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私が決めた条件を伝えに行きましょうかね。
お父様の執務室をノックして入りましたわ。
「エリーナ、どうした?」
「お父様、婚約時の条件考えてきましたわ。」
「そうか、ちょっと紙に書くから待ってくれ。」
紙に書いて渡せば良かったですわね……まぁお父様が用意してくれましたしいいかしらね。
「よし、待たせたな。」
「まずは不貞をしないこと。」
「持参金?結納金?は無いだろうから、お小遣いは金貨1枚。」
「婿入りだけど、領地経営の補佐の補佐をして欲しい。」
「不貞等が分かったら即離婚。」
「これぐらいになりましたわ、お父様はいかがですか?」と尋ねましたわ。
お父様は少し考えていましたね。
「不貞等の条件はそんな感じだろう、慰謝料請求はおいおい決めるか。だけどお小遣いなぁ……補佐の補佐だしな……。」
「しょうがないか。もし離婚となれば、支援やめたらいいしな。あとは住む場所か……。」
「お父様とお母様は領地の本邸に住みますよね、お兄様夫婦はこの王都の屋敷に住むから、私達夫婦は領地に別邸を建てますわ。」
「私の土魔法を使えばすぐできますしね。テーブルなどもできますし、見た目は土に見えませんしね。」
「壁紙やカーテン、ソファなどは買いましょうか。買う物はあまり無さそうだから2、3日で用意できますわね。」
「もし離婚となれば、カーテンやソファなどは本邸に運びますわ。家は土魔法だから破壊しても土になりますし、跡形もなく均しておきますから。」
そういうとお父様は納得しましたわ。
「エリーナの力を借りるけど、メイド達や料理人は用意するからな。食材はまぁ狩ればいいしな。結婚してもエリーナが不憫な思いしないようにするからな。」
「分かりましたわ、あとはランドール様にちょっと手紙書きますわ。婚約結ぶ前に会いたいですし、ちょっと行ってきますね。」
王都からだと時間かかるので、転移しましたわ。
ランドール様を探しましたわ、訓練中でいきなり現れた私に驚いてましたわ。
ランドール様と結ばれないけども、もしかしたら離婚があるかもしれないので告白しましたわ。
「ランドール様、私はランドール様のことが好きでしたわ。ちょっと事情があってほかの方と婚約し、結婚しますが、もし離婚したら次はランドール様と結婚したいんです。」
「エリーナ、俺も大好きだよ。最近自覚したんだけどな……。早めに言えれば良かったな……。いつまでも待ってるからな。」
寂しくて泣きそうになりながらランドール様に抱きつきましたわ、ランドール様も抱き締め返してくれましたし。
辺境伯の叔父夫婦にも挨拶に行くと驚いてましたわ。
「え~、エリーナが学園卒業したら、エリーナを引き取ってランドールと結婚して、この辺境伯を継いで欲しかったのに……俺たち夫婦には子供がいないから、姪のエリーナを引き取る算段だったのに残念だな。」
「そうなんですの?婚約者となる方はエドリアン侯爵家のハリオット様ですわ……ハリオット様は素行不良だし、もしかしたらすぐ離婚かもしれませんわ。」
「だからちょっと引き取る話は保留でお願いしますわ、お父様達にも言わないといけないでしょうし。」
そう言うと、叔父夫婦は考え込みましたわ。
「それなら待つとするか、弟は絆されやすいしな。」
「叔父様よくお分かりですね、婚約も泣き落としに負けましたのよ。これから婚約の手続きの時に条件を話し合いますからね。」
「そうか離婚した時のために、こっちも引き取る話をつけに行くか。エリーナは転移で来たんだろ?帰るなら一緒に行かないか?」
「分かりましたわ、ランドール様も一緒に行きますか?」
「そうだな気が早いけど、挨拶しとくか。」
「分かりましたわ、さっそく行きましょう。」
私の部屋に転移しましたわ、お父様は驚きますね。
執務室に行ったけどいなかったので、サロンに行きましたわ。
サロンでお母様とお茶を飲んでましたわ、入ってきた叔父夫婦を見て驚いてましたわ。
「え?兄上に義姉上?エリーナが連れてきたのか?」
「そうだ、エドワードがエリーナの婚約を決めたらしいってのを聞いたからな。いつものごとく泣き落としに負けたらしいな。」
「まぁそれはいいんだよ……エドワードの優しさだしな、話があってきたんだよ、婚約の条件は詳しくは知らんが、もしエリーナが離婚したら養女に迎えたいんだよ。俺たち夫婦には子供がいないからな、姪のエリーナを引き取って後を継いで欲しいんだよ。」
「それに、次期辺境伯領の騎士団長になる可能性が高い、こいつランドールと結婚して欲しいんだよ。」
お父様とお母様が顔を見合わせてから、ため息をつきましたわ。
「兄上が言ってくるってことは、ほぼ決まりなんだろ?エリーナも何も言わないのを見ると。」
「ランドール君、エリーナの父エドワード、隣にいるのが妻のオリビアだ。待たせてしまうかもしれないが、よろしく頼むよ。」
「母のオリビアよ、よろしくね。お義兄様もお義姉様もエリーナのことはよろしくお願いしますわ。」
「ありがとう助かったよ、また近況は知らせてくれ。」
「オリビア様ありがとうございます。エリーナは任せてくださいね、私が責任持って淑女にさせますわ。」
「それではまた会いましょうね、ごきげんよう。」
そのまま転移して帰りましたわ。
「はぁ……兄上に困ったもんだな、検討の余地もないしな。再婚となると子供が出来たらまずいからな、避妊魔法使うしかないか。」
「そうね、エリーナ避妊魔法使えばいいわ、閨をしないのもマズイから初夜も1回とかで、あとは3日に1回の割合でしなさい。ハリオット様には内緒だからね。それで不貞をして愛人を連れてきてくれたらいいわね。」
「分かりましたわ、ハリオット様も遊び回ってるようですから、すぐに離婚かもしれませんね。」
これで何もかも安心ですわね、ランドール様も認めてもらえましたしね。
お父様の執務室をノックして入りましたわ。
「エリーナ、どうした?」
「お父様、婚約時の条件考えてきましたわ。」
「そうか、ちょっと紙に書くから待ってくれ。」
紙に書いて渡せば良かったですわね……まぁお父様が用意してくれましたしいいかしらね。
「よし、待たせたな。」
「まずは不貞をしないこと。」
「持参金?結納金?は無いだろうから、お小遣いは金貨1枚。」
「婿入りだけど、領地経営の補佐の補佐をして欲しい。」
「不貞等が分かったら即離婚。」
「これぐらいになりましたわ、お父様はいかがですか?」と尋ねましたわ。
お父様は少し考えていましたね。
「不貞等の条件はそんな感じだろう、慰謝料請求はおいおい決めるか。だけどお小遣いなぁ……補佐の補佐だしな……。」
「しょうがないか。もし離婚となれば、支援やめたらいいしな。あとは住む場所か……。」
「お父様とお母様は領地の本邸に住みますよね、お兄様夫婦はこの王都の屋敷に住むから、私達夫婦は領地に別邸を建てますわ。」
「私の土魔法を使えばすぐできますしね。テーブルなどもできますし、見た目は土に見えませんしね。」
「壁紙やカーテン、ソファなどは買いましょうか。買う物はあまり無さそうだから2、3日で用意できますわね。」
「もし離婚となれば、カーテンやソファなどは本邸に運びますわ。家は土魔法だから破壊しても土になりますし、跡形もなく均しておきますから。」
そういうとお父様は納得しましたわ。
「エリーナの力を借りるけど、メイド達や料理人は用意するからな。食材はまぁ狩ればいいしな。結婚してもエリーナが不憫な思いしないようにするからな。」
「分かりましたわ、あとはランドール様にちょっと手紙書きますわ。婚約結ぶ前に会いたいですし、ちょっと行ってきますね。」
王都からだと時間かかるので、転移しましたわ。
ランドール様を探しましたわ、訓練中でいきなり現れた私に驚いてましたわ。
ランドール様と結ばれないけども、もしかしたら離婚があるかもしれないので告白しましたわ。
「ランドール様、私はランドール様のことが好きでしたわ。ちょっと事情があってほかの方と婚約し、結婚しますが、もし離婚したら次はランドール様と結婚したいんです。」
「エリーナ、俺も大好きだよ。最近自覚したんだけどな……。早めに言えれば良かったな……。いつまでも待ってるからな。」
寂しくて泣きそうになりながらランドール様に抱きつきましたわ、ランドール様も抱き締め返してくれましたし。
辺境伯の叔父夫婦にも挨拶に行くと驚いてましたわ。
「え~、エリーナが学園卒業したら、エリーナを引き取ってランドールと結婚して、この辺境伯を継いで欲しかったのに……俺たち夫婦には子供がいないから、姪のエリーナを引き取る算段だったのに残念だな。」
「そうなんですの?婚約者となる方はエドリアン侯爵家のハリオット様ですわ……ハリオット様は素行不良だし、もしかしたらすぐ離婚かもしれませんわ。」
「だからちょっと引き取る話は保留でお願いしますわ、お父様達にも言わないといけないでしょうし。」
そう言うと、叔父夫婦は考え込みましたわ。
「それなら待つとするか、弟は絆されやすいしな。」
「叔父様よくお分かりですね、婚約も泣き落としに負けましたのよ。これから婚約の手続きの時に条件を話し合いますからね。」
「そうか離婚した時のために、こっちも引き取る話をつけに行くか。エリーナは転移で来たんだろ?帰るなら一緒に行かないか?」
「分かりましたわ、ランドール様も一緒に行きますか?」
「そうだな気が早いけど、挨拶しとくか。」
「分かりましたわ、さっそく行きましょう。」
私の部屋に転移しましたわ、お父様は驚きますね。
執務室に行ったけどいなかったので、サロンに行きましたわ。
サロンでお母様とお茶を飲んでましたわ、入ってきた叔父夫婦を見て驚いてましたわ。
「え?兄上に義姉上?エリーナが連れてきたのか?」
「そうだ、エドワードがエリーナの婚約を決めたらしいってのを聞いたからな。いつものごとく泣き落としに負けたらしいな。」
「まぁそれはいいんだよ……エドワードの優しさだしな、話があってきたんだよ、婚約の条件は詳しくは知らんが、もしエリーナが離婚したら養女に迎えたいんだよ。俺たち夫婦には子供がいないからな、姪のエリーナを引き取って後を継いで欲しいんだよ。」
「それに、次期辺境伯領の騎士団長になる可能性が高い、こいつランドールと結婚して欲しいんだよ。」
お父様とお母様が顔を見合わせてから、ため息をつきましたわ。
「兄上が言ってくるってことは、ほぼ決まりなんだろ?エリーナも何も言わないのを見ると。」
「ランドール君、エリーナの父エドワード、隣にいるのが妻のオリビアだ。待たせてしまうかもしれないが、よろしく頼むよ。」
「母のオリビアよ、よろしくね。お義兄様もお義姉様もエリーナのことはよろしくお願いしますわ。」
「ありがとう助かったよ、また近況は知らせてくれ。」
「オリビア様ありがとうございます。エリーナは任せてくださいね、私が責任持って淑女にさせますわ。」
「それではまた会いましょうね、ごきげんよう。」
そのまま転移して帰りましたわ。
「はぁ……兄上に困ったもんだな、検討の余地もないしな。再婚となると子供が出来たらまずいからな、避妊魔法使うしかないか。」
「そうね、エリーナ避妊魔法使えばいいわ、閨をしないのもマズイから初夜も1回とかで、あとは3日に1回の割合でしなさい。ハリオット様には内緒だからね。それで不貞をして愛人を連れてきてくれたらいいわね。」
「分かりましたわ、ハリオット様も遊び回ってるようですから、すぐに離婚かもしれませんね。」
これで何もかも安心ですわね、ランドール様も認めてもらえましたしね。
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