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キャサリン視点
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私はアビール伯爵家の長女として産まれてみんなに可愛がられ甘やかされて育った。
勉強は苦手だし、ちょっと甘えれば男の人は貢いでくれたし、ちやほやしてくれたわ。
跡継ぎは弟だから、私は裕福な家に行ければいいなって思ってたわ。
正妻になって仕事はしたくないから、愛人でいいかと学園に入っても、愛人になれそうな人を探してたんだけど……婚約者いる人が多くて困ってたら、エドリアン侯爵家のハリオット様と出会ったんだよね。
ハリオット様はまだ婚約者いなかったけど、貧乏で有名だし、キープでいいかと隠れて付き合ってたんだよね。
ハリオット様も含めて何人かと付き合ってたんだけど、卒業と同時に離れて行く人が多くて、残ったのがハリオット様だけになったんだよね。
卒業してもまだ家にいたから、お父様の小言は煩かった
「キャサリンいつになれば、婚約者見つけて嫁に行くんだ?」って毎日のように言われたし、弟からも白い目で見られていたな。
「姉さん早く嫁に行ってくれよ、俺の婚約者が住めないだろ?」
「うるさいな、あんたの婚約者なんか知らないし……ブスじゃない。」
「姉さんには関係ないだろ、姉さんよりは綺麗だし賢いし、男に媚びまくり尻軽な姉さんよりマシだわ。」
「私が尻軽ですって?」
「姉さん知らないの?学園では有名だったよ、男ばっか追いかけて尻軽だし、ハリオット様と付き合ってるって有名だよ?」
弟に言われるまで気づかなかったし、有名だったなんて、ハリオット様のことも知られてたのか……。
「なんでもいいけど、嫁に行かないなら離れに住んでくれよ。」
「分かったわよ、離れに行けばいいんでしょう。」
離れに移り住んだので男を連れ込んだり、ハリオット様とも逢瀬を繰り返したわ。
ある日ハリオット様から婚約、結婚するからって話しを聞いて、相手は誰か聞いたらハーヴィー伯爵家のエリーナ様らしいの。
「キャサリン、ごめんよ。父さんが支援金目当てで申し込んだらしくてさ。」
「毎月俺には金貨1枚くれるらしいし、伯爵領の別邸にエリーナと住むけど、エリーナは仕事で忙しいみたいだからな。」
「ハリオット様、私がいますから大丈夫ですよ。」
ハリオット様は結婚し、別邸に移り住んだらしいけど、エリーナ様とは上手く行ってないみたいだわ、このままなら愛人を続けられそうね。
「キャサリン、隠れ家を用意するからそこに住んでくれないか、そしたらいつでも会えるしな。」
「分かりましたわ、待ってますね。」
隠れ家まで用意してくれて順風満帆に過ごしてたけど、私が妊娠してから不穏な流れになり最悪なことになったわ。
まさかハリオット様が伯爵当主じゃなくて婿入りだったなんて……しかも仕事も何もできないお飾りな婿だったなんて思わなかったし知らなかったわ。
別邸もエリーナ様が建てたらしいし、破壊してたわ。
メイドや料理人や食材までもエリーナ様の用意で成り立ってたって知らなかったわ。
離婚成立したからハリオット様は支援を打ち切られ実家の侯爵家に行ったけど、父親に怒られてエリーナ様と復縁頼み込むとかで私はアビール伯爵家に帰されたわ。
実家に戻ってお父様に妊娠してること告げたら叩かれたわ。
「ハリオット様の子供を妊娠してしまい、ハリオット様は離婚になりましたわ。」
「は?ハリオット様ってあのエドリアン侯爵家の?しかもハリオット様は既婚者だったのか?」
「はぁ……お前を野放しにするんじゃなかったな、どこかに嫁に行かせてれば良かったな。」
「甘やかしすぎたツケがきたのか……。妊娠したものは仕方ないから離れに戻っておれ。」
強制的に戻されたわ、見張りまでいるし。
こんなことならハリオット様と付き合うんじゃなかったな……妊娠してるし貰い手はないだろうな……。
数日過ごしてたら、ハリオット様が我が家に来たとかで私を呼びに来たわ……今さら何なのかしら、婿入りするとかかな?
案の定家に入れてくれって言われたわ、婿入りはできないわ。
「ハリオット様、この家の跡継ぎは弟ですので婿入りはできませんわ。」
話してたら家の中からお父様と弟がやってきたわ。
結局私も追い出されることになったわ、別邸らしきものを用意したからそこで暮らすように言われたわ、メイド達もいないから自分達でするようにって言われて馬車に乗せられたわ。
別邸に着くまでは罵りあってたわ、最後には毎月金貨1枚だけど、エリーナ様とちゃんとすれば良かったとまで言われ、妊娠してるのも俺の子じゃないとか、遊び回ってたことまで言われて心が折れたわ。
買い物に行けって言われたから、身重なのに追い出されたことにして誰かに助けて貰おうかしら。
兵士たちを探し回ってたけど、疲れて休んでたら兵士が来てくれたわ。
「お嬢さん大丈夫かい?」
「大丈夫なんですけど、私は身重なのに追い出されてしまったんです。」
「酷いやつがいるもんだな、教会に保護してもらう?」
いろいろ話してから教会に連れて行ってもらい、保護してもらったわ。
教会で暮らしてたら、出産間近になって病院に運ばれて出産したわ。
しばらくは病院にいたけど、赤ちゃん置いて脱出したわ。
子供いたら何も出来ないしね、男の人渡り歩いて暮らしてたけど、教会や病院の人が私を探してたらしくて見つかってしまったわ。
「ちょっとあなた、子供置いて逃げたでしょ?犯罪だからね。」
「え?犯罪?だって子供いたら贅沢できないし、ちやほやされないし。」
「あなたね……まぁいいわ、子供遺棄罪で騎士団に連れて行くわ。」
あーあ、捕まるのか……。なんか疲れたな。
騎士団の取り調べ受けたけど、私の誘惑は通用しなかったしな、娼館行きか……。
犯罪者が行く娼館だから、客層も色んな人が来るらしいわ、生き延びれた人はいないみたいって言われたわ。
もう疲れたしなんでもいいや……最後は娼館で人生終えるのね。
勉強は苦手だし、ちょっと甘えれば男の人は貢いでくれたし、ちやほやしてくれたわ。
跡継ぎは弟だから、私は裕福な家に行ければいいなって思ってたわ。
正妻になって仕事はしたくないから、愛人でいいかと学園に入っても、愛人になれそうな人を探してたんだけど……婚約者いる人が多くて困ってたら、エドリアン侯爵家のハリオット様と出会ったんだよね。
ハリオット様はまだ婚約者いなかったけど、貧乏で有名だし、キープでいいかと隠れて付き合ってたんだよね。
ハリオット様も含めて何人かと付き合ってたんだけど、卒業と同時に離れて行く人が多くて、残ったのがハリオット様だけになったんだよね。
卒業してもまだ家にいたから、お父様の小言は煩かった
「キャサリンいつになれば、婚約者見つけて嫁に行くんだ?」って毎日のように言われたし、弟からも白い目で見られていたな。
「姉さん早く嫁に行ってくれよ、俺の婚約者が住めないだろ?」
「うるさいな、あんたの婚約者なんか知らないし……ブスじゃない。」
「姉さんには関係ないだろ、姉さんよりは綺麗だし賢いし、男に媚びまくり尻軽な姉さんよりマシだわ。」
「私が尻軽ですって?」
「姉さん知らないの?学園では有名だったよ、男ばっか追いかけて尻軽だし、ハリオット様と付き合ってるって有名だよ?」
弟に言われるまで気づかなかったし、有名だったなんて、ハリオット様のことも知られてたのか……。
「なんでもいいけど、嫁に行かないなら離れに住んでくれよ。」
「分かったわよ、離れに行けばいいんでしょう。」
離れに移り住んだので男を連れ込んだり、ハリオット様とも逢瀬を繰り返したわ。
ある日ハリオット様から婚約、結婚するからって話しを聞いて、相手は誰か聞いたらハーヴィー伯爵家のエリーナ様らしいの。
「キャサリン、ごめんよ。父さんが支援金目当てで申し込んだらしくてさ。」
「毎月俺には金貨1枚くれるらしいし、伯爵領の別邸にエリーナと住むけど、エリーナは仕事で忙しいみたいだからな。」
「ハリオット様、私がいますから大丈夫ですよ。」
ハリオット様は結婚し、別邸に移り住んだらしいけど、エリーナ様とは上手く行ってないみたいだわ、このままなら愛人を続けられそうね。
「キャサリン、隠れ家を用意するからそこに住んでくれないか、そしたらいつでも会えるしな。」
「分かりましたわ、待ってますね。」
隠れ家まで用意してくれて順風満帆に過ごしてたけど、私が妊娠してから不穏な流れになり最悪なことになったわ。
まさかハリオット様が伯爵当主じゃなくて婿入りだったなんて……しかも仕事も何もできないお飾りな婿だったなんて思わなかったし知らなかったわ。
別邸もエリーナ様が建てたらしいし、破壊してたわ。
メイドや料理人や食材までもエリーナ様の用意で成り立ってたって知らなかったわ。
離婚成立したからハリオット様は支援を打ち切られ実家の侯爵家に行ったけど、父親に怒られてエリーナ様と復縁頼み込むとかで私はアビール伯爵家に帰されたわ。
実家に戻ってお父様に妊娠してること告げたら叩かれたわ。
「ハリオット様の子供を妊娠してしまい、ハリオット様は離婚になりましたわ。」
「は?ハリオット様ってあのエドリアン侯爵家の?しかもハリオット様は既婚者だったのか?」
「はぁ……お前を野放しにするんじゃなかったな、どこかに嫁に行かせてれば良かったな。」
「甘やかしすぎたツケがきたのか……。妊娠したものは仕方ないから離れに戻っておれ。」
強制的に戻されたわ、見張りまでいるし。
こんなことならハリオット様と付き合うんじゃなかったな……妊娠してるし貰い手はないだろうな……。
数日過ごしてたら、ハリオット様が我が家に来たとかで私を呼びに来たわ……今さら何なのかしら、婿入りするとかかな?
案の定家に入れてくれって言われたわ、婿入りはできないわ。
「ハリオット様、この家の跡継ぎは弟ですので婿入りはできませんわ。」
話してたら家の中からお父様と弟がやってきたわ。
結局私も追い出されることになったわ、別邸らしきものを用意したからそこで暮らすように言われたわ、メイド達もいないから自分達でするようにって言われて馬車に乗せられたわ。
別邸に着くまでは罵りあってたわ、最後には毎月金貨1枚だけど、エリーナ様とちゃんとすれば良かったとまで言われ、妊娠してるのも俺の子じゃないとか、遊び回ってたことまで言われて心が折れたわ。
買い物に行けって言われたから、身重なのに追い出されたことにして誰かに助けて貰おうかしら。
兵士たちを探し回ってたけど、疲れて休んでたら兵士が来てくれたわ。
「お嬢さん大丈夫かい?」
「大丈夫なんですけど、私は身重なのに追い出されてしまったんです。」
「酷いやつがいるもんだな、教会に保護してもらう?」
いろいろ話してから教会に連れて行ってもらい、保護してもらったわ。
教会で暮らしてたら、出産間近になって病院に運ばれて出産したわ。
しばらくは病院にいたけど、赤ちゃん置いて脱出したわ。
子供いたら何も出来ないしね、男の人渡り歩いて暮らしてたけど、教会や病院の人が私を探してたらしくて見つかってしまったわ。
「ちょっとあなた、子供置いて逃げたでしょ?犯罪だからね。」
「え?犯罪?だって子供いたら贅沢できないし、ちやほやされないし。」
「あなたね……まぁいいわ、子供遺棄罪で騎士団に連れて行くわ。」
あーあ、捕まるのか……。なんか疲れたな。
騎士団の取り調べ受けたけど、私の誘惑は通用しなかったしな、娼館行きか……。
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