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第4章 焔の中の怪物
第33話 災厄の侵攻
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~~side 雪ダルマ~~
「1番、2番!俺と交代だ、後ろに下がれ!」
「回復こっちです!さあ早く」
「くっ……このおおぉぉっ!」
「待って、突っ込んじゃダメ!!」
はっきり言おう、戦況は最悪であると。今は俺たち三皇や四星を中心に、幹部クラスの面々で上手く回せてはいるが。問題は他メンバーだ。ウルヴァンが予想より上回る強さなのもそうだが、あれの近くには何やら感情に干渉する力が渦巻いているらしく、先陣を切って不用意に近づいてしまった数人が、既にその力にあてられて後退している。
あれの対処法が分からない以上、迂闊に近づくのは危険だな……今は遠距離攻撃を中心に、牽制しながら時間を稼ぐしかないか。
「総員!牽制の陣形を取るんだ!飛び道具のある者は射程内へ、ない者はある者の護衛に回れ!」
こんなこともあろうかと、予め陣形の一つとして全員に通知はしていた。しかし、あまりやりたくない陣形でもある。それは、この陣形を取ると戦闘部隊の実に半数以上がただの壁になってしまうからだ。
一応、遊撃部隊はほぼ全員その攻撃手段を有しているようだが、人数が少ない以上ダメージ量は期待できない。だが、それでも対処法の見つかってないうちにあの力で多くがダウンするよりはずっとマシだ。最低限、足止めさえ出来れば良いのだから。
しかし、今思うとそれは愚策だったのかもしれない。最も、一切の情報もなしに戦っていた以上、仕方がなかったのかもしれないが。
「ッ!?何か来ます!」
カンナさんがそう言った瞬間、ウルヴァンの口から炎のブレスが放たれた。俺達の部隊の最前線が同じくらいの距離で囲んだせいで、それを一掃しようとされてしまったのだ。
「下がれっ……グアァァァァァァッ!!」
結果、どうなるか。護衛に回していたプレイヤーのうち数名が、彼らに与えられた使命を全うしたまま、無惨にもHPを削り切られてしまった。ウルヴァンの攻撃は、まだ止まらない。
「嘘だろ……?」
「一撃、だと……!?」
HPに多くのポイントを割き、だからこそタンクとして死線に立っている彼らが、あっという間に身を焦がされて、ポリゴン化する……そんな光景は大多数のプレイヤーの戦意を削ぐには十分過ぎる絶望感だった。
確かに、俺も怖い。こんな敵は、今まで何度も対峙してきたはずだが……感情にダイレクトに訴えられるというか、身体が思うように動かない。それに強さで言っても、このゲームに入ってからは間違いなく一番強い。スロウの時は向こうの身体の大きさ的に大人数では相性が悪かったが、今回は違う。純粋に、ウルヴァンの強さだ。
今もユノンの指示で錬金術による攻防が続いてはいる。しかし有効打は与えられておらず、おろか隙を晒した人、足が動かず逃げ遅れた人が各個撃破されていく。戦況は先程よりも悪化して、さらに精神的なダメージで戦線離脱も見え始めた。このままでは……負ける。
~~side ユノン~~
「グハァッ……!す、すみません、やられました……!」
そう言いながら、また1人隊員が減った。これで何人目なの……?ただでさえダメージがまともに入っていないというのに、ウチら討伐隊は着実に人数を削られている。まだ人数はいるし、リスポーンもある。とはいえ、何れにしろこっちが不利なことに変わりはない。まず、ウチが先頭を切らなきゃ……!
「【重力縛鎖】!」
地面から何本かの太い鎖を放ち、ウルヴァンの動きを止める。いくらこの巨体のパワーでも、重力に縛られたらそう簡単には振り解けないはず。
「今だよ!皆!」
スキルが効果を発揮したのを横目に、攻撃部隊に檄を飛ばす。ウチも勿論一緒に錬金術を叩き込むが、やっぱりイマイチ通りが悪い。何だろう、この違和感は。相手のRESが高いのにしては、ウチ以外の攻撃でも多少入っている。もし異常にRESが高いんだとしたら、何らかの攻撃が0ダメージになってもおかしくない。でも実際は、数ダメージでも確かに入っている。
これはまさか……一つの考えがウチの脳裏をよぎった。前に他のゲームで戦ったことがある。遠距離攻撃だけダメージを半減してくる敵と。ウルヴァンがそれと同じかどうかは分からないが……試してみる価値はある。
「しかし、問題は……あの妙な力か」
ウチらの感情に干渉し、精神系の状態異常を引き起こすウルヴァンの近く。謎のそれが取り巻いているせいで、近接攻撃の威力をまともに試すことができない。でも、いくら何でもここまでの鬼畜仕様はおかしい……攻略不能な難易度のゲームは、大体審査の段階で落とされるからだ。
となれば、何らかの抜け穴があるはず……そうだな、このゲームの目玉でもある錬金術。それを使わない遠距離攻撃……言わば、物理攻撃ならどうだろう?弓やボウガンを使った攻撃なら、もしかしたら通るかもしれない。何か分かるかもしれない。となれば……仕方ない、アイツに頼むか。
「セイス!聞こえる!?」
「どうした?そんなに慌てて」
「あ、慌ててなんか……ゴホン。それより、アイツを撃って欲しいんだけど。スキルなしで」
「スキルなしで?ふーん……何か考えがあるんだな?分かった。どんくらい入るか、ログをよく見とけよ」
流石はセイス……ウチが皆まで言わなくても、既にその内容を理解していた。普段は勘が鈍いのに、こういう時は鋭いもんなあ。彼が狙いを定めて撃つ。結果は……うん、普段通りのダメージだ。となると、DEFはそこまで高くないのか?最も、あの武器の威力が高すぎるせいかもだけど。と、検証はここからだ。
「次、属性付与して撃って」
「はいよ……【ミラーウィンド】」
彼が使ったのは、一つ前に自分が行った通常攻撃を、属性を付与して再現するスキル。よく属性相性を確認するために使われる【ミラー】系の風属性版だ。そしてこの時、元となるダメージ量は必ず同じになる。だから相手のステータスの増減に関わらず、必ず属性相性に合ったダメージ計算が行われる。彼が使ったのは風、属性相性は普通。つまり、同じダメージ量になるはずだ。
「ッ、ダメージが落ちた!」
「やっぱり……コイツ、バリア持ちだ」
「んだと……?厄介だな、そりゃ」
ステータスに関わらず、ある条件下で全てのダメージを割合でカットする敵の能力……それはゲーマー達の間で通称「バリア」として呼ばれている。そして検証から予想するに、恐らくウルヴァンのバリアは錬金術をカットするものだ。だから、それに頼らない攻撃……無属性の物理攻撃で攻めるしか、まともにダメージを与える手段が残されていない。
参ったな、これは……遠距離攻撃の大部分は錬金術が絡む。したがって、物理攻撃の殆どは近接攻撃に依存する。しかし、ウルヴァンに近づけば精神を揺さぶられ状態異常に陥る。人海戦術で突撃と後退を連続してできるほど、ウチらの人数は多くない。
バリアの解除は、原則としてこちらからは出来ないことが多い。となると、対処可能なのはやっぱり精神攻撃か。どうする……?目に見えないだけでなく、実体すらない攻撃を、どうすれば防ぐことができるんだ。
「どうすれば……どうすれば」
目の前では今も、1人、また1人とメンバーがやられていく。これ以上犠牲を増やす前に、早く考えつかないといけないのに。ああもう、どうすればいいんだ!
この時のウチは、完全に焦っていた。そのせいで、本来考えつくかもしれないことまで頭が回らなくなっていた。そんな時ウチを助けてくれたのは。
『ユノン……ユノン!』
「ッ!影ちゃん!?」
心の中に巣食う、もう1人のウチだったんだ。
『やっと繋がったわね……作戦があるわ』
「1番、2番!俺と交代だ、後ろに下がれ!」
「回復こっちです!さあ早く」
「くっ……このおおぉぉっ!」
「待って、突っ込んじゃダメ!!」
はっきり言おう、戦況は最悪であると。今は俺たち三皇や四星を中心に、幹部クラスの面々で上手く回せてはいるが。問題は他メンバーだ。ウルヴァンが予想より上回る強さなのもそうだが、あれの近くには何やら感情に干渉する力が渦巻いているらしく、先陣を切って不用意に近づいてしまった数人が、既にその力にあてられて後退している。
あれの対処法が分からない以上、迂闊に近づくのは危険だな……今は遠距離攻撃を中心に、牽制しながら時間を稼ぐしかないか。
「総員!牽制の陣形を取るんだ!飛び道具のある者は射程内へ、ない者はある者の護衛に回れ!」
こんなこともあろうかと、予め陣形の一つとして全員に通知はしていた。しかし、あまりやりたくない陣形でもある。それは、この陣形を取ると戦闘部隊の実に半数以上がただの壁になってしまうからだ。
一応、遊撃部隊はほぼ全員その攻撃手段を有しているようだが、人数が少ない以上ダメージ量は期待できない。だが、それでも対処法の見つかってないうちにあの力で多くがダウンするよりはずっとマシだ。最低限、足止めさえ出来れば良いのだから。
しかし、今思うとそれは愚策だったのかもしれない。最も、一切の情報もなしに戦っていた以上、仕方がなかったのかもしれないが。
「ッ!?何か来ます!」
カンナさんがそう言った瞬間、ウルヴァンの口から炎のブレスが放たれた。俺達の部隊の最前線が同じくらいの距離で囲んだせいで、それを一掃しようとされてしまったのだ。
「下がれっ……グアァァァァァァッ!!」
結果、どうなるか。護衛に回していたプレイヤーのうち数名が、彼らに与えられた使命を全うしたまま、無惨にもHPを削り切られてしまった。ウルヴァンの攻撃は、まだ止まらない。
「嘘だろ……?」
「一撃、だと……!?」
HPに多くのポイントを割き、だからこそタンクとして死線に立っている彼らが、あっという間に身を焦がされて、ポリゴン化する……そんな光景は大多数のプレイヤーの戦意を削ぐには十分過ぎる絶望感だった。
確かに、俺も怖い。こんな敵は、今まで何度も対峙してきたはずだが……感情にダイレクトに訴えられるというか、身体が思うように動かない。それに強さで言っても、このゲームに入ってからは間違いなく一番強い。スロウの時は向こうの身体の大きさ的に大人数では相性が悪かったが、今回は違う。純粋に、ウルヴァンの強さだ。
今もユノンの指示で錬金術による攻防が続いてはいる。しかし有効打は与えられておらず、おろか隙を晒した人、足が動かず逃げ遅れた人が各個撃破されていく。戦況は先程よりも悪化して、さらに精神的なダメージで戦線離脱も見え始めた。このままでは……負ける。
~~side ユノン~~
「グハァッ……!す、すみません、やられました……!」
そう言いながら、また1人隊員が減った。これで何人目なの……?ただでさえダメージがまともに入っていないというのに、ウチら討伐隊は着実に人数を削られている。まだ人数はいるし、リスポーンもある。とはいえ、何れにしろこっちが不利なことに変わりはない。まず、ウチが先頭を切らなきゃ……!
「【重力縛鎖】!」
地面から何本かの太い鎖を放ち、ウルヴァンの動きを止める。いくらこの巨体のパワーでも、重力に縛られたらそう簡単には振り解けないはず。
「今だよ!皆!」
スキルが効果を発揮したのを横目に、攻撃部隊に檄を飛ばす。ウチも勿論一緒に錬金術を叩き込むが、やっぱりイマイチ通りが悪い。何だろう、この違和感は。相手のRESが高いのにしては、ウチ以外の攻撃でも多少入っている。もし異常にRESが高いんだとしたら、何らかの攻撃が0ダメージになってもおかしくない。でも実際は、数ダメージでも確かに入っている。
これはまさか……一つの考えがウチの脳裏をよぎった。前に他のゲームで戦ったことがある。遠距離攻撃だけダメージを半減してくる敵と。ウルヴァンがそれと同じかどうかは分からないが……試してみる価値はある。
「しかし、問題は……あの妙な力か」
ウチらの感情に干渉し、精神系の状態異常を引き起こすウルヴァンの近く。謎のそれが取り巻いているせいで、近接攻撃の威力をまともに試すことができない。でも、いくら何でもここまでの鬼畜仕様はおかしい……攻略不能な難易度のゲームは、大体審査の段階で落とされるからだ。
となれば、何らかの抜け穴があるはず……そうだな、このゲームの目玉でもある錬金術。それを使わない遠距離攻撃……言わば、物理攻撃ならどうだろう?弓やボウガンを使った攻撃なら、もしかしたら通るかもしれない。何か分かるかもしれない。となれば……仕方ない、アイツに頼むか。
「セイス!聞こえる!?」
「どうした?そんなに慌てて」
「あ、慌ててなんか……ゴホン。それより、アイツを撃って欲しいんだけど。スキルなしで」
「スキルなしで?ふーん……何か考えがあるんだな?分かった。どんくらい入るか、ログをよく見とけよ」
流石はセイス……ウチが皆まで言わなくても、既にその内容を理解していた。普段は勘が鈍いのに、こういう時は鋭いもんなあ。彼が狙いを定めて撃つ。結果は……うん、普段通りのダメージだ。となると、DEFはそこまで高くないのか?最も、あの武器の威力が高すぎるせいかもだけど。と、検証はここからだ。
「次、属性付与して撃って」
「はいよ……【ミラーウィンド】」
彼が使ったのは、一つ前に自分が行った通常攻撃を、属性を付与して再現するスキル。よく属性相性を確認するために使われる【ミラー】系の風属性版だ。そしてこの時、元となるダメージ量は必ず同じになる。だから相手のステータスの増減に関わらず、必ず属性相性に合ったダメージ計算が行われる。彼が使ったのは風、属性相性は普通。つまり、同じダメージ量になるはずだ。
「ッ、ダメージが落ちた!」
「やっぱり……コイツ、バリア持ちだ」
「んだと……?厄介だな、そりゃ」
ステータスに関わらず、ある条件下で全てのダメージを割合でカットする敵の能力……それはゲーマー達の間で通称「バリア」として呼ばれている。そして検証から予想するに、恐らくウルヴァンのバリアは錬金術をカットするものだ。だから、それに頼らない攻撃……無属性の物理攻撃で攻めるしか、まともにダメージを与える手段が残されていない。
参ったな、これは……遠距離攻撃の大部分は錬金術が絡む。したがって、物理攻撃の殆どは近接攻撃に依存する。しかし、ウルヴァンに近づけば精神を揺さぶられ状態異常に陥る。人海戦術で突撃と後退を連続してできるほど、ウチらの人数は多くない。
バリアの解除は、原則としてこちらからは出来ないことが多い。となると、対処可能なのはやっぱり精神攻撃か。どうする……?目に見えないだけでなく、実体すらない攻撃を、どうすれば防ぐことができるんだ。
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