47 / 56
第46話、ごつめの男3
しおりを挟む
「宝石ぃ……! よくも、よくも俺の正義を……!! テメェだけは、テメェだけは絶対に許さねぇ……!」
「……正体を現したね。何となくは気付いていたけど、やっぱり君は僕なんかじゃなくて、正義を狙ってたんだね。」
……この二人は何を言っているんだ? あのごつめの男が俺を狙っていた? 真珠じゃなくて、この俺を? HAHAHA。脳の処理が追いつかん!
「で? 君は正義の何なのさ。何で正義の事を狙っていたんだい?」
「……正義ぃ……! 俺の事、本当に覚えてねぇのかぁ……!? 俺だよ、俺ぇ……! 小学校四年まで一緒だった、立石 剛志ぃ……!」
小学校四年まで一緒だった、立石剛志《たていしつよし》!? ……駄目だ、全然思い出せん。そんな奴いたか?
「ほらぁ……! お前よくさぁ……! いじめられて一人ぼっちだった、俺と遊んでくれてたじゃねぇかよぉ……! 本当に覚えてねぇのかよぉ……!!」
いじめ……一人ぼっち……遊んでいた……? あーあーあー、そういえばいたな、そんな奴。何か名前がつよそうな癖に、ひ弱で声が小さく泣き虫とかって理由でいじめられていた奴。
え? あいつあの立石? 城にいた時もデカかったが、小学校の時とまるで別人だぞ?
「お前、あの立石か……? 小五で転校していったあの……?」
「!? そうだよ、その立石だよぉ……! うれしいぜぇ……! ようやく思い出してくれたんだなぁ……!!」
「え、いやでも、お前さ……昔は俺より身長低かったし、それに、ほら、もっと細かっただろ? 昔の立石と全然イメージが違うんだが……」
「あれから俺も色々あってよぉ……! 転校先の学校でも当然いじめられたのんだよぉ……! だから、俺はぁ……! 身体を鍛えたんだぁ……!! 学校にも行かずになぁ……! 日に三十時間の鍛錬という矛盾を乗り越えぇ……! 俺は誰にも負けない圧倒的なパワーを手に入れたんだぁ……!! それが今の俺だぁ……!!」
「……」
こういう時、俺は一体どういう反応をすればいいんだろうか。数年ぶりに再会した友人(?)が、転校先でいじめられないように身体を鍛えた結果、身長2m近くある筋肉だるまになってしまった。なるほどなるほど。やはり脳の処理が追いつかんな。
「……そしてあの時はびっくりしたぜぇ、正義ぃ……! 何せもうお前とは会えないと思っていたからなぁ……! だがあの時お前と再会したことでぇ……! 俺が自分の心の奥底に仕舞っていた、ある感情が目を覚ましたんだぁ……!! 正義の事が好きだって感情がぁっ……!!」
クソッッッ!! 一体何がどうなったらそうなると言うんだ!! 何で俺にばかりこんな……こんな訳の分からない展開が次々と起こるんだッ!!
「……宝石ぃ……! あの時はマジで死ぬかと思ったよなぁ……! あの女が殺されてよぉ……!」
「……そうだね。」
「だから俺はよぉ……賭けに出たんだよぉ……! アンデットに身を堕とすことでぇ……! 奴らに対抗できる力が手に入るんじゃないかってよぉ……! その試みは無事成功したぜぇ……!」
「……それはよかったね。」
「だがテメェはどういうことだぁ……! 俺がぁ……! アンデットの力を制御しようとしている間ぁ……! テメェは正義と仲良くしてましたってかぁ……? ふざけるんじゃねぇぞ……!!」
「……」
「宝石ぃ……! テメェは初めて会った時から気に食わなかったんだよなぁ……! 俺の方が正義と出会ったのは早かったのによぉ……! その後出会ったお前が正義と楽しそうにしてるんだからよぉ……! そして挙句の果てには正義とヤっただとぉ……? 許せねぇ……! テメェだけは……! 絶対に許せねぇ……!! 俺がこの場でぶっ殺してやるよぉ……!!!」
何がどうなったらそうなるんだ! こんな展開になると一体誰が予想できたと言うんだ! 真珠の事を好きだと思っていた男が、実は俺の昔の知り合いで!? 俺の事が好きだと判明し! 恋敵である真珠に襲いかからんとするこの状況! ルビサファ姉妹なんか完全に蚊帳の外じゃないか!
「……正義にふさわしいのは僕だけだ。それをここで証明してあげるよ!」
「……正体を現したね。何となくは気付いていたけど、やっぱり君は僕なんかじゃなくて、正義を狙ってたんだね。」
……この二人は何を言っているんだ? あのごつめの男が俺を狙っていた? 真珠じゃなくて、この俺を? HAHAHA。脳の処理が追いつかん!
「で? 君は正義の何なのさ。何で正義の事を狙っていたんだい?」
「……正義ぃ……! 俺の事、本当に覚えてねぇのかぁ……!? 俺だよ、俺ぇ……! 小学校四年まで一緒だった、立石 剛志ぃ……!」
小学校四年まで一緒だった、立石剛志《たていしつよし》!? ……駄目だ、全然思い出せん。そんな奴いたか?
「ほらぁ……! お前よくさぁ……! いじめられて一人ぼっちだった、俺と遊んでくれてたじゃねぇかよぉ……! 本当に覚えてねぇのかよぉ……!!」
いじめ……一人ぼっち……遊んでいた……? あーあーあー、そういえばいたな、そんな奴。何か名前がつよそうな癖に、ひ弱で声が小さく泣き虫とかって理由でいじめられていた奴。
え? あいつあの立石? 城にいた時もデカかったが、小学校の時とまるで別人だぞ?
「お前、あの立石か……? 小五で転校していったあの……?」
「!? そうだよ、その立石だよぉ……! うれしいぜぇ……! ようやく思い出してくれたんだなぁ……!!」
「え、いやでも、お前さ……昔は俺より身長低かったし、それに、ほら、もっと細かっただろ? 昔の立石と全然イメージが違うんだが……」
「あれから俺も色々あってよぉ……! 転校先の学校でも当然いじめられたのんだよぉ……! だから、俺はぁ……! 身体を鍛えたんだぁ……!! 学校にも行かずになぁ……! 日に三十時間の鍛錬という矛盾を乗り越えぇ……! 俺は誰にも負けない圧倒的なパワーを手に入れたんだぁ……!! それが今の俺だぁ……!!」
「……」
こういう時、俺は一体どういう反応をすればいいんだろうか。数年ぶりに再会した友人(?)が、転校先でいじめられないように身体を鍛えた結果、身長2m近くある筋肉だるまになってしまった。なるほどなるほど。やはり脳の処理が追いつかんな。
「……そしてあの時はびっくりしたぜぇ、正義ぃ……! 何せもうお前とは会えないと思っていたからなぁ……! だがあの時お前と再会したことでぇ……! 俺が自分の心の奥底に仕舞っていた、ある感情が目を覚ましたんだぁ……!! 正義の事が好きだって感情がぁっ……!!」
クソッッッ!! 一体何がどうなったらそうなると言うんだ!! 何で俺にばかりこんな……こんな訳の分からない展開が次々と起こるんだッ!!
「……宝石ぃ……! あの時はマジで死ぬかと思ったよなぁ……! あの女が殺されてよぉ……!」
「……そうだね。」
「だから俺はよぉ……賭けに出たんだよぉ……! アンデットに身を堕とすことでぇ……! 奴らに対抗できる力が手に入るんじゃないかってよぉ……! その試みは無事成功したぜぇ……!」
「……それはよかったね。」
「だがテメェはどういうことだぁ……! 俺がぁ……! アンデットの力を制御しようとしている間ぁ……! テメェは正義と仲良くしてましたってかぁ……? ふざけるんじゃねぇぞ……!!」
「……」
「宝石ぃ……! テメェは初めて会った時から気に食わなかったんだよなぁ……! 俺の方が正義と出会ったのは早かったのによぉ……! その後出会ったお前が正義と楽しそうにしてるんだからよぉ……! そして挙句の果てには正義とヤっただとぉ……? 許せねぇ……! テメェだけは……! 絶対に許せねぇ……!! 俺がこの場でぶっ殺してやるよぉ……!!!」
何がどうなったらそうなるんだ! こんな展開になると一体誰が予想できたと言うんだ! 真珠の事を好きだと思っていた男が、実は俺の昔の知り合いで!? 俺の事が好きだと判明し! 恋敵である真珠に襲いかからんとするこの状況! ルビサファ姉妹なんか完全に蚊帳の外じゃないか!
「……正義にふさわしいのは僕だけだ。それをここで証明してあげるよ!」
0
あなたにおすすめの小説
お飾りの妻として嫁いだけど、不要な妻は出ていきます
菻莅❝りんり❞
ファンタジー
貴族らしい貴族の両親に、売られるように愛人を本邸に住まわせている其なりの爵位のある貴族に嫁いだ。
嫁ぎ先で私は、お飾りの妻として別棟に押し込まれ、使用人も付けてもらえず、初夜もなし。
「居なくていいなら、出ていこう」
この先結婚はできなくなるけど、このまま一生涯過ごすよりまし
私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。
MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。
つまらなかった乙女ゲームに転生しちゃったので、サクッと終わらすことにしました
蒼羽咲
ファンタジー
つまらなかった乙女ゲームに転生⁈
絵に惚れ込み、一目惚れキャラのためにハードまで買ったが内容が超つまらなかった残念な乙女ゲームに転生してしまった。
絵は超好みだ。内容はご都合主義の聖女なお花畑主人公。攻略イケメンも顔は良いがちょろい対象ばかり。てこたぁ逆にめちゃくちゃ住み心地のいい場所になるのでは⁈と気づき、テンションが一気に上がる!!
聖女など面倒な事はする気はない!サクッと攻略終わらせてぐーたら生活をGETするぞ!
ご都合主義ならチョロい!と、野望を胸に動き出す!!
+++++
・重複投稿・土曜配信 (たま~に水曜…不定期更新)
【完結】使えない令嬢として一家から追放されたけど、あまりにも領民からの信頼が厚かったので逆転してざまぁしちゃいます
腕押のれん
ファンタジー
アメリスはマハス公国の八大領主の一つであるロナデシア家の三姉妹の次女として生まれるが、頭脳明晰な長女と愛想の上手い三女と比較されて母親から疎まれており、ついに追放されてしまう。しかしアメリスは取り柄のない自分にもできることをしなければならないという一心で領民たちに対し援助を熱心に行っていたので、領民からは非常に好かれていた。そのため追放された後に他国に置き去りにされてしまうものの、偶然以前助けたマハス公国出身のヨーデルと出会い助けられる。ここから彼女の逆転人生が始まっていくのであった!
私が死ぬまでには完結させます。
追記:最後まで書き終わったので、ここからはペース上げて投稿します。
追記2:ひとまず完結しました!
役立たずと言われダンジョンで殺されかけたが、実は最強で万能スキルでした !
本条蒼依
ファンタジー
地球とは違う異世界シンアースでの物語。
主人公マルクは神聖の儀で何にも反応しないスキルを貰い、絶望の淵へと叩き込まれる。
その役に立たないスキルで冒険者になるが、役立たずと言われダンジョンで殺されかけるが、そのスキルは唯一無二の万能スキルだった。
そのスキルで成り上がり、ダンジョンで裏切った人間は落ちぶれざまあ展開。
主人公マルクは、そのスキルで色んなことを解決し幸せになる。
ハーレム要素はしばらくありません。
冷徹宰相様の嫁探し
菱沼あゆ
ファンタジー
あまり裕福でない公爵家の次女、マレーヌは、ある日突然、第一王子エヴァンの正妃となるよう、申し渡される。
その知らせを持って来たのは、若き宰相アルベルトだったが。
マレーヌは思う。
いやいやいやっ。
私が好きなのは、王子様じゃなくてあなたの方なんですけど~っ!?
実家が無害そう、という理由で王子の妃に選ばれたマレーヌと、冷徹宰相の恋物語。
(「小説家になろう」でも公開しています)
【完結】番としか子供が産まれない世界で
さくらもち
恋愛
番との間にしか子供が産まれない世界に産まれたニーナ。
何故か親から要らない子扱いされる不遇な子供時代に番と言う概念すら知らないまま育った。
そんなニーナが番に出会うまで
4話完結
出会えたところで話は終わってます。
公爵家の秘密の愛娘
ゆきむらさり
恋愛
〔あらすじ〕📝グラント公爵家は王家に仕える名門の家柄。
過去の事情により、今だに独身の当主ダリウス。国王から懇願され、ようやく伯爵未亡人との婚姻を決める。
そんな時、グラント公爵ダリウスの元へと現れたのは1人の少女アンジェラ。
「パパ……私はあなたの娘です」
名乗り出るアンジェラ。
◇
アンジェラが現れたことにより、グラント公爵家は一変。伯爵未亡人との再婚もあやふや。しかも、アンジェラが道中に出逢った人物はまさかの王族。
この時からアンジェラの世界も一変。華やかに色付き出す。
初めはよそよそしいグラント公爵ダリウス(パパ)だが、次第に娘アンジェラを気に掛けるように……。
母娘2代のハッピーライフ&淑女達と貴公子達の恋模様💞
🔶設定などは独自の世界観でご都合主義となります。ハピエン💞
🔶稚拙ながらもHOTランキング(最高20位)に入れて頂き(2025.5.9)、ありがとうございます🙇♀️
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる