超人的なレベルの魔法を使えるようになった人の話

ぼらわん

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リベンジ!

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 蒼は強い。だがどこか隙があるはず。
攻撃は最大の防御。どんどん攻めよう。
 だが蒼は走っていく俺の間をキープしたまま様子を見ている。
 目を閉じた蒼。来る。そう直感した。
「神の矢!」
白い光を帯びた一本の矢が俺に向かって飛んでくる。今こそ出す時。
「防御!」
矢を決壊が砕く。なんとか成功した。
「覚えたみたいね。」
「さあ俺のターン。」
 俺は脚に力を込め、蒼に飛びかかる。
じいさんに教え込まれたあの技だ。
「破砕拳!」
確実にヒットした。少し時間が経って、周りが見渡せるようになると、蒼から血が流れていた。
「防御破壊技をするとは……成長したわね」

 この破砕拳は、瓦割りを応用した技だ。
瓦割りは物体に対して一本の線に力を集中させるのに対し、破砕拳はその線を多くするため、防御壁を割るだけでなく、破壊し尽くした後に、相手にそれなりのダメージを与える中級の技だ。だが彼はこの技を30分で物にした。これも彼の才能と勇道の指導力の賜物だろう。
「ここまでできるなら手加減は必要なさそうね」
 蒼の周りの空気が確実に変わった。
何かが来るというのはわかった。
「神撃!」
 俺の体が、中心から切り裂かれた。
息ができない。俺は倒れてしまった。


「起きたか。」
「じいさん。俺また負けた…」
「だろうな。オレもそう思ってた」
「また技を教えてくれ」
「またそのつもりじゃ、ほら寝てる暇はない。はやく道場に来い」

「お前はまだ、拳属性の基本技をやってない。まずはダメージを出す技だ。そこに立っとれ」
 そして道場の中心で言われたとおり見る。じいさんは拳を構え始める。結構チカラ溜めてそうだけど怖いな。

「真空拳!」


 道場の壁がぶっ壊れた。かなりの威力だ。このパワーがあれば蒼にも…

 そうしてこの技を習得した。

「お前さんの才能なら立ち回り次第で勝てる」
 そのあと必殺の作戦を言われた。

 とっくに夜だ。蒼とまた始まる。
「始め!!!」
 さっさとケリをつけよう。蒼はまた俺との距離を測っているようだ。いついくか、間合い取りのうまい奴である。
 いまだ。いくしかない。地面を強く蹴り込み、勢いよく蒼に飛びかかる。
 だが当てたのは多少拳にチカラをまとったただのパンチ。だがこれはこれでいい。これはじいさんに最後に言われたことだ。その勢いでまた5、6発パンチを決め込む。ダメージとしては低いだろう。
「そんな攻撃効かないわよ。さあ、くらってまた負けるといいわ」
 また空気を変えた蒼。確実にくるが、俺は余裕を持っていた。あのじいさんの言うことが本当だと信じているからだ。
「神撃!」
 だが俺は防御魔法で防ぎきった。
「なぜ、効かない…」

 そう。じいさんに言われたのはこのこと。俺の拳魔法は特別らしい。その特別な能力は、相手の体力を大きく削り、その体力を自分のチカラに変えられると言う能力。ということは、俺は魔力が切れても、補給すれば、永久に戦えるということだ。

 「さあ、お前も今の技で魔力を、かなり使ったっぽいな。さあ俺のターンだ」
 さっき習得したあの技のやり方を思い出す。
「真空拳!!」

ドゴォォォォォォォォォッ

蒼は吹き飛び、確実に気絶している。これは、俺が勝ったのだ。
「何という威力……。おお、お疲れ、今日ははやく寝るぞ」
 蒼は起き上がり、笑顔で、
「強いわね」
と一言ぽそりと呟き、今日は終わった。

 クソ眠い。やっぱりあんなに戦ったらそりゃ疲れる。もう意識は半分以上飛んで夢の中に入ったところで、俺の部屋にだれか入ってきた。
「ちょっといいかしら」
そこには蒼の姿があった。
「どうしたんやこんな夜に」
「まだ8時だけどね。そんなことはいいけど話したいことがあるの」
「いきなり改まってほんとお前どうした」
組手の間に色々話したりしてタメの関係になった俺たちだが、蒼がこんな丁寧な口調になるのは久しぶりだ。
「あの…もうすぐじいちゃんの死期がくるの。別にそれだけならいいんだけど、じいちゃんが若い頃から集め続けたあるものの所有者がこれでうやむやになっちゃうのよ。多分そろそろこの"もの"を奪いにくる人がくるの。だからあなたも手伝って欲しい。明日じいちゃんからまた説明があるわ」
「なんか難しいけど、とにかくじいさんの大切なものを守るってことだな。わかった」
「そのことなんだけど、あなたの師匠から受け取ったものってない?」
しばし考える。そうか思い出した。あの師匠が死んじゃった時に手紙となにか入ってた袋だ。一応持ってきたはず。カバンの中を探り、みつけた。
「ほら。これよ、これが私のじいちゃんが守ってる"もの"と同じ魔法道具。魔力増大装置、'神珠石'よ。これを見るに、あなたと同じ拳魔法の神珠石ね」
「へぇー。とりあえずあしたじいさんに渡してみっか」

翌日

「お前たち2人にはある大事な話があるから今日ここに集まっともらった」
 かなりじいさんも気合が入って話している。やはり昨日のことだろうか、、
「オレは魔力の減り方を見ると、あと3日で死ぬ。これはもう避けられないことだろう。だからお前たちに頼みがある。オレが若い時から集め続けた神珠石がいくつかここの宝物庫に入っている。それを守ってオレの知り合いのところに届けて欲しい。だがこの神珠石はある悪の組織がいまでも狙っている。全力であいつらは狙ってくるだろう。だからお前たちに守ってもらいたい」
「おいじいさん。そんな神珠石?ってすげーのか?」
「そうか、お前はあまり知らなかったもんな。ここで説明しておこう。神珠石っていうのは、人間に蓄積されている魔力を増大し、普通の人間を魔道士レベルに、魔道士レベルの人を超越した存在にすることが可能なんだ。だが、身体の負担が大きかったり、魔力の統率が取れずに爆発を起こしてしまったりするんだ。だからあまり積極的に使うものではない。だが、そのチカラに目をつけた悪の組織。まあそのうち知ることになるだろうが、そいつらがそのチカラを利用して、悪いことをしようと企んでいるらしい。だから、お前らにはさっきの通りやってほしいんだ」
「よくわかったぜ…まあやってみるよ。ところでこれを師匠から村を出てきたときに受け取ったんだけど、これも神珠石なのか?」
そうして袋をあけ、丸い石をじいさんに渡す。
「ほお、これはまた珍しいものを…。勇道はまあ変わった男でな…」
そうして師匠の過去について語り始めた。だがその時間は終わりを告げた。
 突然道場の壁が打ち破られ、いかにも悪そうな奴が入ってきた。
「ありゃ、まだこいつ死んでなかったのかよ、まあ弱ってるのは一緒さ。神珠石を多分こいつはよこしそうにないから殺すしかないよね」
キャキャキャと不気味な笑いをしながら、黒い身体をこちらに向け、睨み始めた。
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