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後編

『人妻論《ママ狩り》 奥さんは熱いうちに突け! …後編ー㉓:ビン詰めの妖精』

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     24:ビン詰めの妖精 (木曜日 14:35)

 その時の主婦・田中梨華の叫びは、あまりにもの高音域で、人間の耳には知覚できなかった。
 いきなりの強烈な衝撃に、奥さんは、全身を痙攣させ、白目を剥き、口はこれ以上ないまでに開かれ、音のない叫びを発していた。
 鯉がエサをねだるかのように口がパクパクし、助けを求めているかのようだった。
「……、……」
 テープでぐるぐると束ねられている両手首足首は、身体の揺れとともにギシギシ鳴った。

 そんなサウンドは、「俺」を更に興奮させ、主婦への加虐心を煽る……。

 自分が認識できる数倍の快楽の波動が母親を襲い、気持ち良さを楽しむ範囲なんてものをはるかに逸脱していた。
 尿を迸らせ、潮も垂れ流し、愛液も滲みまくっていた。
 拘束されているとはいえ美しい曲線を描いている、リカの身体全体に玉の汗がポツポツと浮いた。
 シーツはびしょ濡れ・グショ濡れ。
 超高音域の叫びは、この時、ラブホテルの、この一室を中心に半径35メートル圏内で、幸か不幸か<共振周波数>が振動音波となり、家屋の分子構造に作用し、三軒の窓ガラスを割った。
 だが、三軒ではサンプルが少なすぎて、原因の発見は難しいだろう。

 では、「俺」は主婦になにをしたのか?

 リカは虚をつかれた。
 「復習」の前に、クンニでイカせて貰えると知り、顔をだらしなく崩したリカ、局部にまったりとした快楽がくるのを待っていた。
 しかし、訪れたのは、「快楽」と言うにはあまりにも激しいものだった。
 な、なになになに……?
 疑問に思う暇さえなく、そう、下半身をショットガンで撃たれたかでもしたみたいに、ビシビシビシッと複数多数個所を抉られた感!
 瞬間に、リカはおしっこを漏らした、……まだオシッコ出たあッ!
 な、なにをさ、されてるのッ!?
 意味不明だけど、リカは、自分が、神様の巨大な手で握られ、地上から成層圏までグーッと引き上げられる感覚を味わった。
 怖い、でも、その感覚は、おそらく、快楽カテゴリー!!
 そのエネルギーが想像を絶して巨大で、主婦ごときには認識が及ばないのだ。

 人妻のクリトリスは、高級イチゴのように、その一粒を上質の和紙に包まれているかのように、大きなギンギンに勃起し充血した豆粒大が、可憐な包皮に包まれていた。
 「俺」は左手の指を用い、その包皮を剥いた。
 可愛い真っ赤な肉の芽が生意気そうに全体をあらわにした。
「うひひ」と、思わず「俺」は下品な声をあげる。
 そこに、先ほどからラブジュース吸引に使っていた、ぶっといタピオカドリンク用のストローをあてがった。
 タピオカ用のストローは、穴が大きく、はしたなくも可憐に突き出たリカのクリトリスにスポッと被さった。
 「俺」は、悪魔的な笑みを湛えつつ、ストローの吸い口を思い切って吸う。
 「俺」のこれまでのリカへの愛し方は、常に大きな落差を伴う、より予想外のインパクトを与えることこそが、この人妻を「絶対服従」に導くと信じて疑うことがない。

     チュゥウウウウ、チュゥウウウウウウ……。

 容赦なく、持てる吸引力を駆使し、超バキュームを行なった。
 一気に溢れた体液の、グジュグジュマンコから、クリトリスが引き上げられた。
 ストローの管の内部を、紫に近い充血をした、上品にも楚々としたお肉がせり上がっていく。

 リカは、制御不能の壮絶な刺激に悶絶し、身体を麻痺させ、その口はこれ以上開けないほどに開かれ、首は、壊れたロボットのようにカクカクしていた。
 目が、目が、焦点を合わせられず、どこかを見ていた、と思うと、白目になった。
 美しきアンドロイドの崩壊を見ているかのようだった。
 叫んでいるのだろうが、耳には聞こえない、ただの手首足首の高速の軋みがリカの苦しみか。

     「俺」は、こんな麗人を壊せて嬉しい!

 もうこれ以上のクリトリスの吸引は難しいか……!?
 「俺」は更にダメ押しをする。
     チウゥウウウウ……。
 「俺」の舌が痛くなるほどの吸い込み。
 15センチほどのストローの3センチ部分ほどまで、陰核が「飲まれて」いた。

 リカは悶絶を繰り返している。
 イッているのだが、もはや、イッてるかもわからないようだ。
 今は、歯を食いしばっている。
     ガチガチガチガチ・・・。
 奥歯が鳴ってる。
 可愛い<被虐の奴隷妻>だ。

 「俺」は、そのストローの中ほどを指できつく抑え、真空状態をキープ、肉豆を逃さないようにした。
 そして、吸い口から口を離す。
 「俺」の、急を要するときの行動は早い、続いて、用意していた百円ライターで、プラスティックで出来た、その「麦わら」の吸い口を炙った。
 溶けていくプラスチック、すぐに吸い口で溶けたものは穴を塞ぎ凝固した。
 ……つまり、他人の奥さんのクリトリスが、今、「俺」によって、捕らわれたのだ。
 主婦の身体の一部でありながら、プラスチックの管に収まり、封印されたのだ。
 無邪気な妖精が、悪いハンターによって、瓶に捕獲でもされたかのようだ。
 美しい主婦の身体から、男性器と言うには細すぎるが、オチンチンのように棒が突き出していた。

     その、ビジュアル背徳ショック!!

 その間、田中梨華はイキっぱなし、自分がされたことなどに気づいていない。
 周りのことになど意識が向かない、もっとも、自分の心を支配しているものさえ整理できない。
 ただ、快感か苦痛か判別できない圧倒的なエネルギーに押し流されるのみ。
 おでこに血管を浮き立たせ、頑張ってる。

 「俺」は、若者の勃起した性器のように、ビクンビクンと揺れている<リカはしたなチンチン>を指で弾いた。
「……アッ……」
 リカの喉奥からかすかに声が漏れた。
 それ程、この人妻の心は、遠くにいっていた。
 「俺」は、ベッドのへりを、奥さんの下半身から上半身に回り込んだ。
 回り込みつつ、片手で、奥さんの身体のラインを撫でていく。
 主婦は、そうされても、心ここにあらず、視線を彼方にやっていた。
 身体は瘧(おこり:マラリア)にでもかかった、とでも言う表現がふさわしいほどに、振動し熱を発していた。
     いや、大丈夫、主婦は頑丈だ……。
 いまだ、ブラが装着されたままなのが、シュールだと思う。
 これだけ過激に愛しているのに、何故か、その乙女チックなブラジャーはそのままなのだ。
 それでいいと「俺」は思った。
 ブラジャーの下には、可憐な乳房、イジメがい・抓りがいのある乳首があるだろう。
 しかし、今日はこのままでいいとも考えた。
 乳房は母性のシンボルである、それを完全に無視、田中梨華の尊厳をささやかに蔑ろにしている感がいい。
 そして、子を産む偉大なる女性器を、ただただ玩具にして弄ぶ、たまらない愉悦だ。

 「俺」は、主婦の頭の方に回り、彼女の身体を撫ぜてきた手で、その額に汗で張りついた前髪を避けてやった。
「頑張り屋さんだよね……」
 リカは相変わらず、心ここにあらず。
 おそらく、子供を産んだ時なども、このような放心に至るのだろうな。
 旦那も、こうして、奥さんの頭を撫でてやったのだろうか。
 
 人妻の楽しみ方は無限である。
 「俺」は、その、ガクガクと痙攣し広げられた口に、顔を寄せた。
 人妻が快楽に身を打ち震えさせまくっている、その喉奥から立ちのぼる「匂い」を嗅ぎたかったのだ。
     クンクンクン……。
 生温かい呼気。
 しかし、不思議と無臭であった。
 「俺」はちょっとムカついた、こんなにも虐めてるってのに、汚れを知らないのである。
 生まれも育ちも生活も、全く汚れを知らないのである、その運命も、だ。
 ムカつく、ムカつく、……でも、可愛い……。
 「俺」は、両手で、その主婦の頭部を大事げに持ち、ちょっと閉じさせた唇にキスをする。
 あんまし潤ってないリカの口内を、カポッカポッと音を立てながら、むさぼる「俺」。
 リカ、唇も頬も燃えるように熱かった。
 「俺」の方から唾液を送り込み、それをまた吸った。
 ……二人の生成水、たまらない。

 と、その時、リカの沈黙していた舌がそろそろと動き出し。
 いつしか、「俺」の舌に絡まってきた。
 無意識なのか、意識的になのか、ともあれ、リカの心が戻ってきた。
 ピチャピチャとキスを下品に楽しみながら、「俺」は視線をリカの下半身にやった。
 両脚の間で、<ストローリカチンチン>が相変わらず勃起を続け、ビクンビクン揺れていた。

     ふふふ、まだまだ、休ませないよ、リカちん……!

                            (続く)
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