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稽古開始!
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田舎の朝はうるさい。見たことも聞いたこともないような虫とか動物とかが朝っぱらから騒ぎ出す。そのせいでいつもより2時間も早く起きちまった。ちくしょう虫め。
「起きたか。行くぞ」
「へ?なんだジジイ」
「失礼な。稽古きつくするぞ」
寝起きだからか師匠みたいに読んでしまったっぽい。まあ師匠とも見た目似てるんだけどね。
早速朝の山に連れて行かれる。どうやら走るらしい。
「オレから離れたらご飯5杯食い切るまで食わせるからな」
「マジかよ」
だがこのじいさんめちゃくちゃ速い。
山道を飛ぶように走りやがる。足元もまるでこいつの下だけ陸上トラックになってるみたいだ。
気合いしかない。俺少食だし、付いていくしかない。
地獄の時間は終わり、途中の意識は全くないが、ご飯を食べていた。
「お疲れさん。オレの浮遊魔法に気合いで付いてくるとはたまげた。」
初めてだ。投げた湯のみが人のほおにあんなにもめり込んでいる姿を見たのは……
「ごめんごめん。魔法には体力がいるからつけさせてただけだからごめん。」
「あとでそのやり方教えろよ」
「お前のチカラ次第だ」
「なら早く始めようぜ」
爆速でご飯をかき込み、道場に最速で向かった。
「とりあえずお前のチカラを見せてみろ。勇道さんにやったみたいにな。だがオレは覚悟できてるから死なん。全力で来い。」
そりゃ多少、いや結構困惑している。また殺してしまうのではないかという考えがあたまによぎって頭の中をグルグル回る。
「行くぜジジイ」
今はもうやるしかない。殺してしまうかもしれないが全力で拳を振ろう。
また拳か熱くなる。そしてじいさんの体を捉える。大きな音が道場内に響く。だが、彼の姿はない。
「まだまだじゃな、これは育て甲斐がある。」
その声は後ろから聞こえた。ありえない。振り向くその瞬間に、
「瓦割り…」
背中に大きな衝撃が走った。その衝撃に耐えられず、俺は畳に倒れこむ。
「安心しろ。チカラは抜いてある。」
ぶっちゃけ悔しい。もう一度だ。もう一度立ち上がろう。
俺はもう一度立ち上がり、じいさんに向かう。瓦割りなら似たようなやつを師匠から教わった。それに魔力を込めればいいだけだと思う。あのパンチするときのような感覚で、拳を熱くすればいいのだろう。
「心眼…」
なんかじいさんは言っているが知ったこっちゃない。とにかく殴る。
スパーーン
「ぐはっ…」
俺はまた畳に倒れこむ。瓦割りをじいさんにしようとしたその時に反撃を食らっていたらしい。
「一本、いや二本あったな。もう動けないだろう。」
体を起こそうと思っても、うまく立ち上がれない。
「それ魔法で少し固めてるだけだから安心しろ。」
こいつに今どんな才能があっても勝てないと悟った。
体が動くようになってきた頃、説明を受ける。
「お前の基本魔法属性は拳だ。オレも拳魔法は使えるからよかったわ。多分それを見越しての勇道だったんだろうな」
「じいさんの基本魔法はなんなんだ?」
「どうせあとで知ることになるだろうけど今言っちまうか。神だよ神。」
「カッケー」
「だろ?使ってみたかったら修行しろ」
そんな感じで、1日目は終了した。
2日目。また朝のキッツイランニングから始まる。まだきついけど、そのうち抜かすつもりだ。
また意識をなくしつつ食事をして(罰ゲームの大食い)、また稽古を始める。
「これからお前には最強の魔道士になってもらうから、今日からビシバシ鍛えてく。
だから今日、蒼に勝たない限り、永遠に稽古する。ちなみに蒼はオレが稽古つけてやってるから、神魔法を使えるぞ」
「まあ、わかった。」
「よし。蒼!来い!」
道着を着た蒼がやってきた。なかなか目はマジだ。
「じゃあ早速、はじめ!」
どう立ち回ればいいんだ?とりあえず師匠とやってきたみたいにとりあえず一発くらわそう。だが俺も作戦がある。
蒼に向かって走っていく力。そこで蒼は目を閉じて、
「心眼…」
スパーーン
2回目は当たらせない。なぜならあのじいさんと同じ技を使うと思ってたから。
避けると同時に俺は上に大きくに跳んでいた。相手は技を出した後のはずなのに全くの丸腰だ。ここで食らわせる。またいつものように拳を熱くし、大きく振りかぶって殴る。
「くらえ!!」
ズバコーーン
大きな音と煙が上がっていて見えないが確実に当たった。手にはしっかりと感触が残っているから。
しかしそこにあったのは、全く無傷の蒼の姿であった。
「甘いわね、防御魔法の崩し方は知らないようね。」
「一旦やめ!」
道場内に声が響く。お互い一旦一歩引いた。
「おい蒼。あとで呼ぶから休んでろ。
力。お前にこれから基本を教える。」
一旦畳の上にあぐらを組み、話を聞く。
「まず防御できるか?」
「いや、できません。」
それからレクチャーが始まった。防御は魔法の属性としては何にも属さず、どの魔道士でも使えるという。言ってしまえば基本技だ。
その防御を崩す技も属性ごとにあるらしい。俺の拳は瓦割りなどが入る。だが、瓦割りをずっと使い続けていれば、拳の消費は通常より早まり、魔法の容量(MP)もすぐなくなってしまうらしい。
お互いの強いところと、弱いところを理解する。いわゆるこれはじゃんけんみたいなものとして扱っていいと、じいさんに言われた。
、と座学が終わり、実践に移る。
瓦割りは師匠から教えてもらったからすぐできた。
問題は防御。今まで師匠とは全く防御を使わずに戦ってきたため、かなり苦労した。ここだけの話、5時間かかった。
「よし、やってみろ」
俺のリベンジが始まる。
「起きたか。行くぞ」
「へ?なんだジジイ」
「失礼な。稽古きつくするぞ」
寝起きだからか師匠みたいに読んでしまったっぽい。まあ師匠とも見た目似てるんだけどね。
早速朝の山に連れて行かれる。どうやら走るらしい。
「オレから離れたらご飯5杯食い切るまで食わせるからな」
「マジかよ」
だがこのじいさんめちゃくちゃ速い。
山道を飛ぶように走りやがる。足元もまるでこいつの下だけ陸上トラックになってるみたいだ。
気合いしかない。俺少食だし、付いていくしかない。
地獄の時間は終わり、途中の意識は全くないが、ご飯を食べていた。
「お疲れさん。オレの浮遊魔法に気合いで付いてくるとはたまげた。」
初めてだ。投げた湯のみが人のほおにあんなにもめり込んでいる姿を見たのは……
「ごめんごめん。魔法には体力がいるからつけさせてただけだからごめん。」
「あとでそのやり方教えろよ」
「お前のチカラ次第だ」
「なら早く始めようぜ」
爆速でご飯をかき込み、道場に最速で向かった。
「とりあえずお前のチカラを見せてみろ。勇道さんにやったみたいにな。だがオレは覚悟できてるから死なん。全力で来い。」
そりゃ多少、いや結構困惑している。また殺してしまうのではないかという考えがあたまによぎって頭の中をグルグル回る。
「行くぜジジイ」
今はもうやるしかない。殺してしまうかもしれないが全力で拳を振ろう。
また拳か熱くなる。そしてじいさんの体を捉える。大きな音が道場内に響く。だが、彼の姿はない。
「まだまだじゃな、これは育て甲斐がある。」
その声は後ろから聞こえた。ありえない。振り向くその瞬間に、
「瓦割り…」
背中に大きな衝撃が走った。その衝撃に耐えられず、俺は畳に倒れこむ。
「安心しろ。チカラは抜いてある。」
ぶっちゃけ悔しい。もう一度だ。もう一度立ち上がろう。
俺はもう一度立ち上がり、じいさんに向かう。瓦割りなら似たようなやつを師匠から教わった。それに魔力を込めればいいだけだと思う。あのパンチするときのような感覚で、拳を熱くすればいいのだろう。
「心眼…」
なんかじいさんは言っているが知ったこっちゃない。とにかく殴る。
スパーーン
「ぐはっ…」
俺はまた畳に倒れこむ。瓦割りをじいさんにしようとしたその時に反撃を食らっていたらしい。
「一本、いや二本あったな。もう動けないだろう。」
体を起こそうと思っても、うまく立ち上がれない。
「それ魔法で少し固めてるだけだから安心しろ。」
こいつに今どんな才能があっても勝てないと悟った。
体が動くようになってきた頃、説明を受ける。
「お前の基本魔法属性は拳だ。オレも拳魔法は使えるからよかったわ。多分それを見越しての勇道だったんだろうな」
「じいさんの基本魔法はなんなんだ?」
「どうせあとで知ることになるだろうけど今言っちまうか。神だよ神。」
「カッケー」
「だろ?使ってみたかったら修行しろ」
そんな感じで、1日目は終了した。
2日目。また朝のキッツイランニングから始まる。まだきついけど、そのうち抜かすつもりだ。
また意識をなくしつつ食事をして(罰ゲームの大食い)、また稽古を始める。
「これからお前には最強の魔道士になってもらうから、今日からビシバシ鍛えてく。
だから今日、蒼に勝たない限り、永遠に稽古する。ちなみに蒼はオレが稽古つけてやってるから、神魔法を使えるぞ」
「まあ、わかった。」
「よし。蒼!来い!」
道着を着た蒼がやってきた。なかなか目はマジだ。
「じゃあ早速、はじめ!」
どう立ち回ればいいんだ?とりあえず師匠とやってきたみたいにとりあえず一発くらわそう。だが俺も作戦がある。
蒼に向かって走っていく力。そこで蒼は目を閉じて、
「心眼…」
スパーーン
2回目は当たらせない。なぜならあのじいさんと同じ技を使うと思ってたから。
避けると同時に俺は上に大きくに跳んでいた。相手は技を出した後のはずなのに全くの丸腰だ。ここで食らわせる。またいつものように拳を熱くし、大きく振りかぶって殴る。
「くらえ!!」
ズバコーーン
大きな音と煙が上がっていて見えないが確実に当たった。手にはしっかりと感触が残っているから。
しかしそこにあったのは、全く無傷の蒼の姿であった。
「甘いわね、防御魔法の崩し方は知らないようね。」
「一旦やめ!」
道場内に声が響く。お互い一旦一歩引いた。
「おい蒼。あとで呼ぶから休んでろ。
力。お前にこれから基本を教える。」
一旦畳の上にあぐらを組み、話を聞く。
「まず防御できるか?」
「いや、できません。」
それからレクチャーが始まった。防御は魔法の属性としては何にも属さず、どの魔道士でも使えるという。言ってしまえば基本技だ。
その防御を崩す技も属性ごとにあるらしい。俺の拳は瓦割りなどが入る。だが、瓦割りをずっと使い続けていれば、拳の消費は通常より早まり、魔法の容量(MP)もすぐなくなってしまうらしい。
お互いの強いところと、弱いところを理解する。いわゆるこれはじゃんけんみたいなものとして扱っていいと、じいさんに言われた。
、と座学が終わり、実践に移る。
瓦割りは師匠から教えてもらったからすぐできた。
問題は防御。今まで師匠とは全く防御を使わずに戦ってきたため、かなり苦労した。ここだけの話、5時間かかった。
「よし、やってみろ」
俺のリベンジが始まる。
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