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プロローグ
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ハーヴィー伯爵家長女エリーナとエドリアン侯爵家次男ハリオット様は20歳で結婚。
ハーヴィー領で生活しているが、本邸にはエリーナの両親が暮らし、別邸にはエリーナ夫婦、王都の屋敷にはエリーナの兄夫婦がそれぞれ暮らしてる。
エリーナ夫婦は3日に1回の割合で閨をしてるが、ハリオットには内緒で避妊魔法を使ってる。
婚姻後1年経っても妊娠しないし、ハリオットの学生時代からの愛人キャサリンをこの家に堂々と迎え入れたいために離婚しようと決意する。
執務室でエリーナが仕事してたら、ハリオット様が愛人を連れてやって来て宣言する。
「婚姻して1年経つのに、いつまで経ってもお前は妊娠しないし石女はいらん。」
「キャサリンが身ごもったし、再婚したいからお前は出て行け。」
そんな宣言すると周りにいた補佐や側近、侍女達が殺気立ったのを見て、ハリオット様と愛人はビクビクしていた。
そんな2人を一瞥してため息ついてから、何事も無かったように仕事を再開してたら、ハリオット様達が騒ぎ出し、あまりの五月蝿さに顔をしかめたわ。
「お客様がおかえりなようだから、追い出してちょうだい。」
「なっ、お客様だと?相変わらず可愛げないな、そんなんじゃ離婚しても、おひとりさまだぞ!!」
「あなたと離婚できるなら、おひとりさまで構わないわ。 」
喚いていたけど、部屋から出されて静かになったわ。
「エリーナ様良かったですね、1年かかったけど離婚まできましたね。」
「そうね、あの人に連絡しなきゃ行けないわね……すぐ飛んできそうだけどね。」
計画を進めないといけないわね。
ハリオット様は忘れてるのかしら……。
ハリオット様のエドリアン侯爵家はハリオット様のお母様とハリオット様の散財で貧乏だから、我が家に支援してもらってることや今の暮らしも私が賄ってること忘れているのかしらね。
もう離婚するしどうなろうが知ったことないわね。
宣言してからは、暮らしぶりが変わったな。
メイド達はいるけども適当な感じになったし、食事の質もあきらかに下がったな。
「おい 、何なんだこの食事は?肉もパサパサだし、野菜もしなびてるじゃないか。!!」
メイドはため息つきながら、「そんなの当たり前じゃないですか。」と言うと、食事を片付け始めた。
「は?当たり前だと?それにまだ食べてるのに下げるな!!」
「そうよ、まだ私達が食べてるじゃない、それにハリオット様は伯爵当主でしょ、そんな態度なら次期伯爵夫人の私がクビにするわよ!!」
「どうぞ、クビにしてくださいな。それに食材などはエリーナ様が用意してます、お肉も魔獣を狩ってるし、野菜も畑でエリーナ様自ら育ててますので。」
「まぁ、離婚なさるようだし、これからは自分たちで食材とかをご用意くださいね。」
「あとちなみに伯爵当主はエリーナ様のお兄様ですけどね。ハリオット様は伯爵当主でもないですからお間違えないようにお願いしますね。」
そう言われてハリオット様は青ざめていたし、キャサリンからはどういうことだと罵られた。
まぁ、エリーナは俺に惚れてるし離婚しないでと追いすがってくるだろと暢気にしていた。
離婚宣言から3日後、早朝からの騒音で飛び起きてキャサリンと慌てて庭に出てみたら、家が破壊され崩れ落ちるのをあんぐり口を開けて眺めていた。
ハッと我に返り、エリーナにどういうことだと詰め寄ったら、エリーナの話に崩れ落ちた。
「どうもこうもありませんわ、ここは我がハーヴィー伯爵領で、この土地は結婚祝いに両親から頂いたものですし、メイドや侍女、料理人等は我が家から用意したのですわ。」
「離婚ですから壊しましたが何か?もう跡形もなくなったので早く離婚届けに署名してくださいな。」
青ざめた2人ですが、無事に署名してもらったので良かったですわ。
「追い出されるのはあなた方でしたわね。」
仕方なく、エドリアン侯爵家にキャサリンを連れて戻るが、侯爵家は兄夫婦が継いでいたらしく、兄に両親がいる離れに追いやられた。
離れに行くと両親がいたので、助けを求めようとしたが、両親からは叱責された。
「ハリオット、なぜここにきた?エリーナと暮らしていたんじゃないのか?隣の女は誰だ?」
「エリーナとは離婚したんだよ!!1年経っていつまでも妊娠しない石女より、キャサリンと暮らしたかったんだよ!!」
そう言うと父から、衝撃的なこと聞いた。
「馬鹿者!!我がエドリアン家はお前とお前の母親の散財により、貧乏だし家計は火の車状態だから、エリーナの家のハーヴィー伯爵家に支援してもらってたし、ハーヴィー伯爵家の助言でやっと持ち直してきたのに、お前が戻ってきたら支援が無くなるんだよ!!」
「そんな……忘れていたんです。今から謝って復縁してもらってきますし、キャサリンとは別れますから……。」
「ハリオット様……、私とお腹の子はどうなるんですか?」
「すまない……一人で産んでくれ。」
「アビール伯爵家まで送るから……。」
アビール伯爵家までキャサリンを送って一人考えていたけど……エリーナは俺のこと好きだから復縁待ってるかもしれんな。
バラの花束買って復縁しに行くか。
もう手遅れとは知らずにハーヴィー伯爵家に意気揚々と乗り込んだ。
ハーヴィー領で生活しているが、本邸にはエリーナの両親が暮らし、別邸にはエリーナ夫婦、王都の屋敷にはエリーナの兄夫婦がそれぞれ暮らしてる。
エリーナ夫婦は3日に1回の割合で閨をしてるが、ハリオットには内緒で避妊魔法を使ってる。
婚姻後1年経っても妊娠しないし、ハリオットの学生時代からの愛人キャサリンをこの家に堂々と迎え入れたいために離婚しようと決意する。
執務室でエリーナが仕事してたら、ハリオット様が愛人を連れてやって来て宣言する。
「婚姻して1年経つのに、いつまで経ってもお前は妊娠しないし石女はいらん。」
「キャサリンが身ごもったし、再婚したいからお前は出て行け。」
そんな宣言すると周りにいた補佐や側近、侍女達が殺気立ったのを見て、ハリオット様と愛人はビクビクしていた。
そんな2人を一瞥してため息ついてから、何事も無かったように仕事を再開してたら、ハリオット様達が騒ぎ出し、あまりの五月蝿さに顔をしかめたわ。
「お客様がおかえりなようだから、追い出してちょうだい。」
「なっ、お客様だと?相変わらず可愛げないな、そんなんじゃ離婚しても、おひとりさまだぞ!!」
「あなたと離婚できるなら、おひとりさまで構わないわ。 」
喚いていたけど、部屋から出されて静かになったわ。
「エリーナ様良かったですね、1年かかったけど離婚まできましたね。」
「そうね、あの人に連絡しなきゃ行けないわね……すぐ飛んできそうだけどね。」
計画を進めないといけないわね。
ハリオット様は忘れてるのかしら……。
ハリオット様のエドリアン侯爵家はハリオット様のお母様とハリオット様の散財で貧乏だから、我が家に支援してもらってることや今の暮らしも私が賄ってること忘れているのかしらね。
もう離婚するしどうなろうが知ったことないわね。
宣言してからは、暮らしぶりが変わったな。
メイド達はいるけども適当な感じになったし、食事の質もあきらかに下がったな。
「おい 、何なんだこの食事は?肉もパサパサだし、野菜もしなびてるじゃないか。!!」
メイドはため息つきながら、「そんなの当たり前じゃないですか。」と言うと、食事を片付け始めた。
「は?当たり前だと?それにまだ食べてるのに下げるな!!」
「そうよ、まだ私達が食べてるじゃない、それにハリオット様は伯爵当主でしょ、そんな態度なら次期伯爵夫人の私がクビにするわよ!!」
「どうぞ、クビにしてくださいな。それに食材などはエリーナ様が用意してます、お肉も魔獣を狩ってるし、野菜も畑でエリーナ様自ら育ててますので。」
「まぁ、離婚なさるようだし、これからは自分たちで食材とかをご用意くださいね。」
「あとちなみに伯爵当主はエリーナ様のお兄様ですけどね。ハリオット様は伯爵当主でもないですからお間違えないようにお願いしますね。」
そう言われてハリオット様は青ざめていたし、キャサリンからはどういうことだと罵られた。
まぁ、エリーナは俺に惚れてるし離婚しないでと追いすがってくるだろと暢気にしていた。
離婚宣言から3日後、早朝からの騒音で飛び起きてキャサリンと慌てて庭に出てみたら、家が破壊され崩れ落ちるのをあんぐり口を開けて眺めていた。
ハッと我に返り、エリーナにどういうことだと詰め寄ったら、エリーナの話に崩れ落ちた。
「どうもこうもありませんわ、ここは我がハーヴィー伯爵領で、この土地は結婚祝いに両親から頂いたものですし、メイドや侍女、料理人等は我が家から用意したのですわ。」
「離婚ですから壊しましたが何か?もう跡形もなくなったので早く離婚届けに署名してくださいな。」
青ざめた2人ですが、無事に署名してもらったので良かったですわ。
「追い出されるのはあなた方でしたわね。」
仕方なく、エドリアン侯爵家にキャサリンを連れて戻るが、侯爵家は兄夫婦が継いでいたらしく、兄に両親がいる離れに追いやられた。
離れに行くと両親がいたので、助けを求めようとしたが、両親からは叱責された。
「ハリオット、なぜここにきた?エリーナと暮らしていたんじゃないのか?隣の女は誰だ?」
「エリーナとは離婚したんだよ!!1年経っていつまでも妊娠しない石女より、キャサリンと暮らしたかったんだよ!!」
そう言うと父から、衝撃的なこと聞いた。
「馬鹿者!!我がエドリアン家はお前とお前の母親の散財により、貧乏だし家計は火の車状態だから、エリーナの家のハーヴィー伯爵家に支援してもらってたし、ハーヴィー伯爵家の助言でやっと持ち直してきたのに、お前が戻ってきたら支援が無くなるんだよ!!」
「そんな……忘れていたんです。今から謝って復縁してもらってきますし、キャサリンとは別れますから……。」
「ハリオット様……、私とお腹の子はどうなるんですか?」
「すまない……一人で産んでくれ。」
「アビール伯爵家まで送るから……。」
アビール伯爵家までキャサリンを送って一人考えていたけど……エリーナは俺のこと好きだから復縁待ってるかもしれんな。
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