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第20話 帰路
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事務所についた僕たちは恐る恐る扉を開けた。所内には運よく、いやある意味運悪く賀茂だけが未だに残っていた。賀茂は小綺麗なデスクで何かの業務をこなしていた。こうしてみるとどこにでもいそうなサラリーマンだ。
「おや、君たち、どうしたんだい、連絡もよこさずに、急にくるなんて」
相も変わらず飄々と話す賀茂にほんの少し安心している自分がいたことに驚いた。先ほどの小さな事件のせいでどこか気を張っていたのかもしれない。そういう点ではやはりこの男には大人の余裕というか安心感のようなものがある。
「いや、僕たちそもそもあなたの連絡先知らないですし」僕はスマホを取り出しながらそう言った。
「そう言えばそうだったな、でも、名刺は渡しておいただろう?そこにメールアドレスは書いてあるぞ。」
そう言えば初めて会った時にそんなものを渡されたような気がした。あれはどこにやったんだったかな、失くしたのかもしれない。そんなことを考えていると賀茂が再び口を開いた。
「まあでも、私はメールなんて滅多に見ないから送ってもらってもきっと気づかないと思うけどな」なんだそれは、じゃああの名刺なんてもはやただの紙切れじゃないか。失くして正解だった。
「じゃあ、賀茂さんに連絡したい時はそうすればいいですか?急ぎの用事とか、あるかもしれないですし」瀬奈が横から言う。瀬奈が賀茂と話しているのをみるのは初めてだったかな。
「それなら、電話番号を控えておくといい。電話は基本的には出るから。持ち歩いていれば、の話だが」
「持ち歩かない携帯なんてあるのか?」ここぞとばかりに小吉が詰め寄る。
「まあ、たまにね、僕はミニマリストなんだよ」賀茂が片手を上げながら適当な口ぶりで返す。
「それってまた意味が違ってくるんじゃ・・・」僕は途中で言うのをやめた。これ以上突っかかってもこの男の思う壺だ。まだ出会って日は浅いがこの男のペースに乱されるのはなるべく避けようと心がけることにした。
「電話番号はこれだよ」賀茂が僕たちに近づいてきて白い正方形の紙切れを渡してすぐにデスクへと戻った。そこには電話番号と思しき数字の羅列がある。よくみると紙にはうっすらとパンダか猫かよくわからないキャラクターのイラストが描かれている。こういう趣味なのか。ますますわからない男だ。
「ありがとうございます」瀬奈は真っ先にスマホに番号を登録して紙を僕たちに渡した。こういうところはやはり今時の女子なのかもしれない。僕たちも登録し終えた。直後に、早速賀茂の携帯が鳴った。
「ん?知らない番号だな。これは、君たちのうちの誰かかい?」賀茂は携帯を見ながら僕たちに質問する。あくまで知らない番号には出ないと言うのは仕事柄なのだろうか、それとも人柄か。かけたのは僕ではない。真っ先に登録してスマホをしまった瀬奈でもないようだ。と言うことは
「俺がかけました。嘘の番号を教えたんじゃないかと思って」小吉が発信中画面のスマホを顔の横でフリフリしながら言った。
「そうかい、君はやはり探偵としての素質があるかもね。確かに、簡単に情報を信じちゃダメだ。」
なるほど、確かにこの男なら適当な番号を渡して僕らの反応を試そうとしても何ら不思議ではない。それに小吉ならそれを疑ってチェックするのも頷ける。この二人、なんとなく思考が似ている気がするのは気のせいだろうか。こんなことを小吉に言ったら殴られそうだ。やめておこう。
「ねえ、あの二人ってちょっと似てない?」あろうことか、隣にいた瀬奈も同じことを思っていたらしい。
「ううん、似てないよ」ここで同意すると後が怖いのでとりあえず否定しておくことにしよう。悪く思わないでくれ、瀬奈。
「それじゃあ、改めて君たちがここにきた理由を聞こうか?何か収穫はあったかい?」賀茂がデスクから離れ僕たちに再び近づいてくる。それから僕たちは今日あったこと、知り得た情報を賀茂に伝えた。
「ほう、それじゃあ、君たちの大学には佐々木里美という人物はいなかったんだね。ふむふむ」賀茂は僕たちの話を聞き終えると腕を組みながら片方の手を顎に当てたまま何かを考えていた。この姿、さっきも見たような・・・
「佐々木里美についてはもう一度依頼者と話してみる必要がありそうだな」
「私たちも同席させてください」瀬奈が待ってましたと言わんばかりの声を出す。
「それは構わないが、何か思うところでもあるのかい?」
「佐々木里美という人物は本当にいないのか、そしてもしそうなら、どうして存在しない人を探させようとしたのか、本人に直接聞いてみたいんです。」瀬奈は真っ直ぐな目で賀茂を捉えていた。瀬奈はどこか感情的なところがある。ミステリー好きの読書家女子、みたいなイメージを勝手に抱いていたためもっと冷めた人物なのかと思っていたが、人並み以上にわかりやすいし感受性も豊かそうだ。僕や小吉にはない要素で少し羨ましい。
「じゃ、もういっそ依頼者と話すのは君たちに任せるよ」
「え、いいんですか?」
「あぁ、せっかくそこまでやる気があるんだ、やってみなよ瀬奈ちゃん」
全くこの男は、誰にでも馴れ馴れしいというか、距離と縮めるのが早い男だ。要はチャラい。
「しかしそれは、少し無責任では?」小吉がまたも噛みつく。
「俺たちはまだ所詮学生だ、それに実務にはまだ慣れていないし、依頼者にだって不安を覚えさせるかもしれないし、失礼なんじゃないか?」
「真面目だねえ、小吉くん。確かに君のいうことは一理ある。でも私は、君たちに任せたいと思ったんだ、大丈夫だよ、なんとかなるから。それに、なんかあればもちろん私を頼ってくれて構わない。この件を全て君たちに丸投げするわけではないんだから」賀茂は似つかわしくない温かい眼差しを小吉に向けていた。
「はあ、まあ、やってみます」小吉もそれ以上は何も言わなかった。
「じゃあ、依頼者には僕から連絡しておくから、そうだね、明日の夜にでもまた顔を出してくれるかい?」
「わかりました。」
そう言い、事務所を出ていこうと踵を返した瞬間、賀茂が続けて口を開いた。
「ところで、その不良連中に君たちは心当たりはないのかい?」
「いえ、そんな連中がいることすら知りませんでしたし、噂とかそう言うのには疎いので」
「そうかい、ありがとう。じゃ、お疲れさん」賀茂はそのまま自分のデスクに戻ってしまったため、僕たちもすることがなく、すぐに事務所を出た。
「それじゃあ、明日はどうする?ここに集合にする?」依頼者に会えることになったことが嬉しいのか、少しテンションが高い瀬奈が提案してきた。
「そうだな」
「うん」
僕たちもその案に何の抵抗も覚えずに同意し、解散した。
解散といっても瀬奈をバス停に送っただけで僕と小吉は同じ方向なので共に帰路についていた。
「なんか、また変な案件を任されたもんだね」僕はいつもの世間話のノリで小吉に声をかける。
「あぁ、なんか、考えてばっかりで疲れたな」
いつもと同じような小吉との帰り道のはずなのに、どこか新鮮さを帯びていた。すっかり暗くなった空を見上げながらアスファルトの道路を歩いていく。空を見ていたせいか、体がよろけて小吉の肩に何度か掠った。
「なあ大治」
「ん?」
「もし、危険な目にあったら、真っ先に逃げろよ」いつになく真剣な口調で、小吉はそう告げた。少し驚いたが、小吉はそういう奴だと僕は知っている。だから返すべき言葉も僕は知っている。
「その時は、小吉も一緒だろ」
夏の夜の空はいつもと同じ顔で僕たちの上に横たわっていた。でも、こんなに空が綺麗に見えるのは、なぜだろう。何気ないこの星空に、こんなに心を奪われるのは、なぜだろう。その後、僕と小吉は何も話さすにひたすら歩き続けた。
「おや、君たち、どうしたんだい、連絡もよこさずに、急にくるなんて」
相も変わらず飄々と話す賀茂にほんの少し安心している自分がいたことに驚いた。先ほどの小さな事件のせいでどこか気を張っていたのかもしれない。そういう点ではやはりこの男には大人の余裕というか安心感のようなものがある。
「いや、僕たちそもそもあなたの連絡先知らないですし」僕はスマホを取り出しながらそう言った。
「そう言えばそうだったな、でも、名刺は渡しておいただろう?そこにメールアドレスは書いてあるぞ。」
そう言えば初めて会った時にそんなものを渡されたような気がした。あれはどこにやったんだったかな、失くしたのかもしれない。そんなことを考えていると賀茂が再び口を開いた。
「まあでも、私はメールなんて滅多に見ないから送ってもらってもきっと気づかないと思うけどな」なんだそれは、じゃああの名刺なんてもはやただの紙切れじゃないか。失くして正解だった。
「じゃあ、賀茂さんに連絡したい時はそうすればいいですか?急ぎの用事とか、あるかもしれないですし」瀬奈が横から言う。瀬奈が賀茂と話しているのをみるのは初めてだったかな。
「それなら、電話番号を控えておくといい。電話は基本的には出るから。持ち歩いていれば、の話だが」
「持ち歩かない携帯なんてあるのか?」ここぞとばかりに小吉が詰め寄る。
「まあ、たまにね、僕はミニマリストなんだよ」賀茂が片手を上げながら適当な口ぶりで返す。
「それってまた意味が違ってくるんじゃ・・・」僕は途中で言うのをやめた。これ以上突っかかってもこの男の思う壺だ。まだ出会って日は浅いがこの男のペースに乱されるのはなるべく避けようと心がけることにした。
「電話番号はこれだよ」賀茂が僕たちに近づいてきて白い正方形の紙切れを渡してすぐにデスクへと戻った。そこには電話番号と思しき数字の羅列がある。よくみると紙にはうっすらとパンダか猫かよくわからないキャラクターのイラストが描かれている。こういう趣味なのか。ますますわからない男だ。
「ありがとうございます」瀬奈は真っ先にスマホに番号を登録して紙を僕たちに渡した。こういうところはやはり今時の女子なのかもしれない。僕たちも登録し終えた。直後に、早速賀茂の携帯が鳴った。
「ん?知らない番号だな。これは、君たちのうちの誰かかい?」賀茂は携帯を見ながら僕たちに質問する。あくまで知らない番号には出ないと言うのは仕事柄なのだろうか、それとも人柄か。かけたのは僕ではない。真っ先に登録してスマホをしまった瀬奈でもないようだ。と言うことは
「俺がかけました。嘘の番号を教えたんじゃないかと思って」小吉が発信中画面のスマホを顔の横でフリフリしながら言った。
「そうかい、君はやはり探偵としての素質があるかもね。確かに、簡単に情報を信じちゃダメだ。」
なるほど、確かにこの男なら適当な番号を渡して僕らの反応を試そうとしても何ら不思議ではない。それに小吉ならそれを疑ってチェックするのも頷ける。この二人、なんとなく思考が似ている気がするのは気のせいだろうか。こんなことを小吉に言ったら殴られそうだ。やめておこう。
「ねえ、あの二人ってちょっと似てない?」あろうことか、隣にいた瀬奈も同じことを思っていたらしい。
「ううん、似てないよ」ここで同意すると後が怖いのでとりあえず否定しておくことにしよう。悪く思わないでくれ、瀬奈。
「それじゃあ、改めて君たちがここにきた理由を聞こうか?何か収穫はあったかい?」賀茂がデスクから離れ僕たちに再び近づいてくる。それから僕たちは今日あったこと、知り得た情報を賀茂に伝えた。
「ほう、それじゃあ、君たちの大学には佐々木里美という人物はいなかったんだね。ふむふむ」賀茂は僕たちの話を聞き終えると腕を組みながら片方の手を顎に当てたまま何かを考えていた。この姿、さっきも見たような・・・
「佐々木里美についてはもう一度依頼者と話してみる必要がありそうだな」
「私たちも同席させてください」瀬奈が待ってましたと言わんばかりの声を出す。
「それは構わないが、何か思うところでもあるのかい?」
「佐々木里美という人物は本当にいないのか、そしてもしそうなら、どうして存在しない人を探させようとしたのか、本人に直接聞いてみたいんです。」瀬奈は真っ直ぐな目で賀茂を捉えていた。瀬奈はどこか感情的なところがある。ミステリー好きの読書家女子、みたいなイメージを勝手に抱いていたためもっと冷めた人物なのかと思っていたが、人並み以上にわかりやすいし感受性も豊かそうだ。僕や小吉にはない要素で少し羨ましい。
「じゃ、もういっそ依頼者と話すのは君たちに任せるよ」
「え、いいんですか?」
「あぁ、せっかくそこまでやる気があるんだ、やってみなよ瀬奈ちゃん」
全くこの男は、誰にでも馴れ馴れしいというか、距離と縮めるのが早い男だ。要はチャラい。
「しかしそれは、少し無責任では?」小吉がまたも噛みつく。
「俺たちはまだ所詮学生だ、それに実務にはまだ慣れていないし、依頼者にだって不安を覚えさせるかもしれないし、失礼なんじゃないか?」
「真面目だねえ、小吉くん。確かに君のいうことは一理ある。でも私は、君たちに任せたいと思ったんだ、大丈夫だよ、なんとかなるから。それに、なんかあればもちろん私を頼ってくれて構わない。この件を全て君たちに丸投げするわけではないんだから」賀茂は似つかわしくない温かい眼差しを小吉に向けていた。
「はあ、まあ、やってみます」小吉もそれ以上は何も言わなかった。
「じゃあ、依頼者には僕から連絡しておくから、そうだね、明日の夜にでもまた顔を出してくれるかい?」
「わかりました。」
そう言い、事務所を出ていこうと踵を返した瞬間、賀茂が続けて口を開いた。
「ところで、その不良連中に君たちは心当たりはないのかい?」
「いえ、そんな連中がいることすら知りませんでしたし、噂とかそう言うのには疎いので」
「そうかい、ありがとう。じゃ、お疲れさん」賀茂はそのまま自分のデスクに戻ってしまったため、僕たちもすることがなく、すぐに事務所を出た。
「それじゃあ、明日はどうする?ここに集合にする?」依頼者に会えることになったことが嬉しいのか、少しテンションが高い瀬奈が提案してきた。
「そうだな」
「うん」
僕たちもその案に何の抵抗も覚えずに同意し、解散した。
解散といっても瀬奈をバス停に送っただけで僕と小吉は同じ方向なので共に帰路についていた。
「なんか、また変な案件を任されたもんだね」僕はいつもの世間話のノリで小吉に声をかける。
「あぁ、なんか、考えてばっかりで疲れたな」
いつもと同じような小吉との帰り道のはずなのに、どこか新鮮さを帯びていた。すっかり暗くなった空を見上げながらアスファルトの道路を歩いていく。空を見ていたせいか、体がよろけて小吉の肩に何度か掠った。
「なあ大治」
「ん?」
「もし、危険な目にあったら、真っ先に逃げろよ」いつになく真剣な口調で、小吉はそう告げた。少し驚いたが、小吉はそういう奴だと僕は知っている。だから返すべき言葉も僕は知っている。
「その時は、小吉も一緒だろ」
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