タロットチートで生き残る!…ことが出来るかなあ

新和浜 優貴

文字の大きさ
7 / 97
本編

6,寝床ゲット! お仕事ゲット?

しおりを挟む

  結局部屋は二人部屋になった。担がれた時点でそうだとは思ったけどね。
  部屋は割と広くって、ベッドが二つと丸テーブルが一つ。あとはクローゼットにサイドテーブル。それがあっても充分広さを感じることが出来るくらいだった。サイドテーブルにはランプなのかな?  ピラミッドみたいなのが置いてある。

「はい、アンジュ。さっき払ったお金」

  そう言ってレベッカさんが金貨を二枚差し出してくる。私はそれを一枚だけ受け取った。多分このくらいだよね、二人部屋にした分の上乗せ代金。

「それ以上は受け取る気なさそうだね」

  レベッカさんが肩をすくめて、苦笑いを浮かべる。そのまま金貨を袋にしまった。ちょっとキザというか、芝居がかった動きだけど画になる人だ。
  それはさておき、仕事を探さなきゃいけないんだけど、どこで探せばいいのやら。こういうファンタジーってギルドとかあるイメージだけど、どうなんだろ。

「レベッカさん、仕事が探せる場所ってありませんか?」
「仕事?  アンジュはまだ小さいんだ、そんなこと気にしなくていい。私がちゃんと稼いでくるよ」

  すごい慈愛に満ちた笑顔でレベッカさんが頭を撫でてくる。うん、これ明らかに勘違いされてるね。そこまで幼く見えるかなあ。確かに身長が高いわけではないけど、低くもないと思うんだけど。平均のはず。

「レベッカさん、私何歳だと思われてます?」
「十二くらいじゃないの?」

  わーい、五歳も若く見られたー。じゃないよ!

「十七です」
「え?」
「私、十七歲です」

  目が点になるってこういう事かなあ。レベッカさんが固まってしまった。

「同い年なんて嘘でしょ!?」
「同い年ぃ!?」

  絶対二十歳超えてると思ったのに!  大人っぽいってレベル超えてるよ。

「いやいや、ありえないだろう。成人済みでそんな……、いや。成人済みと考えればさっきの計算も納得がいくか?  いやでもあのお人好しさは……。かなりの箱入りとかならありえるか?」

  なんかすごい失礼なこと言いませんでした?  そんなで悪かったですね。

「何か年齢を証明する方法はないんですか?」
「あ、ああ。冒険者ギルドなら登録の際に水晶で確認するが……」

  冒険者ギルド。やっぱりあるのかー。ならそこで年齢を証明して、冒険者になろう。簡単な依頼とかあればそこでお金稼げるし、頼み込んで受付嬢とかやらせてもらうこともできるかもしれないし。

「じゃあ明日行きましょう。冒険者ギルド」
「あ、ああ。わかった」

  強引に押し切る形だったけど頷かせたぞー。思ってた感じと違うけど、寝床も確保したしお仕事も見つかりそう。割と順調な滑り出しなんじゃなかろうか!
  とりあえず今日はご飯食べて、お風呂入って、さっさと寝てしまおう!
  ……なんて考えてたけど、この世界にお風呂はありませんでした。正確には、お貴族様しか持ってないとのことです。ちょっぴりと言うか、かなり落ち込んだけど、かなり稼げるようになったらお風呂付きの家も買えるみたいだし、目標が出来た。まずはそこまでお金を貯める!
  とりあえず、なんか気持ち悪いからお湯で濡らした布で体を拭いて、そのまま眠りにつきました。

しおりを挟む
感想 88

あなたにおすすめの小説

お飾りの妻として嫁いだけど、不要な妻は出ていきます

菻莅❝りんり❞
ファンタジー
貴族らしい貴族の両親に、売られるように愛人を本邸に住まわせている其なりの爵位のある貴族に嫁いだ。 嫁ぎ先で私は、お飾りの妻として別棟に押し込まれ、使用人も付けてもらえず、初夜もなし。 「居なくていいなら、出ていこう」 この先結婚はできなくなるけど、このまま一生涯過ごすよりまし

クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?

青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。 最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。 普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた? しかも弱いからと森に捨てられた。 いやちょっとまてよ? 皆さん勘違いしてません? これはあいの不思議な日常を書いた物語である。 本編完結しました! 相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです! 1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…

異世界へ誤召喚されちゃいました 女神の加護でほのぼのスローライフ送ります

モーリー
ファンタジー
⭐︎第4回次世代ファンタジーカップ16位⭐︎ 飛行機事故で両親が他界してしまい、社会人の長男、高校生の長女、幼稚園児の次女で生きることになった御剣家。 保険金目当てで寄ってくる奴らに嫌気がさしながらも、3人で支え合いながら生活を送る日々。 そんな矢先に、3人揃って異世界に召喚されてしまった。 召喚特典として女神たちが加護やチート能力を与え、異世界でも生き抜けるようにしてくれた。 強制的に放り込まれた異世界。 知らない土地、知らない人、知らない世界。 不安をはねのけながら、時に怖い目に遭いながら、3人で異世界を生き抜き、平穏なスローライフを送る。 そんなほのぼのとした物語。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

異世界に転移したら、孤児院でごはん係になりました

雪月夜狐
ファンタジー
ある日突然、異世界に転移してしまったユウ。 気がつけば、そこは辺境にある小さな孤児院だった。 剣も魔法も使えないユウにできるのは、 子供たちのごはんを作り、洗濯をして、寝かしつけをすることだけ。 ……のはずが、なぜか料理や家事といった 日常のことだけが、やたらとうまくいく。 無口な男の子、甘えん坊の女の子、元気いっぱいな年長組。 個性豊かな子供たちに囲まれて、 ユウは孤児院の「ごはん係」として、毎日を過ごしていく。 やがて、かつてこの孤児院で育った冒険者や商人たちも顔を出し、 孤児院は少しずつ、人が集まる場所になっていく。 戦わない、争わない。 ただ、ごはんを作って、今日をちゃんと暮らすだけ。 ほんわか天然な世話係と子供たちの日常を描く、 やさしい異世界孤児院ファンタジー。

【完結】スーパーの店長・結城偉介 〜異世界でスーパーの売れ残りを在庫処分〜

かの
ファンタジー
 世界一周旅行を夢見てコツコツ貯金してきたスーパーの店長、結城偉介32歳。  スーパーのバックヤードで、うたた寝をしていた偉介は、何故か異世界に転移してしまう。  偉介が転移したのは、スーパーでバイトするハル君こと、青柳ハル26歳が書いたファンタジー小説の世界の中。  スーパーの過剰商品(売れ残り)を捌きながら、微妙にズレた世界線で、偉介の異世界一周旅行が始まる!  冒険者じゃない! 勇者じゃない! 俺は商人だーーー! だからハル君、お願い! 俺を戦わせないでください!

ボクが追放されたら飢餓に陥るけど良いですか?

音爽(ネソウ)
ファンタジー
美味しい果実より食えない石ころが欲しいなんて、人間て変わってますね。 役に立たないから出ていけ? わかりました、緑の加護はゴッソリ持っていきます! さようなら! 5月4日、ファンタジー1位!HOTランキング1位獲得!!ありがとうございました!

異世界に転移してしまった私、古民家をもらったのでカフェを始めたら大盛況。国王陛下が頻繁に来るのですが、どうしたらいいですか?

来栖とむ
ファンタジー
ブラック企業で疲れ果てた30歳の元OL・美里(みさと)が転移した先は、見渡す限りの深い森。 そこで彼女が授かったのは、魔女の称号……ではなく、一軒の**「日本の古民家」**だった! 亡き祖母が遺したその屋敷には、異世界では失われたはずの「お醤油」「お味噌」「白いお砂糖」という禁断の調味料が眠っていて――。 「えっ、唐揚げにそんなに感動しちゃうの?」 「プリン一口で、国王陛下が泣いちゃった……!?」 おにぎり、オムライス、そして肉汁溢れるハンバーグ。 現代日本の「当たり前」が、この世界では常識を覆す究極の美食に。 お掃除のプロな親子や、お忍びの王様、さらにはツンデレな宮廷料理人まで巻き込んで、 美味しい香りに包まれた、心もお腹も満たされるスローライフが今、始まります!

処理中です...