幼なじみは皇太子ですが束縛が激しいです〜甘い快楽に堕とされました〜

翔王(とわ)

文字の大きさ
9 / 35
幼少期

ライル視点①

しおりを挟む
僕はアーヴィン帝国の第一子として産まれ、1つ下には妹のレミーがいる。あともう1人産まれたら皇家は安泰らしい。
そんな僕ライルはおとなしくて賢い子と噂されてるんだ。僕が5歳になりお披露目会である女の子に一目惚れしたんだ。お披露目会が始まってから女の子や男の子達に囲まれてしまい、なかなか一目惚れした女の子の所に行けなくて困ってたけど、隙間ができたから強引に抜け出して一目惚れした女の子の傍に行ったんだ。
間近で見た女の子は可愛かったな、プラチナブロンドに緑色の目をしてお人形さんみたいだったしね。

お菓子を食べてたからジュースを渡したりしたら、きょとんとこっちを見てきたんだ。どう声をかけようか悩んでたら、僕を見ていた他の子が割り込んできて押しのけようとしたり、髪の毛まで引っ張り始めて女の子が泣き始めたのを見て怒ったんだ。
「君、何をしてるんだよ?小さい女の子を泣かすなんて酷いじゃないか?」
ジュースやお菓子を意地悪した子に投げつけたりして暴れたんだ。大人達がやってきてお披露目会を解散にして、みんな帰って行ったんだ。

僕はメイドに連れられて、父上や母上がいる部屋に行って話をしたんだ。
「ライル?なんで暴れたんだ?」
「だって僕が一目惚れした女の子に意地悪して泣かしてたんだ。」
「そんなことがあったんだね、周りにメイド達はいなかったのかしら?」
あれ?メイド達はいたのか分からなかったな、見て見ぬふりしてたのかな?
「ライルが一目惚れした女の子の名前は分かるか?」
「名前まで聞いてません、隣りに兄がいたけど。」
父上が貴族名鑑を用意させて僕に渡してきたんだ。
「貴族名鑑だから載ってるだろうし、どの女の子か教えてくれないか?」
パラパラ捲りながら見てたら、さっきと同じ女の子がいたから指を差して父上に教えたんだ。
「父上、この女の子です、プラチナブロンドで緑色の目でお人形さんみたいでかわいいんです。」
「そうか、サスリア公爵家の女の子か……ライラ嬢かレミーと同い年だし、ライルとライラ嬢の兄ジェラルドとも同い年だな。」
僕達兄妹と同い年か……運命だね。

「ライラっていうんですね。父上母上、ライラを僕のお嫁さんになるように頼んでください。ライラを僕のお嫁さんにしたいんです。」
「サスリア公爵夫妻に頼んでみるけど、断られるかもしれないからな。」
「その時はまた考えます。」
父上や母上は呆れてたけど頼んでくれるみたいで良かった。ライラはお嫁さんになるのを承諾してくれるかな?
数日後に父上や母上に呼ばれて執務室に行きました。

「ライル?サスリア公爵夫妻からはお断りの返事が届いた。」
「ライラちゃんはまだ4歳で幼いからね、10歳頃なら大丈夫だけど6年ほど待てばいいわ。」
「そんなに待てません!!僕が行って頼んで来ます。」
飛び出してライラの家まで行き居座る宣言をしました。サロンに通されて公爵夫妻と話しをしてたら、ライラを呼んでくれました。ジェラルドまで来たけど……まぁいいか。

「ライラ、僕とお話しよう、こっち来て。」
手を引いて隣に座ってもらいました。
ジェラルドもいたけど、ニコニコしてライラを見つめていたら、ライラは恥ずかしいのか俯いてしまいました。
「ライラ?恥ずかしいの?顔を見せてよ?」
下から覗き込むと真っ赤な顔になってました。
「真っ赤なライラもかわいいね、ライラは僕のお嫁さんになってね。」
「え?私がライル皇子様のお嫁さんにですか?」
「そうだよ、なってくれるよね?」
返事を聞く前にサスリア公爵が戻ってきてしまったんだ

「ライル皇子様、皇帝陛下からお戻りになるよう連絡がありました。」
「ライラがライル皇子様の婚約者になることになりましたから。 」
それを聞いて僕は皇宮に帰りました。
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

離宮に隠されるお妃様

agapē【アガペー】
恋愛
私の妃にならないか? 侯爵令嬢であるローゼリアには、婚約者がいた。第一王子のライモンド。ある日、呼び出しを受け向かった先には、女性を膝に乗せ、仲睦まじい様子のライモンドがいた。 「何故呼ばれたか・・・わかるな?」 「何故・・・理由は存じませんが」 「毎日勉強ばかりしているのに頭が悪いのだな」 ローゼリアはライモンドから婚約破棄を言い渡される。 『私の妃にならないか?妻としての役割は求めない。少しばかり政務を手伝ってくれると助かるが、後は離宮でゆっくり過ごしてくれればいい』 愛し愛される関係。そんな幸せは夢物語と諦め、ローゼリアは離宮に隠されるお妃様となった。

愛されないと吹っ切れたら騎士の旦那様が豹変しました

蜂蜜あやね
恋愛
隣国オデッセアから嫁いできたマリーは次期公爵レオンの妻となる。初夜は真っ暗闇の中で。 そしてその初夜以降レオンはマリーを1年半もの長い間抱くこともしなかった。 どんなに求めても無視され続ける日々についにマリーの糸はプツリと切れる。 離縁するならレオンの方から、私の方からは離縁は絶対にしない。負けたくない! 夫を諦めて吹っ切れた妻と妻のもう一つの姿に惹かれていく夫の遠回り恋愛(結婚)ストーリー ※本作には、性的行為やそれに準ずる描写、ならびに一部に性加害的・非合意的と受け取れる表現が含まれます。苦手な方はご注意ください。 ※ムーンライトノベルズでも投稿している同一作品です。

兄様達の愛が止まりません!

恋愛
五歳の時、私と兄は父の兄である叔父に助けられた。 そう、私達の両親がニ歳の時事故で亡くなった途端、親類に屋敷を乗っ取られて、離れに閉じ込められた。 屋敷に勤めてくれていた者達はほぼ全員解雇され、一部残された者が密かに私達を庇ってくれていたのだ。 やがて、領内や屋敷周辺に魔物や魔獣被害が出だし、私と兄、そして唯一の保護をしてくれた侍女のみとなり、死の危険性があると心配した者が叔父に助けを求めてくれた。 無事に保護された私達は、叔父が全力で守るからと連れ出し、養子にしてくれたのだ。 叔父の家には二人の兄がいた。 そこで、私は思い出したんだ。双子の兄が時折話していた不思議な話と、何故か自分に映像に流れて来た不思議な世界を、そして、私は…

愛しい人、あなたは王女様と幸せになってください

無憂
恋愛
クロエの婚約者は銀の髪の美貌の騎士リュシアン。彼はレティシア王女とは幼馴染で、今は護衛騎士だ。二人は愛し合い、クロエは二人を引き裂くお邪魔虫だと噂されている。王女のそばを離れないリュシアンとは、ここ数年、ろくな会話もない。愛されない日々に疲れたクロエは、婚約を破棄することを決意し、リュシアンに通告したのだが――

私は愛されていなかった幼妻だとわかっていました

ララ愛
恋愛
ミリアは両親を亡くし侯爵の祖父に育てられたが祖父の紹介で伯爵のクリオに嫁ぐことになった。 ミリアにとって彼は初恋の男性で一目惚れだったがクリオには侯爵に弱みを握られての政略結婚だった。 それを知らないミリアと知っているだろうと冷めた目で見るクリオのすれ違いの結婚生活は誤解と疑惑の 始まりでしかなかった。

コワモテ軍人な旦那様は彼女にゾッコンなのです~新婚若奥様はいきなり大ピンチ~

二階堂まや♡電書「騎士団長との~」発売中
恋愛
政治家の令嬢イリーナは社交界の《白薔薇》と称される程の美貌を持ち、不自由無く華やかな生活を送っていた。 彼女は王立陸軍大尉ディートハルトに一目惚れするものの、国内で政治家と軍人は長年対立していた。加えて軍人は質実剛健を良しとしており、彼女の趣味嗜好とはまるで正反対であった。 そのためイリーナは華やかな生活を手放すことを決め、ディートハルトと無事に夫婦として結ばれる。 幸せな結婚生活を謳歌していたものの、ある日彼女は兄と弟から夜会に参加して欲しいと頼まれる。 そして夜会終了後、ディートハルトに華美な装いをしているところを見られてしまって……?

【R18】純粋無垢なプリンセスは、婚礼した冷徹と噂される美麗国王に三日三晩の初夜で蕩かされるほど溺愛される

奏音 美都
恋愛
数々の困難を乗り越えて、ようやく誓約の儀を交わしたグレートブルタン国のプリンセスであるルチアとシュタート王国、国王のクロード。 けれど、それぞれの執務に追われ、誓約の儀から二ヶ月経っても夫婦の時間を過ごせずにいた。 そんなある日、ルチアの元にクロードから別邸への招待状が届けられる。そこで三日三晩の甘い蕩かされるような初夜を過ごしながら、クロードの過去を知ることになる。 2人の出会いを描いた作品はこちら 「純粋無垢なプリンセスを野盗から助け出したのは、冷徹と噂される美麗国王でした」https://www.alphapolis.co.jp/novel/702276663/443443630 2人の誓約の儀を描いた作品はこちら 「純粋無垢なプリンセスは、冷徹と噂される美麗国王と誓約の儀を結ぶ」 https://www.alphapolis.co.jp/novel/702276663/183445041

【完結】妻至上主義

Ringo
恋愛
歴史ある公爵家嫡男と侯爵家長女の婚約が結ばれたのは、長女が生まれたその日だった。 この物語はそんな2人が結婚するまでのお話であり、そこに行き着くまでのすったもんだのラブストーリーです。 本編11話+番外編数話 [作者よりご挨拶] 未完作品のプロットが諸事情で消滅するという事態に陥っております。 現在、自身で読み返して記憶を辿りながら再度新しくプロットを組み立て中。 お気に入り登録やしおりを挟んでくださっている方には申し訳ありませんが、必ず完結させますのでもう暫くお待ち頂ければと思います。 (╥﹏╥) お詫びとして、短編をお楽しみいただければ幸いです。

処理中です...