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第12章
第4話 手の熱で雪がとける
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朝の北海道に雪が降っている。
帰り道、夏樹と霜矢は二人きりで、駅に向かって歩いていた。
さんざん泣いてぐったりした夏樹が、凍った地面でつまずきそうになる。
「そこ、危ない」
霜矢が手を伸ばして、夏樹の手を握る。
そのまま黙ってしばらく歩いた。
繋がれた手の上に、雪の結晶が重なっていく。
「……これも練習?」
少し経って夏樹が尋ねると、「わかんない……」と霜矢が答える。
遠くに、札幌駅の駅舎が見えてきた。
まだどの店も開いていないためか、人通りはそれほど多くない。
「俺、深冬ちゃんに告白された」
霜矢がぽつりとつぶやいた。
夏樹の声が震える。
「……そうか」
「でも断ったよ」
霜矢が立ち止まって夏樹を見上げる。
「時原のことが好きだからって断った」
頬が焦げるように熱くなる。
思わずひっこめそうになった手を、霜矢が追いかけるように強く握った。
夏樹はうつむいて、繋がれた手を見つめる。
「須縄、俺、どこまで欲張っていいのかわからない」
「いいよ、なんでも。これからなるんだろ、恋人」
霜矢が少し笑って、背伸びした。
手の熱で雪がとける。
帰り道、夏樹と霜矢は二人きりで、駅に向かって歩いていた。
さんざん泣いてぐったりした夏樹が、凍った地面でつまずきそうになる。
「そこ、危ない」
霜矢が手を伸ばして、夏樹の手を握る。
そのまま黙ってしばらく歩いた。
繋がれた手の上に、雪の結晶が重なっていく。
「……これも練習?」
少し経って夏樹が尋ねると、「わかんない……」と霜矢が答える。
遠くに、札幌駅の駅舎が見えてきた。
まだどの店も開いていないためか、人通りはそれほど多くない。
「俺、深冬ちゃんに告白された」
霜矢がぽつりとつぶやいた。
夏樹の声が震える。
「……そうか」
「でも断ったよ」
霜矢が立ち止まって夏樹を見上げる。
「時原のことが好きだからって断った」
頬が焦げるように熱くなる。
思わずひっこめそうになった手を、霜矢が追いかけるように強く握った。
夏樹はうつむいて、繋がれた手を見つめる。
「須縄、俺、どこまで欲張っていいのかわからない」
「いいよ、なんでも。これからなるんだろ、恋人」
霜矢が少し笑って、背伸びした。
手の熱で雪がとける。
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