覚悟はありますか?

翔王(とわ)

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王家との話し合い後

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話し合いにならない話し合いが終わり、馬車までお母様とエランと歩いていたら、後ろからお父様が声をかけてきました。

「おい、ちょっと待ってくれ。話しがしたいんだ。」
「はぁ……あなたと何も話しすることはありませんし、娘のアリスを道具や駒扱いする人とは話したくありません。」
「はぁ?アリスを道具扱いなんかしてないだろ?とりあえず防音個室があるカフェでも行くか?」

仕方なく別れて馬車に乗り、防音カフェまで行くことになりました。
馬車中ではお母様とエランにだきしめられました。
「アリス、あんな父親でごめんなさいね……。」

カフェについてお父様に続いて入りました。
とりあえず紅茶を頼み、飲みながら話しをしました。
父「アリスは王太子妃になりたくないのか?」

ア「私は望まれて王太子妃になると思ってましたが、リリス様が出てきてからは両陛下や王太子にお父様は変わられましたよね?私よりリリス様を後押ししてる感じですよね?」

父「そんなことないだろ?ちゃんとアリスが王太子妃になれるようにしてるじゃないか、リリス嬢が側妃になるかもしれないが。」

母「それが問題なんです……どうして今から側妃が必要なんですか?しかもリリス嬢はちょっと問題ありな子らしいですのに……。」

エ「アリス姉をちゃんと考えてないから、平気で側妃やリリス嬢に王太子妃教育の講師にと言えるんですしね。我が国は一夫一妻なのに平気で側妃を言えるんですね。」

父「アリスは王太子妃になれるんだから、側妃がいても構わないだろ。アリスは賢いんだし公務もちゃんとできるだろうし、1人子供を産んだら公務に専念して、あとはリリス嬢に子供を産んでもらったらいいじゃないか。」

ア「もういいですわ、お父様は私を道具としか見てないのがはっきり分かりましたわ。1人子供を産んだらあとは公務だけすればいいなんてふざけてますの?」

そう言ってカフェを出て馬車に行きましたわ。
「アリス姉、待って。」
エランとお母様が追いかけてきてすぐ馬車を出発させました。
「アリスごめんなさいね……辛いでしょうに。」
「お母様……私は王太子妃になれるんでしょうか?一夫一妻なのに、貴族から反対意見が出そうですわ。」
「まぁ、アリスかリリス嬢かに分かれるかもしれないけど……どうにかしたいわね。」
「リリス嬢とやらの成績や生活態度次第になるしな……それとなく探るしかないのか?アリス姉に勝てるはずないのにな~。」
「まぁしばらくは、アリスもエランも領地でゆっくり休みましょう。」

お母様の実家領地に帰りました。
お母様とエランにはこれ以上心配かけたくないのですが……こればっかりはどうにもなりませんね。
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