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後編

『人妻論《ママ狩り》 奥さんは熱いうちに突け! …後編ー⑪:家事は被虐、熱心な奥さんは、その受精主婦業にまい進(2)』

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 ……承前……。

「もしかして、そんな風に、舌で結婚指輪を俺に差し出してきて、俺に口移ししたいの? ダメだよ、まだ、リカの今後の話を終えてないからね」
「違ヴっ! 感ヂてゆから!」と、大口開けてアクメってるもんだから、喉の奥からくぐもった声を発することになる、ハードに責められた浮気妻。
「だったら、指輪は口の奥にしまっておかなきゃ、落としたら、いったん、結合を解いて、拾わなくちゃならないよ。ピストン中毒のリカには、それは耐え難いだろ?」
「は、はーい!」
 華奢な両肩を震わせつつ、感じながら、リカが答える。
 答えつつ、舌先のリングを喉の方に落とす、コロン、コロンコロン……。
 同時に、リカのこめかみを、儚くも玉の汗がツツツと流れていく。
 腰のピストンには、リカがバウンドを加えて、俺が話してるので単調になった動きを自分が調整して、快感を貪っている。
 ヌチャ、ヌチャ、ヌチャっ、と、愛液攪拌摩擦音がユーモラスなリズムを刻む。
「ふん、ふん」のリカの鼻息がエロい、快楽と言う作業に勤しむライン作業者のような勤勉ささえ感じられる。
 ただ、俺の首に縋る両腕・両手の力の入り具合が変わった。
 これだけ繋がっていると、相手の身体の変化から、相手の感情の動きが伝わってくるものだ、それはもちろん、ずーっと続いている膣の、俺の分身を包み込んでの蠕動(ぜんどう)運動からも分かった。
「ん、どうかしたか?」
「は、はい、あなた、なんでも言えって言うから、言わせてもらいます。ちょっと、ち、それは違う、と思ったので、で……」
 おっ、俺の人妻論に反論するのか……?
 俺はやや緊張した。
 その俺の心の動揺も、膣を通して、この人妻には伝わっていることだろう。
「ち、違います」と、リカは先ず言った、あなたが思ってるような種類の反論ではありません、と。「さ、さっき、私がおしっこを漏らしたと言ってましたが、違うと思います。私、漏らしてません。お、お潮とか、愛液、だ、だと思います」
 なに言ってやがるんだ、俺は微笑ましくなった、あんなに真っ黄っ黄の「愛尿」をまき散らしておいて、それをオシッコとは違うとのたまっている。
 しかも、「潮吹き」の「潮」を丁寧に「お潮」などと言っている、丁寧語の使い方を間違えている小学校高学年かっつーの!?
 それに、激しく長時間の抜き差しで、田中梨華のリカマンコは、かなりバカになっている、そんな自律を失った下半身で、自分の垂れ流しが「お潮」だとなんで断言できるというのか。
 リカは、反論を続けた。
「お、おしっこと、お潮・愛液は、感触が違うのです」
 なんだよ、一度の間違いじゃなくて、ずっと「お潮」で通すのかよ、……押尾学みたいにラリってるんじゃねーか。
「感触……?」
「は、はい、……ちょ、ちょっと待って、今、イキますから……」
 そして、顔を伏せる人妻。「く、くくっ……」
 この子、毎回 エクスタシーへのリアクションが異なるので、こちらを飽きさせずに楽しませ、俺の興奮を更に更に高める。
 今回は上品な淑女の如くに果てた。
 数十秒後、最絶頂から快楽小康状態に立ち戻ったリカは、話を再開した。
「ふぅ…、ふぅ…、か、感触が違うというのは、お潮や愛液は、潤滑油みたいにオチンチンをスムーズにします。でも、おしっこは、おちんちんを滑らさないで、おまんこの中のお肉を引っ張ります、シャバシャバさせるの。あなたのオチンチンはずーっとキッツキツでスムーズ、ああ、この気持ち良さをうまく伝えられないけど、オマンコいっぱいなのに、それが激しく動き回っているので最高なの。ああ、暴れん棒さん! って思うの。だから、おしっこではないのです。……ま、また、イキます、イッても、いいですか、う……」
「ああ」と俺は許可した。
 リカは、今度は俺に頬ずりしながらイッていた、その生温かい吐息が、俺の顔半分の肌を覆う。
 なんて、素直な可愛らしい女なんだろうか。
 いや、リカがおしっこを垂れ流しているのは確かだ、この体位が、尿道口から出た尿を、重力に逆らわせることなく下方の床に排出されているだけのことだ。
 だが、俺は気になった。
「なんで、おしっこが、セックスをシャバシャバさせると知っているんだ? かつて、このような激しいセックスを経験したことあるのか? 尿意を含めて下半身がガクガクになってしまうようなハードコアを? リョウ君か?」
 「リョウ君」とは、マリッジブルーの中で、彼氏(旦那)だけしか知らずに結婚しちゃっていいのかしらと悩んでいたリカが、これまで唯一 浮気した相手で、かなり色んなことを仕込まれたようだった。
 リカは一瞬、「はーどこあ?」と単語に疑問を持ったようだが、それをスルーし、俺の目を、本来の凛々しい毅然とした眼差しで射てきた。
「違います。ただ、単に、おしっこが溜まっていた時に、誠二さん(旦那)に求められて、まっいいか! と思ってして、おしっこを漏らしてしまい、シャバシャバしちゃうことを知っただけです。それから、あなた、嗚呼、私のあなた……、リョウ君のことを少しは気にしていてくれて、私、嫉妬されているみたいで嬉しいけど、リョウ君の昔の記憶なんて、それこそ、この数時間で吹っ飛びましたから」と口もとに笑みを浮かべた。
 それは「シン・エヴァンゲリオン」での、周囲の農家のおばさんらに「あなた笑えるんだね、可愛いよ」と評された綾波の値千金の笑顔みたいで可愛かった。
 先ほど、田中梨華のイク時のリアクションを「千差万別」みたいに言ったが、普通の時のリカも、色んな表情・感情を見せてくれる。
 可愛い。
 可愛い、が、それは、こっちの様子を窺いつつの変化とも思える、これには時間が必要だが、早いとこ、リカとは安心した交際が出来るようになりたい。
 もちろん、その交際とは「裏婚姻」の「性的人妻」としてである、もちろん対等、俺も「性的なあなた(旦那)」となる。

「そうか」と、俺は、特に、おしっこでないと言い張る主婦に否定の言葉は向けなかった。「旦那さんとの夫婦生活の経験について聞くと、ちょいと妬けるね」
「……」
 イッてやがる……。
 俺は気長に返答を待った。
 数十秒後。
「あなたが、何でも話せと言うから……、私の普段の生活を余すことなく話すことが、今後、私が可愛がってもらえるエネルギーになると、私、思ったの」
 快楽で、こっちの話なんて、てんで聞いてないと思っていたら、凄い、ちゃんと聞いていたのか。
 快楽を受けつつ、今後の快楽の糧を得ることも忘れていない、計算高い、極限まで貪欲なメス妻である、それでいい、そう来なくちゃ。

「ほんじゃ、話を続けるよ。俺の動きは単調になるけど、それはリカ、お前が自分の動きで調節してな」
「はい……」
 俺が言ってる途中から、リカは、快楽が自分主導となったのが分かり、気がそっちに向き始め、返事がおざなり。
 よく飽きないものだ、と思うが、俺のほうも、あまりにもリカと言う存在で遊び合うのが楽しくてチンポを止めることが出来ないのが本音だ。
 しかし、帰宅したら、お互いにかなり体重が減っている予感があるなぁ・・・・・・・。
 構わずに、俺は話を続ける。
「あと、お前は主婦として、旦那との性行為を大事にするのは当然だけど、それとは別に、俺と旦那以外の者との性行為は、けして許さないからね」
「は、はい」
 自分の腰の動きに一心不乱の他人嫁。
 たまに、リカがギュッしてきたとき、その背中からお尻がかいま見える、蛇のようにうねる細い身体、柔らかく尖ったヒップ、一生懸命だ。
「もし、その<不義>を犯したら、もう、これがないんだからね、これが!」と、俺は腰を突き上げた。
「カハッ!」
 リカは、話している間は俺が動かないと思っていたので、衝撃を受けたようだ。
「ま、また、オチンチンが喉まで突きあがってきたよぉおおおおお!」
 上を向いて、白目を剥いて果てている。
 またも、舌先にリングが見えている。
 このアマ、同じ過ちを何度も繰り返す、愛すべきバカメスだ。
 俺との不義は許すが、更なる多重の不義は許すまじ、俺のエゴ・・・・・・。

 俺は構わずに、腰を動かすことも、話を続けることも継続する。
「……お前は、もはや、<普通の奧さん><普通の主婦><普通の母親><普通のママ>じゃなくなったのはわかるよね。今、やっぱやめます、と言っても引き返せない場所まで来ているし、リカ、引き返す気もないだろ?」
 瞳を閉じて絶頂堪能顔のエロ人妻。
「普通のママならば、ね、田中家主婦としての表の生活しかなく、表の生活を続けるだけで良かった。でも、田中梨華、愛しいお前さんは俺と知り合い、淫靡な世界に堕ちた。俺との関係が、道徳上 悪いことと知りつつ、もう拒むことが出来なくなってる。あまつさえ、その背徳行為に歓喜の声を発しイキ続け、それをやめようとする節度さえ失っている。……正式な旦那以外の精液を懇願さえしている」
 他人からの中出しは普通の主婦にとっては絶望である、その絶望について、再びレクチャーされ、再絶望し、それでも拒めない自分にも絶望し、<絶望イキ>した。
 それは、いわゆる、男の<鬱勃起>と似ているものだが、女版の最上位でもある<絶望イキ>だ。
 絶望と快楽を同時に与え続けると、そこにいつしか誕生するのが<被虐人妻>である。
「……これからは、リカの主婦としての家事の半分を占めるのが、俺からの被虐なんだよ。裏の旦那である俺を喜ばすために、リカは表の生活をそつなくこなさなくてはならないんだよ。100%の完璧主婦こそを、俺は裏で<被虐人妻>として飼いたいんだよ。それは、それが、それこそが、田中梨華の決めた人生の道なんだよ。リカ、お前は、家族を不幸にしてはいけないんだからね。俺の言ってること、わかるよね。認められるよね」
 リカは、朦朧としながらも、可憐な指を持つ手に力を込め、俺にキスし、温かい唾液とともに、硬質のリングを滑り込ませてきた。
 カロンっ……!
 と、俺の歯にリングが転がってきた。
 人の結婚と言うものは、神に誓うものだ。
 だが、人としての道を外れ、快楽に身を委ねた者らの婚姻は、人と人、当事者二人の合意しか必要としない。
 俺は片手で自分の口からリングを取り出す、と、リカの体勢がずれ、膣内のオチンチンの位置が変わり、人妻にまた違う快感を与える。
「クーッ!」
 リカが表情を弛緩させる。
 だが、リカが左手を外した時、また俺の性器の位置が変わり、今度はリカ、鼻の穴を大きくし、快感に酔いしれるのだ。
 リカ、恥ずかしくも「フゴーッ!」とブタ鳴きしてしまっていた。
 俺は、俺の唾液で光を増すリングを、リカの左人差し指に難儀しつつ嵌めた。
「これで、裏婚姻・白濁結婚が決まったね、これからもよろしく!」
 俺は努めて明るく言った。
「よ、よろしくお願いします」
 リカも、快楽の中で、まじめに答えようと唇を引き締めようとするが、どうしても表情が緩んでしまうのだった。
「さて、では、お待ちどうさま、いよいよ、次は精子を中出しするよ」
「はい、嬉しいです、ワクワク」と、リカはとちくるった返答をした、が、目は笑ってない。
 バンビのように細い、スレンダーと呼ぶにも華奢すぎる、他人の奧さん、人妻リカの身体は、これまで以上に発汗し、熱くなっていくのだった。
 ヌチャ、ヌチャ、ヌチャッのお互いの性器の結合ヌメリ音は途切れることがない。

                    (続く)
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