47 / 122
第一章 少年期 ラスボス召喚編
第46話『顕現Ⅰ』
「ら、ラース様ぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ。イヤァァァァァァァァァァァッ」
「ちっ、面倒な」
俺の窮地《きゅうち》を目視したセンカとウルウェイが駆け寄ろうとしてくる。
センカは泣き叫びながら。ウルウェイは腰の刀に手を伸ばしながらだ。
だが――
「動くなぁっ!」
アイファズは俺の眼前に突き立てた刃を手に取り、二人に静止の言葉を投げかける。
「特にそこの黒服のお前だ。お前は絶対に動くなよ? お前、兄さんの召喚物だろ? なら、主《あるじ》が死ねばお前も消えるのが道理だよなぁ」
「……ふんっ――」
腰の刀に手をかけていたウルウェイはゆっくりと刀から手を離し、腕を組んでその場で静止する。
「人質を取るか。卑怯者めが」
軽蔑《けいべつ》しきった瞳でアイファズを見つめるウルウェイ。
それに対し、アイファズは「おいおい」と反論する。
「勘違いするなよ? 僕が兄さんの召喚物でしかないお前に負ける訳がないだろ。ただ、お前を相手するのは骨が折れそうだからね。少し大人しくしておいてもらうよ」
「俗物め。減らず口だけは達者だな。そこまで自信があるのなら己に立ち向かう気概くらい見せろ、屑が」
「嫌だよ。言っただろう? お前を相手するのは僕でも骨が折れるって。そして、僕はお前に興味がない。ぶっちゃけ、お前の相手なんて面倒でしかないんだよ。僕は兄さんにだけ用があるんだ。分かったら少し静かにしてろ。なぁに、致命傷はきちんと避けてある。弱い兄さんでもすぐに死にはしない――さっ!」
そう言ってアイファズは俺の顔をその靴で踏みつけてくる。
「ぐぅっ――」
靴裏の感触を味わわされる。
「いつかの日とおんなじだねぇ、兄さん。地を這うその姿、お似合いだよ。ずっとそうしていれば生かしてやったのに……。最近兄さんは調子に乗ってるみたいだからねぇ」
「調子に乗ってんのはお前だろ……」
「ほらぁぁぁぁぁぁっ! そうやって僕の事をお前だなんて言ってさぁっ。今の状況、きちんと理解してるかい? 兄さんを生かすも殺すも僕の気分次第なんだよ? ほら、媚びてみなよ兄さん。みっともなくべそを掻きながら命乞いしてみなよ。場合によっちゃ生かして――」
その時だった。
「うあああぁぁぁあっぁぁぁぁぁっ!」
センカがどこからか拾ったのか、短剣を持ってアイファズへと迫った。
それを見たアイファズは興味なさげに「はぁ」とため息混じりにセンカの頬を裏拳で打つ。
軽い一撃。だが、そんな一撃でセンカは体ごと吹っ飛ぶ。
「きゃっ」
「センカっ!?」
まだレベルも上げていないセンカは影の中に隠れていればほぼ無敵だが、そうでない場合はか弱い子供だ。
操影の技能をもっと使いこなせるようになれば出来ることの幅は増えるだろうが、今はまだ影の中に物をしまう事と、自身を影に溶け込ませることしか出来ない。
「逃げろ、センカ。影の中に隠れてろ!」
「いや………………です」
「なっ!?」
初めて俺の命令に背くセンカ。
彼女は真っすぐにアイファズを睨む。
「ラース様を……離して……離せぇっ!!」
「うるさい」
近づくセンカの髪を乱暴に掴みあげるアイファズ。
それでもセンカの闘志は消えない。手に握った短剣をアイファズへと振るった。
ぐさっと浅くではあるがアイファズへと短剣が突き刺さる。
だが――
「鬱陶《うっとう》しいなぁ」
まるで蚊にでも刺されたかのような扱いでアイファズは自身に刺さった短剣を抜き、放り投げる。
その傷口を見てセンカは絶句する。
傷口が――高速で癒えていく。
ラースが先ほどまで模倣していたトロールの自然治癒。それと酷似していた。
「そんな……」
「お前みたいな屑の一撃が僕に通じると思ったのか? っていうか何? お前も兄さんの召喚物? ラース様ラース様って目障りだなぁ。先にお前から殺《や》ってやろうか?」
「やめろアイファズっ! センカは普通の女の子だ。お前の狙いは俺だろ、なら、その子には手を出すなっ! 関係ない」
俺はいざとなったら憑依召喚でルールルを呼べる。そうすれば致命傷をどれだけ負おうが死ぬ心配だけはない。
だが、センカは違う。致命傷を負えばもう後はない。ただ、死ぬだけだ。
それだけはなんとしても止めないとっ!
「バッカだなぁ兄さん。関係ない訳がないだろう? 確かに僕の狙いは兄さんだよ? でもね、僕の目的は兄さんの命そのものじゃない。兄さんを思いっきり不幸にする。それこそが僕の目的なんだよ。その為ならなんでも利用してやるさ」
「だったら尚更センカは関係ないだろっ!」
「関係あるね。兄さんがそんなに必死になる姿を僕は初めて見た。そこまで兄さんが助けたがってるこの子は利用できる。そう――例えば兄さんの目の前でこの子を殺せば……ぷふっ、兄さんはきっと泣いて悲しむんだろうなぁ。いいねぇ」
「ふっざけんなよアイファズっ。この外道がぁぁっ!」
ここでアイファズを消し飛ばす事は容易い。
だが、俺が憑依召喚で呼び出せるラスボスはどれも範囲攻撃が得意な奴らばかりでアイファズだけを狙う事は困難だ。
それは近くに居るウルウェイも同じ。どうやってもセンカを巻き込んでしまう。
ゆえに……何もできない。
「うーん、どうしようかなぁ。僕も鬼じゃないしなぁ。こんな小さな女の子を殺すなんて、心が痛むことだよ。――――――そうだっ! 兄さん、この子の事がそんなに大事なら……そいつ、消してよ」
「「なに?」」
アイファズは腕を組んでこちらの様子を見守るウルウェイを指さし、嗤う。
それに対し、困惑の声を上げる俺とウルウェイ。
「だーかーらー、その邪魔なやつ消してよー。そうすればこの子……センカちゃんだっけ? この子の命だけは保証してあげるよ。うん、絶対の絶対。神に誓っちゃうね」
「ダメっ、ラースさ――」
「今いいところなんだから黙ってろよっ!」
「あぐっ――」
即座に首を締めあげてセンカの言葉を遮るアイファズ。
ここでウルウェイを消すのは……特に問題ないな。
むしろ、ウルウェイを俺へと憑依召喚する為の手間が一つ減ると考えればラッキーと考えるべきか。
「……分かった。通常召喚……解除」
『通常召喚を解除します』
「ふんっ――」
少し不満げではあるものの、特に何の行動も起こすことなくウルウェイがその姿を消す。
「くっくくくくく。アッハハハハァッ」
それを見届けたアイファズは足蹴《あしげ》にしていた俺を蹴り飛ばす。
「ぐっ――」
刺された傷が痛む中、俺はアイファズを睨みつける。
これでセンカが開放されれば後はこっちのものだ。
だが、そこで展開されていた光景はそんな生易しいものではなかった。
アイファズがセンカの衣服を無理やり剥ぎ取っていたのだ。
「イヤァァァァァァァァァァァッ」
「アッハ――。心地いい悲鳴だなぁ。いいよ、もっと泣け。もっと喚け。兄さんが大事にするお前を汚すことで兄さんを不幸のどん底に落としてやるっ!」
暴れるセンカだが、レベル一の力では剣聖であるアイファズを振りほどくことは出来ない。
影に潜るように指示しようにも、冷静さを欠く今のセンカに潜れるかどうか……。
「な……にを……してるんだよアイファズっ! センカには手を出さないって約束だろ!?」
「はぁ? 何勝手に約束の内容を変えてるんだい兄さん? 違うだろう? 僕がさっき保証したのはこの子の命。それだけだ。それ以外は保証なんてしてやらない。兄さんの前でこの子を汚して汚して汚しまくってやるよ。兄さんは自分が傷つくよりも他人が傷つくのを嫌う偽善者だからねぇ」
「いや、やめ……てぇっ」
徐々に生まれたままの姿に剝かれていくセンカ。
彼女は必死に抵抗し、やめてと懇願するがアイファズの手は止まらない。
ただ楽しそうにセンカを弄ぶアイファズ。
こいつ……ぶっ殺してやる!!
俺がそう決意したその時、センカの足元の影が動いた。
「イヤァッ!」
「ひゃーーっはっはっは……は?」
センカの影が……質量を持ってアイファズの右手首を斬り落としたのだ。
アイファズは信じられないものを見るかのように自身の右手を見る。
「はぁぁぁぁぁ!?」
自身の右手を左手で押さえ、驚愕の声を上げるアイファズ。
センカの拘束が解除される。
「センカ、影に隠れてろ。後は俺がやるっ!」
「でも――」
「いいから隠れてろ。邪魔だっ!」
「うっ……はいっ!」
そうしてやっと影に潜ってくれるセンカ。
よし、これでもう周囲を気にしなくていい。後はウルウェイを憑依召喚して俺の手でこいつを――
『待ちなさい』
ウルウェイを憑依召喚しようとする俺を脳内に響くをルゼルスの声が止める。
そして彼女は――告げた。
『この最低男は――――――私がやるわ』
怒りに震えるルゼルスの声。
俺と同じように、彼女は怒りに打ち震えていた。
『ウルウェイに感謝しないとね。彼のおかげで必要なMPは貯まったわ』
その彼女の言葉にハッとした俺は自身のステータスを確認する。
そして、すぐに彼女の言葉の意味を理解した。
MP:103387。
永続召喚→必要MP:100000(指定したラスボスを永続的に召喚出来ます)
永続召喚に必要なMP:100000。それが既に貯まっていたのだ。
おそらく、ウルウェイが一撃のもとに大量の魔物を屠った時に大量のMPが手に入りこの量に達したのだろう。
『ラース……私を出しなさいっ! この男……骨も残らず灰にしてやるわ』
「………………任せたっ!」
俺の手でぶちのめしたいという想いはあるが、ルゼルスがそこまで言うなら仕方ない。
何より、俺がウルウェイを憑依召喚してアイファズを痛めつけるよりも、ルゼルスの方が奴に惨たらしい死を与えられるだろう。
「まずは……限定召喚解除」
『限定召喚を解除します』
「続いて……永続召喚。対象は――ルゼルス・オルフィカーナ!!」
『イメージクリア。召喚対象――ルゼルス・オルフィカーナ。
永続召喚を実行――――――成功。
MPを100000消費し、災厄の魔女、ルゼルス・オルフィカーナを永続召喚します』
そうしてルゼルス・オルフィカーナは再び、この世に顕現した――
あなたにおすすめの小説
世界一簡単にレベルアップ ~魔物を倒すだけでレベルが上がる能力を得た俺は、弱小の魔物を倒しまくって異世界でハーレム作る事にしました~
きよらかなこころ
ファンタジー
シンゴはある日、事故で死んだ。
どうやら、神の手違いで間違って死んでしまったシンゴは異世界に転生することになる。
転生する際にオマケに『魔物を倒すだけでレベルが上がる』能力を貰ったシンゴ。
弱小の魔物を倒してレベルを上げ、異世界でハーレムを作る事を企むのだった。
元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~
おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。
どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。
そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。
その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。
その結果、様々な女性に迫られることになる。
元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。
「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」
今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。
虐げられた前王の子に転生しましたが、マイペースに規格外でいきます!
竜鳴躍
ファンタジー
気が付いたら転生していました。
でも王族なのに、離宮に閉じ込められたまま。学校も行けず、家庭教師もつけてもらえず、世話もされず。社交にも出られず。
何故なら、今の王様は急逝した先代の陛下……僕の父の弟だから。
王様夫婦には王子様がいて、その子が次期王太子として学校も行って、社交もしている。
僕は邪魔なんだよね。分かってる。
先代の王の子を大切に育てたけど、体が弱い出来損ないだからそのまま自分の子が跡を継ぎますってしたいんだよね。
そんなに頑張らなくても僕、王位なんていらないのに~。
だって、いつも誰かに見られていて、自分の好きなことできないんでしょ。
僕は僕の好きなことをやって生きていきたい。
従兄弟の王太子襲名の式典の日に、殺されちゃうことになったから、国を出ることにした僕。
だけど、みんな知らなかったんだ。
僕がいなくなったら困るってこと…。
帰ってきてくれって言われても、今更無理です。
2026.03.30 内容紹介一部修正
迷宮に捨てられた俺、魔導ガチャを駆使して世界最強の大賢者へと至る〜
サイダーボウイ
ファンタジー
アスター王国ハワード伯爵家の次男ルイス・ハワードは、10歳の【魔力固定の儀】において魔法適性ゼロを言い渡され、実家を追放されてしまう。
父親の命令により、生還率が恐ろしく低い迷宮へと廃棄されたルイスは、そこで魔獣に襲われて絶体絶命のピンチに陥る。
そんなルイスの危機を救ってくれたのが、400年の時を生きる魔女エメラルドであった。
彼女が操るのは、ルイスがこれまでに目にしたことのない未発見の魔法。
その煌めく魔法の数々を目撃したルイスは、深い感動を覚える。
「今の自分が悔しいなら、生まれ変わるしかないよ」
そう告げるエメラルドのもとで、ルイスは努力によって人生を劇的に変化させていくことになる。
これは、未発見魔法の列挙に挑んだ少年が、仲間たちとの出会いを通じて成長し、やがて世界の命運を動かす最強の大賢者へと至る物語である。
企業再生のプロ、倒産寸前の貧乏伯爵に転生する
namisan
ファンタジー
数々の倒産寸前の企業を立て直してきた敏腕コンサルタントの男は、過労の末に命を落とし、異世界で目を覚ます。
転生先は、帝国北部の辺境にあるアインハルト伯爵家の若き当主、アレク。
しかし、そこは「帝国の重荷」と蔑まれる、借金まみれで領民が飢える極貧領地だった。
凍える屋敷、迫りくる借金取り、絶望する家臣たち。
詰みかけた状況の中で、アレクは独自のユニーク魔法【構造解析(アナライズ)】に目覚める。
それは、物体の構造のみならず、組織の欠陥や魔法術式の不備さえも見抜き、再構築(クラフト)するチート能力だった。
「問題ない。この程度の赤字、前世の案件に比べれば可愛いものだ」
前世の経営知識と規格外の魔法で、アレクは領地の大改革に乗り出す。
痩せた土地を改良し、特産品を生み出し、隣国の経済さえも掌握していくアレク。
そんな彼の手腕に惹かれ、集まってくるのは一癖も二癖もある高貴な美女たち。
これは、底辺から這い上がった若き伯爵が、最強の布陣で自領を帝国一の都市へと発展させ、栄華を極める物語。
畑の隣にダンジョンが生えたので、農家兼ダンチューバーになることにした件について〜隠れ最強の元エリート、今日も野菜を育てながら配信中〜
グリゴリ
ファンタジー
木嶋蒼、35歳。表向きは田舎で農業を始めて1年目の、どこにでもいる素朴な農家だ。しかし実態は、内閣直轄の超エリート組織・ダンジョン対策庁において「特総(特別総括官)」という非公開の最高職を務める、日本最高峰の実力者である。その事実を知る者は内閣総理大臣を含む極少数のみ。家族でさえ、蒼が対策庁を早々に退庁したと信じて疑わない。
SSSランクのテイムスキルと攻撃スキル、SSランクの支援スキルと農業スキルを18歳時に鑑定され、誰もが「化け物」と称えたその実力を、蒼は今日も畑仕事に注ぎ込んでいる。農作物の品質は驚異的に高く、毎日の収穫が静かな喜びだ。少し抜けているところはあるが、それもご愛嬌——と思っていた矢先、農業開始から1年が経ったある朝、異変が起きた。
祖父母の旧宅に隣接する納屋の床に、漆黒に金の縁取りをしたゲートリングが突如出現したのだ。通常の探索者には認識すらできないそれは、蒼だけが見えるシークレットプライベートダンジョン——後に「蒼天の根」と呼ばれることになる、全100階層の特異空間だった。
恐る恐る潜ったダンジョンの第1層で、蒼は虹色に輝くベビースライム「ソル」と出会い、即座に従魔として契約。さらに探索を進める中でベビードラゴンの「ルナ」、神狼種のベビーシルバーウルフ「クロ」を仲間に加えていく。そしてダンジョン初潜入の最中、蒼の体内に「究極進化システム」が覚醒する。ダンジョン内の素材をエボリューションポイント・ショップポイント・現金へと変換し、自身や従魔、親しい者を際限なく強化・進化させるこのシステムは、ガチャ機能・ショップ機能・タスク機能まで備えた、あまりにもチートじみた代物だった。
蒼は決める。「せっかくだから配信もしよう」と。農家兼ダンチューバーという前代未聞のスタイルで探索者ライセンスを取得し、「農家のダンジョン攻略配信」を開始した彼の動画はじわじわと注目を集め始める。
そんな中、隣のダンジョンの取材にやってきたのが、C級探索者ライセンスを持つ美人記者兼ダンチューバー・藤宮詩織だった。国際探索者協会の超エリート一家に生まれながら自らの道を切り開いてきた彼女は、蒼の「農家なのになぜかとても強い」という矛盾に鋭い鑑定眼を向ける。
隠れ最強の農家配信者と、本質を見抜く美人記者。チート級の従魔たちが賑やかに囲む日常の中で、二人の距離は少しずつ縮まっていく。ダンジョン攻略・農業・配信・ガチャ・そして予期せぬ大事件——波乱と笑いと感動が交錯する、最強農家の新米配信者ライフが、今幕を開ける。
【鑑定不能】と捨てられた俺、実は《概念創造》スキルで万物創成!辺境で最強領主に成り上がる。
夏見ナイ
ファンタジー
伯爵家の三男リアムは【鑑定不能】スキル故に「無能」と追放され、辺境に捨てられた。だが、彼が覚醒させたのは神すら解析不能なユニークスキル《概念創造》! 認識した「概念」を現実に創造できる規格外の力で、リアムは快適な拠点、豊かな食料、忠実なゴーレムを生み出す。傷ついたエルフの少女ルナを救い、彼女と共に未開の地を開拓。やがて獣人ミリア、元貴族令嬢セレスなど訳ありの仲間が集い、小さな村は驚異的に発展していく。一方、リアムを捨てた王国や実家は衰退し、彼の力を奪おうと画策するが…? 無能と蔑まれた少年が最強スキルで理想郷を築き、自分を陥れた者たちに鉄槌を下す、爽快成り上がりファンタジー!
《レベル∞》の万物創造スキルで追放された俺、辺境を開拓してたら気づけば神々の箱庭になっていた
夏見ナイ
ファンタジー
勇者パーティーの雑用係だったカイは、魔王討伐後「無能」の烙印を押され追放される。全てを失い、死を覚悟して流れ着いた「忘れられた辺境」。そこで彼のハズレスキルは真の姿《万物創造》へと覚醒した。
無から有を生み、世界の理すら書き換える神の如き力。カイはまず、生きるために快適な家を、豊かな畑を、そして清らかな川を創造する。荒れ果てた土地は、みるみるうちに楽園へと姿を変えていった。
やがて、彼の元には行き場を失った獣人の少女やエルフの賢者、ドワーフの鍛冶師など、心優しき仲間たちが集い始める。これは、追放された一人の青年が、大切な仲間たちと共に理想郷を築き、やがてその地が「神々の箱庭」と呼ばれるまでの物語。