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第4章
第1話 モテ男
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赤くなってもじもじする女子生徒が、上目遣いに夏樹を見つめる。
「時原くん……好きです、私と付き合ってください!」
校舎裏に呼び出されたと思ったらまたこれだ。
寒いので早く帰してほしい。
「俺、あんたのこと何も知らないんだけど」
「うん、でもこれから知ればいいんじゃないかな」
「興味ない。断る」
「そ、そっか、ごめんね」
女子生徒が足早に立ち去っていく。
はあと大きなため息をついて、夏樹は頭をかいた。
冬休み前になって、女子に何度か告白されるようになった。
正直うっとうしい。だいたい、一度も話したことのない奴とどうして恋人になりたいだなんて思えるのだろう。
学校内では、夏樹が既に30人の女子の告白を断っただとか、学園のマドンナの告白を断っただとか、逆に来るもの拒まずだとか、様々な噂が流れている。
勘弁してほしい。断ったのはまだ4人だし、マドンナがどれだったのかもわからないし、そもそも女子に興味はない。
なんとなく自分がクラスでも浮いているのは知っている。
学校と言う空間は、馴染めないと判断した人間をいともたやすく排除する。それでいて、自分にわざと近づいてステータスにしたがる人間もいる。
こんな状態でもなんとかやっていけているのは、霜矢と深冬のおかげだろう。
教室に戻ると、ふたりが夏樹を待っていた。
「時原ー、どこ行ってたんだよ。探したぞ」
「ちょっと野暮用で」
夏樹が言葉を濁すと、霜矢がにかっと笑った。
「もうすぐ冬休みだろ。時原、何か用事ある?」
「……ないけど」
「じゃ、3人でやるぞ、雪像班の冬合宿!」
霜矢が拳を突き上げる。
深冬が「わー」と言って拍手した。
「……なにそれ」
「もー、ノリ悪いぞ。俺が住んでるばあちゃんち、結構広いし庭もあるんだよ。冬休みは友達連れてきていいし、庭にある雪も勝手に使っていいって言われててさ。だから、3人で合宿しようってわけ」
「それ、遊びたいだけじゃねえの?」
「しーっ。建前って大事だろ。それに、1月の最終選考会はチームワークが大事なんだよ。だから、合宿で結束を高めようってわけ! 時原も来るだろ?」
自分が行かなければ、自動的に霜矢と深冬が二人きりになるはずだ。それは面白くない。
それに、霜矢の住む家に行くのもちょっと興味がある。
「行く」
二つ返事で答えると、霜矢が「やったー!」と喜んだ。
「じゃ、25日に俺のばあちゃんちに集合な! お菓子とジュースもたっぷり用意しとくから!」
「やっぱり遊びたいだけじゃねえか」
夏樹が呆れたように言うと、霜矢がへへっと笑って頬をかいた。
「時原くん……好きです、私と付き合ってください!」
校舎裏に呼び出されたと思ったらまたこれだ。
寒いので早く帰してほしい。
「俺、あんたのこと何も知らないんだけど」
「うん、でもこれから知ればいいんじゃないかな」
「興味ない。断る」
「そ、そっか、ごめんね」
女子生徒が足早に立ち去っていく。
はあと大きなため息をついて、夏樹は頭をかいた。
冬休み前になって、女子に何度か告白されるようになった。
正直うっとうしい。だいたい、一度も話したことのない奴とどうして恋人になりたいだなんて思えるのだろう。
学校内では、夏樹が既に30人の女子の告白を断っただとか、学園のマドンナの告白を断っただとか、逆に来るもの拒まずだとか、様々な噂が流れている。
勘弁してほしい。断ったのはまだ4人だし、マドンナがどれだったのかもわからないし、そもそも女子に興味はない。
なんとなく自分がクラスでも浮いているのは知っている。
学校と言う空間は、馴染めないと判断した人間をいともたやすく排除する。それでいて、自分にわざと近づいてステータスにしたがる人間もいる。
こんな状態でもなんとかやっていけているのは、霜矢と深冬のおかげだろう。
教室に戻ると、ふたりが夏樹を待っていた。
「時原ー、どこ行ってたんだよ。探したぞ」
「ちょっと野暮用で」
夏樹が言葉を濁すと、霜矢がにかっと笑った。
「もうすぐ冬休みだろ。時原、何か用事ある?」
「……ないけど」
「じゃ、3人でやるぞ、雪像班の冬合宿!」
霜矢が拳を突き上げる。
深冬が「わー」と言って拍手した。
「……なにそれ」
「もー、ノリ悪いぞ。俺が住んでるばあちゃんち、結構広いし庭もあるんだよ。冬休みは友達連れてきていいし、庭にある雪も勝手に使っていいって言われててさ。だから、3人で合宿しようってわけ」
「それ、遊びたいだけじゃねえの?」
「しーっ。建前って大事だろ。それに、1月の最終選考会はチームワークが大事なんだよ。だから、合宿で結束を高めようってわけ! 時原も来るだろ?」
自分が行かなければ、自動的に霜矢と深冬が二人きりになるはずだ。それは面白くない。
それに、霜矢の住む家に行くのもちょっと興味がある。
「行く」
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「じゃ、25日に俺のばあちゃんちに集合な! お菓子とジュースもたっぷり用意しとくから!」
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夏樹が呆れたように言うと、霜矢がへへっと笑って頬をかいた。
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