで幼く見えるかなあ。確かに身長が高いわけではないけど、低くもないと思うんだけど。平均のはず。
「レベッカさん、私何歳だと思われてます?」
「十二くらいじゃないの?」
わーい、五歳も若く見られたー。じゃないよ!
「十七です」
「え?」
「私、十七歲です」
目が点になるってこういう事かなあ。レベッカさんが固まってしまった。
「同い年なんて嘘でしょ!?」
「同い年ぃ!?」
絶対二十歳超えてると思ったのに! 大人っぽいってレベル超えてるよ。
「いやいや、ありえないだろう。成人済みでそんな……、いや。成人済みと考えればさっきの計算も納得がいくか? いやでもあのお人好しさは……。かなりの箱入りとかならありえるか?」
なんかすごい失礼なこと言いませんでした? そんなで悪かったですね。
「何か年齢を証明する方法はないんですか?」
「あ、ああ。冒険者ギルドなら登録の際に水晶で確認するが……」
冒険者ギルド。やっぱりあるのかー。ならそこで年齢を証明して、冒険者になろう。簡単な依頼とかあればそこでお金稼げるし、頼み込んで受付嬢とかやらせてもらうこともできるかもしれないし。
「じゃあ明日行きましょう。冒険者ギルド」
「あ、ああ。わかった」
強引に押し切る形だったけど頷かせたぞー。思ってた感じと違うけど、寝床も確保したしお仕事も見つかりそう。割と順調な滑り出しなんじゃなかろうか!
とりあえず今日はご飯食べて、お風呂入って、さっさと寝てしまおう!
……なんて考えてたけど、この世界にお風呂はありませんでした。正確には、お貴族様しか持ってないとのことです。ちょっぴりと言うか、かなり落ち込んだけど、かなり稼げるようになったらお風呂付きの家も買えるみたいだし、目標が出来た。まずはそこまでお金を貯める!
とりあえず、なんか気持ち悪いからお湯で濡らした布で体を拭いて、そのまま眠りにつきました。
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